家入一真さんが今回も自らキャンプファイヤーで『モンケン』黒川さんとロフトプラスワンで君も握手!
もうタイトルからして長くなりすぎてやっていられない感じが濃厚なんですけれども、黒川文雄さんや飯田和敏さん、納口龍司さん、中村隆之さんのユニットで制作するゲームプロジェクト『モンケン』がcampfireで目標金額が達成されたとかで、おめでとうございます。
以前、私も子会社で別のプロジェクトを提案されて他のマネタイズプラットフォームで資金集めをするというので相談に乗ったことがあったりしましたが、権利調整やらパブリッシャーとの意向調整などさまざまあって、なかなか大変なんですよね。苦労を乗り越えおカネが集まって良かったですね。感動した!
その感動をあなたにもってことで、新宿のロフトプラスワンで何かイベントやるらしいです。6月24日だそうで、私は参加しないわけなんですが、ご興味がある方はぜひ。
インディーズゲームプロジェクト『モンケン』がCAMPFIREにてクラウドファンディングを実施
http://www.famitsu.com/news/201304/22032293.html
4人のおっさんが仕掛けるゲーム開発の新しいカタチ。「モンケン」ロングインタビュー。そして、家入一真と先に会っちゃったの行方。 @reosucker
http://techwave.jp/archives/monken.html
もちろん、このブログで「いやー、インディーズのゲームシーンは熱いですね~」などと毒にも薬にもならないことを言いたいわけではなく、地味に私も巻き込まれていたりとかで、ビミョーなポジションなんですよね。
でもちょっと当初の思惑とは異なる部分があるです。それはCAMPFIREの共同代表である、家入一真さんの当プロジェクトへの協力についてです。
— 黒川文雄さん (@ku6kawa230) 2013年6月1日
そもそもは友人である、やまもといちろうさんに家入さんを紹介してほしいって頼んだもの僕だし、当時クラウドファンディングに関して勉強し始めたばかりで、そのなかではCAMPFIRE自体は面白いプロジェクトがあってゲーム向きと思ったからかな。
— 黒川文雄さん (@ku6kawa230) 2013年6月1日
やまもとさんから家入さんを紹介してもらったときも、実際にフェイスブック経由でメールし始めたのは12月6日だけど、なかなか会えなくて実際に会ったのは約20日後。27日 ずいぶんと時間がかかるなと思ったけど、まあ、有名人だしね。仕方ないと・・・思った。
— 黒川文雄さん (@ku6kawa230) 2013年6月1日
家入さんとは、六本木のメルセデスカフェで会って、この時はものすごく盛り上がりました。「一緒にサクセスしましょう!」「なんでもやります!!」って。で、それを信じて全てのプロモーションをCAMPFIREからにしました。他は全部あとからにした。あ、写真も撮ったね。フェイスブックにあげた
— 黒川文雄さん (@ku6kawa230) 2013年6月1日
でも会ったのはこの日が最後、それからは全くなし。現場の人をメール経由で紹介してもらったからそれでいいと言えばいいのだが・・・・現場の人は一生懸命やってくれています。「全面的に協力します」って。電話やメールでのやりとりも殆ど返信が無い状態。1月上旬から4月中旬まで行方不明
— 黒川文雄さん (@ku6kawa230) 2013年6月1日
まあ、私どもヲチャーからみますと「ああ。いつもの家入さんだな」としか思わないわけなんですが、campfireでの資金募集成功が極めて重要なプロジェクトを預かっている黒川さんからしますと、超真面目に死活問題なのでありましょう。もしも、事前に黒川さんが私に「campfireで重要なプロジェクトマネーを調達したい」と相談してくれていたら、死なないと宣言する武田鉄矢も正面からダンプカーに轢き殺されるぐらいの勢いで「やめておけ」と止めたことと思います。そのぐらい、カネの絡む付き合いで家入さんやその周辺というのは大変なことだと感じるのです。
それでも、関係者の必死の努力もあって無事『モンケン』に資金が集まったというのは僥倖の極みかと思いますし、素直に喜びたいところです。この調子で、良いモノが仕上がって、多くの人たちに楽しんでもらえるような良いプロジェクトになって欲しいと願うところです。
