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2012.12.20

『BLOGOSアワード2012』で”PV賞”なるものを頂戴しました(御礼)

 そんなことは良いからメルマガを早く書けという声が聴こえてくるようではございますが、本日開催されました『BLOGOSアワード2012』にて、何故か当『やまもといちろうBLOG』がPV賞を頂戴しまして、なんぞこれということでご報告をまずはさせていただきたいと存じます。

BLOGOSアワード2012
http://blogos.com/feature/blogos_award2012/

 何らかその他大勢賞を頂戴できるらしいという話に釣られて帰京直後のハードスケジュールを押してアワードに参加してみたら、なんぞトロフィーまで頂戴してしまい驚くばかりです。私のこのようなネット界隈の東スポ的な誹謗中傷メインのネタブログが賞を戴けるとは思っておらず、それはそれでびっくりです。少しだけちきりん女史に近づけた気分がいたします。

 大賞は我らがイケダハヤト師でありまして、授賞式後は何故かなし崩し的に受賞者が壇上に晒されたままトークセッションへと拒否権なく突入。まさかのイケダハヤト師を中心とした並びで議事進行役を勝手に引き受けてしまうというどうしようもない展開になってしまいまして、申し訳ございませんでした。

 イケダハヤト師のブログはあれこれ賛同と批判とに晒されつつも日々丁寧に更新が続いておりまして、非常にその主観の独特さや持ってくるネタの何な感じが私にとって地味にヒットしております。それもあって、トークセッションではイケダ師に畏れ多くもそのあたりの話をご高説賜るという立ち位置であれこれ質問してみました。

ihayato.news
http://www.ikedahayato.com/index.php/archives/19002

 その後、放送をご覧になられた親イケダ派からはお褒めのお言葉を、反イケダ派からは私の選球眼の悪さを詰る声が寄せられたわけでありますが、自称コミュ障のイケダハヤト師が凄いこととはどういう反応であってもあの独特なニュース配信再とを粛々と更新し続ける力にあると思うのです。それが、読むものにとってどういう思いが去来するのかというのは、彼にとってはどうでもいいことなのでありましょう。

 仮にトークセッションで彼のブログについて不満を口にしたところで、彼は大賞であり私は木っ端賞であって、会全体の価値や成り立ち、BLOGOSに思いを捧げるNHN社員各位のモチベーションや心のありようを考えれば、あの場において私は全身全霊の力をもってイケダハヤト師を立てねばならぬのです。もっとも、イケダ師のブログも読んでいたし、どちらかといえば「そういう話もあるのか」と好意的に読んでおりましたので、日ごろihayato.newsを読んでいて思っていたことを訊いたまでだったんですが。

 彼としては、金銭的な目標よりも人間関係のハブになろうとする意欲が強いのは間違いないでしょうし、周囲が何を言っても彼はひたすらに更新を続けていくでしょうから、そこは適切な距離感を持って観続けるのが良いのではないかと私個人としては思っています。

 政治家賞が、なんか橋下徹せんせでした。この勢いで来年もアワードの一角に残るのか、それとも又吉イエスからの刺客に友愛されて業火に叩き込まれてしまうのか悩ましいところではありますが、是非来年は敵地・日本財団@赤坂までお越しいただきたいと思うところであります。

橋下徹 大阪市市長・大阪維新の会代表 
http://blogos.com/blogger/hashimoto_toru/article/

 近い将来、石原慎太郎陣営に取り付いた上杉隆さんに維新の会関連のガセネタを山ほど流されてTwitter上で抗議するなどの荒技の炸裂を期待したいと思っています。

 メディア賞はSYNODOSでした。ただ、荻上チキさんや飯田泰之さんは来られず、かねこさんという若い方が代理で授賞式に来られ、結構いい奴っぽかったんで彼は期待できます。それ以上については良く分かりません。

SYNODOS JOURNAL
知のプラットフォーム
http://blogos.com/blogger/synodos/article/

 なんか政治的な配慮の匂いを嗅ぎ取らざるにはいられなかったんですけど、どうなんでしょうかねえ。本当に忙しかったんならしょうがないけど。

 新人賞が、例の元官僚のうさみのりやさんでした。過日のインタビュー記事で衝撃のデビュー、さらには古賀茂明さんとかいう面白経産省OBが一時期持ち上げられ、その後当然のように馬鹿にされて消えていった件についての秀逸な論考が光っておりました。

うさみのりやのブログZ~三十路の元官僚のブログZ~
http://blogos.com/blogger/usaminoriya/article/

 こういう率直な物言いは私は大好物ですので、本当であれば引き続き脱藩官僚やら政策工房やらそっち方面をDISるデビルマンキラーとして物議を醸していただきたかったわけですけれども、どうも独立されたということで更新は止まるか控えめになるということらしく残念。

古賀茂明氏はそろそろ馬鹿をさらすのはいい加減にしてほしい。
http://ameblo.jp/ipponseoinosuke/entry-11373524368.html

 なお、彼の執筆されていた『30歳キャリア官僚が最後にどうしても伝えたいこと』は快著でした。ご関心のある向きは是非ご一読を。

http://www.amazon.co.jp/gp/product/4478021600/ref=as_li_qf_sp_asin_il_tl?ie=UTF8&tag=kiriblog-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4478021600

 で、今後のブログシーンで物凄く重要な人、八木啓代女史については、かなり(一定方面において)刺激的な言動が多く、またリーク関連では「これはガセネタでは?」と思いたくなるような数々のネタを披露され、現在ネットにおいて検察・法務省批判の急先鋒とも言える御仁です。

八木啓代のひとりごと
http://nobuyoyagi.blog16.fc2.com/

 私もいわゆるそっち方面の人たちから稀に八木女史の暴れぶりや、そのバックグラウンドを訝しがる声を聴いていたわけですけど、とはいえ軽く調べても何も出てこないので静観せざるを得なかったわけですけれども、今回一連のトークセッションなどで彼女から伝えられた言葉というのは実に意外なものでした。上記宇佐美さんが官僚に対する過剰な批判や、官僚としての品質の良し悪しを実体験もって語る人だとするならば、八木女史の場合は文字通り「散歩中にドラゴンボールを拾った人」状態であり、非常に稀有な経験をされ、また彼女自身の価値観や行動力、筆の力といったものもあって、外側から体制を是正しようと頑張っているように感じられます。

 このあたりは、立場によって異論がある人も多く居る部分ではありますが、一番驚いたのは「別に小沢一郎さんのシンパではない」という言葉でありまして、まあご本人もかねてからネットに書かれていることではあるんですけど、いざ本人の口から「小沢さんの支持者からの声かけには応じない」というお話をされまして。これは、法務省側はとんでもない見立て違いをしているかもしれません。

 最後に、池田信夫せんせにもお会いして、短い時間でしたがお詫びなどもさせていただきました。近いうち、池田せんせ関連のブログ記事は公開保留にするかもしれません。一連の上杉隆さん問題での池田せんせのご対応や、かねてからダイヤモンド他での池田せんせの著述を拝読するに、それ相応のお考えがあってのこととも感じていました。個人的に思うのは、私自身は半可通の部分のとても多い人間ですが、池田せんせの特定分野における見識は確かなものであることもまた良く知っており、本当は、もっと然るべきところで能力を活かされるべき方だろうと考えています。

 まあ… むしろ上杉隆さんに感謝するべき事態なのか、これは。


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    やまもといちろう

    ブロガー・投資家・イレギュラーズアンドパートナーズ代表取締役。
    著書に「ネットビジネスの終わり (Voice select)」、「情報革命バブルの崩壊 (文春新書)」など多数。

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