« 池田信夫ウォッチング | Main | 「音速の貴婦人」小池百合子女史を見守ろう »

2009.08.31

「素人政治」の時代へ

 小泉元首相がぶっ壊したものは、自民党ではなく、政権担当能力の持てる政治家を育む仕組みそのものじゃなかったかと思う。

 相変わらず時間がないので、多少途中の議論は端折るけど。

● 政治家は技能者

 一口に「大物議員の落選」というけれど、その中には年齢や地盤の問題で次の選挙で仮に風が吹いても勝てない議員が出てくる。引退に追い込まれるのは仕方ないにしても、自民党であれ国民新党であれ、省庁操縦法だけでなく、議会日程や政策に強い議員は基本的に議席を守れない傾向が顕著になっている。

 それら大物議員を叩き落すのは、風に乗った新人議員で、経歴を見るに必ずしも政策に詳しくなく、特定の利害を代弁するようなスペシャリストが起用されているケースが多い。彼らがそのまま民主党が新しく作る政治システムに組み込まれ、副大臣などを経て政権担当能力を担う立派な議員になってくれれば、日本にとっては「投資」で納まる。

 ただ、これって次の選挙では別の風が吹いたら容易に落選することを意味する。小泉チルドレンの無残な選挙結果を見るに、必ずしも若くて新鮮であれば議席を守りやすい、とはならない。小選挙区+比例代表のいまの制度だと、ちょっとした得票率のズレが何十議席もの当落の差を生み出す極端な政治構造を作りやすい、という事情はある。でもそれ以上に、熟達した職業政治家の育成が困難という状況だと、仮に次の選挙が反民主の風が吹き荒れたとき今度は民主の大物が次々落選という体たらくになる危険性すらある。

 これは、結果として民主党が目指した脱官僚依存、政治家が政治を取り戻す、という掛け声とは逆の現象を惹起するだろう。なぜなら、経験の足りない政治家が閣僚となり、現場を取り仕切る官僚が政治家を手玉に取ることは容易に想像できるからだ。民主党は、民間からの積極的な任用で、職能の足りない政治家の補助をしようと考えているけれども、率直に言うならばいま以上に政治と民間の癒着が進む可能性だって否定できない。

● マニフェスト選挙について

 民主党はたぶん掲げたマニフェストのうち重要な幾つかの演題を守ることができない。中央突破で実現しようとするかもしれないけれども、結構大変なことになるんじゃないかと。

 まだ情勢調査の内容はきちんと読み込んでないけれども、有権者の3割強は、マニフェストを重視し、同じく3割ぐらいは政権選択を重視したという。マニフェストもある意味で政権選択のことであるから、有権者の6割が政党本位の投票行動であり、ここから「民主を選択したというより、反自民の風に乗って民主が大勝した」と報じられるのは至極真っ当なことなのだろう。

 問題は、過去にも公約を守れなかった与党が酷評に転じてきた経緯があったことだ。マニフェストは過去の政治における公約と同義か、それ以上にコミットする性質を帯びてる。両立しない政策が山盛りで、おまけに鳩山代表は選挙戦の最中に赤字国債は出さないと宣言してしまった。本当に、実現できないと思うんだ。「実現できない」と指摘する選挙戦を展開した自民に言われるまでもなく、まあ無理な政策も含まれておるよね。どうするんだと。

 これらのマニフェストの実現状況を確認、把握し、実現へ向けて統御するのは国家戦略局なる新組織であるという。ここに、重大な権限が付与されるのはまあいいんだけど、そこで実務を取り仕切る人間は民間人ということは、必ずしも国民の請託を受けたわけではなく、高級官僚のように特定の方面の政策に熟達したわけでもない人々が任用されてしまうということだね。

 これが機能するように仕切るためには、相当努力しないといけない。

国交・農水省が概算要求発表、民主は見直し方針
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20090831-OYT1T00831.htm
[引用]新政権発足後に設ける首相直属の新組織を中心に予算編成を進める考えだ。

