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2012.09.24

橋下徹さんの「日本維新の会」支持率が急落しているのだが

 FNNでも出たけれど、別の解散前調査でも(9月上旬に実施)旧大阪維新の会の政党としての支持率が大幅に低下し、橋下徹市長に期待しないが26%→44%とちょっと陰りが出てきた感じでしょうかねえ…。

「日本維新」支持率が急落 「新報道2001」世論調査
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120923/stt12092321550009-n1.htm

 毎週のヒヤリングなどでは、聞き及ぶ限りでは女性支持者の全国的な退潮が際立っている感じで、一転原発再稼動容認→商売女の浮気スキャンダル→不透明な国政政党化って感じで有権者の置いていかれ感が強まっているのかも知れず。

 「不支持はあくまで首都圏や北海道、東北地方など非近畿圏」という状態なので、まだまだ大阪近辺では支持が集まっているようですが、肝心のお膝元でも女性の支持層が減少傾向が出てきて、これで松井知事のレイプ問題でも発覚しようものならちょっと痛い状態になるかもしれず。

 また、男性有権者の支持に関しては竹島問題でやらかしが出ました。ちょっとこれはこれでアレな感じです。

橋下市長、竹島を「日韓の共同管理に持ち込め」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20120923-OYT1T00495.htm
橋下氏、辺野古移設を容認…竹島は共同管理提案
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20120923-OYT1T00628.htm

 「こんなこと本当に言ったのかよ!」と半信半疑だったんですけど、どうやら本当に言ったらしい。うーんこの…。言わずもがな、共同管理に関しては”領土問題の棚上げ”ではなく”領土問題に対する譲歩”にあたり、日本外交の規定路線からすると明らかに後退することになるので、実効支配されている竹島に対して日本政府が取るべき対応としてはもっとも韓国側に譲歩した内容になり、おまけに竹島には共同管理したところで資源も出ないのでこりゃ駄目だろうと思うわけです。

 橋下さんのところの発言や方針のブレに関してはちょっと韓国関連では取り返しのつかない系の話が多くて、何か考えがあっての発言というよりは、質問が出るたびに脊髄反射で回答しているからなんじゃないかと思うんですよね。

(8/21)橋下市長「慰安婦連行証拠ない」 韓国に根拠明示要求
http://www.47news.jp/CN/201208/CN2012082101001566.html

 8月21日に「証拠ない」という立場だった橋下さんが、上記の通り9月23日には「(日韓間の)根っこにある従軍慰安婦問題についてどこまで認めるかを韓国側としっかり議論し、(竹島の)共同管理という話に持っていくしかない」ということで、原則論から大幅に後退し「どこまで認めるかをしっかり議論」っていうことで、この一ヶ月の間に何かあったんですかねえと思える状態になっているわけです。

 どうせなので、ついでにこちら。一般的な外国人参政権には反対だけれども、特別永住外国人に限っては議論の余地があるという話をしておりまして、これはこれで、うーんこの… という感じであります。

 まあ、国政政党に脱皮しようとあれこれ会合を重ねていく中で、いろいろと左右の意見を訊くようになって、必然的に橋下さんとしても勉強中であり、政治的態度が変わることもありうる、ということなのだろうと思います。好意的にみれば。一方で、橋下さんに国民が期待したことというのは、今までの政治の延長線上では成し得ないだろう改革を国政レベルで行うことで疲弊した日本を再興して欲しいという願いの投影だと思われるので、とりわけ国民の耳目を惹く領土問題や外国人参政権関連の議論で原則論と現実論を混ぜてブレさせてしまうのはもったいないと思うわけですね。当然、歯切れも悪くなるわけですから、支持率も下がります。

 問題は、そういう大阪維新の会から日本維新の会となり、国政政党へとなっていくにあたって、追い風があると期待して集まってきた、あまり有力でない国会議員(や地方首長や元議員など)であり、これで支持率がみんなの党なみに低迷することになるとするとアテが外れたでは済まない大惨事となります。日本維新の会が恐ろしいということで、既存政党も野合して民主割って自民と合流するの、スポンサー筋も泡喰って自民と民主を一本化するのといってる間に、勝手に日本維新が沈没されては困ります。

 そもそも細野豪志さんが代表選を降りる契機になったのも、日本維新が自民と拮抗して議席を取ることになるかもしれないという読みがあったからでしょうし、そのタイミングで代表を禅譲すれば日本維新と組んで連立与党になれたらいいねぐらいの話だったように聞いているので、いまになったら「おい、ちょっと、それは」って感じだろうと思うんですよね。

 そうなると、俄然自民党総裁選レースがそのまま民主政権後の首相選びの様相を呈してまいります。いいんですかねえ、これで。


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    やまもといちろう

    ブロガー・投資家・イレギュラーズアンドパートナーズ代表取締役。
    著書に「ネットビジネスの終わり (Voice select)」、「情報革命バブルの崩壊 (文春新書)」など多数。

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