« April 2011 | Main | June 2011 »

2011.05.28

孫正義さん@ソフトバンクの新電力事業、「関西広域連合」との発表資料が馬鹿すぎると話題に #ganbarojp

 モバイル事業の借金も満足に返さないうちから、より大きい風呂敷を掲げてさらにチャリンコを漕ごうという意欲が垣間見える孫正義さん率いるソフトバンクですが、何故か電力事業への進出を定款に追加、本腰で採算が取れるかどうかもまだ見当もつかないソーラーパネルによる事業案を発表しようとしています。

 ただでさえ繋がらないソフトバンクモバイルの体たらくを無視して電力事業にうっかり進出したら、「世界で使えて自宅が圏外」どころか「原発ないけど自宅で瞬電」が頻発しそうな気がするわけですが。

ソフトバンク、自然エネ発電を事業目的に追加へ
http://www.nikkei.com/tech/news/article/g=96958A9C93819696E0E5E29A998DE0E5E2E7E0E2E3E38698E0E2E2E2;da=96958A88889DE2E0E2E5EAE5E5E2E3E7E3E0E0E2E2EBE2E2E2E2E2E2
ソフトバンクがメガソーラー事業、19自治体と協議会設立
http://www.nikkeibp.co.jp/article/news/20110526/271564/

Continue reading "孫正義さん@ソフトバンクの新電力事業、「関西広域連合」との発表資料が馬鹿すぎると話題に #ganbarojp" »

2011.05.27

【書評】『情報社会のいま あたらしい智民たちへ』(公文 俊平・著)ほか

 『情報社会のいま あたらしい智民たちへ』を一度読み終わって、なお二度読みをしているのには理由があります。それは本書が分かりにくいという意味ではありません。むしろ、Twitterやブログ、Facebookといったツールを普段使っている人であればなおさら、ここで語られている「文化変容」や、使っているツールの意味が、実は私たちの心の中にあって、その実在する変容を読み直しながら確認してみようという動機に繋がる、ということです。

 一口に「ソーシャル化」と言われても、それが何であるか認識の形態を持たなければ意味を持ち得ないのと同様、普段面白そうだから、便利だから使っているツールがここまで人としての行動様式や思考に影響を及ぼしていることを理解するのには、やはり時間がかかります。第三者的に、Twitterはこうなる、Facebookはどうなる、という話があったときにそれを理解するのは容易でも、そういったツールが私たち自身の利用によって意味を変容させ、具体的な事案にどこまで影響しているのかを分析されたときに、「被験者としての私たち」がどういう理解をしようとするのかは、まさしく本書が読み解こうとした裏テーマのように思います。

Continue reading "【書評】『情報社会のいま あたらしい智民たちへ』(公文 俊平・著)ほか" »

【日刊】枝野さんの腰砕けをリアルタイムでヲチする朝

 といっても出かけるまでの20分ぐらいでどのくらい書けるかなテスト。

 まずこれ。

● 班目せんせの人間宣言

班目委員長「私は何だったのか」
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110526-OYT1T01193.htm

Continue reading "【日刊】枝野さんの腰砕けをリアルタイムでヲチする朝" »

2011.05.26

それぞれの社長の想い、あるいは3月決算やめようぜの巻

 投資先や関係先の決算作業がてんてこ舞いであるこの時期、E3向けのプロトタイプの納品が重なったり某新ハードのナニがアレだったり、今年は非常にしんどい。地震もありましたからねえ。

 そんなわけで、今年は例年以上にプライベートをすり潰して諸事対応を進めておるわけですけれども、全般に景気がよろしくないといいつつも好調な業界はやはり踏んだアクセルの分だけ業容は拡張しておりまして、やはり増資だ新会社だ選択と集中だ買収だといろいろ動いている状況であります。

 ひとつひとつしっかりと関係先の数字を見極めて経営陣とコミュニケーションを取る――という理想とは程遠い状況になっているのは、単純に経営管理業務を他人に任せられない私の性格的な狭量に由来しております。やっぱり自分で数字見て整理して決算方針とか吟味したいんですよね。すいませんすいません。

Continue reading "それぞれの社長の想い、あるいは3月決算やめようぜの巻" »

福島原発、内閣官房による情報統制の問題点

 もうこの辺は統制のイロハだと思うのですけれども、混乱を誘発しそうな未確認な情報を検証のないまま公式に発表しない、というスタンスは容認できます。また、処理方針を説明する上で矛盾のある情報は公表しない、というのも場合によっては正しいかとも思います。

 ただ、情報の発表にあたって、ガイドラインがしっかり決められていないと当然今回以下のようなトラブルは発生するわけで、まさに「海水注入が行われていたか」というそれなりに重要な論点がしょっぱい形で公に晒されてしまいます。

