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2014.09.16

岩崎夏海の冬

 昔『もし銅鑼』とかいう麻雀小説で一発当てた岩崎夏海さんが最近やさぐれているというので、見物にいったんですよ。風邪で熱出しているもんですから、少しでも気の晴れるものを見て精力つけようと思って。

 どうしてこう、不安定なんでしょうね、岩崎夏海っていう人は。安定しているのは生えている髪の量だけな気がします。いろいろと岩崎夏海探索をしていたんですが、微妙な記事ばかりが上がってきて、読んでいるこちらが心配になるわけです。

働きすぎると能力がどんどん下がって社会の中で使い物にならなくなる(2,267字)
http://ch.nicovideo.jp/huckleberry/blomaga/ar622087

 つ、つまらん…。こんなの私の知ってるハックル野郎じゃない。あの禿げ上がった頭や吊り気味の目つきから放たれるあの怪しいオーラの泉のような岩崎夏海はどこにいってしまったのだ。明らかに狂気を失って、ただの平凡なハゲになっている。勿体ない。ああ勿体ない。

 あのさあ。輝いていたころの岩崎夏海っていうのは、こちらから噛り付きにいきたいような、ツッコミどころと押し返す力とが拮抗した、まさにウェブの有象無象との間にある親潮と黒潮のような緊張関係で冷たい水と暖かい水がぶつかり合ってプランクトンのようにヲチャーが沸いて出てくるシステムだったと思うんだよね。

岩崎夏海さんのシャープへの怒りは被害妄想なのか?
http://togetter.com/li/697295

 お茶を出されないって騒いでいたから注目に値してきた男が、お茶を出されない人間だと自虐したって面白くも何ともないだろ。

ぼくには人気がない
https://note.mu/iwasakinatsumi/n/n5934fed4821d

 こんなの読まされて、楽しいと思うか? 岩崎夏海はその人間性の際の際が面白いからみんな見て楽しかったんだよ。人の輪の真ん中にいたんだ。微妙なプライド、奇妙な被害妄想、絶妙な人間の曲がり具合、そのあたりがベストセラー作家という肩書きよりもヲチ対象としての岩崎夏海の商品価値であり生きる文化財であり話題の具であった。

 この最近の岩崎夏海の冬加減はなんなの。お鍋の季節ですか? もうちょっと頭皮磨いて出直してこいよとしか言いようがない。その周辺がのけぞるような自意識の高さはいったいどこに消えてしまったのだ。このままでは真の意味で単なるハゲになるぞ。どうにかなってもハゲであることに変わりは無いけど。自分で自分をどうにかしろハゲ。ハゲ。


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    やまもといちろう

    ブロガー・投資家・イレギュラーズアンドパートナーズ代表取締役。
    著書に「ネットビジネスの終わり (Voice select)」、「情報革命バブルの崩壊 (文春新書)」など多数。

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