【メルマガ58号】強制捜査と面白選挙ビジネスの件(追記あり)
一日発行が遅れてしまい、申し訳ございませんでした。
『人間迷路』
夜間飛行: http://yakan-hiko.com/kirik.html
BLOGOS: http://magazine.livedoor.com/magazine/50
今号は、先に行われたインデックス(旧インデックス・ホールディングス)への強制捜査と周辺事情についてのまとめ、加えてネット選挙でフライングした馬鹿やど真ん中の公職選挙法違反案件をどうどうと営業している面白業者についてなどに触れております。
■面白ネット選挙ビジネスについて(下記、追記あります)
いきなりやらかしていてかっこいいのですが、この営業項目の中に堂々と記載されているメールマガジン、写真撮影、動画撮影、Twitter表示埋め込み代行、更新代行が選挙期間中に業として行われ候補者や政党が対価として支払っていると公職選挙法違反(買収罪)にあたります。
今回の総務省のガイドラインでも「これはやってはいけません」とそのものの内容を記述しているにもかかわらず、選挙のプロを自称するグループや、選挙コンサルタントを名乗る会社が候補者や政党に対して堂々と営業をしているのが笑えます。やっているのが割れたら、当然連座で当選取り消しもありえる案件ですので、良い子は真似しないようにしましょう。
ネット参謀
http://voicejapan.org/products2
http://voicejapan.org/products3
http://megalodon.jp/2013-0612-2346-22/voicejapan.org/products3
公職選挙法197条2項にあるウグイス嬢と手話通訳以外にはお金を払ったらアウトであり、公職選挙法の法の趣旨自体であるネット選挙対応で改正があろうが「公正な選挙を通じて平等な民主主義を実現する」ために金権選挙を禁じるという大原則は変わっていない、ということですね。
で、今回のメルマガでは僅かに触れる程度にしておりますが、上場企業で政党に打診している営業案件が公職選挙法に抵触しています。例えば、なりすまし防止のシステムを入れたり、選挙期間中の候補者に対する誹謗中傷を監視する業務に対してお金を払うというのは適法だろうと考えられますが、更新代行は現行法では依然としてアウトなのです。ところが、某社資料ではサーバー保守管理の項目の中に寄せられたコメントの整理も含めた発信する内容を触る文言が入っていて、これが月額結構なお値段になっており、もちろん黒であります。
これが私たちのネット選挙の現実であるということをよく弁えた上で、望ましい選良を吟味するためにネットを充分に活用していくのがよいのではないかと思います。
■インデックス関連
実は先週号でインデックス→ネクソンの話は書いていたわけですが、もう少し事情を整理して調査委員会から粉飾の露顕、期を遡っての決算修正に強制捜査という流れと人間関係について記述しました。
問題となる人物の構成は多く、証券会社関係者から広告代理店、テレビ局OB、ゲーム会社プロデューサーなど、多くの面々がインデックスに群がり、案件を仲介して買収させて法外な仲介料を取り、急伸していたi-modeバブル下のインデックスを食い物にしていた経緯が資料から読み解けます。
さらに、後期になると業績が低迷し、資金難に陥ったインデックスが、経営の建て直しを図ろうとさまざまな改善策を打ち出すも機能せず、買い集めた子会社を売却しながら調達をかけていく中で、寄って来た木村剛さん率いる日本振興銀行にいいようにやられていくバックグラウンドも多少書きました。
もはや完全な事件系ですが、ただ個人的には落合正美さんは人が好すぎた、あまりきちんと考えずに買収を繰り返したという点で惜しむらくという気持ちもあるんですよね。アトラスIPの拾い先や、今後の顛末、延焼先なども、今後はメルマガでも徐々にフォローしていきたいと思っております。
■その他
いろいろありますが、今回も迷子問答その他、楽しく盛りだくさんでお送りしております。
そんじゃーね。
(追記 14日 9:45)
上記書いておりましたVoice Japanの高橋さん、Twitterでご言及いただき、またFACEBOOKでもお話したところ、選挙期間中は対価を貰わない形で対応されているとの由。サイトを読みますと365日対応という前提での営業でしたので、他の不良業者同様にこれは買収事案だねと認識していたのですが、どうも誤解があったようです。
VJについては、誤解のないようなサイトでの表記をお願いすると共に、上記内容については謹んで訂正させていただきます。ご対応いただきました高橋さんには感謝申し上げます。