● 「お手並み拝見」がむつかしい

 官僚なんかと話していると、選挙前から「民主政権になっても、一年持たずに分解する可能性が高いから、長くても二年我慢すれば嵐は過ぎる」と見る向きが多い。まあ、民主はずっと脱官僚依存を掲げてメディアシフトを敷いた作戦を続けてきたわけだから、当然官僚はしばらくの冷や飯はやむなしという考えになるだろう。

 ただ、官僚が二年ぐらいの一回休みと割り切ったとしても、国民生活からすると二年って結構長いよ。ましてや、民主は単独でも安定多数で、当初は彼らの理想の国づくりのために、いろいろと頑張って既成のシステムを変えようとするだろう。現段階で、民主党にはこれといった青写真もないまま大勝してしまったので、子供手当てとか福祉分野以外で明確な政策目標を作り上げないまんまの状態になってる。

 で、政策課題としては、結構待ったなしになってる分野はかなりある。財政はもとより、金融、とりわけ銀行行政や、地方財源、薬価など医療費、安全保障(ソフトパワー系)、知的財産、他国との租税協定や税制のキャッチアップなど。どれも、国民生活に関係はあるけど国民には直接知り得ない重要な事案ばっかりでね。そりゃあむつかしすぎるから選挙対策のたの字にもならないから無視され放置されてきた事案ばっかりだけれども、この辺を担当しうる人材が民主には見当たらなかったので、どうしても民間から連れて来ようという話になる。

 そうなると、実名出してもしょうがないかもしれないが、有識者として榊原英資氏とか取り沙汰されるようになるってわけで… 彼が良いか悪いかは立場によって評価も変わるとは思うけれども、彼は元大蔵官僚でいろんな思惑もありつつもミスター円とか言われてた元財務官。本人や周辺の思惑はどうであれ、一度は自民政権中に財務官を歴任した官僚サイドの人で、民間に転出すれば元官僚であっても官僚依存ということにはならない、という便法になるのだろうか。

 それ以外には… まあ、いろんな立場や考え方の人がいるとは思うけれども、カタカナ系コンサルティング会社の人たちや、メディア系企業あがりのジャーナリストなどが、国家戦略局なる枢要部門の人員として登用される可能性は高まる。当然、国家公安委員会や、証券取引等監視委員会といった保秘が前提のポジションに対しても、情報開示や提供を求めてくる。

 このあたりの要諦というのは、とりあえずやってみました、お手並み拝見では済まない規模の情報が国家から流出することが確実なんであるよ。なぜなら、任期が決まってるし、民主もいずれは下野するわけだから。じゃあいままでが良かったか、と言われると襟を正さねばならない部分も多々あるけれども、少なくとも紐のついた人物を土足で上げるようなことはなかった。はず。

 逆に、その辺の土地勘に優れて差配が自在の逸材がここに押し込まれて権限を与えられれば、修羅の如き活躍が見られることだろう。そのぐらい、このあたりの部門には手付かずで様子見判断のまま放置されてきた事案が多すぎるんだろうと思うんだけれども。お手並み拝見でリスクを減らせないんだから、民主執行部が相当運が良いことを期待するほかないと思う。さもなければ国難ということで。

 さてさて。

(追記 15:30)

 主が変わって、私たちも環境に適応しようと努力することを怠らずに頑張っていくほかないと思うんですよ。政治の安定が国益に資すると考えて、毎日精励していくほかないと。はい。

(追記 16:46)

 「素人政治」という表題がピンと来ないというメールをいただいております。そうかもしれません。極端な類例ですけど、事実そういうことのようなので、これでも読んどいてください。もちろん調査しますけど、与党になっちゃったんで、経歴に問題がなければ何事もなく次の選挙まで彼女は「選良」ということになります。

【43歳無職女性】 9時~22時勤務・無休のバイト先で名簿に名前を書いたら代議士になっていたでござるの巻
http://birthofblues.livedoor.biz/archives/50901575.html


