サイバーエージェントの暑い夏
スマホバブルも末期に差し掛かり、各社の足元の業績が気になる昨今ではありますが、今年もサイバーエージェントに暑い夏がやってきました。もちろんアベノミクスで各社株価は底上げしている中で、同業他社に比べて株価が伸び悩むサイバーエージェントは平常運転のようです。
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スマホバブルも末期に差し掛かり、各社の足元の業績が気になる昨今ではありますが、今年もサイバーエージェントに暑い夏がやってきました。もちろんアベノミクスで各社株価は底上げしている中で、同業他社に比べて株価が伸び悩むサイバーエージェントは平常運転のようです。
ああ、これは語らなければならないなあ、でも仕事立て込んでるしなあ、落ち着くまで話題が続いているといいなあと思っていた本件ですが、見事にネット社会で継続審議となっておりましたので、落ち穂拾いの役割を全うさせていただきたいと思っております。ご声援、ありがとうございます。
「あれっ、この人、こんなに面白い人だったっけ?」というのが今回スターダムに駆け上がろうという体勢で目下赤丸急上昇中の谷口マサト氏であります。
話の振り出しはこちら。アドタイに全6回の連載を敢行した谷口氏の連載記事の一個目が、膝に矢を受けてしまって冒険に出られないレベルで微妙な燻り方をしております。
広告“枠”買いから、広告“コンテンツ”買いへ。
http://www.advertimes.com/20130704/article119507/
読んでいただけると分かるのですが、要するに「広告コンテンツ生だとユーザーに届かないから、面白コンテンツをまぶせば反応レートは上がるよ」という、どちらかというと「アイスクリームを食べると口の中が冷たくなります」という類の記事なんですが、どういう理由か堀江貴文さんと佐々木俊尚さんがこれを絶賛。谷口氏の気球に熱風が送り込まれ大空高く舞い上がる下地が完成します。
Continue reading "LINE発炎上系プロデューサー谷口マサト氏爆誕 featuring 高広伯彦氏" »
ある事案での当局の話を書こうと思ったら、ちょっと考えるところあって来週以降にしました。メルマガの発行が遅れまして申し訳ございませんでした。
『人間迷路』
夜間飛行: http://yakan-hiko.com/kirik.html
BLOGOS: http://magazine.livedoor.com/magazine/50
また、BLOGOSでは新たにバックナンバーのランキング機能がついたようです。それはそれは。
Continue reading "【告知&メルマガ64号】こんなの書きました&BLOGOSでバックナンバーのランキングが出るようになったみたいです" »
あんまこっち方面は詳しくないのだが、どうもゲーム方面にも影響を及ぼす可能性が高くなってきたので備忘録を兼ねて書く。
「売り上げ伸びない」モザイク極端に薄く 「コアマガジン」部長ら逮捕
http://www.sankeibiz.jp/compliance/news/130725/cpb1307251257000-n1.htm
この問題は、当局の恣意性というよりは、業界が「これであれば摘発されないであろう」という慣習に依存しすぎて事情の変化に気づかず摘発されてしまったというところに本質があるんだろうなーと思うわけです。つまり、「カリクリ結合」さえモザイクかければ摘発はない、という業界の自主ルールは別に当局の墨付きでもなんでもなかった、という話なんですね。
わいせつ雑誌書店に配布容疑で3人逮捕 警視庁
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG2501Z_V20C13A7CC0000/
[引用] 太田容疑者は「わいせつ図画に該当しない程度に編集していた」と容疑を否認している。
なんかさっき速報が… 本当に辞められるのでしたら、まずはお疲れ様でした、ということになりますでしょうか。
あ、NHKから速報でました。そうですか。
社民党福島党首 辞意表明へ
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130725/j60447910000.html