東電「海水注入」ファクス、内閣官房にも送付
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110526-00000550-yom-pol

Continue reading "福島原発、内閣官房による情報統制の問題点" »

2011.05.23

【速報】我らがベイスターズ、中村紀洋に手を出す

 やりやがった…。

Continue reading "【速報】我らがベイスターズ、中村紀洋に手を出す" »

2011.05.20

すみません、やっぱり与謝野先生はアレでした

 一個前のエントリーで、「与謝野せんせはまとも」と与太を飛ばしてしまいましたが、いま見たら海江田せんせ級の面白発言を飛ばしていることが判明してしまいました。

 東京一区選挙区民として、日本国民全員に対して深くお詫び申し上げます。

福島原発事故は「神の仕業」=東電の責任否定-与謝野経財相
http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2011052000323
与謝野馨先生が突然正論を吐いて収拾がつかないことに
http://kirik.tea-nifty.com/diary/2011/05/post-210e.html

Continue reading "すみません、やっぱり与謝野先生はアレでした" »

与謝野馨先生が突然正論を吐いて収拾がつかないことに

 「復興庁の設立は一年後です」とか変なことを言うと思ったら、今度は枝野さんが寝不足なのか東京電力に対する債権放棄を銀行に要請するとかいう不思議な事態になっておりますが、盟友だったはずの平沼赳夫せんせを見捨てて政権入りした与謝野せんせがいきなり正論をぶちまけて面白いことになっております。

 いや、ごもっともなんですけど。

東電融資の債権放棄、貸し手責任発生は理論上あり得ない=与謝野氏
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-21206120110520

 発言そのものを読みますと「そりゃそうだろ」という話なんですが、なんでそんな「そりゃそうだろ」話がニュースになってしまうのかというと、東京電力の処理を巡って一番手に出る話が減資でも追加リストラ策でもなく何故か「銀行の債権放棄」と「発電送電分離案」という背景関係の塊のような政争の具になってるところが問題だったからだろうと思うんですよね。

Continue reading "与謝野馨先生が突然正論を吐いて収拾がつかないことに" »

2011.05.19

【告知】『矛盾があるからヒットは生まれる』(稲船敬二・著)

 稲シップが本を出すというので。

矛盾があるからヒットは生まれる
http://www.bunshun.co.jp/cgi-bin/book_db/book_detail.cgi?isbn=9784163740409
無料立ち読み用URL
http://www.bunshun.co.jp/tachiyomi/201105/t9784163740409.htm

Continue reading "【告知】『矛盾があるからヒットは生まれる』(稲船敬二・著)" »

2011.05.18

「政治主導」自体は否定しないんだけど、口の軽い奴を参与に就けるのやめね?

 結構なニュースが出てきておりまして、どーもいろいろと面倒くさい話が大量に出てきてダルいわけですが。

内閣官房参与、汚染水放出「米の要請」
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4727708.html

 平田オリザ氏が劇作家として大変著名で実績があるというのは知られるものの、政治的態度はそもそも反国家主義で国家解体の議論をしましょうと公言してきた人物でもあるわけで、政治的な活動で識見が各方面にあったわけでもなく、どういう理由で参与に就けて国政の中枢にあたらせ続けているのかがイマイチはっきりしないところであります。

 もちろん、一個人として言論活動を繰り広げることはおおいに結構なことですし、むしろ様々な見地から国家的な問題について論ずるのは素晴らしいことなんですけれども、官房参与の立場で誰もが日本政府の事態対処における主体性の欠如を感じるような発言をさせることは望ましいわけがありません。

Continue reading "「政治主導」自体は否定しないんだけど、口の軽い奴を参与に就けるのやめね?" »

文章という虚飾(雑感)

 某大手ブログの人から、一文字「w」だけのタイトルで以下の記事のURLが送られてきたので読んだんですが、いろいろと思うところがあったので取り上げてみたいと思います。

 もちろん、文章を書くこと、ブログに掲載し続けることに対する考え方や、価値観は様々ありますし、別段一方的に腐すとか批判するという意図があってのエントリーではないんですけれども。

【ブロガー必読】「目のつけどころが良い!」と言われる文章を書くための6つの方法
http://kosstyle.blog16.fc2.com/blog-entry-1440.html

Continue reading "文章という虚飾(雑感)" »

2011.05.16

日垣隆せんせ×町山智浩氏、twitterでの戦いの軌跡

 この手のバトルウォッチは最近とても多いので、あんまり頻繁にブログで取り上げるのはやめようと思っていたのだが、思った以上に日垣せんせの戦士としてのスキルが底上げされていたので一連の流れだけでも備忘録的にメモを残しておきたくなりまして。

