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2012.07.16

効率って一口に言っても

 要するに、企業が便益を顧客に提供する道は複数ある、というだけのことだと思うわけだが…。

なぜ効率ばかり追求すると利益が減るのか
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20120715-00010000-president-nb

 短い記事ですが、面白いです。

 で、かつてセブンイレブンなどコンビニ業界が革命的だとされた事例も、現在ゲーム業界でエンジンを利用した効率的な制作技法が素晴らしいと持て囃されている状況も、効率を追求した結果、試行錯誤のできる回数を増やし、結果としてより高い品質を実現できる可能性を拓くので利益を出しやすい、という話になるわけですねえ。

 とりわけゲーム業界を参考にすると、大作ゲームよりもカジュアルで簡便なゲームの市場がおおいに伸びた結果、大金を使うコンソールゲーム市場が急速にシュリンクして、いわゆるゲームにおける「作家性」の重要度が変わってきたのだと言えます。というのも、もともとは牧歌的なパラメーターゲームだったソーシャルゲームが、だんだんと対戦型カードバトルへ移っていくにあたり、先行者は確かにいたんです。でも、その遊び方が収益に貢献すると知れるや、雨後のたけのこのように類似のゲームがサービスインされ、キャッチアップされてオリジナルが埋没してしまうという事例に直結するわけです。
 中には、どうどうとパクりを戦略に据えるコンテンツ屋が出てきてしまう始末で。

 「極めて革新性の強い商品」や「突出したサービスを提供する」のは望ましいとして、ただし結果としてそうであるからといっても、なかなかその道中を見定めるのは大変なことなのではなかろうか。大事なのは試行錯誤をし、これはいけるとなったときに会社のリソースをタイミングよくフォーカスさせられる優秀な経営判断ができるかどうかなんじゃないのかなー、とか思うわけであります。

 まあ、効率もへったくれもないmixiという会社もあるみたいですけどね、我が国には。
 頑張って再建して欲しいです。


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    やまもといちろう

    ブロガー・投資家・イレギュラーズアンドパートナーズ代表取締役。
    著書に「ネットビジネスの終わり (Voice select)」、「情報革命バブルの崩壊 (文春新書)」など多数。

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