« mixi、30代以上の女性すべてを敵に回すまでの一部始終 | Main | 橋下徹さんの「日本維新の会」支持率が急落しているのだが »

2012.09.23

地方暮らしが限界な話(メモ)(追加あり)

 あの元気だった私の祖母が糖尿で亡くなる間際が印象的だった、糖尿が進んで、末梢神経が壊死するのなんのといって、当時小学生だった私も「あのお婆ちゃんがそんなことあるもんか」と思った。次に祖母と会ったときは、祖母は棺桶に入っていた。

無職の父と、田舎の未来について。
http://d.hatena.ne.jp/sanokazuya0306/20120922/1348323875

 これは重いなあ、と思う。最近、東京以外のところをいろいろと旅する機会が特に増えたからというのもあるけど、世間では社会保障だ何だという傍らで、起きている現実って、たぶんこれなんだろうな。

 言いたいことは他にもある、そんならお前、地元捨てないで帰ってやれよとか。でも仕事がないからなあ、継ぐものもないしなあ、となると、都会で結婚して、地元へ奥さん子供連れて帰ろうにも生活が成り立たないだろうし。

■1. 向上心があまりなく、身体が丈夫でなく、コミュニケーションが取りにくい人間に、できる仕事はあるか。

 3つとも全部ない人は、東京でも暮らせないのではないだろうか。せめて向上心があれば、とか、頑丈なら何とか、とか、いろいろ思うことはあるが、こういう人こそ都会で暮らしていくほうがいいんじゃないかと思うんだよなあ。

 そうなると、田舎に誰が暮らすのか、となる。向上心がある人は、田舎暮らしに悲観したら簡単に都会に出てきてしまうであろうし、地元で踏ん張って仕事をするという何らかの自負がない限りそこから脱却するのはむつかしそうだ。

■2. そういった仕事を、人口100万以上の都市まで車で4時間かかるような、田舎に作ることはできるか。

 都会でもなかなか仕事が見つからなさそうな人の仕事を斡旋するのは大変だろうとは思うが、そこにいるからこそ、成立する仕事であれば田舎にもできるのではないだろうか。田舎だからできる仕事って言われるとなかなか思い浮かばないけど。

■3. そういった仕事に限らず、都会から田舎に仕事を流すことはできるか。

 これは可能でござるよ。欲しいスキルの人がいれば、都会だろうが田舎だろうが発注するだろうし、長期で成り立つ仕事は出せる。というか、逆に仕事と立地は関係ない、という世界はたくさんある。結構重要な仕事を、福井の田舎に住んでる人や、熊本や、岩手に出してます。

 ただし、そういう人たちは都会でしっかりとスキルを身につけ、そのスキルを持っていることを多くの人が知っているからこそ、田舎暮らしで成立するだけの環境を整えて地元に戻っていきました。彼らが地方の生まれで、地方でだけ暮らしていて成り立ったかといわれると、それは無理かなとも思います。

■その田舎だからできる仕事とは

 なんだろう。紋別郡だからこそ、できる仕事って。うーん、何も思い浮かばん。でも一度住み込んでみれば、いろいろ思いつくんだろうけどなあ。
 こいつらとか送り込んで、いいね!をたくさんつけてもらって町興しというのはどうだろう。

http://anond.hatelabo.jp/20120923021832

(追加:http://megalodon.jp/2012-0923-1120-24/anond.hatelabo.jp/20120923021832 誰だー、魚拓とか取った奴はー。だめだぞー、こんなことしたらー)

 あるいはこいつとか。戦争になったら逃げたいらしいけど、ビザとか知らんようだから、国内の僻地だったら成り立つんじゃないだろうか。

http://blogos.com/article/47015/

 こういうときこそmixiだと思うんだけどね。あるいはcampfireとか。都会からお金を巻き上げられるマーケティングが必要だ! そのお金を払う口実をうまく見繕うことで、その問題について取り組みたい人や、それに意味を見出す人たちを集めることはできる。

 ただ、まともに消費地で相手にしてもらえる商品やサービスを作り、ブランドを育て、その産業の担い手を用意するにはどうしたって10年ぐらいはかかりますから、自治体が腰を据えて取り組んで、ようやく五分五分かそこらの成功率なんだろうとは思いますけどね…。

■人口オーナスとか

 そういう意味では、これは個別事例といえど抱える問題の構造は深い。構造を改善しない限り、絶対に状況は良くならないが、この大学生が「いやでも俺は都会で勤め人やるんすけどねw」と言った10年後ぐらいに、結婚をし、子供ができて、「地元に戻ることにしました」と元気にはてなで書ける日が来ないと地域の未来は暗い。それ以上にはてなが暗いかもしれないけど。

 そして、彼自身が都会で働く選択をしれっとしている現状に憤慨してもしょうがない。地元にいても望むような仕事がない以上、大学にまで通った結果、所得を捨てて地元に戻るわけにもいくまい。いまはこうであるのは仕方がないとしても、どうにかならんのだろうか、と思ってしまいます。

 もちろん結論は出ません。残念でした。


« mixi、30代以上の女性すべてを敵に回すまでの一部始終 | Main | 橋下徹さんの「日本維新の会」支持率が急落しているのだが »

メルマガ

  • メルマガ広告
    やまもといちろうによる産業裏事情、時事解説メルマガの決定版!ご登録はこちら→→「人間迷路」
    夜間飛行
    BLOGOS メルマガ

漆黒と灯火バナー

  • 漆黒と灯火バナー
    真っ暗な未来を見据えて一歩を踏み出そうとする人たちが集まり、複数の眼で先を見通すための灯火を点し、未来を拓いていくためのサロン、経営情報グループ「漆黒と灯火」。モデレーターは山本一郎。詳細はこちら→→「漆黒と灯火」

プロフィール

  • Profile

    やまもといちろう

    ブロガー・投資家・イレギュラーズアンドパートナーズ代表取締役。
    著書に「ネットビジネスの終わり (Voice select)」、「情報革命バブルの崩壊 (文春新書)」など多数。

My Photo
無料ブログはココログ