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2009.10.21

実名匿名論争じゃないけど

 全然違う記事を読みながら思ったのだが、悪質ではない(悪意ある誹謗中傷を執拗に繰り返そうとするものではない)議論のクオリティアップのためであれば、実名か匿名かではなくある程度発言内容や軌跡がトレースできるような仕組みを作るのが良いのではなかろうかと思った。

 元ネタはこれ。ああ、全然本題と関係のない軍事のネタです。

日本は島国なのになぜ戦車が必要なのか? part1
http://d.hatena.ne.jp/zyesuta/20091020/1256007215

 で、私ははてブをあまり併読しないのだけど、たまたま別で目にしたのがこれです。

http://b.hatena.ne.jp/entry/d.hatena.ne.jp/zyesuta/20091020/1256007215
[tari-G] 素朴な軍事ヲタのヨイショ記事。空母の記事を見ても、欠点・限界に触れない「よいところだけ」記事。戦艦があればその利点も書きまくりそう(笑)

 そしたら、そこには若干脊髄反射気味に変なはてブをしている御仁が。id:tari-Gのはてブなのだが、明らかに「よいところだけ」記事でもなんでもない内容に対して読んでないか読解力のない風のはてブのコメントなので、どういう人なんだろうと思うわけです。

http://b.hatena.ne.jp/tari-G/

 で、いままでどんなはてブをつけていたのだろうと思って読みに逝ってみると、さっき見た脊髄反射気味のはてブのクオリティとは裏腹に、比較的まっとうな、知的レベルの高い、極普通の読み手なんだなあということが分かります。嫌味ではなく、記事のチョイスやそこにたまにつけているはてブは別に偏りとか問題を感じず、むしろ普通の良い読み手なんだろうとしか思えない履歴で。まともじゃないか、この人。

 自分が興味を持たないと他人のIDではてブを読みにいくなんてことを滅多にしないから、私の仮説の土台となるサンプル数は限りなく低いけれども、気軽にコメントをつけられるシステムの敷居を下げると、極普通の読み手が書いた気軽な感想の一部があたかもネット上の問題書き込みのように見えたりすることがある、ということなのかな、と考えられます。

 ネットでの発言は必ずしもフォーマルなものでもないから、どんな読み手も書き手も常に100%の読みこなしの元に書き込んだ全力の一筆であることなどありえず、まともなことも書けばノイズも書くというのが実態なのだろうと考えると、うっかり実名でノイズを書いてしまって叩かれたり、匿名でクオリティの高い記事を書き続けてネットの肥やしになったりというのは、これまた極普通にあることなのかなと。

 落としどころとしては、その人の履歴が人となりが分かるレベルである程度読めればそれでいいんじゃないかと勝手に思ったのだが、そもそも今回の匿名実名論争というのは何だったっけ、と紐解いてみたら勝間和代女史が。爆心地を見物に逝ったらグラウンドゼロでした状態です。

勝間和代のクロストーク:みんなの経済会議/23 実名、匿名…利用者が決める
http://mainichi.jp/life/housing/news/20091018ddm013100041000c.html

 いやー、趣旨は分かるが、騒ぎにしておいて随分雑な議論で収拾を図ろうとしているじゃないか… らしくないというか、勿体ないというか。まあ、それで旨い飯が喰えるわけじゃないのだろうから、仕方ないところではあるのでしょう。一言で言うなら、釣られました、ってところでしょうか。あーあ。


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Comments

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というか書いてあるように義務化とはいってないわけで、むしろ騒ぎにしたのはこの盛り上がりそうな題材をネタにブログを書いた人々かと。

賛成/反対の二元論のような形で意見を募った形はまああれですが。

オレは、単に特定の誰かが目を通していることと、その人が公開非公開の義務をもっていて、この義務を履行するために収益をもつことは正しい選択だと思っている。

つまりにフラットにしすぎると、つまり人間のリンクがなくなってしまう。人間のリンクがないから、無責任情報になってしまう。

隊長が、2chの主要メンバーだったとき、伝聞では、ちゃんと隊長が目を通したものに関しては、コツコツ削除していたらしい。

なにがいいたいかというと、コツコツ削除する人、ま、アメリカ的に言えば、保安官だな。西部劇の保安官って、役人というより、ボランティアみたいなようだったみたいだし。

現在のように削除がとうてい不可能になってしまった以上は、誰かの目を通して、そこを通過しない情報は、公開できない方が日本にはあっている。

隊長のブログは、まさにそうなっているわけだ。

それに、多くのマスメディアもそう。だいたい、オレだって、記事をはじめて雑誌に書かせてもらったとき、原稿は真赤になったし、すごい編集長もいて、どうして、こんな些細な全体にはまったく影響のない誤認をみつけてしまうわけで、そういったことは当たり前だし、こういう体験が重要なんだよね。(ま、編集長もミスはするもんで、校正さんと顔をあわせて、どうみても編集長の修正が間違っていたんだけど、非常に細かいことだし、全体に及ぼす影響が小さいとして、オレの独断で、編集長を支持したんだよね。つつ、そこまで気にしなくてもいいのにとか、それで酒飲んじゃいかんだろ。)

ま、とにかく、現状を見ると、相手がプロフィールを公開していたり、検索によってアクセスできるのにだ、そっちの情報について、まったく関知していないブロガーが多すぎだよ。忙しくしすぎているからだろうけどね。

情報と情報とのリンクがいかに弱いものか、ただ今、クリック広告で体験していて面白い。とても、勉強になった。対人的リンクを強めると、クリックされるのだよ。情報リンクと対人的リンクには、小さな差しかないのだけど。

そういうことで、無作為に近い、twitterのフォローではなくて、自分が支持している書き手を公開するサービスがいいんじゃないか。で、支持しつつ、どれだけ支持されているかも指数化できるような、公開されたSNSみたいだけど、あくまで、人的リンク、ま、古い言葉だけど、相関図であったり、組織図だよね。

ま、その前に、一人の人間を理解しようとするのは、かなり重要だよ。自分ばかりに向けた歓心とか、他人から関心を引きたいだけとか、子供すぎる。別に、大したことがない、普通の頭が悪い年寄りとかも、よく話してみると、スゴク面白かったりする。価値がないようなことの方が、価値があるんだよね。

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    やまもといちろう

    ブロガー・投資家・イレギュラーズアンドパートナーズ代表取締役。
    著書に「ネットビジネスの終わり (Voice select)」、「情報革命バブルの崩壊 (文春新書)」など多数。

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