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2014.10.06

大宮冬洋さん、でかい主語で見事な爆釣

 プレジデントはたまに凄まじい釣果を見せることがありますが、壮大なテーマを個人的な感情に落とし込んだ挙句、タイトルを「日本男子」と壮大なスケールにまで一般化した作品で大宮冬洋さんが派手な大漁旗を掲げておられます。

日本男子は、なぜベビーカー女子を助けないのか
女の言い分、男の言い分
http://president.jp/articles/-/13600

[引用]

内心では「勘弁してくれよ」

しつこいようですが、僕は駅構内の階段などでベビーカーを運ぼうとしている女性を見かけたら、「お手伝いしましょうか」という例の薄い笑顔で声をかけることもあります(急いでいるときはスルーします)。で、実際に女性と一緒にベビーカーを運び終えてお礼を言われたら「お気をつけて」と声をかけて去ります。我ながら感じいいですね。でも、内心では「勘弁してくれよ。おぶってあげればいいのに。電車内では席を譲るからさ」と嘆声を上げているのです。

(略)

ベビーカーは必需品とは言えない。だから、運搬を手助けしない日本男子を責めることはできない。この意見、どこか間違っているでしょうか?

--

 このタイトルでこの中身、羊頭狗肉の辞書どおりな内容に悶絶すること請け合いの良記事でして、執筆者の素晴らしい人間性に打ちひしがれます。そもそも駅でベビーカーを押す父親には何の救いもなく単にウザがられているだけだと言わんばかりで、しかしタイトルには「日本男子」と入っているので論理的にはベビーカーを押す父親も含まれているというパラドックスが光ります。

 「ベビーカーは必需品とは言えない」とか勝手に振り下ろしたところが素敵なんですが、さすがにウェブでは憤りを隠さない読み手が香港の民主化デモの如く集結していて凄いことになってますね。

 この方面の才能は我らがハックル野郎岩崎夏海にも通じるどうしようもないハゲ路線であり、これはもう少しファームで鍛えれば上で先発も可能な器と見ました。やはり定期的に人目のあるメディアでクズなこと書いて中6日ぐらいで炎上すると良いPVイーターになると思うんですよね。イラッ☆とする記述で耳目を集めるイケダハ師メソッドにも近いんですが、最近はこの辺のポジションがあまり見当たらなくなったので、ぜひローテーションの一角に入るぐらいの安定感を見せてほしいと思います。

 こちらからは以上です。


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    やまもといちろう

    ブロガー・投資家・イレギュラーズアンドパートナーズ代表取締役。
    著書に「ネットビジネスの終わり (Voice select)」、「情報革命バブルの崩壊 (文春新書)」など多数。

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