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2012.02.24

上杉隆×町山智浩が吉田照美方面へ延焼、小田嶋隆参戦で隆世界頂上決戦と津田大介の介入、そして3月28日最終決着か

 もうタイトルからして訳が分からない感じになっておりますが、前回から一ヶ月が経過してなお勢力を保ったまま北上しており、ラジオジャーナリズム界に上陸、直撃する感じとなって参りました。

上杉隆×町山智浩、キラ☆キラの戦い
http://kirik.tea-nifty.com/diary/2012/01/post-2b6d.html

 なぜか、我らが津田大介さんまで参戦しております。この敵をなるだけ作らないように中立を装って最後まで意見を表明しないあたりが絶妙なAB型気質の発露のようでもあり、実に好感が持てます。もちろん、話の経緯上津田大介は何の関係もありません。ほかにも関係者はたくさんいるだろうに、旨いタイミングで参戦してレフェリー役を綺麗に指名されポジションを確保する仕掛けの技術はやはり見習うべきものがあります。この馬群を抜け出す差し馬の妙味は光りますね。

上杉隆の問題は「うそをついていたかどうか」に収斂する。
http://togetter.com/li/261832

 先般より、レーダーにちらちらと機影は映っていたのだけど、はっきりと名指しで上杉隆批判をせず、遠回しに「心の中の架空の誰か」を非難するというスタイルを取ってきた小田嶋隆さんも、ここに来ていい加減頭に来たのか、無事リングの上に上がることになったようです。これはめでたい。

上杉隆の「国民はメディアに洗脳されている」はリテラシーの低い人を洗脳し信者にするためのデマ。by小田嶋隆
http://togetter.com/li/259617

 小田嶋さんのこのいい感じな人間の曲がり具合というのが非常に今回の騒動にマッチしており、実に素晴らしい隠し味として機能してきたわけですけれども、洗脳をお題にしたTwitter大喜利を経て一線をしっかり超えるあたりは実に芸達者だなあと感じます。やはり、隆キラーの異名を取る町山智浩さんとの戦いを避け、むしろ最強の隆は俺のことだとアウトレンジからしっかり射撃してダメージを与えつつ入場する戦巧者と言えるでしょうか。

http://yfrog.com/hs3hvkp

 この場合の上杉隆「信者」というのが、ツイートを追ってもいまひとつ個性が感じられず、オーディエンスの域を出ていないのが実に残念なところなのですが、上杉隆さん側のリングサイドを埋めておられるのが吉田照美さんです。

2012年2月22日『吉田照美 ソコダイジナトコ』の放送内容
http://www4.atwiki.jp/shatteredglass/pages/22.html

 例によって上杉隆さんが相手のいないところでDISろうという作戦に出たため、その場を用意したということで批判が出ていましたが、個人的には吉田照美さんの司会者としての腕というか、相手の話を引き出す力というのはさすがに凄いものがあります。

 何しろ「僕も町山智浩さんって全然知らないんだよな」と上杉さんに迎合するや、上杉さんも気を良くしていろんなことを喋り始め、ラジオのリスナーの耳前で実に見事に言質を取られてしまうという、お前は結局どっちの味方なんだというような抜群の太鼓の叩き方をしているわけです。この茶坊主スキルの磨かれっぷりというか、ともさかりえ級の顔の歪み具合というか、他人事ながら、噛み合わせ大丈夫かと心配になってしまうのであります。

新・上杉隆VS町山智浩~宣戦布告編(2月22日) @uesugitakashi
http://togetter.com/li/262176
[引用]わかった。3月28日にスタジオに行く。逃げるなよ。RT @uesugitakashi: 電話などと言わずスタジオに来てほしいでーす。\(^o^)/ RT @TomoMachi: @sokotoko1134 文化放送ソコトコの皆さん、町山智浩と申します。上杉隆氏が私について話し…

 そして、ついに決着をつけるべき日が来るようです。1月に着火してから丸二ヵ月半、まるで1クールドラマのようなヲチャー的に最高の品質でお送りするこの事案も、これで見納めになってしまうのでありましょうか。

 放送大学の学長が出てきて、放送大学をDISった群馬大江本正志氏のものらしい匿名垢が瞬殺されたり、ZEEBRAというラッパーさんが伊集院光を少し勘違いな文脈でDISったけど伊集院さん側が降りてあっという間に話が終わってしまったり、とかく派手だけど長持ちしない炎上物件が多かったこともあります。

 一方で、この上杉隆さんと町山智浩さんの論争の引力が高すぎて、遠巻きにしているはずが近寄りすぎて灼熱に焼かれてしまう水道橋博士のような事案もまた涙です。いや、上杉隆さんにネタ振りをされたのだから、もっと早くしっかり絡みに逝くのが役割だったんじゃないかと思うんですね。

 やはり、この手の大型案件を前にすると、一気に霞む人、照らされて大空高く舞い上がる人、浮沈さまざまで人間模様というか、ウェブ人格の地力のあるなしというか、そういったところが露骨に出るなあというのが実感です。

 そのまま立花隆さんや村上隆さんあたりにも引火しないものでしょうか。
 春はまだ遠いので、もう少し暖まりたいです。


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    やまもといちろう

    ブロガー・投資家・イレギュラーズアンドパートナーズ代表取締役。
    著書に「ネットビジネスの終わり (Voice select)」、「情報革命バブルの崩壊 (文春新書)」など多数。

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