どの辺が事実誤認なのかを教えて欲しいんだよね(雑記)
dankogaiほか、いくつか言及をいただいておりましたYahoo!Japan個人の記事なんですが、賛否両論でもいろんな意見が出て、出生率に関する議論が沸きあがってくれることをつとに望む私としては、賛成だろうが批判だろうが構わないというスタンスなのであります。
個人的には、子供が昔から好きであったし、たとえ婚外子であっても育てやすい環境を作るべきだと思っています。その意味では、従来の保守思想よりも柔軟でなければならないとも感じています(なので、親学的なアプローチは支持しません)。それが、たとえ結婚という制度が形骸化しようとも、あるいは独身者から子供がある人への所得移転を促す再分配政策に過ぎないとしても、子供を生み育てることについては価値があることであって、また老人に対するケア事業に対する税金が将来の利益を必ずしも生まないのに比べ、出産の奨励、教育、科学技術に関する教育が一定の果実を社会にもたらすことは否定されるべきでないと考えます。
書いた記事はこれですね。
日本の出生率を上げようよ、平たく言うと子供生もうよ
http://bylines.news.yahoo.co.jp/yamamotoichiro/20130330-00024161/
で、柏野雄太さんから「事実誤認である」という反論がきておりますが、まったくピンときておりません。あくまで、少子化に関連し、出産を促す政策と事実関係を示したリンクと自分の考えを並べただけなので、そもそも何が批判されるべき事実誤認なのか分かっていないんですよね。
日本の出生率を上げようよ、平たく言うと子供生もうよ(山本 一郎) - 個人 - Yahoo!ニュース
http://kashino.tumblr.com/post/46757409220/yahoo
また、ネットラジオで「資産を持っている人間にとって結婚はリスクだが子供は欲しい」ということはかねてから述べておりましたが、私は「子供なんて興味ない」などと言った記憶はありません。というか、私は昔から子どもが大好きです。また、どうも「ちきりん」化がネガティブキーワードと捉えられているようですが… 別にちきりん女史も勝間和代女史も柏野雄太さんの言うそんな微妙な文脈で出てくる人たちでもないように感じます。
政策に関する論評で、社会保障統計や行政学において引用したURLや私自身の議論に事実誤認とされる部分については、もう少し細やかにご教示いただけると嬉しいです。
@melonsode ええ、そうなんですよ。しかも財政難で生産年齢人口が急速に減る状況のもとで。現実的には大きな社会的軋轢を克服しつつ日本人の定義を緩めて移民を受容するしか方法はないでよね…。
— Yuta Kashinoさん (@yutakashino) 2013年3月30日
たぶん、行政学の上では移民を受容していく方法のほうがむしろ日本社会にとってストレスが大きく、政策実現が進まないであろうから、日本にとっての適正人口はどのくらいなのかも考えつつ出生率向上策を打つほうが望ましい、と考えているのですが。それも踏まえた形で、シラク三原則に日本的なアレンジを加えた形は模索できないだろうか、と書いたつもりです。
さらに、柏野さんがツイートで仰っていた、出生率が上がっても経済成長と労働環境改善が伴わねば若年性失業率が上がるだけで社会に富は増えないよというのもごもっともですので、出生率改善の前から構造改革は断行せねば国力は上がらないというのも同意するところではあります。
最後に言えば、実際に自分で子供を儲けてみて、いろいろと考えが変わった部分がありますわ。というか、子供ができたので、見えてきたものがあるというか、楽しみも大変さも、次の時代に何を遺していくのかも、いろんな意味で、子供に教えられたというのは感じます。その実感の部分や、無駄に貯めてきた金の使い道も含めて、いろいろと思索や模索をする中で、上の記事を書いたんですよ。
なので、私自身の考えも足りないであろうし、日本の人口水準はかくあるべきという意味で「で、実際どのくらいまで減るのが仕方がないのか?」というのはものっすごく興味がある。そして、どの論考が正しいのか、私の知る限りではまだ分からないはずです。そういうこともあり、事実誤認と言われたからには、どの辺が誤認で、どう修正すれば良いのか知りたいです。柏野さん、教えてください。どうすれば、自分の子供の世代や孫の世代が、私よりも良い世間を引き継ぐことができるのか。
ハーツオブアイアンのやりすぎかもしれないけど、マンパワーが減るというのは大変なことなんですよ。行政学で乱暴なことを言う人は、戦争が始まれば子どもは勝手に増えますよ、とか仰いますがねえ…。
« 「ミスター」長嶋茂雄と「ゴリラ」松井秀喜の国民栄誉賞で、原辰徳さんが全力で中二階化 | Main | 【メルマガ49号】こんなの書きましたお »