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2012.06.13

確かにスマホ広告の市場も、ガラケー広告やPCバナーのクソ具合に似てきたよなあ

 主にサイバーエージェントの藤田さんに読んでもらいたい記事がこちらになります。

生き証人が死に絶え、ガラケーと同じ轍を踏みはじめたスマホ広告事情
http://plus.appgiga.jp/ikiben/2012/06/13/24907/

 最近では、結構カジュアルに「アドネットワークを始めたいんですけど」という話が出るので、正直どうしたものか? と思うわけですけれども、子会社で幾つかメディアを預からせていただいて広告を捌いている以上、なかなか面倒なこともあるんですよね。

 確かに「モラルとの駆け引き」の部分や、当然のごとく「広告主とメディアの板挟み」になるのはあるわけですけど、メディアの側が「スマホでPV取れてるし、俺たちはいけている」と思った瞬間に細やかなクリエイティブや、クライアントとの対面の重要さというのをすっ飛ばしてスケールメリットを生かすための一山幾ら戦略に打って出ようとする意向が強くなること。それはもう。

 もちろん、自社のメディアが伸びているのだから強気でやっていきたいという気持ちは分かります。もっと儲けて大きく投資を広げていきたいという意欲も理解できるので、まあなるだけその意向に副えるような手配はしようとするんですけれども、いわゆるレップ通しの60という常識が生きていたころはさまざまな工夫や配慮があったものが、現在では記事の通り新人さんがある種の人海戦術で売上を取りに逝こうという話となると売上効率がおざなりになってアドネットワーク自体要らんよねという話に簡単になってしまうようであります。

 もうこの辺は解がなくて、むしろPVやUBが増えればその分がスケーラブルに売上が増えていくのであるというファンタジーがとっくに終わりを迎えているので(それでも昔ながらの方法でメディアの規模拡大を目指している会社は数多い)、もうメディアも広告を仲介する側も広告主も広がらないパイの中で分捕りあう的な話になりやすいのでしょうね。

 ソフトバンクから結構な金額の出資を受けていたやに記憶するインモビの話が出ているのも、メディアをハンドリングしている側からすると痛いほど分かる。書き手のEagle藤永真至氏の場合は、まさにデベロッパー兼メディアを主戦場としている分だけまあ切実で、じっくり考えた結果こうなった、ということなのでしょうが、でも現実はというと、悪貨が良貨をほのぼのレイプというのが日常なんですよね。

 まあ、いろいろと自戒すべき部分もたくさんあるのですけど。


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    やまもといちろう

    ブロガー・投資家・イレギュラーズアンドパートナーズ代表取締役。
    著書に「ネットビジネスの終わり (Voice select)」、「情報革命バブルの崩壊 (文春新書)」など多数。

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