香港の長者番付2位のサンフンカイが贈収賄で摘発
こりゃたまげたなあ、というレベルでビッグな摘発が香港でありまして、噂どころか、ある意味で公然の秘密だったものが突然出てきて騒然であります。ぶっちゃけ、AIJのレベルじゃないぐらいの激震だよねというお話であります。
香港サンフンカイ:共同会長が逮捕-贈収賄の疑い
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M1NH5T6K50YL01.html
http://www.money-link.com.tw/news/newsc.aspx?sn=2012032900500892&k=120
報道によれば、許仕任氏まで拘束されたということで、許仕任氏といえば香港とメインランドチャイナの橋渡し役であると同時に、香港への過剰な中国共産党からの影響を分別する役割として、行政官としての名声は一定方向ではとても高い御仁でもあります。
サンフンカイの一族である郭家は主たる一族の金融資産だけで1兆8,000億円ぐらい、また日本ではそこそこ有名な某寿司屋の実質オーナーであったり、高級食材の輸入で名前が取り沙汰されるなど、香港不動産を仕切る一角であるだけでなく香港を中心とした貿易事業の代弁者でもある人であります。
もっとも、香港というのはご存じの通り危機のたびに実力者が入れ替わるアジアの振り子のひとつでもありますので、暗黙の諒解ともいえる香港行政との癒着を暴かれて摘発ってことは、いろいろ何らか起きているのでありましょう。それはメインランドと香港の間なのか、あるいは対台湾なのかは分かりませんが、重慶で不審な死を遂げたイギリス人実業家の話と併せて、中国の経済成長から社会融和の方針転換の余波なのかしらと思う次第。
まあ、まったく勘違いで、単純に中国政府が「もういいんじゃね」と摘発に何となくゴーを出したので、例によってエアポケットができて、逮捕に及んじゃっただけかもしれませんけれども。いずれにせよ、驚いたので筋トレの途中ですがブログ記事を上げてみました。
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