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2012.11.26

【告知】「エンジニアtype」にて楠正憲さんと対談しました

 細やかなところで自粛はありつつも、まずまず二人の語りたかったことは載っているのではないかと…。

やまもといちろう×楠正憲「ネット業界“ソーシャルの次”を本気で考える」(前編)~楽しさだけを突き詰めても先はない
http://engineer.typemag.jp/article/nextsocial-1

 もう諸所で議論され語られているところではありますが、いまイット業界のいうソーシャルというのはもうほぼ潜在需要を掘り起こしていて、もはやすでにある定番の代替にソーシャル機能がくっつくだけではなかなか浮上できないという世の中なのであります。CGMだソーシャル連携だと騒いでいても、お客様がネットに繋がっている時間に投じてくれる情報の総量には限界があって、いくらフレームワークを用意しても期待する人数がそのサービスが利用してくれるという期待値はどんどん下がってしまっている、ということなのですね。

 そこにニーズがあって爆発的にヒットしたLINEも、後講釈的に発想のヒントだとかいろいろ書いていますけれども、より本質的にはドコモなどキャリアがSPメールなどでクソアプリしか出せない間隙をタイミングよく突くことができた、という部分があろうかと思うのです。その意味では、ソーシャルと言えどもやはりしっかりとしたニーズオリエンテッドで、そうである以上は事業がサービスを投入する時期が大事なんだと個人的には思います。

 どうしても、業界流行のビッグワードにサービスの企画者が流されていってしまうのは仕方がないと思うのです。

 マネタイズの手法が一般化されてきたいま、古き良き「無料客をかき集めてきて広告モデル」ってのと「一定の規模までユーザー増やしてセルアウト」という経営者の頭の中をどう整理するべきか、やはり考える必要があるのではないかと。

 てなことを楠さんと一緒に語りました。ただ、私が本当に楠さんに問いたかったことは「なぜそうまでして現場にいたかったか」であります。マイクロソフトでのキャリアを捨てて、ある意味ヤフージャパンというドメスティックな大企業に戻って現場を志向する優秀な技術者の考え方ってのを知りたかった。それはたぶん後半に書かれているはずです。おそらく。

 そんじゃーね。


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    やまもといちろう

    ブロガー・投資家・イレギュラーズアンドパートナーズ代表取締役。
    著書に「ネットビジネスの終わり (Voice select)」、「情報革命バブルの崩壊 (文春新書)」など多数。

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