小雪「親になって初めて人間」の正論と炎上の技巧
ある意味で、般若面世界最高の美女といわれる小雪というのは女優としてもっとも叩かれやすく、叩きやすい逸材であることはいうまでもないんですが、例によって、出演映画のお披露目会見で質問への回答を一部つままれて叩かれていました。
【コラム】小雪「親になって初めて人間」で炎上… 出産未経験者と経験者の感情
http://sirabee.com/2015/05/24/32232/
親になって初めて人間…小雪の発言が大炎上! 「セクハラ親父と同じ思考回路」と厳しい声
http://www.menscyzo.com/2015/05/post_9841.html
女性に嫌われる女性というのは芸能人としてはおいしい場合もあり、一概に小雪かわいそうというつもりもないんですが、いわゆるジェンダー系の議論で「デリケートだ」と言われているものは、本当にデリケートなのかというのは謎です。というのも、明確にトレンドというものがあって、数年前はタブーと目されていたものが、いつの間にかOKになっていたり、発言する人によって許容されるケースもあったりなかったりで、境界線が曖昧なんですよね。
基本的に、出産育児に限らず、人間何をしたってどうとでも言われるものであって、例えば酒を飲むのでも「酒を飲むなんてだらしない」と言われ、飲まなければ「酒も飲まない楽しくない人生を送って」と批判されます。つまり、どのようなことでもどうとでも言われるのであって、そこに属性や%、その人のキャラクターやコンテクストというものが大きく絡んでくるものだと言えます。
それゆえに、芸能人であっても批判される、バッシングされるというのは文脈をきちんと考えて受け手側は判断しないと流されるということでもあります。また、元の小雪の受け答えを見ても、自分自身の三人目の出産育児について自分自身がそれによって成長したという話だけであって、別に子どもを産んでない女性はタコであるという内容でもありません。せいぜい「そう受け取れなくもない」というレベルでしょう。
この手の話を見ていると、やはり受け手側のリテラシーというか価値観がしっかりしていないと、話を聞いて流されたり、一次情報に当たらず誤解したりということになるのでしょう。まあ、小雪が何を言おうとどうバッシングされようとも私を含め大多数の人の人生には無関係ですが、その辺は一事が万事じゃないかなあと思うわけであります、はい。
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