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2009.11.09

「メディア企業が儲かる時代がくる」って本当ですか?

 時事通信の湯川さんが、非常に示唆に富むエントリーを投下しておられます。まあ、時代にあった企業が儲かるというのは、そりゃそうですよねえ。

メディア企業が儲かる時代がくる
http://it.blog-jiji.com/0001/2009/11/post-9b3a.html

 FacebookやTwitter、Tumblrなどが勝ち組企業としてユニークユーザーを増やしている実情は良く分かりました。で、そういうところを使って人と人との間の情報流通が行われる、その具である情報産業はどこで利幅を取ればいいんですかね。

 目線の違いでもあるのですけれども、例えば湯川さんや佐々木さんといった、新聞業界や通信社などをオリジンとして、個人の才覚や人脈を通じて、一定の成功を収めているのは誰もが認めているし、分かっているとは思います。

 一方で、産業として考えたときに、じゃあそれなりの給料を支払われる1,000人の記者を養うにはどういう手段があるのでしょうか、という解決策の問題となったときに、上記「メディア企業が儲かる時代が来る」という言説はどのような処方箋を与えてくれるのでしょうか。

 時代の移り変わりやトレンドに合わせて興隆する企業もあれば衰亡する企業もあるのは必然ではありますけれども、湯川さんの世界観だとこういう流れになるということで…。

だからヤフーも報道機関になるって言ったじゃない
http://it.blog-jiji.com/0001/2009/10/post-9537.html

[引用]最初に危惧されていたように良質のコンテンツの供給を受けることが難しくなる。そうなれば、ポータルだろうとタルタルソースだろうと、コンテンツビジネスをやるところは、自らコンテンツを作るようになる。ただし老舗企業がやっていた高コストの作り方ではなく、徹底してスリム化した体制で作るようになる。

 情報が過剰になる、その過剰な流れに乗っかったポータルが儲かっていた、だが過剰になった分品質が下がるのでポータルがコンテンツの制作そのものに乗り出すようになる、というのが湯川さんのロジックですね。で、それは本当に儲かるのかい。

 そのエンジンは次世代広告だ、という人もあれば、ユーザーの囲い込みによるマーケティングだという人もある。でもそれはコンテンツで喰っていることにはならないんだよねえ。新聞記者が新聞記事を書いて暮らすのと同義的に、パッケージとメディアとコンテンツの関係には何の革新性も存在していないのも事実です。

 とか途中まで書いてたら結論に至る前にボーイが泣くのでこの辺で。


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Comments

泣く児には勝てませんな。

儲かると聞いて群がる、銭ゲバ情弱小金持ちから搾る
当然、所謂「顧客」は存在しない
存在するように見せかけるだけ。
 
ただただ不健全。
 
 
 
という話では?

いまのところ儲けるためには
1、広告を載せる
2、有料配信する
3、記事を書籍化して販売する

ぐらいしかないように思います。

たぶん、外注制になるんじゃないのかな。記者を雇うんじゃなくてさ。新聞なんか、社説をやめて、その一番いいわくに、高い金を支払って、外部の人間に書かせればいいんだよ。三浦綾子さんなんかは、確か、読売だったかな、すごい賞金でみつけたんだろ? 用は、メディアを面白くする人材は、在野なんだから、高い金を払えばいいんだよ。たった一つの記事だけで、新聞がすごく面白くなったりする。ただ、そういう記事が書けるのは、やっぱり外部の人間だし、一発だけしか書けないかもしれないから、その記事一つだけでに、たっぷり報酬だよ。そうすれば、スクープだってでるだろ。メディアも人材をリストラするしかないね。

ただ、メディアより、調査会社の時代がやっとやってくるんじゃないかな。もともと新聞なんて、しつこいほど調査していて、庶民から憎まれていたんだけど、平和ボケなのかしらんが、頭ばっかり使う連中でさ、何を足で稼いでいるのかよくわからん。で、調査会社も外注だな。

ということで、みんな、小さな会社になるんだよ。

日本は、大きな政府、小さな企業が、いいんだよ。どこの企業も、金ができるとでっかくすることに金をつかって、個人には、会社がでっかければ将来が安心だろとか騙していただけでさ。

アメリカは、大きな政府にすると、とてつもなくでっかくなって、重税国家になったらアウトなんで、どうせなら、アメリカ大陸で、三国志すれば、別だがな。

考えれば考えるほど情報は無料に近づくよね。
音楽や映画もそうだけど編成とか誰の作品かとかコンテクストみたいなものが問われるようになるのかなあ?
課金に無駄が多いのでそこを直せば利益が出るのかも。

従来型ではない低コストな~、って言ってるんだから記者を何百何千と雇う体制にはならない、その分儲かる(かも)って話では。Yahooに記者の雇用を支える義理も義務もない罠。

考えれば、考えるほど、よくわかりませんでした。
メディアに対し、もっとうまく情報を扱え、と問題提起してるのでしょうか。
ネットなどが注目されているわけですし、ビジネスする上で、ネットを上手につかえ、と。

産業革命をきっかけにものづくりが儲かる時代になった。
だから、それと同様なことが情報産業分野でも起こった、そういう時代がやってきた。

何十年か経つと、そんな単純な話になるんじゃないかしらん?

産業革命をきっかけにものづくりが儲かる時代になった。
だから、それと同様なことが情報産業分野でも起こった、そういう時代がやってきた。

何十年か経つと、そんな単純な話になるんじゃないかしらん?

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    ブロガー・投資家・イレギュラーズアンドパートナーズ代表取締役。
    著書に「ネットビジネスの終わり (Voice select)」、「情報革命バブルの崩壊 (文春新書)」など多数。

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