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2010.07.23

あのマリーンズにいた小林至氏は紆余曲折を経てホークスの球団取締役になっている

 心に沁みた。

10年後の今こそ、元ロッテの小林至投手によるあのコラムを読み返してみてはどうだろう。
http://neta.ywcafe.net/001084.html

 この人。

http://twitter.com/itaru63

 問題の物件はこれ。

http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Keyaki/1755/zak40152.html

 まあ、小林至氏本人はいろんな事案のある御仁ではあるけれども。別に10年前に書かれた日本やアメリカの景色は、自分にとって大きな変化はないかなあ。生活そのものに不安がないからというのはあるかもしれないが、私自身は日本に生まれて良かったと思っているし、日本人であることは素晴らしいことだと感じる。

 いまの日本人が自信を喪失しているという話に直結するからかもしれないが、どっちかっていうと、我が国は課題先進国というか、高齢化もデフレも低成長も他国に先んじて経験しているフロンティア国家って部分もある。失望して自殺する奴も3万人ぐらいいるんじゃなかったか。そういう状況で、日本にどう価値を感じるか、日本人であることに何の意味を求めるかというのは、かなり時代性とかその人の置かれている立場に影響されやすいんだろうと。

 エントリーの中で、日本人は幸福を感じる割合が低いという話もあったが、これはもう人それぞれだからねえ。そりゃ喰えていない人は幸せなわけがなかろうし、家族と折り合いが悪く家に居場所がなければ不幸を感じる。先行きが明るくなければ人生そのものが不安と隣り合わせで辛いというのはあろう。

 でもストレスなしに生きていくことって、本当にそれは幸福なんかな。日本が高度経済成長していて、誰もが経済における坂の上の雲を見据えて張り切って坂を登っていった果てにはバブルがあり、その崩壊があってのちは立派なサラリーマンは社畜とか言われ、経済成長の終わりにリストラを喰って失われた十年とか言っていたのを考えると、時代性というのは人の手に届かないものであり、いい時代に生まれたと感じられるかどうかはその人のポジション次第というところが多分にあるのではなかろうか。

 アイデンティティというものは不思議なもので、その人の価値観の総体というだけじゃなくて、かなり相対的なものでもある。左翼になるには一冊本を読まなければならないが、民族主義者には生まれてくるだけで本を読まなくてもなれる。まあ、むつかしいもんでね。

 かんべえ先生がこの前書いていた溜池通信が話題になっているのも、今回WEB屋のネタ帳さんがピックアップしたのも、ある意味でストレスを感じる国民の躊躇や逡巡という普遍的な困惑というか、途方に暮れ方があるから凄く面白く共感できるものがあるのかも知れん。

http://tameike.net/pdfs8/tame447.PDF

 とりあえず、いちホークスファンとしては小林至氏よりも竹内体制のほうが球団サービス的にも良かったように思うので、より一層奮励していただきたいと思うところです。


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Comments

ホークスのウェブ運営という仕事上竹内さんや小林さんと関係が深いのですが。本当今日のエントリーはココロにしみました。

いや、面白かったです。
結局はとなりの芝生、といことに尽きるのでしょうか。
総理大臣が官僚に丸め込まれているように見えても
大きく道を外していないのは日本的なバランス感覚なんでしょうかね。

 うーむ、なかなか面白かったよ。
 いや隊長じゃなく、引用先のそのまた引用の小林くんの文章がね。
特においらは同世代だからさw

その人のポジション次第か。ある意味それしかないだろうね。
自分は年齢的にはバブル世代だろうけど、田舎の電子部品工場がキャリアの出発点だった私にはバブルの恩恵なんてほとんど無かったし、電子回路屋から地元のプラント工場のプロセス屋兼コンピュータ屋、電気設備屋を経て、IT関連の隅っこに居る自分としては1990年から今までの20年は、失われた20年とか言われてるけど、結構おもしろかったよ。
後、自分が今まともに喰えてるのは自分が自己啓発してきた、努力してきたから。喰えてないのは自分の責任という論理をよくする人が居るが、それもどうかな。努力は成功の確率を幾らか上げるだろうけど、苦行として捕らえたら、必要条件でも十分条件でもないと思う。
ポジションを大きい目で見たら、人類は過去7万年前を最期にIEV8の噴火も大規模な隕石の衝突も経験してない。さらにIEV7の噴火も鹿児島沖の喜界カルデラの噴火活動を最期に人類は経験してない。それこそが我々の幸運なのかもしれない。
そして、破滅的なイベントは未来のいずれかの時点でいつかは必ず起きるものであり、それは年月を経るに従って、起きる確率は上がっていく。そして、その地底の動きも天体の動きも我々の誰かが何かしたわけでもなんでもなく、冷徹な物理学法則に従って全て起きてるに過ぎない。

その人のポジション次第か。ある意味それしかないだろうね。
自分は年齢的にはバブル世代だろうけど、田舎の電子部品工場がキャリアの出発点だった私にはバブルの恩恵なんてほとんど無かったし、電子回路屋から地元のプラント工場のプロセス屋兼コンピュータ屋、電気設備屋を経て、IT関連の隅っこに居る自分としては1990年から今までの20年は、失われた20年とか言われてるけど、結構おもしろかったよ。
後、自分が今まともに喰えてるのは自分が自己啓発してきた、努力してきたから。喰えてないのは自分の責任という論理をよくする人が居るが、それもどうかな。努力は成功の確率を幾らか上げるだろうけど、苦行として捕らえたら、必要条件でも十分条件でもないと思う。
ポジションを大きい目で見たら、人類は過去7万年前を最期にIEV8の噴火も大規模な隕石の衝突も経験してない。さらにIEV7の噴火も鹿児島沖の喜界カルデラの噴火活動を最期に人類は経験してない。それこそが我々の幸運なのかもしれない。
そして、破滅的なイベントは未来のいずれかの時点でいつかは必ず起きるものであり、それは年月を経るに従って、起きる確率は上がっていく。そして、その地底の動きも天体の動きも我々の誰かが何かしたわけでもなんでもなく、冷徹な物理学法則に従って全て起きてるに過ぎない。

自殺先進国は(高自殺率を克服したという意味で)北欧ね

ネットでは直に連絡を取ったりするのは
タブーなんですかねぇ。
なんかの植物とか 器にならないと
ネット民と認めてもらえないので
一向に 存在を認めてもらえない空気を演じて
早何年。
男尊女卑とかいまだにあるんですねぇ。

それから隠れているつもりの人にも
もう 一般的に胡散臭いだろう と
教えてあげたいんですが
連絡がなにせとれない

隊長連絡先をご存じ?
てか もう 万年ヒラみたいな 普通の名前のほうが
いいかも そんなに強くないでしょ。
ネット上でも。
切り込んでいくチカラもないな。

お互い一般人になり下がりましたよね。

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    やまもといちろう

    ブロガー・投資家・イレギュラーズアンドパートナーズ代表取締役。
    著書に「ネットビジネスの終わり (Voice select)」、「情報革命バブルの崩壊 (文春新書)」など多数。

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