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2011.02.15

J-CASTの新聞記事パクリ問題について語る

 そういえば、めっきりJ-CASTを見なくなったなあ、ここ半年ほど、という感慨とともに。

大手新聞社の友人が嘆く「一次情報の蹂躙」
http://anond.hatelabo.jp/20081204113724

 昔から、「webの流儀」ってこういう感じですからねえ。

 で、勝手に敷衍して議論を続けるのだが、新聞社もデジタル部門や子会社を中心に「これではまずい」ということで、web風のビジネスを立ち上げたり、web媒体を買ってみたりしていた。新聞の記事を作る、それを紙に印刷して送り届ける、という装置産業に特化してきた彼らが、この「webの流儀」に慣れ親しむまでには時間がかかるだろうし、実際時間はかかっていて、そしてかけている。そろそろ何らか芽が出る雰囲気ぐらいしてきてもいいんじゃないかと思う。何しろ一次情報を握っているのは彼らだ。デスクに座って後付で情報拾って編集して翌日上げるようなJ-CASTよりも、まじめに正しい努力を払っていれば圧倒的に有利なはずだ。

 でも現実は違う。相変わらず、新聞社のweb部門は赤字のままになっている。それも結構な金額の。努力していないとは思わない。でもwebで情報を主に摂取する私が、新聞ソースの情報の比重があまり高くならないのは、webで人に見てもらうための正しい努力が足りないからなのだろうか。

 では、J-CASTをはじめとするウェブ媒体は赤丸急上昇か? といわれるとこれもまた違う。というか、参入障壁が低すぎて、またwebでのお客様の目玉を奪うための仕掛けの流行り廃りが激しくて、むしろウェブ媒体の大御所とされていたあんな会社やこんな会社が上場どころか翌月の広告がなかなか埋まらなくてレベニューシェアで案件を持って回っていたりする。競争が激しすぎて、記事の質を高めようという努力になかなか目が向かない。

 それではいけないのだ、とwebで情報を摂取する私なんかは思うわけだが、じゃあ読者に何が出来るのかというと、実は選択肢なんかない。というか、ウェブ媒体が掲載しているアフィなんかで買い物を誰がするのか? 私はしない。タイアップ広告くさい記事のリンクを踏むか? 私は踏まない。

 むしろ、タイアップして金をもらって作っている記事なのに、ちゃんと【広告】と打たない品のないメディアはどうすればいいのだろう、とか変な問題意識すら感じる。いや、変でもねえけど。少し話は前になるが、ペニーオークションで問題となった業者がお金をばら撒いてアメーバにブログを掲載している芸能人に提灯記事を書かせていた。いつのまにか記事は削除され、あれはどういう始末になったのだろう。

 そういう状態であるから、お上品な情報提供を行い一次情報の何たるかを力説したがる新聞社のメンバーがなかなかwebに順応できないのも当然といえば当然だ。だってみんな一次情報がどうとか考えてないもの。いかにタイトルが煽動的か、芸能人などキャッチーなキーワードが入ってるか、それだけ。

 これが情報強者たるwebで生きる私たちの流儀になったのだろう、きっと。


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Comments

新聞社に限らず、「よーし!WEBはじめるぞ」って長続きしない会社は沢山ある。だから、新聞社だけをピックアップするのもどうか?
ネタとしてニュースの記事よりも、小さいネタや専門ネタにしか反応を示さないので、全方位的な情報サイトは自然と見なくなる。

J-CATの場合も同じで、1次情報を新聞関連に依存していると、新聞読まない人は同じように見なくなる運命にあり、付加価値がなくなっていると思う。

新聞社のWEB部門にいいたいのは1点。情報消すなという点。検索した時に「その情報はすでにありません」とページの中身が見れない点。あれはどうにかしてほしい。

新聞社はいいかげんに情報の取捨選択をするデスク機能が絶望的にロースペックという事に気付けよ。
デスクをアウトソーシングしたらどうなの。

怒りは分かるけども、
せっかく足でネタを取ってきた素材を生かしきれてないのもネックでしょう。

良くも悪くもお堅い文体のみで、リンクしても数ヶ月で記事が消える、そしてコメントもできないとなると
必然的に見る機会は減ってしまう。そこを別サイトにさらわれてる状態かと。

