珍しく手がける子会社開発案件が、なぜかクラウドファンディングの対象になったので
「まて、その『コンプリート』という表現は大丈夫か」という心の中の法務が騒ぐ…!
いったい何が飛び出してくるのか。黒田幸弘氏,南治一徳氏,伊藤龍太郎氏が,クラウドファンディングを利用したiOS向け新作ゲームの開発をスタート。これまでと,これからのゲーム業界について語り尽くす
http://www.4gamer.net/games/000/G000000/20120517082/
いつもは他のパブリッシャーさんの版権モノiPhone向け開発をやったり、UnityやらHTML5なんぞの開発環境提案をするケースが多いんで、買ってみてクレジットでも見ない限り弊社系案件とは分からないことが多かったわけなんですけれども…。今回は弊社取締役の伊藤龍太郎が何かやらかすことになり、クラウドファンディングのネタにまで昇華してしまいました。本当に大丈夫なんでしょうか。ご丁寧に、ろくろまで回しております。
メガ特捜刑事(仮)
http://www.minfun.jp/fund/mega/
本件は「某大手パブリッシャーさんとご一緒して途中まで作ったものの、コンプガチャ規制報道等で別企画の制作を受注することになってしまったので浮いた企画をクラウドファンディングにしてみよう」と考えたものでは断じてなく、ただただ黒田幸弘さんと仕事をしてみたかったという個人的野望があったのではないかと思います。伊藤さん的に。
その途中で「突然降りるとは何事か」という裁判沙汰があってみたり(進行中)、元で制作していたアプリやソフトのエンジンをあたかも「私たちが作りました」的にパブしたパブリッシャーさんがうちの断りなしに他のデベロッパーに「これ使って別のゲーム作って」と下ろす真似をしたわけではありません。
やっぱり、本音としては黒田さんにたっぷりとした予算と制作期間を用意して、あーでもないこーでもないと言いながらゲーム作りをしてみたい、というところではあるんですけれども、昨今のアプリ開発の現場で申しますと「いまあるこのエンジンで3ヶ月で作って」「はあ?」みたいな受発注の現場、というか修羅場があってみたり、プロデューサーが変わるごとに雛形となる契約書が全面的に差し替えになってて赤だらけの契約書変更案返送があって担当者同士の摩擦が地熱発電を起こせるクラスになってたり、世知辛い状況がなかなか改善されないので困っておるわけですね。
それでも売れるゲームというのは売れる… と言いたいところではあるんですけど、まあ結局は広告宣伝費の大小と、バイラルのコアとなる発信者の囲い込みで決まるわけですわ、残念ながら。その意味では、今回「みんなのファンド」さんとご一緒するにあたっては、いろいろ試みてみよう、無理かもしれないけど、と考えつつのプロジェクトとなったようであります、伊藤さん的に。
まああれだ、好きな人や、リスペクトできる人と仕事をしたいもんだよね、というお話でございました。
自分が好かれているかや、リスペクトされているかどうかは別として。
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