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2011.01.06

消費者庁がグルーポン問題で二重価格に関して重大な関心

 よりによって我らのアイドル岡崎トミ子委員長が消費者庁長官を兼ねていたというバツの悪い状況もあって、今回のゴミのようなグルーポンおせち問題が見事延焼しておるようです。何と言っても、引っ込みのつかなくなった蒟蒻畑での問題で国民はおろか他省庁からの信用も失い、庇った仙谷官房長官もろとも面白おかしく世評に料理されてしまったという事例から早く立ち直りたいのでしょう、いままでの消費者庁からするとあまりにも素早い身のこなしに注目が集まっています。何と言うか、クラスで一番のデブが、体育の授業で得意の砲丸投げになった瞬間、目を輝かせて無双状態になる的な。

 公取は公取で、日経ビジネスが過日報じた「クーポン大手が契約飲食店に対し競合他社に商品を出さないよう求めた」件で早々に興味を持ったらしく、ヒヤリングの結果想像を上回る黒さだったこともあり手柄争いみたいになっているようです。もっとも、着手は春以降だろうと思うので、何らか処分や勧告が出るにしても梅雨明けぐらいであり、それまでに自主努力で是正してしまえばまあお咎めなし、ということなんでしょうが。

 ただ、消費者庁は違います。やることないので結構簡単に措置命令まで出してくるんじゃないかと言う偉い人までおります。しかも、何と言ってもトミ子女史ですから、業者側の通常の申し開きや弁明では聴かないふりして「自前の仕事」にしてしまう可能性は否定できません。

 これで、実はグルーポンおせちの被害者に食中毒でも出ていれば、地域保健法により自治体で対応することとなり、船場吉兆も真っ青などストライク営業停止も考えられ、思わぬ方向からのエクストリームご指導があるような流れになったりしかねないので怖いです。

 で、ふらんす亭経由で半額東京が炙り出され、何故か堀江貴文氏が変な槍玉に挙がっていたりもするのですが。

グルーポン事件で、堀江が慌てて参戦した理由が判明か
http://alfalfalfa.com/archives/1881105.html

 本来であれば、微妙なおせち料理と、クーポンビジネスがそもそも抱えている構造的な問題(違法性含む)とは別問題であるはずなんですけど、もう面倒くさいから全部叩いておこうぜ的なネットのお作法が炸裂していてとってもだるいわけです。

 もっとも、クーポンビジネスが飲食店側の利鞘を食い散らかす、したがって飲食店も仕入れを削るなどして値段なりの品質に落とさざるを得ない的なジレンマはあるのですが、じゃあいまのクーポンビジネスが全面的に駄目でクソで潰れてしかるべき違法の権化であるかといわれると、また違います。

 もし、今回のグルーポンの事件を機に、消費者庁が本来あるべき行政に立ち返ってしまってローラー的に二重価格問題に取り組み始めようなどという話になると、楽天だのカカクコムだのネットベンチャーの一部のサービスでは合法とはいえない排除的な商慣行や二重価格をむしろ支援するような仕組みで利益を上げているという構造的な問題にぶち当たってしまうことは容易に想像がつきます。何と言うか、クラスで一番のデブが、使えないので誰もやりたがらない風紀委員に祭り上げられてみたら権力の行使に目覚めてしまった的な。

 また、ネット界隈では比較的「規制すんな」という空気になりがちですけれども、食品行政というのはネットの独特な緩さとは極北の厳格を求められる世界で、結構本気で締めにかかる可能性だって否定できないんですよね。

 まあ、これを機に、ネットと食品ECについてはあるべき関係を見直すべき、という議論が出るかもしれません。というか、ネットの連中は食い物を扱って、万が一が起きたらどうなるのかという点に、あまりにも想像力を欠いているようにも見えます。雪印にせよ毒餃子にせよ吉兆にせよ、本当に潰れるまで追い込まれかねないのが食品衛生の世界で、そこに二重価格だの競合排除だのと役がつけば、満貫では済まないんじゃないのというのが本音なところです。しかも、トミ子女史なんですよねえ…。結構本気で、食中毒などの患者が出ていないことを祈るのみです。

 本来ならば、ウェブ上での新しいマーケティング、広告のあり方ということで、切り口の違う新鮮なネットビジネスでもあり、もっと期待を持って取り組むべき事案だったんでしょうが、この状況では上場とかそういうレベルの話ではなくなりかねないですね。