« 池田信夫ウォッチング | Main | 「音速の貴婦人」小池百合子女史を見守ろう »

Comments

「お兄ちゃんやめて!民主政権は国難だから!」

まで読んだ。

>お手並み拝見では済まない規模の情報が国家から流出することが確実なんであるよ。

こんなに改革しましたなんていっても結局関係者が儲けるだけなんじゃないのか。

本当に熟考してるなあ
官僚批判→結果として官僚主導に成らざる得ない
とか
赤字国債発行しない→そんな絵空事アホか
とか

「素人政治の時代へ」なんかセンス感じるよ

悲観もしないし楽観もしない。現実に寄り添って向き合うだけやね。

よくわかんないんだが。。。
そりゃそうなんだろう。
でもさ・・
じゃあ自民にそんな逸材いたのかね?

けっきょく官僚丸投げ依存だっただけでしょ。

私の師匠も、「アーバン化が進みすぎて、顔の善し悪しで選挙が戦える時代になった。これからは写真ならべて、東京で通る顔、東北で通る顔、山陰で通る顔で候補を決めれば良い」と憤激されておられました。
でも、ノックや扇千景の時代からタレント候補というのは昔からあったわけで、それが今やタレントが議員になるのではなく、国会議員がタレント化した、おニャン子クラブかモーニング娘。かAKB48か分かりませんが、まぁ、時代が進んだってことじゃないかと思います。
彼らの大成を願ってやみません。(棒読み)

Gayoで、映画「デーヴ」を今見終わったけど、素人政治家のできることがよく描かれていたよ。自民党の弱かったのは、スタッフがいなかったんだよ。「デーヴ」でも描かれていたけど、その人のためなら死ねるってことだね。自民党の課題は、これからの民主党にものしかかっていることは確か。あと、単純に、政治家がお金の重みがわからなくなって浮かれていたんだろうね。ちなみに、頭がいいとか、金を持っているとかいうのは、それだけなら、そんな人のためには誰も死ねないってことだ。(なんで、そんなつまらない人になろうとするのか、ネットの人には????だけど。)

自民党は、一度、複数に割れた方がいい。そして、また再結集して一つの党になるという流れがないとダメだろうな。自民党自身、リストラと、金銭的経営を再構築できなければ、消えるしかない。市議会、区議会からしっかりやりなおさないとね。そこに、優秀な人材が眠っていると思うし。

ま、人間は、生温い環境より、苦境に強い生き物だから、新しい成長のための、種が蒔かれたと、オレは期待しているよ。

あと麻生君には、しっかり責任をとって、自民党全体のために謝罪してもらいたい。できれば、最近の歴代総理で、総選挙を経験してない人も同時に。そして、支持してきたものと、いっしょになって泣けることができないなら、もう、完全に終ってしまうのだよね。

とにかく、前には進んだ。楽しみだ。円高だし。困難を乗り越えよう! 楽して美味しい思いなんて、どうかしているのだしさ。

さ、9月はどうしようかな。どっちにしろ、国際経済の底がまたきそうだしさ。嵐がガンガンやってくるんだろうし、わくわくしてくる。

今の民主じゃリスク管理ができないってことでしょ
出来ないというか何がリスクとなり得るのかが予測できないというか

小泉はなんだかんだ言いつつそれぞれの分野での専門性を持った職人の間に素人を織り交ぜた布陣で、選挙後にある程度の仕事が可能なようにしていたけど、今回の小沢チルドレンはみごとに素人の連合体。
どうするんだよこれ。産廃以上の何物でも無いだろ。

その前の人たちに比べると麻生さんの態度は政治家として立派だったと思うよ。。。

> 小泉元首相がぶっ壊したものは、自民党ではなく、政権担当能力の持てる政治家を育む仕組みそのものじゃなかったかと思う。

ということは、自民党も政権担当能力がなくなって、日本の議会には政権能力のある政党がもはや存在しないということですか?

