Techwaveも満足に運営できなくて、次にどんな大きい仕事があるのか知りたい
湯川鶴章さんがtechwave編集長を降りるそうです。お疲れ様でした。
僕がTechWaveの編集長を降りる理由【湯川鶴章】
http://techwave.jp/archives/51776213.html
いわゆるwebメディアとセミナーとコミュニティ、というまるでTechCrunchの二番煎じのようなサイトだったので、明らかにサイトパワーで劣るTechWaveはどこまで運営を続けられるのだろうと興味深く見守っていたのですが、このタイミングでしたか…。
一部ではGIZMODOの二番煎じ的な記事も多くて、TechWaveのファンだ、セミナーでお金を落とすぞ、コミュニティに活気を、という人たちはどういうクオリティ判断センスなんだろうと思っていたのですけれども、個人事業主3人での運営とのことで、どうやって金を儲けて維持していくつもりだったのか不思議でした。最近では、身の回りで言及される回数も減っていたので、私自身もそれほど多くの記事に目を通していたわけではありませんが、そうですか、編集長を降りるんですか。
どうしてもweb系メディアは技術系も時事系も類似のネタで頑張っていく感じになるので、TechWave自体がCNETの二番煎じみたいな雰囲気になりがちですから、そこでそこそこIT業界で名前の通っている人たちが3人もいたのではなかんなか喰えない状態になるのは仕方がないかもしれません。状況としては、この時期しかなかったのでしょうか。
やはりwebだけでお金を稼いで、そこそこに儲けられる会社にしていこうとしてもIT Mediaの二番煎じの仕組みになりがちですし、かといって将来が急激に展望拓けるというような爆発性もメディア関連事業にはないので、カネはかけられない、だけど注目されなければならない、というような流れになるのですよね。湯川さんの記事にもありましたとおり、「今は何百年に1度の大変化のとき」なのかもしれませんが、その変化に生き残れる人と変化に飲み込まれて底辺で這いつくばる人とがいる、ということはよく考えたほうがいいと思うんです。そうでないとお金が無くなってしまいます。
[引用] でもそれ以外は、実はあまり何も考えていないんです。半年後に自分が何をやっているのか、まったく分かりません。何も考えずに動き出したんです。
節子、熱意やない。無計画やから伸び悩んで失敗に終わったんや。湯川さんほどの人が、いい年して出たとこ勝負を繰り返す無鉄砲な博打を打つぞ宣言をする裏には、経験と人脈に裏打ちされた緻密な勝算があって、それをいま明かしたくないからwebでは馬鹿なふりをしているだけだ、と好意的に解釈しておきたいと思います。
記事の最後に有料セミナーの告知が蛇足で書かれているわけですが、いくらなんでもセンスなさすぎだろ。いい話はいい話として最後まで湿っぽくしておき、次に何かがありそうだという期待を持たせないといかんと思うんですよね。ブログであれ事業であれ、〆、撤収のときはがっつりと総括して、人々が納得して締(し)める、というのが要諦ですよ、マジで。
mixiもTechWaveを見習って、早いところ仕切り直しをした上で、無駄な努力を重ねた挙句すべてが徒労で終わるという方向で壮絶な発展的壊滅を遂げていただきたいと願っています。