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2013.03.29

【続】「いつかはゆかし」@アブラハム社と高岡壮一郎さんに対する公開質問状その2

 前回提示した公開質問状については、結局私宛には何の回答もありませんでした。

アブラハムPB社「いつかはゆかし」事業に対する公開質問状(訂正あり)(報告あり)
http://kirik.tea-nifty.com/diary/2013/03/post-4ccd.html
【謹告】アブラハム社から公開質問状に対する回答はなし
http://kirik.tea-nifty.com/diary/2013/03/post-b316.html

 また、貴社アブラハム・グループホールディング社およびアブラハム・プライベートバンク社(便宜的に以下アブラハム社と呼びます)から代理人として指定された弁護士に対しても、代理人であるという根拠を示す書類の再提示や、公開質問に対する返答を催促しましたが、これも応答が無い状態です。然るべき回答があり納得すればこのような記事を書くこともございませんので、誠意ある対応がなされず誠に遺憾であります。

 アブラハム社は投資助言業の資格しか持たないにもかかわらず、事実上、保険会社であるハンサード社のラップ口座を積み立て商品として紹介、販売している事実関係については、アブラハム社が抱えている訴訟の内容を見るだけで充分です。営業資料や、その際にアブラハム社からの営業マンが語った言葉もすべて確保してあります。これは、投資助言ではなく、明らかにハンサード社の積み立て商品を売るための営業であって、販売代行であり、その認識があるためにハンサード社からのキックバックがあるものと考えられます。この時点で、すでにアブラハム社は業法違反なのではないかと想定されます。

 さらに、海外ファンドを直接取り寄せなどと称して、結局はハンサード社に対して入金のためのカード手数料やラップ口座管理料を取られているという時点で、広告の内容に嘘があり、有利誤認を導く断定的判断となっていることは明らかなことです。一刻も早く、実態に即した適切な広告表記や適法な業務スキームに切り替え、違法状態から是正をされることを望みます。

 その後の調べで、アブラハム社の経営の経緯およびその代表取締役である高岡壮一郎さんに関して、以下の疑問点が出てきました。細やかな点に関しては、すでに当局へ情報提供を済ませておりますが、困ったことに問題はこれだけではありません。当方はアブラハム社の決算書抄録や海外の偽装関連会社についての関係図も入手しています。アブラハム社および高岡壮一郎さんに対しては、然るべき回答を改めて求めるとともに、過去に行われた適法とは言いづらいビジネスについては謙虚に反省し、不当なSLAPPで提起した元顧客などに然るべき謝罪を行って金銭的・精神的被害を回復するよう努力するのが筋ではないでしょうか。

 高岡壮一郎さんは、自身の会社顧客に対し、アブラハム社など経営する会社の上場の計画を語り、投資家が民主的で正しい情報を元に取引ができる環境づくりに寄与したいという夢を熱弁したそうです(なぜか録音ファイルもあります)。

 もしも、その夢や理想が真実だとするのであれば、いますぐ為してきたことについては真摯に猛省し、正道に立ち返ってビジネスに取り組むことを強く希望します。間違っても、会社は赤字にして納税を行わないでおきながら社宅として六本木ミッドタウンの高級レジデンスに月額120万円の家賃を持ち、周辺の住民に「高岡家はユダヤ系金融機関オーナー筋と親しい」などというご近所爆笑ネタをばら撒いたりしてはなりません。

 結局、貴殿のいまやっていることは、ただの保険商品販売会社じゃないですか。それが駄目だという話ではなく、ビジネスやるなら適法かつ正直にやってくれ、という意味です。よく考えてください。

■約1億円の不思議な売掛金について

 貴社アブラハム社は、多額の広告宣伝費を使って「いつかはゆかし」の集客を業として行い、その顧客や見込み客に対する情報商材を販売することが収益の一角であることは、貴社が株主に説明した内容から明らかになっています。

 ところが、24年7月期の内容をみますと、表面上の決算は売り上げ3億5千万あまり、純利益が1億円あまりと好調であるという内容になっていますが、同時に貴社の売掛金として1億円弱計上されています。

 投資家に対する小口のDVD売り上げと投資助言業が主たる収益であるはずのアブラハム社にとって、期をまたぐ形で1億円もの売掛金が発生するというのは実に不可解なことです。5万円と2万円のDVDが「いつかはゆかし」会員に対し月間100本ずつ売れた月があるように月次決算からは見受けられますが、その月は高岡さん自らが「情報商材の販売は好調であった」と説明しておられます。しかし、実際には月間100本ずつ売れて好調な月でも情報商材販売の総額はたったの700万円程度にしかなりません。残りの9千万はどこに消えてしまったのでしょう。