何という手詰まり。日本終わった。

まぁ、それでも選んだのは国民だからね。小泉さんの時も。
何かしら変わって欲しいという思いがこういう形で表出したということでしょう。
そこはどの立場の人も真摯に受け止めないと次に生かされないということでしょうね。

会社の経営権を労働組合がとってしまったようなものですね。
経営よりも労働者の人権や福利厚生ばかり訴えて,会社死亡・・・
本当に恐ろしいことです。

タイチョの言わんとすることも分かるけど、けれど自民党の統治が永続すれば良いかと言われると、決してそんなことはないと思う。権力は必ず腐敗するわけで。

民主を始めとする他党に経験が少なく頼りないのは事実だと思うけれど、それはむしろ、自民党以外の政党に「政権」という「機会」を提供してこなかった有権者の責任なのではないだろうか、とも思う。

戦後60年間、ずっと自民党に依存して、またある時は寄生しながらやってきた結果として、こんなに経験のない(元)野党に政権を任せざるを得ないところまで来てしまった。

そして、こんな言葉を思い出しました。

「どっちに転んでも分のない勝負さ」

「この国はもう一度戦後からやり直すことになるのさ」

そんな程度のそのへんの中学生でも思いつくことをことをしたり顔で語られてもね。。。体長らしくもないよ。

じゃあ、いままでその自民党の「官僚を熟知した」「政治を熟知した」やつらが、官僚とグルになった結果、日本はここまで酷い事になってきたわけであって。もう、こうなったら、いっかいぐちゃぐちゃにしてみたほうがマシなんじゃないか?って事だと思うよ。ぐちゃぐちゃにした後、何が芽吹いてくるか、それ次第だと思うけどね。もう若者の未来を考えない、借金まみれの国はごめんだよ。

政権交代が定期的にある国と違い、ほぼ未経験だからこそ未成熟で
その問題点が現実のものになりつつあるってことですかいな

自分程度の頭だと、正しく政治家を選んだなんて自身もないので
こういうの読むと本当に自分の投票先は正しかったのかと悶々としますわ

政権交代が定期的にある国と違い、ほぼ未経験だからこそ未成熟で
その問題点が現実のものになりつつあるってことですかいな

自分程度の頭だと、正しく政治家を選んだなんて自身もないので
こういうの読むと本当に自分の投票先は正しかったのかと悶々としますわ

>【43歳無職女性】 9時~22時勤務・無休のバイト先で名簿に名前を書いたら代議士になっていたでござるの巻

確かになんだかなあという感じですが、この逸話の教訓は、「比例代表はやっぱりおかしい」「自民党は民主党の想像を超えて弱かった」ということも言えるのでは。

隊 
 長 
    出 
   れ 
  ば 
 い 
   い
     の  に

でも、赤字国債は出すかもしれない、増税もするかも・・・なんて姿勢で臨めば、それこそ、どこまで本当に必要な支出なのかどうか見極める前に、官僚にそっちに持っていかれるのも事実。
あるいは赤字国債を出し、増税という結論になって、国民から叩かれることになっても、ここで一度本当に支出の中身を洗いざらい精査しないとことにはそれこそ愚政では?
そのあたりの大人の空気は今回民主に入れた国民の中でもわかってる人は多いと思うんだけど、ほんとにわかってないのが、マスコミなんだと思うんだけどな。
ほんと、わかってんの?>マスコミ


> もう若者の未来を考えない、借金まみれの国はごめんだよ。


・日本の経済規模&貯蓄の状況&国家資産を考えた時に
現在の財政状況はまだ何とか帳尻が合っていること。
・ここで多少借金をしても、“名目”成長率をプラスにしないとシステムが回らなくなり福祉どころではないこと。

この辺まで理解したうえで着地点を模索しているのが
政権担当能力のある政治家。


国債多くて終わりだヒャッハーーー!
無駄を省くのが正しいんだウェーーー!!

としか頭が回らないのが素人政治家。


そらぁ民度が下がった日本国には
若者の未来はなくなるわけですな。


そもそも戦後の日本教育は、
リーダーシップをとる事、
リーダーシップをとる人に対して、
プラスの高い価値を付与してこなかったではありませんか。

皆さんの学生時代、
「学級委員」とか、「生徒会長」って、
どういう扱いでした?

