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2010.08.23

お金貰ってツイートする人は【広告】と打つべきなのでは

 以前、堀江貴文氏が「金貰ってツイート」ということで少し話題になっていたが、気の利かない広告代理店だとバズ広告の提案を受けるとき「誰さんと誰さんに書いてもらって幾ら」という話を普通にしてくる。

 この辺が結構曖昧なのだが、ツイッターを使うから【広告】と入れないでOKで、ブログやウェブメディアだと【広告】と入れましょう、とか、あんまり線引きがない。ソーシャルアプリでも丸ごと広告ということもあるわけで、その場合はアプリごとみんな受け入れている。

 最近では、mixiアプリ単体での収益は見込めないので、どうしてもタイアップや誘導なんてのが企画の俎上に上がるのだが、これってどこまでユーザーに「見えて」いるのだろう。

 同じく、バズ広告の代理店が「著名人に金払ってブログ記事やツイートしてもらう」というのがどこまで公平性を考えているのか不思議に思う部分もある。別に悪いという話じゃなく、ただ一応ウェブとはいえメディアなのだから、元来はそうすべきものだと有名人、著名人の側から言うべきなんじゃないだろうか。

 逆に、メディア論など偉そうなことを言っておきながら、金貰ってツイートしてほっかむりしている人もいる。誰かの商売の邪魔をしたくて言ってるわけではないのだけど、既存メディアの存続を話題にしているのであれば、なおさらその辺の襟は正しておいたほうが、あとで暴露されたときに傷が浅くて済むことぐらい分かりそうなものなのだが。

 まあ、そんだけ既存大手メディア脱藩組の人が「ウェブメディアで成功しているように見える」ことにより、既存大手メディアの人々の嫉妬を引き起こしているとも言えるんだけど。


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Comments

隊長が大金もらって広告ツイートしまくればおおかたの問題は解決!!

いつも興味深く拝読しております。

ホリエモンさんのtwitterの件はほんとにがっかりでした。そういうことこそこそしない社会にしようとしてた一番手があなただったんじゃないのかっ!?みたいな。

まわりにも珍しくわりとファンがいたんですけど・・みんな覚めちゃいました。ほんとがっかりです。

手段選ばずお金集めて飛ばしたいだけロケット飛ばしなって感じです。

ではでは。

たまに通販番組を見ててUSとかのように「このインストラクターは出演料を貰ってます」のテロップが必要じゃないか? と思うことは度々あるよね。

もしかして隊長は「WEBは規制がありませんから!」とかクライアントの前で実も蓋もない話をしちゃってるエセ・プランナーみたいのにイラっときてる?

大げさな言い方かもしれないけど、既存大手メディアの真面目人だと広告は文化の分配する(ようは無料でテレビとか)と考えてる人が、脱藩組が残していったアレな行為を藩に残って必死で尻拭いしてる姿を見てると涙を禁じえない。

そういえば、このごろTVCM見てて

「これは番組ではなくCMです」

「これは報道ではありません」

「これは個人の見解です」

ってあってけっこう笑えるんだよな

「これは報道番組(風バラエティ)ですが、特定の商品を個人の見解でプッシュします。」ww

倫理的にはそうかもしれないかもしれないっすけど,もともとそんなに信用してないってのはあるので,個人的にはそんなアレですけどね…

テレビでもどこまでが広告で、っていうのがいずれにしろわからないのであまり意味が無いかな、と。
視聴者・フォロワーのリテラシーにまかせるしかないのでは。

テレビでもどこまでが広告で、っていうのがいずれにしろわからないのであまり意味が無いかな、と。
視聴者・フォロワーのリテラシーにまかせるしかないのでは。

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    やまもといちろう

    ブロガー・投資家・イレギュラーズアンドパートナーズ代表取締役。
    著書に「ネットビジネスの終わり (Voice select)」、「情報革命バブルの崩壊 (文春新書)」など多数。

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