んで、その家入さんと手打ち式をロフトプラスワンでやるんだってことらしいんですが… 少なくとも数日前の段階で、ロフトプラスワンからの問い合わせに対して家入さんの応諾の回答はまだ来ていないそうです。相変わらず家入さんはロック過ぎます。もちろん、一連の暴露話も「ああ。いつもの黒川さんだな」とも感じるところで、このグーで殴っておいて手打ち式を自ら開催するあたりがたまりません。ネットヲッチ界に遅れてきたルーキーとして新たなタレントが爆誕するのではないかという胸のときめきも感じるわけですね。イベントはいけないけど。
この辺の、家入さんの周辺で「常にいろいろな敵が現れて、戦争になったり和解したりし続けて、結局わりと誰も幸せにならない」感じがとても好きで、これはある種家入さんのカルマというか海賊性というか、「カリブの海賊」のジャック・スパロー方面のカオティックヒーローと被るんですよね。自由に生きる、というのがなかなかできないからこそ、多くの人たちが惹きつけられ、そんで自由すぎて仕事が雑で幻滅するけど、それでも輝いているからみんな遠巻きに見ている、的な。
そんで、私も今日久しぶりに煽られていたようなんですが、やっぱこういう、良く分からない感じがいいんですよね。いや、貴重なご見解ありがとうございます、と思うわけです。もちろん、私個人としてアプリ開発の経験はありません。すべて、社としてご依頼をいただき先方の作品として提供させていただくものです。
切込隊長はぶっちゃけゲームアプリ開発経験はないんじゃないの?
http://www.skeeem.jp/archives/863
(主に社員や子会社の面々が)頑張ってモノを作っている実情を取りまとめて私が面白おかしくネットに書く以上、実例伏せつつある程度は丸めて書くのは当然のことであるし、私の会社が名前を出して制作することはほとんどなかったことを考えると知らん方面の人は知らんのはしょうがないことよね。システムソフトアルファーの仕事とか、いまでこそ時効だろうから書けるけど、途中で懇意のSSα側のプロデューサーさんが辞めてしまったり、担当の方が途中でいなくなってしまったまま無理矢理リリースしたんだよなあ… うちもまったく悪くないとも言えないので、その辺は反省をするところではあるんですが。まあ、これだけでなくいろんな状況を味あわせていただきました。
そういう経験もしてきているので、エンジンや制作環境に特化して地味に仕事をしたほうが結局は収益が上がるし、ボリュームも維持しやすいってことで、そういう仕事の仕方をしてきたから10年以上やってこれているという面もあるわけですね。工夫をしながら、生き残っているのです。投資についても、あまり自分の方針など無料で書いてもしょうがないと思いますし、事業についてはいろんなことをやって、現場から情報を吸い上げるのが大事だと思っております。
どうも「自国がコンテンツ政策として、違法と考えるアプリをいまのプラットフォームがシャットアウトできるのか」という話をしたはずが、なぜか「デベロッパーが配信先の国をコントロールできるか」という風に誤読されたようでありまして、まあ私の書き方が悪かったのかなあと思いました。
このように、黒川さんであれ家入さんであれ私であれ、何かをやり、成し遂げようということになりますと、外野は基本的に煽ったり叩いたりするものであって、それは仕方のないことだと思うんですよね。もちろん、主客逆転して私も叩いたり叩かれたりすることになるんですが、自分自身が信じる道を歩んでいるという自負があるのであれば、誰に迷惑かけようが、自分が納得できる相応の結果が出ていればいいんじゃないでしょうかね。
その意味では、不利な状況が揃っている中で、campfireで調達金額を達成した黒川さんには改めておめでとうと言いたいです。天岩戸から家入さんが出てきてイベントが無事開催されることを祈っております。また、日本のインディーズがこういう調達手段を得て一層盛り上がっていくと良いですね。
綺麗事を書くようでなんですが、きっとこうなるだろうと思っていましたし、巻き込まれるぐらいなら家入さんを紹介するんじゃなかったと深く後悔し、やっぱりこういう面白い傑物はウェブの向こうでだけ見物する側に回っているのが精神的にも労力的にも時間的にもいいぞという思いを新たにしました。
ぜひ、有志の皆さんで家入一真被害者の会を設立していただければと存じます。今後ともよろしくお願い申し上げます。