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2010.06.10

誰しも、人である以上は必ず終わる

 死ぬとかじゃなくてさ。人として。このところ、結構頻繁に「昔、あんなに凄かったのに」とか「あの人のようになりたいと思って仕事してたのに」というケースが多くて。

 で、業界の重鎮になっちゃって本人の意図とは別の意味で改革や改善の邪魔になってしまったりとか、力の衰えを自覚して消え去ろうとしたりとか、さまざま。

 とりわけ、スコアが出る世界だとどうしてもそういう傾向が顕著で。本を書いている人なら売れている数だし、営業なら売上や利益の絶対額だし、経営者ならもうそのまんま。コンテンツだと売れた数や評判などにどうしても影響される。これはもう仕方のないことでね。

 で、いつか、人は競争の中に身を置くことを恐れるようになるわけだ。切磋琢磨をしなければならない領域から、一線置こうとする。競争している人に影響を与えようとしたり、管理して支配して全体を統括しようとしたりする。自分がまた表舞台に立つと、失敗したとき次がなくなるという恐怖感があるのかも知れん。

 当たり前のことだけど、50代、60代での浮き沈みというのはこれらのメカニズムと密接に関係している。現場で体力の限り働いていた人が、身体が動かなくなったとたん、環境や市場の変化に対応できなくなり、数字が出せなくなって、社会や会社や組織や業界で影響力を失う。

 でも力を喪失したくないので、実績を誇示したり、他の偉い人との関係を強化したり、うまく実績を挙げそうな若手を手懐けようとする。もうとっくにその人の判断とか能力ではいまの環境で通用しないはずなのに、何でか生き残ってたりするんだよね。人柄だったり、さまざまに。

 そう考えると、働く人間としての「終わり方」というのは難しい。実に難しい。鬱のクリエイターが自殺したりするのも、簡単に言えば内外のプレッシャーなんだろうが、最近は一種の美学の落としどころというか、自分自身の〆方なのかなとほんのり理解できるようになった。

 人生と競争とのバランスっていうのかなあ。働く人間としての「終わり方」ってのが仮に自分の20年後にやってきたとして、やっぱり自分も中堅連中に「早くあの時代遅れの老害どいてくれねえかな」とか思われるようになるんだろうか。


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Comments

生きる事、それだけを是とした場合、汚い事もするようになるんだろ。それが効率を落としたり、社会リスクを増大させる事になったとしても「みんなもやってるし」「みんなで決めた事だし」とかいう逃避をする。
それは悪だろ、と思う。はっきり言えば、だから死ね、生きたいんだったら迷惑かけずに生きろ、それだけなんじゃねえの。
今の社会が、未来に借金せずに救える老人だけ救う。それ以外は死なす。それでいいんじゃねえの。

単純に見苦しい人が多いんじゃないか。

大工とかの職人は、実際には死ぬまで働こうと思えばできるのだけど、身をあっさり引いてしまうのは、ある日、今まで真っ直ぐノコギリをひけたのが、ほんのわずか歪むようになる、これは一般の人にはわからない。だけど、自分で自分に納得がいかず引退するのだよ。で、次の世代へ継承されるわけだ。

アメリカの大統領だって、やめたら、政界に対して直接参加することはない。ブッシュだって、今、何をしているのかわからないくらい、控えめじゃないか。つまり、民主党も自民党も、次の世代へ継承をしないのだよ。あほだよ。

ネットも煮ている。次の世代に継承されない。いまだに同じことを繰り返しているだけ。

つまり、自分で自分のことが、よくわかっていないってわけだ。自分の欲望さえ忘れてしまっている。こういうメンタリティが正されないから、沈没していくだけなんだよ。

で、新しいネットは、めちゃくちゃで、すごい面白いよ。継承はされていないから、ぬこと書いてもわからない人が多くて安心する。ホント凄いんだ。隊長も匿名になって、そういうところで人生楽しんだ方がいいんじゃないか? スゲー笑えるところがいい。

