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2011.02.03

角界の八百長問題はスポーツ興行全体の問題として認識するべき

 相撲は真剣勝負であると同時に興行なので、どうしてもこの手の問題がつきまとうのであるが… まあ、現場でやってる力士がメールでやり取りしてたら当然こうなるよね。

力士の文面に「まっすぐ突っ込んでいくから」 「20」「30」は勝ち星の金額か
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110202/crm11020212510011-n1.htm

 昭和の時代は暗黙のネタで済んでいたものが、平成の世になって社会に余裕がなくなると、袖の下に何か鎧でも見えると大騒ぎする風潮というのはどうしても出てくるものなのだろうと。いや、八百長は良い、許せ、と言っているわけではないですよ。でも真剣勝負であるはずの大相撲が、とか、裏切られた、とか言っている人たちは、相撲に限らず興行の歴史を知らないのではないかと思うわけです。

 数理学をやっている海外のファンドが、日本の競馬の勝率が統計的に歪んでいる(=操作されている)ことを割り出し、膨大な投資回収をやっていたりとか、基本的にブックメーカーが絡むものは過去のトラックレコードから出される勝率に一定の法則があり定期的に再現される相場では異常な勝ち方をします。

 では日本の競馬界だけがおかしいのかというともちろんそうではなくて、その社会それぞれの興行があり賭け事があり、そこには風習やしきたりがあって、さまざまな暗黙の諒解がある。当然、大きな賞がかかる賭け事では不正は起きえないけど、下っ端でやっている層はどのような賭け事であれ生活がかかっていて、お互いに星を融通しながら生きているのもまた事実で。

 繰り返すけど、八百長はいいと言いたい訳ではありません。ただ、常識的に考えて選手寿命があり、20代にピークを迎えて30代には引退を余儀なくされるスポーツで、全員に成功が保証されているわけではなく、ユニフォームを脱いだりまわしを取って髷を切ったらただの人以下になってしまう世界が、世間一般で常識とされるようなルールで回っているわけがないじゃないですか。

 だいたい、相撲に限っているならばデブが年中デブ相手に全力で戦い続けていたら、常識で考えてどんなに頑健であったとしても身体がボロボロになってしまいます。途中で勝ち越したら星を譲る、というようなことが暗黙の諒解として日常的に行われていたとしても、私は「まあ、お互いに生活がかかっているんだから仕方がない部分もあるのではないか」と思ってしまいます。

 そんな角界で、昨今「八百長問題も出たので、公益法人として廃止に」というような議論があるようですが、個人的には反対です。星の貸し借りなんて、今回のメールで出ようが出まいが、いままでずっとみんな知ってたことじゃないですか。暴力団が相撲賭博で稼いでいたことのほうがよほど問題であって、八百長はむしろ煙幕で使われているんじゃないかとすら思います。いまさら「相撲って八百だったのか! いままで信じてた!」という奴のほうがフラワーだろうと。

 むしろ、興行であるという側面を重視するならば、ノアとか、みちのくプロレスとかを積極的に公益法人化させて、角界を交えた団体戦を国家主催でやればいいんじゃないかと考えます。あるいは、柔道のようにしきたりをルールにしっかり置き換えて、海外へ向けて国技を開放して国技館でワールド相撲カップをやるような、そのぐらいの規模感で八百長を排除するぐらいしか、真面目に考えれば方法はないような気がします。



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Comments

貴乃花だけはガチ

まあ僕も、テレビで今更驚いている人を見て、そっちにむしろ驚きました。

競馬の勝率が歪んでいる,より正確に言うとオッズと実際の勝率の間に大きな違いがあるのは,操作されているという解釈よりは,馬券を買う連中がそれぞれの馬の勝率をきちんと認識できていない,という解釈のほうが自然かと.おそらく本命と穴の勝率が過大評価されて,その間の馬の勝率が過小に評価されていると思いますが.

ようはクオンツ革命黎明期の投資市場みたいなもので,データを集めてきちんと分析している投資家はわりと簡単に鞘が抜ける,というだけじゃないでしょうかね.

まあ,理論的には「一定の条件下で急に勝率の上がる/下がる」騎手を発見するってのも可能なんですが(その原因については推測にお任せしますが),データ量的に考えても,そこで儲けるってのは結構難しいんじゃないかと.