それにしても、例のテレビ東京の池上彰さんが問いかけた「非自民の受け皿で浮動票が消去法で集まる先はなぜか共産党であり、社民党ではない」という件は、この辺に回答がありそうな気がするんですよね。すなわち、福島さんは必ずしも社民党(旧社会党)のピークで役職についていたわけではなかったけれども、一度は社民党も自社さ政権という枠組みの中で有権者からの負託で与党になった経験がある。しかし、自民に対するバランサーとしての機能はなかなか十全に果たすことができず、結果として村山談話も含めて現在の閉塞した日本外交の象徴となる事例を残してしまった。
もちろん、社民党がだらしなかったと結果論でいうべきではないのでしょうが、それでも一度は与党にいた社民党がどのような役割を果たして国民からの期待に応えたのか、あるいは応えられなかったのか、意外に国民は知っているのではないかと思うわけです。同時に、共産党も社民党もスターはいないけど、自民党にモノを言う存在、組織としての安定感、信頼度のようなものに差がついてしまったのではないか、と。
「みんなの党」という名前の渡辺個人商店で、番頭役の江田憲司幹事長が「いい加減私物化すんなや」と野心丸出しで噛み付いており好感が持てます。もちろん、江田さんとしては今回の野党陣営敗北を受けて泡沫野党再編成を仕掛けるときの主導権を取りたい一心なんだと思いますが、偉大なのはちゃんと面倒くさいオーナーの代表格である渡辺喜美さんに正面から文句言ったり党内で仕掛けたりしているところです。
みんなの党、誰の党? 江田氏VS渡辺氏…内紛再び
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130724-00000104-san-pol
今回の一連の選挙戦においては、街頭の煩いコーヒー屋とまで酷評された松田公太さんへの揶揄が一部で出ましたが、おおむね公示時点で予想された得票どおりか上回る結果となっていて、某桐島ローランドがクソすぎた以外は松田さん含め善戦されたと思うんですよね。
ちょっといろいろあるので、細かいところは明日メルマガで書こうと思っておりますが、最初に書くべきは今回も選挙無効の裁判が控えており、留保するべきことがたくさんあるよということです。
参院選無効求め提訴=「1票の格差」で弁護士グループ―広島【13参院選】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130722-00000047-jij-soci
例えば高知と神奈川。当選した高野光二郎さん、安定した戦い方を経て獲得した16万票、お見事でした。で、神奈川では定数4、「消去法」ながら善戦した共産党の畑野君江さん44万票、維新から出た現職の水戸将史さん24万票でいずれも落選。
定数3の千葉、7位落選の生活の党太田和美さんが15万票。この辺、自民党が勝った、野党が分裂したとかそういうレベルではなく、どんだけ民意が反映されてないのかと思ってしまいます。民主主義としておかしいでしょ。
微妙に忙しいでござる。いろいろ遅れておりすみません。
なんと! App Store の国内有料市場はここ1年で半分以下に縮小!?
http://nousnou.net/2013/07/18/store-shrink/
なぜか有料アプリのダウンロード数が金額、件数ベースで減少したのでiOS市場が減少した、という推測になっているようですが、有料アプリの不人気、アプリ内課金の課金率上昇に伴って市場はすでにアプリ内課金+ネイティブベースという方向に進んでいると思います。
録画したプロ野球を横目で見ながら深夜働く私が心を暖めた瞬間、それはイースタンの試合でした。
2013年7月16日 (火)
http://bis.npb.or.jp/2013/games/fs2013071601108.html
いいなあ、吉川。一軍では壊滅的なブルペンとして、西武の中継ぎの代表格長田未満の信頼度と実績を引っ提げて二軍へ凱旋しにいったかと思えば、1イニングを堂々たるピッチングで2失点、敗戦投手に。ダイジェストでしか観られていませんが、タイミングをはずせない申し訳程度のカットボール気味の変化球、真っ芯で捉えられる打球、帰ってくるランナー、逆転されるベイス、ああ本来ならばここには背番号13を背負った大沼がいるはずなのになあという寂寥感を抱かずにはいられないのです。
PRISM関連ですでに話は出始めていますが、韓国の情報機関が日本で収集していた安全保障関連の情報を中国に広範に伝えていたかもしれないという内容を考えるに、同様にアメリカの情報も売却していた可能性も加味すると、もはや「アメリカを中心にして、両側に日本と韓国がぶら下がっている東アジアの安全保障」というローレベルのドクトリンは放棄するってことでいいんじゃないでしょうか。
