【日刊】アップルのジョブズさんが健康問題で療養、ほか
年末年始は出張だったので、まとめて読んだテキストをエントリーにしたところ好評だったため、懲りずに書いてみる。【日刊】と銘打ったけど、appbankに触発されているだけで、実際は不定期な。
● アップルのターンが終わり?
三国志大戦風にいうと、残りカウントが少なくなったところで士気使い果たした後3コスが撤退して、まくられてしまうか心配といった状況。いきなり分かりにくいネタですみません。
アップルのジョブズCEOが病気で休養
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C9381959FE3E5E2E7E58DE3E5E2E3E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2?n_cid=TW001
Steve Jobs Taking Medical Leave of Absence From Apple
http://gizmodo.com/5735566/steve-jobs-taking-medical-leave-of-absence-from-apple
gizmodoに、Jobsが従業員に送ったメールが載ってて、いかにもな感じですけれども、Androidがどーんと伸びてきて旗色が悪くなりかけたところでの撤退というのは運命を感じます。
米国内のモバイル広告インプレッション数でAndroidがiOSを抜いてトップに
http://applab-jp.com/2011/01/14/%E7%B1%B3%E5%9B%BD%E5%86%85%E3%81%AE%E3%83%A2%E3%83%90%E3%82%A4%E3%83%AB%E5%BA%83%E5%91%8A%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E6%95%B0%E3%81%A7android%E3%81%8Cios/
Appleが「新聞や雑誌の有料購読者に対してiPadアプリからコンテンツを無料配布することを禁止」と通達
http://www.apptoiphone.com/2011/01/appleipad.html
なんか、随分昔に見たアップルの再現のような雰囲気がして、とてもわくわくします。
● グルーポン、創業者が「おせち」問題で謝罪動画をアップ
Groupon創業者、YouTubeに“おせち騒動”の謝罪動画を公開
http://japan.cnet.com/news/business/20425104/
大変ビミョーなタイミングではあるのですが、創業者自らがおせち騒動について謝罪をする動画がアップされており、まずは当面の対応が出て良かったねという状況になっております。
もっとも、グルーポンに限らずクーポンビジネスでは二重価格問題で消費者庁の介入は確実なものとなっており、立ち入りや業務実態についてのヒヤリングが進んでいる状態なので、場合によっては桜が咲くころに営業停止処分になる悪質業者が出る可能性が考えられるなど結構なことになりつつあります。
食中毒が出なかったのが不幸中の幸いといったところでしょうか。幸いでしたねえ。ええ。
同時多発的に、業者側のモラルが問われる事案が増えているのも気になるところです。
クーポンで47円の国産水餃子が実は中国産だった? 店舗側「水餃子のこと分かる人居ないんです」
http://getnews.jp/archives/94070
【グルーポン】6月まで使えるクーポンを購入したが、電話をしたら6月まで予約がいっぱいで断られた
http://god-coupons.blogspot.com/2011/01/66.html
そのグルーポン、なぜか中国企業との提携が噂になり、いい感じで拡大しているので業界の健全化の旗振り役として期待したいところでもあります。まあ、個人的には他のクーポンビジネスを去年の暮れに全株売ったのでどうでもいいわけですが。あれ、3番手以下は儲からないぞマジで。
● ソーシャルゲーム関連
無料の携帯ソーシャルゲームが成り立つ訳
http://tanaka.sakura.ad.jp/archives/001073.html
ソーシャル会社が利益出過ぎている状況があるからか、ソーシャルゲームの業界関連のお家事情がウェブに公開されるケースが多く、この業界独特の「お作法」だなあと思う部分が大なのであります。
見所は前半の課金率で、iモードといいつかみ取りゲームサービスといいソーシャルといい、財布の紐は女性が握っているのだなあということが再認識される数字でありました。
本来ならいろいろと競争激化の末に共倒れていただきたいところですが、どうも米大手が買収を具体的に検討し始めたという話もちらほらでておりますので自粛とさせていただきます。
● 強力な同人コンテンツ
あまり同人・ニコニコ方面のヲタ系は触らないのであるが、あまりにも支配領域が近いので。
東方粉飾劇
http://blog.livedoor.jp/love_aeria/archives/51645154.html
3箇所ほど「おや?」と思う部分はあるのですが、別に間違いとかではなく、全体的に極めて優れた出来映えで驚きました。少し胸の痛むところもありまして、自戒自戒。説明はマイルドだけど、投げかけている問題は結構なものでありますぞ。
● 今年の世界リスク、トップ10
今年もユーラシアグループが世界リスクの軽量化分析の結果を発表しておりましたが… なんぞこれ。
1 The G-Zero (失われた大国間協調)
2 Europe (ユーロ圏の経済、雇用)
3 Cybersecurity and geopolitics (インターネット上の安全保障)
4 China (妥協する余地のない中国)
5 North Korea (北朝鮮)
6 Capital controls (資本移動)
7 US gridlock (アメリカ上院下院のねじれ)
8 Pakistan (パキスタン、ついでにアラブの玄関口とインド)
9 Mexico (メキシコ、主に治安面、犯罪の輸出)
10 Emerging markets (新興国のマーケット)
TOPRISKS 2011
http://eurasiagroup.net/item-files/Top%20Risks.pdf
去年は上位に日本がランクインして、リスクというか変なのが首相になってリスクを実現する力もなかったことが内外に示されてがっくりしたんですけれども、今回はサイバーセキュリティと地政学的リスクというのが入っておりまして、4位の中国とセットで要は中国の組織的なサイバー攻勢に対する対処をどうするんだよという話に発展しそうで困ります。ほんと、どうするんでしょうかね。
一応、世界の抱えているいまの問題を網羅的に整理した資料になっているので、興味のある方はご一読を。
« ゲームの日本化とか、万国共通な原作至上主義とか | Main | ネットでも、毎日人は死んでいる »
Comments
The comments to this entry are closed.
グルーポン系は、トップのグル―ポンと2番手のリクルートの2社が勝ち抜けしそうですね
Posted by: たま | 2011.01.18 02:44
外人って大人だなと再確認が、日本人に対して謝罪動画だしたでしょ。その方が利益につながるからで、アメリカに対してなら、絶対にそんなことしない。使い分けができるところが強いよね。日本人の方が頑固すぎて困る。アメリカ人に対しては謝らない方がいいのに謝ってしまったり、謝っておいてから話をすすめればいいのに、つっぱねたり。結局、利益は自分を優位にするんだから、心情を重視して不利益を押し通すなんてやめればいいのに。
Posted by: | 2011.01.21 10:52