元々、田中角栄が小沢一郎や橋本龍太郎を重用した。田中は、この二人は官僚をコントロールして、戦略的に日本の舵取りをする政治家と考えたからだ。その結果、橋本龍太郎は行政改革として省庁再編を行った。一方、小沢一郎はどうか?予算配分のやり方を抜本的に改革するのではないだろうか?具体的には分からないが、例えば、骨組みだけを国に残して、残りは地方に配分するのもひとつかもしれない。今回の当選議員の顔ぶれを見ても、もう大半が政治家の顔ではない。もし、骨組みだけの国ならば、少数の優秀な政治家で、残りは素人政治家でも良かろう。霞ヶ関の衰退は国会議員の衰退にもなるのだろう。(ただし、現在の日本の経済状況としては公共投資が必要だ。しかし、従来と同じような公共投資ではすぐに効果は消えてしまうだろう。日本の産業構造の変化に沿うような形での公共投資でなければならないだろう。)いずれにしても、小沢は霞ヶ関を抜本的に改革する大胆な手を打ってくる可能性は高い。小沢とて、今回の三百議席が諸刃の刃であることは十分に承知しているだろう。ひと度風向きが変われば、民主党に破壊的な逆風となって襲ってくるだろう。そうなれば、経験の浅い民主党は空中分解して自滅する可能性が高い。それゆえに、小沢は思い切った手を打ってくる可能性がある。どのタイミングかは分からないが…。(ただ、小沢に関しては、教育や国防に着手する可能性がある。また、民主党の年金政策には反対だ。不安要素は多い。)
 
自民党については、国家公務員の再就職を特別に斡旋する人材センターを設置した時に呆れ果てた。日本はいよいよ公務員天国、官僚が特権階級となる社会主義国になるのかと驚いたからだ。自民党は民主党に「財源をどうするのか?」と言っているが、逆に言えば、自民党自身はすでに改革を諦めているということだろう。しかし、果たして本当にそうなのか?公務員のやっていることをみて大いに疑問に感じる。自民党が無理だと言うなら、民主党にやらせてみればいい。ともかく、これに関しては、やってみなければ誰にも分からないことだろう。ところで、今回、自民党の落選した二世議員たちの、さして悔しがりもせずにサバサバした様子に驚いた。彼らは今まで自ら苦労せずに、後援会にお膳立てされたご馳走を食ってきただけではないのか?そんなだから、粘り強さもなく、すぐに投げ出すのだろう。今の自民党に競争を戦い抜く強さはない。そして、今回の下野は、自民党のさらなる弱体化を促進することになるだろう。

ノムヒョン民主党で韓国がどうなったかを面白おかしくウォッチしてた身には、日本が激しくその真似してるように見えてきて複雑な気分ですな。

今の日本がどん底でこれ以上悪くならないからパルプンテしたらいい、とか思ってる人もいるけど、もっと悪くなって、二番底、三番底、突き落ちる覚悟も必要だろうね。

てか、隊長はすでに資産を海外に分散させてて、高みの見物きめこんでるんでないの?


MUTI氏が良いこと言った!
ちなみに私の周囲の政界関係者は、みな「学級委員」「生徒会役員」経験者でした。

地位が人を作る、という面もあるから、素人でも与党政治家の一員になれば、それなりになるのではないかと思う。
あと、政官財の鉄のトライアングルを築き、選挙に絶対の自信があった竹下だから消費税を導入できたわけで、そういうのが無い自民党には「国益を考えて、国民に犠牲を強いる」政策なんてできっこないでしょ。
弱い自民党より、強い民主党の方が、そういう政策をとれる気がするけど。

 二大政党が根付いてる国には政府の外に人材をプールしておく構造が確立されてるわけだけど、これからのメトロノーム型政治潮流のなかで、果たして我が国にもそういったシステムが構築されるんでしょうかねえ。

