【告知】『POSSE vol.18: ブラック企業対策会議』に寄稿しました
経営者であり保守主義者として、ブラック企業についての話を書きました。というか、インタビューしていただいた内容を編集部で字に起こしたものですが、告知など。
どっちかっていうと、投資業界もコンテンツ業界もブラック批難されやすい世界ではあるんですけれども、成熟した社会の中で人間がより良い働き方を模索できない状況というのはよろしくないと思っているわけですね。
別に、スマートにやれよと言いたいわけではなく、また私の経営している会社や投資先が100点満点かというとそれもまた違います。ただ、人の生活を預かる者として、自主的に頑張って働いてくれてクライアントと向き合っている社員に対して、代休取るなとか、有給がもらえないというレベルの組織にしてしまってはいけないだろうというところから出発しています。
そんで、社員の創造力を高めたり、スキルを磨いたりするにあたって、然るべき勤労と生活の時間配分ができるようにするのは経営者の務めでもあると思っていて、まだまだ発展途上だけど会社としてできる限りの配慮はしようと思ってます。
問題は、企業というのは競争でありますので、同じ業界にブラックなところがあり、そこら辺がダンピングして受注することが常態化しますと、業界全体の収益性が下がって、「ブラック企業とコンペに勝つには、コスト的にこちらもブラックにならなければならない」という本末転倒な事態が発生することになります。また、いろんな革新があって、人が要らなくなりましたという話や、新しい技法が出てきたのでそちらをみんなで使いましょうというときに、そういうブラック企業のお陰で埋没してしまう恐れもまたあるわけですね。
そうなると、いま日本で起きている「解雇しやすい労働法にしよう」というムーブメントって、まずは違法な労働状態を強いている会社に対して適切な処置ができるような方法を考えてからにしたほうがいいんじゃないの、とも思います。むつかしいんですけどね、機微が。
あとは、仕事への向き合い方とか、取り組みを促す仕組みと賃金、組織とそして行政、みたいな話をだーっとしました。日ごろ考えていることが言えるだけ言えてとても満足しました。
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