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2012.01.10

消費税上げるとかいう以前にすでにレームダックなんですが…

 年頭から変にぼやくのも良くないんですが、野田政権が消費税上げという戦車目指して腹に爆弾巻いて突撃しようとしておりまして、いや別に消費税がどうのというつもりもないもののやっぱり政権が安定しないというのは困ります。

 野田政権が安定しないから困るというよりは、安定しない政権で消費税上げるとか言わないで欲しい、という意味でありまして、せっかく菅直人さんが粘りに粘った末にようやく降りたと思ったら、少しはマシなはずの野田佳彦さんがこの体たらくでは何も前に進められません。

 レームダックというと日本では死に体という意味で捉えられることも多いのですが、実際には本人が無能だという意味も含みつつ「どうせ辞めるだろう親分のために、子分が命がけで政策に取り組めるはずはない」という話になるわけです。

 吉崎先生が、野田政権下の政局は「三面待ち」とかいう麻雀に例えた実に不穏なことを仰っていて、しかも高いフリコミと書かれている6月が実によろしくないという点で居心地の悪い話になりかねなくなっています。そうなると選挙ですよねえ。

http://tameike.net/pdfs8/tame484.PDF

 それに呼応する形で、小沢一郎さんが最後の勝負に出るのではという観測気球が出るのも無理からぬところで、とはいえそんな勝負が出来る弾(カネと連れて出る議員、候補者)があるのかということを考えても、いつもの壊し屋風「やるやる詐欺」の芸風ではないのかという気にもなってきます。

野田“血の内閣改造”を断行!“反増税”小沢グループを一掃か
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20120107/plt1201070811000-n1.htm
小沢“70人新党”結成を決断!最後のカケで野田に引導
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20120106/plt1201061543007-n1.htm

 なんでZAKZAKを引用するのかというと、フジは小沢さんの「意向」や「気持ち」を受けて上げる観測気球は結構小沢さんの行動を良くも悪くもアテるからで、東スポのプロレス関連記事と同様に時系列で見ると結果的に小沢さんの仕掛ける政局だけは間違ってないんですよね…。ゲンダイはもう完全に機関紙みたいになってますしねえ。

 どの道、いまの民主党に黙って座っていても小沢さん一派に上がる目はほとんどありませんから、仕掛ける勝負としては最後だと意気込んでもおかしくはないでしょう。それで消費税をふっ飛ばしました、という話ができるならば、もうひと勝負あるかもしれない、と考えたいのが人情ですから。

 なお、引き金となる閣僚の更迭に関しては、NHKがすでに報じておりますが13日に内閣改造の意向で、なんともしょっぱい話になりました。

13日に内閣改造 2大臣交代へ
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120107/t10015114461000.html

 そもそも、官僚依存からの脱却ということで政治主導を掲げて選挙に勝った民主党が、鳩山さん菅さんと経て自由主義者の野田さんになって、彼本来の主義主張であった自由貿易の象徴であるTPPは先送りし、結果として財務省の勝さんらの政策指導に丸乗っかりしているかのように語られるというのは残念な話であります。実際にどうなのかは知りませんが。いつのまにか、災害からの復興を行う話が消費税を上げる政権であったかのように全力で取り組むということになっちゃってますし、不況下で増税がどういう政治的な困難を呼び込むのかもう少し考えたほうがいいんじゃないかと思います。

 つまりは、レームダックになるのも政権の妥当性、正統性を欠く政策を推進しようとするからであって、政権維持のために改革を後回しにするというのは実に日本にとって不幸なことなのではないかなあと感じる次第です。

 そういえば、吉崎先生がなんかウェブで見られるセミナーをやるみたいです。ご関心の向きはぜひどうぞ。

http://www.m2j.co.jp/seminar/seminardetail.php?semi_seq=1525


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    やまもといちろう

    ブロガー・投資家・イレギュラーズアンドパートナーズ代表取締役。
    著書に「ネットビジネスの終わり (Voice select)」、「情報革命バブルの崩壊 (文春新書)」など多数。

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