 逆説気味だけど、キモになるのは野党に下った自民側に体力がどれだけ残るかじゃなかろうかと。次に浮上してくるまでにある程度の質を保ったままでいられるならけっして見通しは暗くない。

 逆に総崩れするようなら本気でお先真っ暗だろうけども。

 しかし43歳無職に関しては単に「比例はゴミ」ってだけで的外れではないでしょうか。並立制いらねっすよ。どう考えても二大政党の体力削るだけでマンパワーの無駄遣い。

いいなりになる人を増やしたら
ほかの人のいいなりになっちゃったみたいな

部下が長年主体的にやってきて(役得も得ながら)役員がご機嫌をとっていたのを、役員主導でしがらみをきれいにしたら、しばらくはうまく運ばないもの。会社につくす役員ばかりじゃないし。

切ないすなぁ・・・

そう云えば確かに小沢@西松氏は
角栄チルドレンだったのですなぁ。

  

政府がまずい政策を実行委用としたら、国民が政府の指示を無視すればいいんだよ。

それで解決。

優秀な経験を積ませたい議員が、常に国政にタッチ出来るようにさせておくという面では、今の比例代表は残しておいた方が良いのかもね。
比例下位はまあおまけという感じで。
自民党は結局安倍敗戦の客観的な分析をしないまま首相の首をすげ替えて臨んだ結果が今でしょう。旧日本軍の敗戦と構造的には似てるな。
角栄の手法を直で見てきた小沢に対抗できる参謀が居なかったのでしょうね。
ただ、この修羅場を勝ち残った新人や若手議員も居るわけで、彼らが何処まで主導権を発揮できるかが今後の自民党を占うだろうね。

政権交替時に必要な人材プールは、普通は大学や金融機関なんかがその役割を担うんだけど今の日本だとまだ形だけになりそうだ。
でも国立大は民間じゃないから受け付けないつもりなのかな?

こんな結果だと、これまで自民党が居たポジションに民主党がハマッた
だけで、政治の形は変わっていないと思うんだよね。

個人的には、今回は民主党がさらに伸びることで二大政党制の始まりを
望んでいたけど、こうも議席に差がつくと、二大政党とは呼びがたい。
結局、一党支配的なシステムは温存され、利権構造のシフトが起きるだけ
ではないかな。

視聴者はドラマの終了は望まず、主役俳優の交代だけ望んだってところ
でしょうか。

こんな結果だと、これまで自民党が居たポジションに民主党がハマッた
だけで、政治の形は変わっていないと思うんだよね。

個人的には、今回は民主党がさらに伸びることで二大政党制の始まりを
望んでいたけど、こうも議席に差がつくと、二大政党とは呼びがたい。
結局、一党支配的なシステムは温存され、利権構造のシフトが起きるだけ
ではないかな。

視聴者はドラマの終了は望まず、主役俳優の交代だけ望んだってところ
でしょうか。

自称責任政党には政権明け渡す前に、これまでの累積赤字国債の責任とってほしかったよな。
これからでも遅くないから、現役全党員、過去の党員の親族、支持企業・団体で国際返済して欲しいぞ。責任を持って。

>自称責任政党には政権明け渡す前に、これまでの累積赤字国債の責任とってほしかったよな。
>これからでも遅くないから、現役全党員、過去の党員の親族、支持企業・団体で国際返済して欲しいぞ。責任を持って。

その国際いや国債で支出された金は、回りまわっておまいの生活費に化けたのかもしれんよ。既得権益者も、労働者の立場からすれば良いお客様だわな。分かるだろ。

※先の投稿で変な改行と二重投稿失礼しました。

まあ、だれも汚れ役をやりたくないわけで
爆弾ゲームの爆弾が誰が持ってる時に爆発するかというか。
正直、自民は投げたかったのでは?