(訂正 21:29 山本太郎さんの支持母体を間違えておりました。正確には中核派でした。山本太郎さんを支援していたのは中核派です。謹んで訂正いたします。山本太郎さんを支援していたのは中核派。)
小雨が降る中、新宿駅西口で第一声を上げる山本太郎候補(7月4日)
http://megalodon.jp/2013-0711-2130-18/www.zenshin.org/index.htm
いやヤフーさんに文句はありません、馬鹿なんて嘘ですすいません。
ビッグデータが導き出した参議院選挙の議席予測
http://event.yahoo.co.jp/bigdata/senkyo201307/
というわけで、東京選挙区と全国比例のデータしか持っていない私が勝てるところでだけ論じてみようのコーナーがやってまいりました。えー、総論で言いますとヤフーさんは偉大ですね申し訳ございませんという感じですが、残り6%から8%のところの積み上げがむつかしいようで、現状では東京選挙区の当落予想はヤフーのビッグデータでは当てられていません。
細かいところを抜きにして言いますと、レガシーな情勢分析で言うと当確順に武見さん(自民)丸川さん(自民)山口さん(公明)吉良さん(共産)山本さん(中核)です。そこから少し離れて小倉さん(維新)と鈴木寛さん(民主)が追うという展開で、当確ラインからかなり離れていることもあり、ここからの追い上げはかなり厳しいと言うところで現段階ではここで勝負あった、東京選挙区は終わりですお疲れ様でした帰ろ帰ろあー今夜何食うかなといった展開になっております。ここからはWinning Rateの問題で小倉さんも鈴木さんも一桁%台の勝率を引き上げる努力として何をするかと言う戦術になり、落とせるのは山本さんだけなので、あいつは中核派が運動員にいるからどうのこうのといった足を引っ張る方向で頑張るほかありません。小倉さんも鈴木さんも基礎票がないうえに女性人気が乏しく若い人にも老人にも満遍なく嫌われているので普通のやり方では浮上できないと思うんですよ。小倉さんはラスト一週間で大々的な橋下批判とか展開し、クズ野郎呼ばわりして維新の会は私が改革しますとか宣言すればメディアが取り上げるでしょうから浮上の目はあるかもしれませんね。
このスノーデン問題で少しは分かったかと思ってたのに、なんでいまだに重要機密のやり取りにgmail使ってんだよ…。
ネット情強「無料のグーグルサービスを賢く利用する(キリッ」 ⇒ 中央官庁の内部情報が外部にダダ漏れ
http://alfalfalfa.com/archives/6658276.html
便利なのは分かるけど、内容が筒抜けに決まってんだろ、アメリカ法人のサービスなんだから。
あと、平気でSkype使って連絡取ってきたり、適切な暗号化処置もせずにdropbox使ったり、facebookメッセージでチャットして添付ファイル送んの、ほんとやめてくれよな。
本当はネクソンが面白いのでそっちで号外でも書こうかと思ったんですが、GREEが盛大にやらかしているので記事にしてみました。何が起きているんでしょうかね、ほんとに。
『人間迷路』
夜間飛行: http://yakan-hiko.com/kirik.html
BLOGOS: http://magazine.livedoor.com/magazine/50
現在、GREEにおかれましては人事制度改定という名の下に審判が行われ、人事制度改定→給料下がる→
自主退職という黄金ルートで固定費の一割強の削減を狙っているとの文書が出回るなど、業績の低下見通しとあわせて人員削減を進めているという美しい経営方針が露わとなっておりますが、なかなかいい感じで赤字となっている海外事業の現状については日経新聞が面白記事を掲載しております。
告知をしないうちからすでに100人超満員札止め、当日も立ち見は出るわ偉い人たちはいるわ中川さんは呂律が回らないわで収拾がつかない状態でありました。どうもありがとうございました。
なんかネトウヨが社会現象になりつつあって、このイベントもそういう話題が増えてきたところではありますけれども、まあその辺は深く考えず頑張って参りたいところでございます。
Continue reading "【御礼】昨日は阿佐ヶ谷ロフトAのイベントにお越しくださりありがとうございました" »
といっても先週配信号ですが、どうも人気になっているらしく、改めて再掲いたします。
『人間迷路』
夜間飛行: http://yakan-hiko.com/kirik.html
