『浪速のルーピー』こと橋下徹さん、今日もツイッターで馬鹿にされる
どうしても市長の座にありながら政党代表と参院選出馬を両立させたいので、現在全力で参議院議員と地方首長との兼職は可能という法律を作りたい橋下徹さん。今日は今日とて、権力分立を三権分立と勘違い、この渾身のボケにツイッター民から全力でツッコミを受けるという高度な政治漫才を披露しておられます。やはり、これはモノが違います(達川風)。
権力分立??同じ行政権ですよ。 行政・立法・司法を混ぜるのが権力分立違反RT @jchiba_net: 「権力分立」の観点から「兼職」を認めるべきではないと考えます。「やりたい人」とか「自身のある人」などという問題ではありません。 #jchiba
— 橋下徹さん (@t_ishin) 12月 24, 2012
権力分立とは三権分立のことだけを指す概念ではありません。憲法の基本書の復習をお薦めします。RT @t_ishin: 権力分立??同じ行政権ですよ。 行政・立法・司法を混ぜるのが権力分立違反RT @jchiba_net: 「権力分立」の観点から「兼職」を… #jchiba
— ystkさん (@lawkus) 12月 24, 2012
こうやって橋下さんの一連の発言を見ておりますと、その政治姿勢に対する支持、不支持がどうというよりも「ああ、いまの政治制度というのは、こういう歯止めをしっかり用意してあるから、一時的な人気者によって破滅的な政治にならないようなシステムとして機能してきたんだな」と感動する次第であります。
自治体の長と参議院議員の兼職は、その職務上無理だと感じる人はやらなければ良い。だからと言って、やりたい人、できる自信のある人のチャレンジまで一律に封じる兼職禁止規定はおかしい。やりたい人、できる自信がある人であっても選挙を踏まえなければならない。最後は国民の判断に任せれば良い。
— 橋下徹さん (@t_ishin) 12月 24, 2012
こういう「駄目だったとき取り返しがつかない」ことに対する想像力を働かせないトップというのは偉大です。ある程度、理性のある人たちが総じて「なるほど、これはちゃんと妨害しておくべきだな」という仕組みが働くからでもあります。
事実、ネット世界の白血球T細胞とも言える小田嶋隆さんが敏感に反応、T細胞からの命令を受け取った白血球が現在猛烈に異物に対して攻撃を加えようとしているこの状況は、メディア界隈における上杉隆症状の第Ⅲ期にも似ており好感が持てます。
自治体の長が参議院議員の選挙に立候補できないことを「参入規制」と呼ぶのは詭弁だよ。選挙を通じて政務を付託した公務員である首長に兼務を禁じるのは至極当然な職業規定。兼務は投票してくれた市民への裏切りだというそれだけの話。 bit.ly/URObaI
— 小田嶋 隆さん (@tako_ashi) 12月 22, 2012
「議論では結論は出ません。 だから一度やらせてくれればいいのです。」論破されるとこれですか? 「議論では結論は出ない。一度やらせろよ」って、新地あたりのクラブで言ってみたら良い。ぶんなぐられるよ。bit.ly/URPp5V
— 小田嶋 隆さん (@tako_ashi) 12月 22, 2012
もちろん、上記の小田嶋さんの揶揄は橋下徹さんの不倫報道を受けてのことだと思うわけですが、地方自治よりもまずはご自身の下半身の治水事業について討議したほうがいいようには確かに感じます。
ところで、一連の選挙期間中から選挙後のさまざまな報道で感じる部分もいろいろとありまして、首相指名は当初橋下さんが「安倍氏に」と言っていたのが、石原慎太郎さんに話が通っておらず叱られると今度は自公に対抗というような話が出だして、これはもはや酔っ払っているのではないかと感じるんですよね。
橋下氏「首相指名選挙は安倍氏に」 石原氏は「平沼氏」
http://www.asahi.com/politics/update/1217/TKY201212160258.html
自公に対抗、民主・維新・みんな結集で…橋下氏
http://news.livedoor.com/article/detail/7253278/
まあ、面白いから別にいいんですけど、橋下さんは今後もずっと楽しく発信していただきつつ、彼を支える党本部や自治体の皆様方におかれましてはしっかりと国民のほうを向いて活動をしていただけるといいなと感じるところであります。
個人的には、近畿圏比例一位が東国原英夫さんだった、というので「これはヤバイ」と思ったわけですが、大阪の人たちはこれでいいと感じたんでしょうかねえ… もう少し笑えるのであれば「さすが大阪」となるのかもしれないんですけど、あんま洒落になってないような。いつまでルーピー担いでいるつもりなのでしょうか。
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