« December 2014 | Main | February 2015 »

2015.01.28

イスラーム関連の今回の拉致事件で、知っておきたい知識が得られるお手ごろ2冊


 早く後藤健二さんが開放されるといいですね。

 日本人としては何もできることはなく、ただ推移を見守ることしかできないわけですが、個人的には問題が落ち着くタイミングで巻き込んでしまったヨルダン人やヨルダン政府には日本人として深い謝意を伝えたい気持ちでいっぱいです。

 そして、思った以上に日本国内のイスラームの人たちや、世界のイスラーム社会の暖かさや懐の深さを垣間見た気がします。これを機に少しでもイスラームに対する理解を日本人なりに深めていきたいなあと思う次第であります。

 で、個人的に情勢を見ていて、番組でコメンテーターとして「いわゆるイスラム国」の問題をお伝えする上で、個人的に有意義で参考になるだろうと思う本を2冊ご紹介したいと思います。

■『メディアとテロリズム』(福田充・著)

Continue reading "イスラーム関連の今回の拉致事件で、知っておきたい知識が得られるお手ごろ2冊" »

政治における純粋なヘルプミー

 今月は諸事実に順風満帆で、実り多い平穏な日々を過ごしていたのですが、月末に来て某「一郎&太郎」物件が突如建立し、営業を開始していたため、謂われない中傷を受けるようになってしまいました。このブログの読者の方には当たり前のことかもしれませんが、その一郎というのは元自称豪腕の人であって、私ではありませんし、太郎というほうは面識もありません。しかし、某所で「やまもといちろう新党」と心無い代議士の方が口にされたため、一部のメディアではその通り名や「ヤマイチ()」みたいな呼称で定着してしまいそうです。ちきりんと荻上チキ女史ネタを上回る風評被害に直面するとは思いもよりませんでした。重ねて言うのもなんですが、本件において私は本当に無関係です。どうかご理解ください。

Continue reading "政治における純粋なヘルプミー" »

2015.01.22

笑ってはいけない霞ヶ関24時

 いつものゲンダイクオリティだなあと思うわけなんですが…。

日本人2人を放置…怠慢の外務省内では「いい迷惑」の放言も
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/156577

 アルジェリアの事件では、プラントで働く日本人が犠牲になったということで、外務省としてもその他関係省庁としても情報流通の徹底は頑張っていこうという話になると思います。一方で、そもそもテロ行為の温床で危険な地域の代名詞であるイスラム国に入国した2人の日本人の拘束情報を外務省が知った後、それをどうやって、誰が確認するのでありましょう。別に外務省は拘束情報を無視したわけじゃないと思うんですよね。

 それなら「カネを払ってやるからゲンダイが人を出してイスラム国に日本人拘束情報を確認して来い」という話ではないかと感じます。「情報をとりにいくのもリスク」ということも理解せずに、机の上で記事を書いているだけではいけないんじゃないでしょうか。

Continue reading "笑ってはいけない霞ヶ関24時" »

2015.01.17

Cakesで『すべてのニュースは賞味期限切れである』ネタで鼎談したんですよ

 もちろん、お相手は著者の速水健朗さんとおぐらりゅうじさん。思った以上にしっとりとした内容に仕上がりました。っていうかタイトルが長ぇよ。

やまもといちろうさんを迎えて、2014年の炎上案件を総ざらい! おぐらりゅうじ/速水健朗|すべてのニュースは賞味期限切れである|cakes(ケイクス)

 もともとはCakesでの連載を本にまとめた内容ですので、Cakesで連載を読んでいた人たちからすればタイトル含め何一つ変わっていない本書に何の価値を見出せばよいのでしょう。もともと連載を読んでいた私は、鼎談に臨んで改めて連載を読み返してみたわけですけど… これがまた面白い。そういえば、あんな話もあったね、確かにこんなリアクションを私もしていたわ、あはははは、みたいな。

 そういう意味では、起きた事象の追体験や余韻に浸る類の本としては、ライトで楽しく思い返すことができて良いのではないかと思うわけです。

Continue reading "Cakesで『すべてのニュースは賞味期限切れである』ネタで鼎談したんですよ" »

2015.01.11

ビジネスジャーナルで連載が始まりました

 ウェブライティング業界の柳沢きみお状態となっておりますわたくしですが、このたびビジネスジャーナルで隔週気味の連載をさせていただくことになりました。

津田大介先生の沈黙 ネット上で落選運動の標的“嫌われ者”樋渡啓祐さんに取り込まれた?
http://biz-journal.jp/2015/01/post_8552.html

 記事終盤で「次第であります」が被るなど、微妙に仕上がっていない原稿になっているところに是非好感を持っていただければと思っております。

 佐賀県知事選も無事終了し、無所属の山口さんの当選が確実となりまして、まずはおめでとうございます。TPPに原発、オスプレイに人口減少と、日本の地方が抱える問題が山積している状況ではありますが、ぜひ堅実かつ地道に政策を進めて行っていただければと強く願う次第であります。

Continue reading "ビジネスジャーナルで連載が始まりました" »

阪神・鳥谷にメジャーからのオファーは無かった件で

 世界が注目する田中浩康でさえ、乳酸菌愛を優先してヤクルトに残留したわけなんですよね。

【米国はこう見ている】阪神残留を決めた鳥谷敬にメジャー契約のオファーはなかった?
http://full-count.jp/2015/01/11/post7289/