BLOGOS: http://magazine.livedoor.com/magazine/50
■スノーデン氏亡命関連
先週末になって、ベネズエラが亡命の受け入れに挙手したようですが、現在鍔迫り合いが発生しておりまして、それもスノーデン氏の確保している情報のレベルが実はそう高いものではなく、あくまで「アメリカは世界の諜報活動においてこんなことをしている」という概要レベルのものプラスアルファに留まるんじゃないのというお話を書きました。
一部TwitterやFACEBOOKなどで「自民党は応援したいけど、渡邉美樹は当選させたくない人たち」に対して、どうすれば自民表を傷つけずに渡邉さんだけを落選させられるか検証し、方法を推奨する連絡が出回っております。
が、現状で見まして、すでに渡邉美樹さんは自分に対する投票の呼びかけを従業員に対して行ったビデオが多数流出しており、今週発売の週刊文春にもこのビデオがすでに報じられて、公職選挙法上どう考えてもアウトという状態になっています。ネット選挙解禁とか吹き飛ぶぐらい、ど真ん中の公選法違反の事案です。
ワタミ前会長・渡邉美樹氏が公職選挙法違反か / 週刊文春が証拠となるビデオを公開
http://rocketnews24.com/2013/07/03/346600/
渡辺美樹・ワタミ前会長の公選法違反証拠ビデオ公開 【週刊文春】
http://www.youtube.com/watch?v=cEbwaFAdww4
先週のメルマガでは食べログ、カカクコムなどのイット系の話題を中心にしつつ、AR世界標準を狙うgoogleがヤバくも面白い、という内容を書いてみました。
『人間迷路』
夜間飛行: http://yakan-hiko.com/kirik.html
BLOGOS: http://magazine.livedoor.com/magazine/50
目の前にTGS関連の締め切りが迫ってみたり、ご一緒している案件が立て続けに〆を迎えたり、株主総会ラッシュで投資先の状況把握に手間取っていたりと、結構しんどい日々が続いております。次号は少し遅れて木曜夕刻になってしまいそうです、すみません。
湯川さんの新しい電子書籍が発売になったようです。
どういうご意向かは分かりませんが、私もあとがきか何かに寄稿した雰囲気です。自分の目で見ていないので、現段階ではまだその存在は確認できていませんが、きっと入っていることでしょう。
本書、あらゆる意味で「湯川的」です。一個一個の企業のエピソードや、関わった人物の実像を点として見出しながら、これを紡いで精神世界や倫理、森羅万象といった普遍的な大原則へと遡及し論じていきます。
読み進めるうちに、いろいろな疑問は湧くかもしれません。でも、それでいいのです。湯川さんの広大な精神世界に観光に来たのだぐらいの勢いで読むことをお奨めします。一言で言い表すなら、思想における異国情緒。まずはその主張をありのままいったん受け止めてみるという度量が、読み手に求められています。
Continue reading "【書評&告知】『未来予測 ―ITの次に見える未来、価値観の激変と直感への回帰』(湯川鶴章・著)" »
二ヶ月ほど我慢して使っておりましたGunosy、相変わらずさっぱり読みたい記事の量が増えず、毎日25個下まで読んで、溜息をつきながらすでに既読の記事を2個3個読みにいってはせっせとダミーアカウントに情報を蓄積しています。その知能レベルはハツカネズミ状態で、ちっとも成長してくれません。
Gunosy炎上事件でその先が霞む向こうに理想のはてなを見た
http://kirik.tea-nifty.com/diary/2013/05/gunosy-00a5.html
クラスター分けが不味いのか分類やウェイト付けがうまくいっていないのか分かりませんが… このままではmixiの軍門に降って丁稚、雑巾がけから始めるほかありません。逆に言えば、それだけ未来予測気味に人の興味関心をオールジャンルで読み解くということのむつかしさとも言えるわけですが、使うほどに賢いと宣伝するからにはもう少しどうにかならなかったのかという思いでいっぱいです。
Continue reading "Gunosyの精度が上がらないのは「クソ記事送るなカス」ボタンがないからでは?" »
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やまもといちろう |
ブロガー・投資家・イレギュラーズアンドパートナーズ代表取締役。
著書に「ネットビジネスの終わり (Voice select)」、「情報革命バブルの崩壊 (文春新書)」など多数。