最後のはサービス精神でしょう。きっとが泣かせますね。
俺がセンチメンタルなのは婆ちゃんが昨日死んだからなんだけど。

悪貨は良貨を駆逐する。
多数の記事の中身を理解できるとか、それらの記事が必要な人は結構少数で、大抵は記事の中身とか、多くの記事とかを必要としてないんじゃないですか。
新聞のテレビ欄しか見てない人も多いでしょうし。
で、Webでは、自分に必要なものだけ検索して、その他は流す。

関係ないですけど、広告だらけですよね、Webも。

元ネタ読みました。
要は「うちは大企業だから」という
言い訳をして緩い記事を書いていたら、
J-CASTが面白記事に仕上げられました。
というだけですね。
これだから新聞は部数落ちてんだよ。
お行儀良くしてたら、面白い記事なんて書けない。

まぁ、新聞社が電子版の月極料金を値下げして、さらに昔で言う縮小版、今で言うならテレコン21を全国紙と産業系の全紙読むんじゃなく、1紙ずつの選択制にしたらずいぶん違うと思うんだけどね。

きみのことを言ってんだよ、日経新聞さんm9(`・ω・´) ビシ!

一次情報を作ってるところが偉いっていう、上から目線のままだからダメなんだよな。
その一次情報が低質なんだから、潰れるか合併するかして、一社くらいになって初めて強気になる資格あるだろ。

隊長へ

>お上品な情報提供を行い一次情報の何たるかを力説したがる新聞社のメンバーがなかなかwebに順応できないのも当然といえば当然だ。

じゃなくて「お上品にしていないと直接の企業や団体からの情報提供が得られなくなる」だから「web媒体的な方法論に順応しない」っていうのが実情だよ。

僕がもし企業や団体の広報だったら、煽動的なタイトルでキャッチーなキャッチーなキーワードで肉付けする媒体にはリリースを投げないな。

新聞社が扱ってるのは一次情報(であって欲しいけど実際そうでもないよねー)、新聞社が出している情報自体は二次情報でしょ。新聞社の方が、俺たちは一次情報をー自負するのは分かるけど、出してるのは二次情報なんだから、ご立派な情報源を自慢する前に、一次情報が適切に公平に加工されてるかのほうに重きをおいて欲しいと思いますね。いや、新聞社総ゴシップ誌化というのも、なかなか面白そうではありますし、そうなっても結構ではございますが、そこんとこどう思ってるんでしょうね。私は情報源自身が出してるステイトメントや規則上残さねばならない記録などにアクセスできれば今のところ満足なんですけども。潰れても潰れても生えてくるような産業だと思いますしね。あ、日本がコンゴもそれなりに自由社会であるならばですけどw

なんかしらんけど、1000人ぐらいくるようになって、一日、なんと500円もつくことがあるんだけど、さて、もらえるのかな。一応、ルールを守っていると思うけどさ。

単純に携帯電話で読みやすくないニュースはダメでしょ。ニュースなんて、家でじっくり読むもんじゃないし。紙の新聞だって、なんで、いつまで、あんなでっかいサイズでやるんだろ。

あと、せっかくWEBなんだから、読者が整理しやすくすることが大切なんじゃないかな。ニュースとニュースを簡単にリンクしてまとめられるようなというかな。ブックマークでは、ただ、時系列で並ぶだけで、タグがあるじゃないかというけど、言葉で結びつけるのは面倒だと思う。画像化して、画像と画像でまとめやすくする感じかな。

ただね。WEBニュースを読んでる人は多いことはたしか。ただ、スクロールとかしないってことかな。見つけた情報が一画面で終わっていないといけないと思う。テキストであっても、テレビみたいに、自然にめくれていくとか。やっぱり、最低限、テキスト読み上げぐらいwebニュースについていないと。

ま、オレとしては、やっていておもしろいのは、世の中の関心がアクセス解析で見えてくることかな。で、月1万が限界だと思うので、もらえるなら、そのあたりで、楽しんでいきたい。意外にクリックされるのと、単価が上がってるみたい。たぶん、クリックされなくなってるから単価が上がるのだろうね。よくわからないけど。

いつも思いますけどJ-CASTって2ちゃんを崇拝してるnewsですね。
くだらないnewsばっかり取り上げてるし。個人を攻撃してるし。

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    やまもといちろう

    ブロガー・投資家・イレギュラーズアンドパートナーズ代表取締役。
    著書に「ネットビジネスの終わり (Voice select)」、「情報革命バブルの崩壊 (文春新書)」など多数。

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