これで、民主自爆>自民復活だと>結局国民ざまぁ
で、ヒエラルキーを握っている人間は全く傷付かない
本当のことは勿論、最後まで分からんが

医療保険改革で評判落としてるオバマに重ねて見ると面白い
自民党への罰ゲームで民主に入れた人にとって民主党の公約は今後邪魔物でしかない

隊長の意見と全く同じことを考えていました。追記の頑張るしかないと言う部分も含めて。
今後,日本は4年周期と言う短期での成果で評価される行政になり,長期スパンでの成長戦略が描きにくくなります。社会保障の充実とは無関係(子ども手当なんて,次に政権が変わったら消えるかもしれませんからね)に,個人の自己責任が厳しく問われる時代になるのでしょう。

結局は、
「民主主義が善か悪か」
に結論はなるかも。

基本的に、愚民のほうが多いし。
まあ、論理的には愚民のほうが多ければ、
それは普通の人です、ということなんだけれどね。

「官僚がすべて悪」
というのも、おかしい。どっちかというと、政治家の方が無能が多い。
政治家も、「政治家一級」とかの試験すればいいのに。
基本的な政策理論とか、英語とか。

絶対に反論できないことを、旗印にするのがケンカの基本だけど、
それを小泉は「反・抵抗勢力」、民主は「脱官僚」にしただけ。
その他の政策はマネできても自民は「脱官僚」とは言えないからね。

結局は、
「民主主義が善か悪か」
に結論はなるかも。

基本的に、愚民のほうが多いし。
まあ、論理的には愚民のほうが多ければ、
それは普通の人です、ということなんだけれどね。

「官僚がすべて悪」
というのも、おかしい。どっちかというと、政治家の方が無能が多い。
政治家も、「政治家一級」とかの試験すればいいのに。
基本的な政策理論とか、英語とか。

絶対に反論できないことを、旗印にするのがケンカの基本だけど、
それを小泉は「反・抵抗勢力」、民主は「脱官僚」にしただけ。
その他の政策はマネできても自民は「脱官僚」とは言えないからね。

しかし、これで鳩山が(投げ出すか捕まるか知らんが)
短期で終わると、マスコミの盛り上がりっぷりとは
裏腹に、国民はサメそうだ。

官僚の持つ匿名性とやらを剥ぎ取ることができれば、素人政治家が風に飛ばされたとしても少なくとも素人平民で監視はできるのでは?
見られて興奮する性質の官僚も居るかも試練が。

民主党の言う脱官僚依存ってのは官僚機構のホワイトボックス化だったら嬉しいんだけどね。

>そもそも戦後の日本教育は、
>
>皆さんの学生時代、
>「学級委員」とか、「生徒会長」って、
>どういう扱いでした?

それを言うなら教育じゃなくてクラスメイト(笑)の僻み・やっかみだろ。
なんでも教育のせいにするなよ。

>それを言うなら教育じゃなくてクラスメイト(笑)の僻み・やっかみだろ。
>なんでも教育のせいにするなよ。

それを含めて教育だろ。
戦前の級長を全否定したからねー

>それを含めて教育だろ。

頭悪いのが来ちゃったw

The comments to this entry are closed.

« 池田信夫ウォッチング | Main | 「音速の貴婦人」小池百合子女史を見守ろう »

メルマガ

  • メルマガ広告
    やまもといちろうによる産業裏事情、時事解説メルマガの決定版!ご登録はこちら→→「人間迷路」
    夜間飛行
    BLOGOS メルマガ

漆黒と灯火バナー

  • 漆黒と灯火バナー
    真っ暗な未来を見据えて一歩を踏み出そうとする人たちが集まり、複数の眼で先を見通すための灯火を点し、未来を拓いていくためのサロン、経営情報グループ「漆黒と灯火」。モデレーターは山本一郎。詳細はこちら→→「漆黒と灯火」

プロフィール

  • Profile

    やまもといちろう

    ブロガー・投資家・イレギュラーズアンドパートナーズ代表取締役。
    著書に「ネットビジネスの終わり (Voice select)」、「情報革命バブルの崩壊 (文春新書)」など多数。

My Photo
無料ブログはココログ