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Comments

例えが的確すぐるwww
もういいじゃん、消費者庁は微笑みデブ・ローレンスって事でwww

みんな、買うのが下手すぎる。いいものを買えば、売れる、ためになる。

結局、コピーばっかり買っていて、本物を買ったことがない人が、ニホンの経済をどんどん悪くしているんだと思うぞ。


あと、いい加減、子供のままでいたいっていうメンタリティがなんとかならんと、世界の中で、ニホンはどんどん縮小していくだけでしょ。だって、コンビニの成人区分に漫画が陳列されるのが、そんなに嫌なのか。大人なら買えるし、酒やたばこみたいに、まだ、年齢確認のための証明書だせとかいう法律もないだろうに。


それと、商取引の弁護士が少ないんじゃないか。だから、商取引についての裁判がもっと活発になればいいんだ。だいたい、行政が裁定しすぎだろ。ちゃんと裁判して、両者が対等な立場というか。


とにかく、親子関係みたいな政治は、封建政治でしかないよ。子供は、親の文句をいい。親は親で勝手にやるみたいなさ。おかしいでしょ。

EC界隈の皆さんは2chのコピペ「日本を本気で怒らせてみたいが」を思い出せと

そういえば、隊長もクーポンの企業に投資してるんじゃなかったっけ?
堀江と同じくポジショントークの烙印押されちゃうな。

ポジショントークは前もって
そう書いてください。
しかし ある意味
純粋な日本のクーポン
「ここポン」の方が
注目も投資もされていないけど
金かければいいものになるのにね。

なにせグルポン系って二重価格だけじゃなくて
そもそも一見さんがお試しで買っても
常連にはならんだろうから。焼畑ビジネスですよね。

締まらない顔・走れない飛べない・ルール守れないで小隊に迷惑をかけていたほほえみデブは最後には立派に殺し屋に生まれ変わってスナイパーに推薦されたんですよ。

まぁ、本当の最後におかしくなって自滅しちゃうんですけど。

>だって、コンビニの成人区分に漫画が陳列されるのが、そんなに嫌なのか。大人なら買えるし、酒やたばこみたいに、まだ、年齢確認のための証明書だせとかいう法律もないだろうに。

コメントにどさくさ紛れて都条例の話題引っ張ってくるなよ。
ゾーニングの面で反対する奴は殆ど居ないぞ。
条例内容の拡大解釈や、業界の萎縮・外部圧力に対しての懸念で反対してるんだ。

そもそも、「おためし」とか「訳あり」ってのがどうしようもないというのは、TX系列で東電以下、発電会社がスポンサーやってる「トコトンハテナ」の槍玉にあがってるわけで。

http://www.tv-tokyo.co.jp/tokoton/backnum/backnumber_301.html

あたりとか。

◆グル―ポンは衝動買いを誘発する洗脳サイト◆

グル―ポンのサイトは、本来自分が欲しいと思ってキーワード検索で商品を見つけるのとは根本的に異なり、見た人に「こんな旨い話、乗り遅れたら損だ」と思わせることで、衝動買いを誘発する洗脳サイトです。(続き)

(続き)例えば、
(1)高級食材を書き並べたフランス料理と美味しそうな画像(思い出せ、おせち)
(2)50%引き、70%引きなど、過激な割引率が表示されています。
(3)既に購入した人の人数を表示することで、閲覧者に購入への安心感を植えつけます。
(4)申込期限があり、カウントダウンシステムが動いていて焦燥感を煽ります。
(5)商品は日々のように変わり「限定感」を演出しています。
(続き)

(続き)
過去に衝動買いをした事のある人は見ない方が良いです。見に行かなければ無駄な買い物をしなくて済みます。日々のように掲載商品は変わりますので、欲しいと思っているもの食べたいものがある店を見つけに行くようなサイトではありません。買ってしまった人は十中八九衝動買いに近い買い物をさせられた人のはずです。
公益性の観点からは見ないことをお勧めします。

グルーポン過剰なWEB広告がWEBの品位を下げている可能性あり。クールなWEBがグルーポンの広告に浸蝕されてホットインチキ的なWEBになっていく。

この会社の広告費の費やし方は問題あり。

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    やまもといちろう

    ブロガー・投資家・イレギュラーズアンドパートナーズ代表取締役。
    著書に「ネットビジネスの終わり (Voice select)」、「情報革命バブルの崩壊 (文春新書)」など多数。

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