単純に見苦しい人が多いんじゃないか。

大工とかの職人は、実際には死ぬまで働こうと思えばできるのだけど、身をあっさり引いてしまうのは、ある日、今まで真っ直ぐノコギリをひけたのが、ほんのわずか歪むようになる、これは一般の人にはわからない。だけど、自分で自分に納得がいかず引退するのだよ。で、次の世代へ継承されるわけだ。

アメリカの大統領だって、やめたら、政界に対して直接参加することはない。ブッシュだって、今、何をしているのかわからないくらい、控えめじゃないか。つまり、民主党も自民党も、次の世代へ継承をしないのだよ。あほだよ。

ネットも煮ている。次の世代に継承されない。いまだに同じことを繰り返しているだけ。

つまり、自分で自分のことが、よくわかっていないってわけだ。自分の欲望さえ忘れてしまっている。こういうメンタリティが正されないから、沈没していくだけなんだよ。

で、新しいネットは、めちゃくちゃで、すごい面白いよ。継承はされていないから、ぬこと書いてもわからない人が多くて安心する。ホント凄いんだ。隊長も匿名になって、そういうところで人生楽しんだ方がいいんじゃないか? スゲー笑えるところがいい。

平均寿命が伸びてしまった弊害なんでしょうかね。

>「早くあの時代遅れの老害どいてくれねえかな」とか思われるようになるんだろうか。

そりゃそうじゃん。思われないはずがない。

隊長、なんか悲しいよ。

すでに、その時がきているんじゃないかと思うおれがきましたよ。

営業の体力・気力、間接の事務処理能力、クリエイターの発想力、どれも年とともに衰えるのは悲しいですが事実ですなあ。

しかし、経営者としてのマネジメント力は、人との小生だったり、コネクションだったり、そこは隊長は否定的みたいですが、年と共に上昇したりするので「実務」に役に立たなくなったとしても、社会(あるいは会社)にとって有益な方はたくさんいると思いますよ。

自分自身の賞味期限が切れた時に、自分を綺麗に退かせる自信というのはないですね。
稼業への思い入れが強くて、自らの人生においてそれが占める割合が大きければ大きいほど、働くことから降りることは限りなく死と同義になるわけで。
ラ・ロシュフコーじゃないですけど、やっぱり太陽と死は直視に耐えませんよ。

>やっぱり自分も中堅連中に「早くあの時代遅れの老害どいてくれねえかな」とか思われるようになるんだろうか。

もちろんそうだよ。当たり前でしょ?

でもそんなものに従ったり、流されたりする必要あるの?

人間が死ぬまでスマートに生きていけるわけないじゃん。

自分と自分が大事に思っている人だけのために足掻いたり、がむしゃらになったりしていいと思うし、それが生き物の本質でしょ。

ボンヤリとでも20年後だと思えるところが甘い気がするわ。
 
クリエイト連呼せざるをえないモノ作りなんて明日すら危うい。

だからそのために子供作るんじゃないの?
せっかく自営業なんだから、
教師に任せきりにしないで十歳~十五歳あたりは経済の基本とか歴史観とか外国語学習法とか、
自分で教えた方が……。

例え実力があるひとでも
そのひとがいるうちは
次が育たないというのはあるかもしれない

50歳すぎたら、本人の希望で安楽死を提供出来るような公的仕組みが欲しいと思います。

"ANVIL! ~夢を諦めきれない男たち~"

だからって自分が終わらないため、評価を落とさないための
生き方ってのは私はしたくはないなぁ。自分が考えたこうしたい
とかこれをやれば良くなるってことを続けるのが第一で、
他人の評判はその次以降だと思う。

引退思想がないからじゃないすか?

