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2012.05.11

高木浩光×樋渡啓祐@武雄市長、図書館の戦いを見物する

 高木ひろみちゅ先生という日本に冠たるソレ系の逸材と、樋渡さんというまた別次元のソレ系人材のバトルが熱いです。

「個人情報」定義の弊害、とうとう地方公共団体にまで
http://takagi-hiromitsu.jp/diary/20120508.html#p01
高木浩光先生、間違ってます。
http://hiwa1118.exblog.jp/15848122/

 理屈だけ考えますと、100%高木先生の勝利であります。もうね、10対0。1985年の阪神と中畑DeNAベイスぐらいの差があるわけです。っていうか、樋渡市長は反論になってないんだよね。

 でも、私たちは「こういう馬鹿でも市長になれてしまうんだ」という感慨と同時に、いわゆる民主主義がその選良としてどうしようもない人を市長なり首長なり議員に選んでしまうという現実もまたあるわけですね。

 批判するのは簡単で、こんな不見識を言う樋渡とかいう馬鹿はさっさとリコールして市長から引き摺り下ろすべきというような論述になり得るわけです。けれども、といって、私たちも見識として「確かに図書館問題では樋渡啓祐さんはゴミのような見解を元にクズのような主張をしているかもしれない。ただ、他の政策論争ではまともかもしれないから、この一面だけで見て判断するのはやめよう」となるわけです。

 それは、都民である私は石原慎太郎閣下が都知事であり続けていることや、東京一区として海江田万里さんが選出されていることに対して、選挙区外の、石原閣下や海江田さんに批判的な人たちが「お前はなんだ。石原や海江田を選びやがって。死ね」と言われているのと同じです。どうしようもないんだよね。

 まあ、武雄市民でもない私が文句言っても始まらないんだけどさ。


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    やまもといちろう

    ブロガー・投資家・イレギュラーズアンドパートナーズ代表取締役。
    著書に「ネットビジネスの終わり (Voice select)」、「情報革命バブルの崩壊 (文春新書)」など多数。

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