 また、別の貴社役員の説明では、「いつかはゆかし」を含むアブラハム社のビジネスというのは3ヶ月ごとに〆られる投資助言業フィーと、クレジットカード等で即月で入金される情報商材販売が中心であるため、売掛金の回収が早くビジネスリスクが少なくて済むという内容となっております。これは、明らかに貴社ビジネスの決算書上の現状と内容が異なりますが、実際にはどのようなご事情で(グループ全体の売上高に比して)過大な売掛金が積み上がってしまったのでしょうか。

■HSBC(香港上海銀行)香港の口座について

 上記の売掛金に関して、より詳しく質問させていただきたいのが、HSBC香港の口座です。

 元関係者たちの熱い証言に基づいて調査をしてみたところ、非常に興味深い状況が判明したのですが、貴社におかれましてはその後の経営に関するご説明で「これらの売掛金が解消された」という内容のお話をされているようです。個人向けの情報商材販売の売掛金が満額一括解消されるというのはにわかには理解できません。私も債権回収のビジネスは多少知っておりますが、サービサーを利用するにせよ滞留していた売掛債権が回収されるのはバルクで売却した場合がほとんどです。しかし、入金されて売掛金が解消されたというのであれば、一応はそれは事実なのでしょう。

 ところが、この入金元について辿っていきますと、HSBC香港のある口座にブチ当たりますが、貴社グループとは資本関係の無いことになっています。この会計については、個人向け情報商材がHSBC香港に口座を持つ会社によって一括購入されたということか、本来の売り掛け先とは違う法人が代位弁済したという形しか考えられず、やや不可解なところがあります。

 その口座の名義人は、

Sagacious Trend International Limited, MR. Daijiro Takaoka

となっております。このDaijiro Takaokaさんとは、高岡壮一郎さんの弟さんで、アブラハム社の取締役に就任しておられる高岡大二郎さんという理解でよろしいでしょうか。

 登記情報を洗いますと、英領ヴァージン諸島(BVI)に設立されたサテライトにお名前があり、こちらもSagacious Trend International(以下STI社)があり、貴社関係者のM氏がManagerとして記載されています。しかし、そのオーナーシップは高岡大二郎さんとなっており、アブラハム社とは資本関係はないけれども実質的な兄弟会社としてSESCの臨店検査逃れを目的として迂回させている、という疑いが持たれるかと思うのですが、貴社としては如何お考えでしょうか。

 また、上記売掛金の解消と関係しているとするのであれば、アブラハム社の売掛金を資本関係の無い兄弟会社が買い付けるという不思議な事態になります。売掛金の対照となっているのは情報商材DVDですので、1億円分のDVDがこの実態が良く分からない会社に送られたということになるのでしょうか。

 上記HSBC口座については、残高が日本円で億単位となっています。口座の開設が2010年となっており、主たる入金元は上記BVI法人を経由してハンサード社からのものという理解でよろしいでしょうか。この場合、情報商材のDVD1億円分とハンサード社のキックバック売り上げが上がった企業所得に対する税金はどうなっておりますでしょう。国内営業を行って得た企業所得について、オフショア海外法人を経由したとしても日本で納税しなければなりません。所得隠しの可能性があるのだとすると、金額的に2億円を上回っておりますので、即アウトとなるレベルなのではないかと憂慮いたします。きちんと納税されていることを祈るのみです。

 また、これらの問題について、高岡さんに指摘した元取締役がいたが、事情があってアブラハム社の経営から離れられた、と証言する方がいらっしゃるのですが、これは事実でしょうか。少なくとも、上記売掛金の問題と、HSBC香港の口座の問題を見るに、すでにこの段階で粉飾と脱税の両面が疑われる状態となるのですが、貴社ご見解をお聞かせください。

 以上、差し支えない範囲内でご回答賜れますと幸甚です。
 よろしくお願い申し上げます。



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    やまもといちろう

    ブロガー・投資家・イレギュラーズアンドパートナーズ代表取締役。
    著書に「ネットビジネスの終わり (Voice select)」、「情報革命バブルの崩壊 (文春新書)」など多数。

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