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2012.01.30

いま、香山リカ女史の無能さがヤバい

 いや、この人本当に駄目なんだなと改めて思う記事が、凄い釣り針と共にダイヤモンドオンラインで掲載されていたので読んでしまいました。ダイヤモンドも酷い夜釣りをするもんだと思いつつも、こんな頭のおかしい論説が反橋下論調の先鋒にいる時点でヤバいだろうということで、ピックアップ。

テレビの前で議論しても残る 橋下市政への違和感
http://diamond.jp/articles/-/15901

 もちろん、公開討論で山口二郎先生が異種格闘のような状況に臨んだ挙句、橋下徹市長に木っ端微塵にされるという事案が発生していましたが、山口先生は論述の世界ではやはり第一人者であって、具体的に現職だった市長の選挙活動に肩入れをしてしまってバランスを崩した側面はあるわけですけれども。

橋下徹と山口二郎の論戦に対する東浩紀の反応
http://togetter.com/li/242599
【報ステなう。】報道ステーションサンデー「橋下徹×山口二郎」感想まとめ
http://togetter.com/li/242235

 対する香山リカ女史の論調や内容というのは、もはや発狂というレベルに近く、具体案や対案もなければ理屈も何ら通っておらず、単なる気持ちや感情を社会全体の空気に置き換えて牽強付会の論述に仕上げているだけなので、橋下府政がいいの悪いのという以前に言論として有害クラスの状態です。ウェブ論壇というのがあるのかどうかはしりませんが、言うなれば理屈にすらならない無用の発言を繰り返して反橋下論調の平均レベルを落とす利他的行為であると断じざるを得ません。

 かといって、死に至る病かというとそうでもなく、むしろ論述における花粉症とでもいうべきどうでも良さなのもポイントです。まあ、全文読んでいただければ分かると思いますけど、これで橋本市政がやろうとしていることの反論として、どういう具体的なポイントを提示しようとしているのか理解できる人はいらっしゃいますか?

 また、彼女は精神科医を名乗っているけれども、他の精神科にお勤めの方で、このような論調に同意する人がどれだけいるのでしょう。ベースとなっている知識がお粗末であるばかりか、理屈を補強する材料そのものがカスすぎて、どう判断したらよいのか困るわけです。

 反橋下が、香山リカ女史にとっていい商売、名前を売る議論としての飯の種なのだという話なら分かります。ただし、本来反橋下派が主張するべき議論というのは情に頼った府政・市政改革批判ではなく、橋下氏の実績ややったことに対する反証、反論のはずで。通常であれば改革するのはまあいいんじゃないですか、でも地方自治の枠内で考えたときに橋下さんがやろうとしている改革については順番や手続きをきちんと踏まないのはよろしくない、それが本当に民主主義なんですかみたいな切り口から一個一個議論を積み上げなければ論破できないわけです。

 地方自治や府政・市政に対してこうあるべきという政治思想的な筋が通らないから、画餅かもしれない橋下構想に対する批判ですらああ言えばこう言う的な論述で終わってしまうことを反対派はむしろ恥じるべきですし、香山リカ女史もこんなところで目立ってカネを取ろうとせずに自分の畑をほそぼそと耕すべきだろうと思います。

 まあ、勝間和代女史の批判本や論争で一儲けした次は反橋下のムーブメントに乗っかろうとしたのは、目ざといといえばそれまでなんですけどね。普段から政治のことなどそれほどマトモに考えていないから、こういう内容のない記事を晒してやらかしてしまうんだろうと。

 香山女史がmixiウォッチングに乗ってくるならすべてを赦したいと思います。


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    やまもといちろう

    ブロガー・投資家・イレギュラーズアンドパートナーズ代表取締役。
    著書に「ネットビジネスの終わり (Voice select)」、「情報革命バブルの崩壊 (文春新書)」など多数。

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