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2012.07.22

坂本龍一が産経新聞に超絶DISられて話題に

 まあ、電気自動車の宣伝に出てるミュージシャンが「たかが電気」とか言ったら馬鹿呼ばわりされるのは覚悟せざるを得ないのかもしれませんけれども。

【産経抄】
7月21日
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120721/trd12072103130001-n1.htm

 いまは亡き忌野清志郎が好きだった私としては、ミュージシャンのメンタリティの中にある反原発の思想は理解するところでもあるので、ここで目立たないでどこで目立つんだという意味合いは良く分かります。

 ある種、反原発というのは国論を二分するなかで、生活に密接に関わる電気、それが国民の支持に寄らない法人によって経営され提供されていることが分かって、エネルギー政策の是非というよりは原子力に対するアレルギー反応のようなものが融合して何故か反政府運動の色彩を帯びてきているのは面白いところです。

 私は安保世代の経験を持たないわけですけど、日本の左翼活動とはこういう体感温度だったのかなあと漠然と思う次第。実際に、上の年代と話をしていると何かノスタルジックな感想を披露されることが多いので、なおさら。私も早いところ原発削減のロードマップが実現可能な形で提示されて欲しい、という気持ちはありますけど、いきなりゼロは無理でござろうというのが本音であり、とはいえ専門的なことは分かっているわけではないので、プロ同士で議論して結論が出たところで民間の対策を考えましょう、という面白くもなんともない意見を持っております。

 その分、奇抜な意見を披露する「いまどきのおしゃれな文化人」の言説にはあんまり賛同できないわけで、国民の現状打開の気分を受けて上昇気流に乗った地方首長がろくでもないエネルギー専門家の意見を聞いて政治パフォーマンスに利用するとかいうのは望ましくないと思います。でもやっちゃうんでしょうね、目立つから。

 もうね、原子力にまつわる言論っていうのは、文化人のお立ち台なんですよ、きっと。踊った者勝ち、見られた者勝ちの様相で。とにかく奇抜なことでも何でも大声で主張して、デマでも誤認でも構わないからやんやと言えば、検証する力はないけど行動力だけはある暇人がいっぱい集まって人垣ができるという。

 これが民主主義なんですから、いいんですよ。ただ、時間がたって冷静になって、馬鹿だけが集まっている状態になるまでは続くんだと思うので、変な燃料が投下されないで欲しいなあと。

 一方で、問題となった福島の原発、その後あの辺にきちんと防波堤など仮設備でもいいから建設されてるんでしょうか。あの事故は確かに千年に一度の地震による津波が原因だったと思うけど、その後十年に一度の地震による津波がきたらまた壊滅的な打撃になってしまいました、みたいな間抜けなことにならないことを希望します。

 mixiの壊滅を心から希望いたします。


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    やまもといちろう

    ブロガー・投資家・イレギュラーズアンドパートナーズ代表取締役。
    著書に「ネットビジネスの終わり (Voice select)」、「情報革命バブルの崩壊 (文春新書)」など多数。

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