 もちろんSAN値が残ってる人専用という雰囲気でございますが。

● プロローグ その男、自らを燃やし社会を照らす

★自演乙★日垣隆先生がamazonで自画自賛レビューをして炎上ちう。
http://togetter.com/li/134136

Continue reading "日垣隆せんせ×町山智浩氏、twitterでの戦いの軌跡" »

馬鹿は馬鹿のはずなのに、なぜ滅ばないのか

 環境は、適応していない個体を取り除くはずなんだけれども、自分も含めて「別に環境に適応してないはずなんだけど、どうにかなっちゃってる馬鹿」っていっぱいいるじゃないですか。普通は、環境が影響を及ぼして、競争に負けた個体は死んじゃったりするんだと思うんですが、振り返ってみて「ああ。私って馬鹿だなあ」と思っても、なんだかんだであれこれやらかしているうちに、どうにかなっちゃったりします。

 振り返ってみると、あいつ賢いし、うまく立ち回ってるなあ、と感心してた奴が破産してたりとか。ちと原宿の某一件をさっき詳しく聞く機会があったのですけど、超うまくいってて、会社もガンガン拡大してるのに、著名で優秀なはずの本人がいろんな筋に喰い付かれて身を持ち崩していたりとか。もったいないというか、残念というか。

Continue reading "馬鹿は馬鹿のはずなのに、なぜ滅ばないのか" »

【日刊】無事帰宅&あまり変わらない東京の日常

 長期出張から戻ってまいりましたが、いつもの東京でございますね。安心したとも言えるし、そんなんじゃいかんのではないかという気持ちもまた持つわけです。

 日本語のweb環境に10日ほどまともに接しなかったので、かなり浦島太郎気味になってますけど、頑張ってゴー。

● 藤田東吾氏「義捐金詐欺が元ピースボート現民主党議員の手でなされてたので告訴したわ」

http://twitter.com/#!/togoFujita/statuses/69217298073923584
[引用]「町田鶴の羽会」と民主党代議士くしぶち万理、民主党都議今村ルカらは義捐金詐欺と判断し、警視庁に告訴の届けをしました。かなりの大事件になる可能性ありです。⇒ http://ameblo.jp/eboshi-hime/entry-10891111957.html

 また藤田さんがそんな面白ネタを、と思ってたら、結構抜き差しならんような話になってたので引用。いわゆる「やらかし」ではなく完全アウトの話になる類だそうなので、少し気にしております。大丈夫なんでしょうか。いや、両陣営ともに。

Continue reading "【日刊】無事帰宅&あまり変わらない東京の日常" »

2011.05.08

『月刊Voice』2011年6月号に寄稿しました

 原稿書いてる場合かという気もしますが、お題が楽しそうだったのでつい。というわけで、告知です。

 まだ公式は5月号ですが、発売日の明日には6月号になるのかな。

http://www.php.co.jp/magazine/voice/

 基本的には大震災が与えた思想家や文化人に対する思想の変化や潮流のシフトを俯瞰するような内容を寄せたんですけれども、スマートグリッドとかソフト産業振興とかに並んで毒にも薬にもならない風情の批評を掲載するというのは何とも乙なものです。まあ、一番変わった方の一人は自分なのかなあとか思うわけですけどね。

Continue reading "『月刊Voice』2011年6月号に寄稿しました" »

【告知】福島原発事故等における海外報道問題に関するサイトを立ち上げました #facts311

 告知というより報告って感じではありますが、福島原発事故における放射性物質漏れなどに対して、海外の報道機関が日本の事故内容について事実に基づかない報道をするケースがままあり、企業、個人に対する風評被害らしきものが広がっております。

 これへの反証・反論をするサイトを有志で立ち上げてみましたので、よろしければご協力賜れますと幸いです。

fukushima_factcheck
https://sites.google.com/site/factcheck311/

Continue reading "【告知】福島原発事故等における海外報道問題に関するサイトを立ち上げました #facts311" »

« April 2011 | Main | June 2011 »

メルマガ

  • メルマガ広告
    やまもといちろうによる産業裏事情、時事解説メルマガの決定版!ご登録はこちら→→「人間迷路」
    夜間飛行
    BLOGOS メルマガ

漆黒と灯火バナー

  • 漆黒と灯火バナー
    真っ暗な未来を見据えて一歩を踏み出そうとする人たちが集まり、複数の眼で先を見通すための灯火を点し、未来を拓いていくためのサロン、経営情報グループ「漆黒と灯火」。モデレーターは山本一郎。詳細はこちら→→「漆黒と灯火」

プロフィール

  • Profile

    やまもといちろう

    ブロガー・投資家・イレギュラーズアンドパートナーズ代表取締役。
    著書に「ネットビジネスの終わり (Voice select)」、「情報革命バブルの崩壊 (文春新書)」など多数。

My Photo
無料ブログはココログ