読んでて、え、これって楢山節だなって。今の社会ってそんなもんじゃないでしょ。90代でまだ活躍デザイナーという特集記事を米国で最近読んだけど、建築、工業デザイン分野といえ、クリエータに違いない。やっぱポッキン遠慮社会 (失敗恐怖社会)なんですかね。老害って言葉、ミーンじゃない? それと、もう一言、各個人でいつまで働くかきめらんないってびっくりしたな。クリエータだって人間だから、山、谷といろんな人生を楽しむ必要ありじゃんか。老人クリエータじゃなけでけん老人の市場だってあるじゃんか。死ぬまでもっと生きるというクリエータだっているでしょ。

読んでて、え、これって楢山節だなって。今の社会ってそんなもんじゃないでしょ。90代でまだ活躍デザイナーという特集記事を米国で最近読んだけど、建築、工業デザイン分野といえ、クリエータに違いない。やっぱポッキン遠慮社会 (失敗恐怖社会)なんですかね。老害って言葉、ミーンじゃない? それと、もう一言、各個人でいつまで働くかきめらんないってびっくりしたな。クリエータだって人間だから、山、谷といろんな人生を楽しむ必要ありじゃんか。老人クリエータじゃなけでけん老人の市場だってあるじゃんか。死ぬまでもっと生きるというクリエータだっているでしょ。

早く、機械の体で永遠の命を手に入れて、
生身の人間を殺しまくるんだ…

早く、機械の体で永遠の命を手に入れて、
生身の人間を殺しまくるんだ…

もうひとつはデキるデキないを捨てて、
ウケ狙いの方向でどうだろうか。
しかも空気読まない、
相手を引かせるか、
ニヤニヤさせる系でどうだろう。
つまりヲチする側からヲチされる側に回る。
ごっつのコントであった「あざみ」みたいに。
それなら年取ってもできる。

人は環境とともに考え方が変わるんだよ。
隊長だってさ、数年前までは結婚した人間は
終わってるって思ってたじゃん。
コンビニ袋に書類とか入れて、無駄金使う奴は
アホだって思ってたじゃん。
それが今は結婚して子供作って円満な家族の
演出のために無駄金使ってるっしょ?
あの頃の隊長からすれば今の隊長はもうすでに
とっくの昔に終わっちゃってるじゃん。
切込隊長ってハンドルが見事に当てはまってた
当時の面影はもうないじゃん。
過去の自分から見て、今の自分は是なの?

クリエイターの年齢的限界って、一般化していいのかね?
クリント・イーストウッドって、もう80歳だよ。
それなのに毎年1作以上の映画を撮って、しかもどんどんクオリティが上がってきてる。
この10年ほどの作品なんか全部傑作。
音楽も自分でやってんだよ。

マーティン・スコセッシだってもう70歳近いし。
63歳の北野武もボケたかと思ったら、「アウトレイジ」はやんちゃで分別のない面白い作品になってる。
彼らは掛け値なしにトップクラスの作品を作ってる。
老害であるわけがない。

年齢で終わってるかどうかを判断するのって、世渡りのために可能性の高いデータとして使うのはいいけど、自分の人生を考える上での指針にはしないほうがいいのではないかと、私は個人的に思ってます。
やれるとこまでやる…でいいじゃん。

>過去の自分から見て、今の自分は是なの?

現在の自分からみて過去の自分が否なんだよ。わかるか。

要するにあれだよHoIでさ、一番面白いのは序盤後半くらいだったりするわけで。
「終わった」といったって一つの国でのプレイが終わっただけだよ。

振り出しに戻って一からになることを厭わずに、
今までとルールの全く違う世界に飛び込む。

今から医学部に入って医師免許を取って過疎地に赴任するとか、
国境なし医師団に参加するとか。
法曹、NGO、ゲートボール、ヤクザ、共産党、公明党……、

自分の今まで築き上げてきたノウハウやポジションが通用しない世界にジョブチェンジする。
町内会やPTA、ゲートボールだっていい。

企業だっていい。過去を隠してサポセンのオペレーターの派遣に就職してみれば?
シルバー人材として中国企業に一年くらい転職してみれば?

要するにあれだよHoIでさ、一番面白いのは序盤後半くらいだったりするわけで。
「終わった」といったって一つの国でのプレイが終わっただけだよ。

振り出しに戻って一からになることを厭わずに、
今までとルールの全く違う世界に飛び込む。

今から医学部に入って医師免許を取って過疎地に赴任するとか、
国境なし医師団に参加するとか。
法曹、NGO、ゲートボール、漁師、鉄っちゃん、ヤクザ、共産党、公明党……、

自分の今まで築き上げてきたノウハウやポジションが通用しない世界にジョブチェンジする。
町内会やPTA、ゲートボールだっていい。

企業だっていい。過去を隠してサポセンのオペレーターの派遣に就職してみれば?
シルバー人材として中国企業に一年くらい転職してみれば?