仰りたいことは分かりますし反対もしませんが、
そうなると賜杯は廃止でしょうなあ。
NHKからもパージされるでしょう。

問題は八百長ではなく賭博への関与
そして賭博の半端な禁止によるUG社会への結果的な資金供与

最早全ての勝負事を対象に賭博を解禁すべき
その上で「八百長」そのものを違法なものとする法整備がなされるべきだな

僕もテレビを見ていて何をこんなに大騒ぎしているんだろうと驚きました。
犯罪でもないしうちわのゴタゴタなんだから放っておけばいいのにとも。
今まで八百長に気づかなかったのなら「彼らはプロとしての実力があるのだな。あっぱれ」と思うべきであって、騙された云々は頭にボウフラでも湧いているんだと思います。

>あるいは、柔道のようにしきたりをルールにしっかり置き換えて、海外へ向けて国技を開放して国技館でワールド相撲カップをやるような、

これ、賛成。

年齢国籍問わず(男なら)誰でも序の口から順にぶつかることが出来れば、馴れ合いに堕しがちな部屋制度の刺激になるんじゃないかな。

もちろん、相撲教習所なんかで一定の講習を受けたり、人数制限を設ける必要はあるだろうけど。

よく分からん力自慢の外国人に投げ飛ばされるとなったら、国技の体面を守るために相撲部屋も必死になると思うよ。

あなたの言ってる事は、真面目に仕事して暮らしている納税者としては黙っていられませんね。
八百長がありなら税の優遇は辞めてほしいですよ。
ショーとしてのプロレスなんかと同じにすれば良いじゃない。八百長で☆を稼いで優勝パレードとか賜杯貰うとかはやっぱおかしいいっしょ。

しょせん勧進の興行が原点なのに、競技ではなくブックありの見せ物と考えられない人が多いのでしょうねぇ。

http://www.wound-treatment.jp/new.htm
の「2011/02/03」の欄より

>  両国方面からぼやき声が聞こえてきました。一部聞き取りにくいところがありましたので,正確な内容ではないことをお断りしておきます。
>
>  相撲と言ったって所詮は興行,商売です。ガチンコでぶつかったら怪我しちゃって,相撲どころでなくなること,皆さん,ご存知でしょう? 相撲を15日間見たいんだったら,八百長だ,慣れ合いだなんて言わないでくださいよ。相撲は私たちにとっては職業,つまり飯の種です。怪我をしたら私らは飯が食えなくなるんですよ。常識で判断してくださいよ。
>  大体,柔道にしてもボクシングにしても体重制でしょう? 格闘技では体重が大きくものを言うからです。重いのと軽いのがぶつかったら,ほとんど重い方が勝つのが格闘技です。だから,よりガチンコ度の高いボクシングでは細かく階級を分けているんです。それなのに,相撲は無差別級で体重が倍以上違う力士がぶつかり合うことだってあるのですよ。それで,体重が軽い力士も重い力士も同じような勝ち星を挙げているんですから,「何かある」のは当たり前,暗黙の了解です。それを口に出さないのが日本の伝統ってやつでしょう? それを八百長だなんていうのは野暮ですよ。
>  あーあ,それにしても,なんで明治時代に「相撲は国技だ。格式だ」なんて言っちゃたんだろうね。国技なんて柔道に押し付けて,相撲は興行です,伝統芸能です,って言っちゃえばよかったんだよ。それなのに,自分から「相撲は国技」なんて言ったもんだから,そのあとの俺達が苦労するんだよ。いい迷惑だよ。
>  相撲協会も,もう法人なんてやめちゃって株式会社スモーとかにしちゃったほうがいいよ。そうすれば誰からも文句を言われないよね。

既存メディアに帰属してる面々は真実を読者や視聴者に提供できない

っていう事実が浮き彫りになりましたね。

記者が真実を書こうとしても上層部からストップが掛かり

記事を活字に出来ないという状況が

三十年以上続いてきたそうですね。

真実を記事にして相撲記者クラブから追放された

方々も多々いると伺っています。

お花畑牧場の政権なら当たり前の話で
言葉が多すぎるんだよ
言葉だけが多すぎる

ルーパー鳩山カモン!

 八百長の原因が、十両の壁の上と下のとんでもない格差が原因のようで。
なんで十両になったらいきなし月給100万で、幕下落ちになったら6万とかいうレベルなのかと。

 どうみても相撲業界の給与体系を健全化すれば「生活のための八百長」はしなくても済むような気がしますね。
 興行でヤラセがあるのは、まぁワイドショーよりは許せるんだけどさ。プロレスか相撲かってなレベルだから。

せっかくの機会ですし、国技としての相撲などなくしてしまえばいいんじゃないですか。
あんな巨大な裸のデブがモチモチやるゲーム、本当にどうでもいいです。

〇皇のあれを堂々とやっちゃってる時点で正直引きます。あれを又見せられると思うともう見なくていいやと・・解説陣が〇皇はすごいと言っていたのは違う意味だったんですね

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    やまもといちろう

    ブロガー・投資家・イレギュラーズアンドパートナーズ代表取締役。
    著書に「ネットビジネスの終わり (Voice select)」、「情報革命バブルの崩壊 (文春新書)」など多数。

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