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2014.04.03

ライフネット岩瀬大輔さん、余計なことを書いて華麗にエイプリルフール炎上を飾る

 凄い揮発性の高い議論を掲げて正面突破を図った結果、新聞を読まないネット民から十字砲火を浴びて全弾命中、ウェブ空間に黒煙を上げて沈むライフネット岩瀬さんのブログ記事を発見したので見物にいきました。

入社2日目の明日から試して欲しいこと
http://blog.livedoor.jp/daisuke_iwase/archives/7174438.html

 要素分解してみると「新入社員が」「30分早く会社に来て」「身だしなみを留意し」「新聞を読む」ことを「社長が奨励」したわけですから、ここから漏れるすべての属性がイラッ☆とするのも分からないでもありません。例えば10年目のSEやプログラマーが読者だったら「30分早く会社に来る」とか何いってんのタコとなりますし、マスゴミ批判に熱心なネトウヨからするといまどき紙の新聞読んで評価上がる会社ってどうなんだよタコとなりますし、基本的にネットで記事を読む層のだいたい多数が敵に回る要素しか含んでいません。燃えますよ、これは。

 もちろん、これらは新入社員に宛てて書いた文章ですから、ネットで怒っているほぼ大多数が「想定読者の外」であり、もしもお前らがいい会社に入って始業30分前からビシッと背広着て新聞読んで一年過ごしたら立派な東京新聞の読者となり左翼となり反原発活動に身を投じるアクティビストとなって参院選で山本太郎に投票する優れた人間になっているかもしれません。そうでないからこそ、反発するわけですね。

 で、岩瀬さんの言ってることももっともな部分がありまして、新入社員なんて最初から際立った能力を発揮してすぐに即戦力として2割8分5厘10本塁打OBP.360台でOPS.700台のような働きが出来るはずもないので、ある種「毎日コツコツ同じことができるきっちりしている人」をまず目指して、できることから取り組んで欲しいといいたい気持ちは分かります。まず素振りしてちゃんとやってるところ見せてみろよという話じゃないでしょうか。

 会社がいちいち言わなくても、仕事に集中できて、自己研鑽に余念が無い人ばかりであればいいんですけどね。やっぱりそうは言っても、仕事は仕事、私事は私事と若いうちから割り切ってしまう人はなかなか大成しないしなあということも考えると、新聞に限らず知見を広めたり、仕事に取り組む姿勢をしっかりと学んで備えておこうよという気持ちは分かります。

 ただやはり岩瀬さんは杉村太蔵に似ている分、話の説得力が何割か減少するのは致し方なく、太蔵に言われたくねーよと思ったら岩瀬さんだった的な現象が常にライフネットの中に蔓延していると思うのです。

 市況かぶ全力2階建とかいう株系クソサイトでもライフネットは煽られています。

社長と会長がやたら本を出すけど本業の売上と株価に結果が出ないライフネット生命に学ぶ新しい企業経営
http://kabumatome.doorblog.jp/archives/65774094.html

 そういう言いがかりのような内容でライフネットを酷評するのはやめてさしあげろ。

 その意味では、ライフネット生命の抱えている問題というのは、出口治明さん岩瀬大輔さんという二人をもってしても参入のタイミングやアクセルの踏み方を間違えると当初考えた成長の軌道にはなかなか乗らないし、計画を下回ったときのマネジメントというのはもちろん教科書どおりにはいかず、さまざまな試行錯誤の連続であるということもまた真実なのでありましょう。

 まあとりあえず日経新聞電子版でも読んでおけってことで。ひとつ。


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    やまもといちろう

    ブロガー・投資家・イレギュラーズアンドパートナーズ代表取締役。
    著書に「ネットビジネスの終わり (Voice select)」、「情報革命バブルの崩壊 (文春新書)」など多数。

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