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2012.08.11

【告知】月刊『SAPIO』で中川淳一郎さんとネット右翼について対談しました

 発売されたそうなので告知など。

これで「ニッポン」が救えるのか? ネトウヨ亡国論 この国の本当の「保守」とは何か――
http://www.zassi.net/detail.cgi?gouno=31939

 なぜか全体の5分の1ぐらいがネットで読めるらしいんですが、どうしてここんところを掲載してるのか良く分からないです(笑)。

フジテレビデモ参加者を「暇な韓国嫌いな人」発言で爆破予告
http://www.news-postseven.com/archives/20120810_136660.html

 対談を取りまとめてくれたライターさんの腕が良く、別に本稿で云々言うよりSAPIOを手にとっていただければと思うところでありますが、ちょっと喋り損ねた「ネット右翼の高齢化」の話なども近いうちに他所でしたいと考えております。

 国を愛し、社会を思い、日本を誇る気持ちは大事なんでしょうが、ネット右翼の人たちはじっと自分の手を見て、胸に手を当て、自身の学んできたことや、然るべき稼ぎ、子供を儲けてきちんと育てるといった、日本社会を持続させるために必要な活動をどこまでしっかりできているか考えるべきだと思うんですよね。

 日本人が減っていく、問題だ、と叫んでいる人が無職未婚で子なしだとか、韓国が嫌いなはずの連中が韓国資本のウェブゲームにド嵌りしてて貢ぎまくってるとか、話にならんこともあるわけですよ。自分がうまくいってない、認められたいけど認められないという、思い通りにいかないなかで、自尊心を守るためには日本人であることにアイデンティティを持つことぐらいしかない人たちは大勢います。

 そういう連中を煽る間抜けな政治家もいて本当に仕方がないなあと思いますし、おそらくどの時代もどんな社会でもモノの考え方としてのネット右翼的な脊髄反射の愛国主義は一定数いることでしょう。また、不況になると己の境遇の悲惨さを己の研鑽不足ではなく社会の責任にしたくなる気持ちも分かります。そのうえで、ネットで騒ぐぐらいならば、きちんと玄関を開けて、世の中を動かすための具体的な活動にもきちんと参画して欲しいと思うのです。

 まあ、そういう考え方を持っている人は、基本的にネット右翼にはならないんだろうなあとも思いますけれども。


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    やまもといちろう

    ブロガー・投資家・イレギュラーズアンドパートナーズ代表取締役。
    著書に「ネットビジネスの終わり (Voice select)」、「情報革命バブルの崩壊 (文春新書)」など多数。

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