おかしな考え方をする
中途半端な年齢で中途半端にえばっちゃうからその体たらく 現金勘定に人生を還元している奴は必ずそうなるであろうと若いときから確信していた 早く消尽しろや
20年以上の苦節という奴の最中でもヘコタレずストックの勉強と思考を欠かさなかったわ 50代終わりで展開がやってきて これからだよ 建築の夢をシニカルなリアリティのなかで実現していくんだよ 富なんてまるっきり求めん 関心さえないわ

隊長がいっているのは富のことじゃなくて、
仕事の仕切りの切れ味=自己満足のことっしょ。
全然お金のことじゃない。

いわば阪神の金本の立場ってことよ。
ディレクターなんて
野手と同じで二十代のやつらと同条件での競争になるわけだから。

門田みたいに弱小チーム=零細企業だったら
DHで比較的スタメン長くやれるとかあるけどさ。

SMAPとかすごい努力の上に引っ張ってると思うけど、
SMAPのまま五十代はさすがにないだろ。
俳優とか司会者とかジョブチェンジするだろ。
途中でレーサーにジョブチェンジした人も頑張ってるよね。

まあさすがに中田英寿の「旅人」はどうかと思うけど……。
そいえば最近とある新人芸能人が
「目標は沢尻エリカみたいな歌手」とか書いてて吹いた。

コンテンツ系だとプロデューサーだって五十代はきついだろ。
経営者や管理職に徹するって、そう割り切れないぜ?

IT系だとかなり実績のある学者が、
自分のイノベーションは自分で会社にした方が儲かるって気づいて
大学を出て会社作った場合は、六十でも七十でも関係ないというのはあるかなあ。

でもそういうお爺さんは技術的には確かにすごいんだけど、
別の意味で人間的に微妙な人が……。

問題は
『勝敗や強弱で、決するべきじゃないケース』まで
やくざや権力の方面は、それで万事決済しちゃうってとこなんだが…

やたら無謬気取りだしな
やたら「おうおう、権力にやくざに文句あんのか」だしな

そういうのにあきれて自発的に去っていく場合も。

この点、日本はワンパターンが多くて
日本が日本の首を絞めてる構図

問題は
『勝敗や強弱で、決するべきじゃないケース』まで
やくざや権力の方面は、それで万事決済しちゃうってとこなんだが…

やたら無謬気取りだしな
やたら「おうおう、権力にやくざに文句あんのか」だしな

そういうのにあきれて自発的に去っていく場合も。

この点、日本はワンパターンが多くて
日本が日本の首を絞めてる構図

もうひとつ
勝敗や強弱で何でも決する「ヤクザ&権力フォーマット」
に尻尾ふって
組織の犬になって登り詰めて

んで「老害去れ、今度はオレだ」

ってやつにかぎって
実力がないわ
成果は出さないわ
役人やヤクザの管理職クラスに好かれそうだわ

困ったもんだ

ルネサンス巨匠タイプも
徒弟我慢コツコツ出世タイプも

まあ得意不得意のケースが異なる
だけっていえば
それまでだが…

民主政権になり官僚が暴れ放題になると
どうも後者ばかり優遇だな。

試験でパスするやつが優秀、ほかはペケ
異才?ああ邪魔邪魔
みたいな。あっちもこっちも役人くさくなった
既得権益の香り。暗殺弾圧もそれ理由のばかり。

Memento mori

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    真っ暗な未来を見据えて一歩を踏み出そうとする人たちが集まり、複数の眼で先を見通すための灯火を点し、未来を拓いていくためのサロン、経営情報グループ「漆黒と灯火」。モデレーターは山本一郎。詳細はこちら→→「漆黒と灯火」

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    やまもといちろう

    ブロガー・投資家・イレギュラーズアンドパートナーズ代表取締役。
    著書に「ネットビジネスの終わり (Voice select)」、「情報革命バブルの崩壊 (文春新書)」など多数。

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