 フルカウントも書いていますが、結論から言うとそもそも鳥谷をメジャー契約で獲得しようと具体的なオファーを正式に出したメジャー球団はありませんでした。もう一週間ぐらい経てば状況が変わったかもしれませんが、マイナー契約では移籍しないという話が代理人のスコット・ボラス氏からあったとの話ですので、これでは「ボラス氏と取引のできる」球団の中で鳥谷獲得に挙手する球団がないのも仕方が無いかなと感じます。

Continue reading "阪神・鳥谷にメジャーからのオファーは無かった件で" »

2015.01.08

新著『ニッポンの個人情報 「個人を特定する情報が個人情報である」と信じているすべての方へ』が出版になります

 まだ原稿もすべて入れていないのにもう出版とな!

 まだ楽天ブックスには登録が上がっていないようですが、amazonで事前予約が始まりました。ご一緒したのはお馴染み「プライバシーフリークの会」の住人、高木浩光せんせと鈴木正朝せんせ。

Continue reading "新著『ニッポンの個人情報 「個人を特定する情報が個人情報である」と信じているすべての方へ』が出版になります" »

2015.01.07

日経『世界はこうなる The World in 2015』が出版になりました

 地味に寄稿しております日経『世界はこうなる The World in 2015』が昨年すでに刊行されていたようです。
 すっかり告知が遅れてしまい申し訳ございません…。

 国際社会から文化、経済、市場といった各分野で変革している2015年の動きをいろんな角度から切っていて興味深いムックに仕上がっています。

2015世界はこうなる

2015世界はこうなる
価格:1,944円(税込、送料別)

Continue reading "日経『世界はこうなる The World in 2015』が出版になりました" »

2015.01.05

『信長の野望 創造』上級で生き残れない人のために

 年末年始はそこそこゲームができて満足だったわけなんですが、決定的なランダムイベントがなく大名の立地や武将の能力で難易度がほぼ固定されているこのゲームにおいて上級の序盤の切り抜け方もある程度共通しています。

 4GamerにAARを掲載しまして、そこそこ読んでいただけたんでご参考にと思うわけですが、初手はゴミのような十等級の家宝を買って、全資金を大名本人の外交にぶち込み、信頼度40まで確保するのが一番生き残りやすいと思います。家宝を送ると、相手大名の当家への態度が「信頼」へ変えられ、信用度を効率よく引き上げることができます。

 だいたいやっすい家宝の贈物の効果が3ヶ月ないし4ヶ月で切れる援兵を依頼できる充分な規模の大名に「隣国の豊かな城攻略の手助けをお願いする」か、攻め込まれたタイミングで援軍を貰って「自城が落とされる前に、自城よりも豊かな城を攻略する」かの二択であります。

【山本一郎】「信長の野望・創造 with パワーアップキット」プレイレポート――輝け! 魂の姉小路家!~風雲嫁取り篇~
http://www.4gamer.net/games/268/G026859/20141224034/
『信長の野望 創造』 公式サイト
http://www.gamecity.ne.jp/souzou/wpk/

 このAARでは姉小路家が序盤に富山城攻略を方針としたため、必然的に敵が神保家およびその同盟国畠山家になりますので、御山御坊(金沢城)に坊さんが大量に篭る加賀本願寺が関係改善の相手になるわけです。

 今作品では敵の行軍が最短距離だけでなく迂回する部隊も用意され、また隙を狙って攻撃されたときちゃんと危険を察知して部隊を引き上げるというルーチンも持っています。ただ、複数の城に攻め込んだとき最初に攻め込んだ城に敵の防衛が集中しやすい傾向にあるので、落としたい城にいきなり軍隊を差し向けるのではなく最初は敵のどうでもいい糞城に攻め込むふりをするととても有効です。

Continue reading "『信長の野望 創造』上級で生き残れない人のために" »

2015.01.04

42歳に、なりました

 本厄を超え、本日42歳になりました。ここ数年の人生を振り返ると、自分なりにその場その場を一生懸命やってきて、気がついてみるとそれなりに一本筋の通った活動に従事してきたのだなと自負するところであります。

 去年は自分なりの大転換を遂げ、ひっそりとクラスチェンジもして、自分なりの仕事と家族の両立も図りながらライフワークとして取り組んでいける足がかりが充分にできた一年でした。

Continue reading "42歳に、なりました" »

« December 2014 | Main | February 2015 »

メルマガ

  • メルマガ広告
    やまもといちろうによる産業裏事情、時事解説メルマガの決定版!ご登録はこちら→→「人間迷路」
    夜間飛行
    BLOGOS メルマガ

漆黒と灯火バナー

  • 漆黒と灯火バナー
    真っ暗な未来を見据えて一歩を踏み出そうとする人たちが集まり、複数の眼で先を見通すための灯火を点し、未来を拓いていくためのサロン、経営情報グループ「漆黒と灯火」。モデレーターは山本一郎。詳細はこちら→→「漆黒と灯火」

プロフィール

  • Profile

    やまもといちろう

    ブロガー・投資家・イレギュラーズアンドパートナーズ代表取締役。
    著書に「ネットビジネスの終わり (Voice select)」、「情報革命バブルの崩壊 (文春新書)」など多数。

My Photo
無料ブログはココログ