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2009.06.30

「ウェブはバカと暇人のもの」中川淳一郎氏の迎合発言を糾弾する

 はあ? 何を言ってるんだお前?

梅田望夫氏の「残念発言」はもっともだ
「ネット敗北宣言」の本当の意味【1】
http://www.nikkeibp.co.jp/article/nba/20090624/162684/

ウェブはバカと暇人のもの (光文社新書) (新書)
http://www.amazon.co.jp/dp/4334035027

 当然、題名は釣りに過ぎないんですが、アソシエで何か中川淳一郎氏が普通に良記事を書いておられます。氏が上梓された「ウェブはバカと暇人のもの」も、内容は非常にまっとうでありまして、なぜ出版界や新聞社などで評価があまり高くないのか不思議なぐらいです。勿体無いですね…。

 正直、この辺は本気で議論したいところなんですが(世辞抜き。私が世辞を言う人間に見えるか?)、ウェブも10年以上経過して、理想と現実とのギャップがようやく浸透してきて、どうにもならないウェブの現実というものが各所で綻びを見せ始めたよねそうだよね、というところなんじゃないかと思うわけです。

 記事にもあるとおり、梅田さんはウェブの中に集合知を集積する術があると信じ、そうであるべきという高い理想を掲げて来たけれども、そこにいたのは土民であって、本一冊まともに咀嚼もできないような薄ら馬鹿の巣窟であったため、正論を言ってはクソを投げられ、失意にあって残念と叫んだという実例だと思います。

 ただなあ、二つ前に政治的なエントリーを書きましたけれども、ネットはうまい具合に煽動のツールには化けたけれども、じゃあそこで暮らす私達は情報の洪水の中できちんとした自我と問題意識を保ち、高度情報社会を担うに相応しい現代の個として確立しているのかと問われると、私自身も答えはNOであります。面白おかしければそれでいいとかネットでは思います。

 中川氏は続きを書かれるということなので、かなり期待して待ちたいところなんですけど、日経も実名フォーラムのようなCGMを立ち上げて凄い勢いで掛け声倒れになっていたり、集合知の仕組みをネットで実現する方法に苦労している、というのが実情だろうと思います。もちろん、二元論的に「梅田の守備範囲の頭のいい人側」と「中川の語る普通と馬鹿の側」とで分類してもいいんでしょうが、個人的には「ネットがこれだけ便利になったのだから、せめて普通の人が頭のいい人なみに集合知を生かすことの出来る場を設計するにはどうすればいいのだろうか」というような命題に取り組んで欲しいと切に願います。いや、勝手に願ってるだけで金は出さないけど。

 話の骨子は、記事中3pにあった「よくも読まずにあそこまで叩けるよな」という部分です。よく政治家の放言報道で、前後の文脈を見れば全然違う趣旨のことを言っているケースってあるじゃないですか。結局、小泉首相じゃないけれどもワンフレーズで判断することがいかに多いことか、ネットでも特に、と思います。

 考察は、荻上チキ氏『ウェブ炎上』や鈴木謙介氏 『カーニヴァル化する社会』でも語られているけれど、理想と現実の落差はネットに限らずあることだし、ある程度現場にいる人が、その責任として、どこまで馬鹿と暇人を一定の知識レベルまで引き上げる手助けができるかというのは考えて然るべきことかなとも考えます。なぜなら、彼らは馬鹿で暇人であったとしても、クリック一個であり広告訪問先の顧客であり消費者であって、同じ日本語を話す一人の国民であるわけです。仕事ではそれ相応の専門性を持ち、少なくとも誰かと違ったスキルを持って働いて給料を得て社会人として生活しているのですから、いままでのウェブが馬鹿の巣窟だったのは仕方ないにしても、彼らにもう一段何か持っているものを出してもらえるような仕組みはできんもんかなと思います。

 梅田さんがやろうとしてできなかったのは、そういう現場感覚であって、あれだけ頑張っていたはてなも実現できなかった、別の何かなんですよ、きっと。だから、梅田さんはきっとこれが残念と思っていたに違いない、という序論の部分は、ある程度読み込んでいる人には共有化できているという前提で、中川さん、あんた何ができるの、何をしようとしてるの、というのは聞いてみたい。そう感じました。

 それ以上に、日経アソシエの記事でせっかく私の記事を取り上げてもらったのに、昨日日経アソシエ経由でUUが40しか来ませんでした。これはこれで残念なことです。せっかく梅田さんが自爆してくれたのだから、何かウェブで知的な何かのムーブメントが起こせないもんですかね。それがせめてもの弔いってもんだと思うのですが、どうでしょう。


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Comments

集合知というか、いかに「大衆化しないか」が問題ですよね。
いや、違うな。もっちーは、高尚な会話が成立する閉じたサークルから下界にでて、下々の人の程度を見て「なんじゃこれ」と無垢に驚いただけなんじゃないかなぁ。

現実問題として、みんなリアルじゃバリバリ働いてるんだろ?残業してヘロヘロになって、やっと帰宅してパソコンのスイッチ入れた時に、人はネットに何を求めるか?そりゃ、どうしても仕事と関係ないものになっちゃうよ。せめて、ある程度時間のある大学生とか大学院生が好んで知識を構築しあう場所を提供できればね。それって商業目的のIT企業じゃなく、大学とか研究所とかアカデミックな組織がボランティア感覚で動くしかないんでねーの?

日本のWEBはニュース速報にひきずられていて、異常に速すぎること。新人発掘が下手で、これまた異常に封建的な人脈構造になること。最悪なのは、知的階級がなぜか苦痛に弱すぎること。あとは、仮面社会で、現実の自分とは違うのが、もっともWEBをくだらなくしてしまう。そもそも、演技というのは強い自我をベースにして表現するもので、自我の弱さをGoogleなどの検索やはてなブックマークで補っているだけだから最低なんだよ。

あとは、ケチすぎるんじゃないかな。これが一番原因だと思う。オレの弟子がするコンテストに1年間の有料アカウントをポンとだしたのは、シリコンバレーのおっさんだぞ。他にも出している人が数人いるし。現実の日本の大道芸が育たないのは、投げ銭では暮らしていけないからだし。とにかく、ケチすぎる。だいたい、アフリエイトをしないと暮らしていけないならしょうがないけど、ちゃんと暮らしていける収入があるなら、アフリエイトで稼いだ金は全額ネットに再配分しろよ。単純に、ケチだから叩かれるんだよ。金を握らせれば、ごちゃごちゃ言われないし、そいつだって育つんだよ。

アメリカの無料というのは、ケチっているわけじゃない。無料で浮いた金は、ちゃんと配分されているんだよ。経済が循環されているんだよ。ところが日本は、自分の本は売るので有料でたっぷり儲けていて、広告が無料でできる、本当にいい知識は無料では手に入らないようになっているんだよ。それと、オレの弟子がオレについてくるのは、ちゃんと個別レッスンという形で濃度が高いんだよ。それに、もう、2年かな続いている。継続性もあるんだよね。

とにかく、ケチじゃ、経済も人も動きません。日本のWEBは貧弱な自我と、ドケチでやっているわけだから、アメリカのようには絶対にならない。若い人が、本当に自分を向上させたいなら、Googleの検索も、はてなブックマークも、2ちゃんも、とにかく、人気のサービスをたよってはダメだよ。たった一人でいいから、この人にはついていける師匠を見つけるしかないんだよ。これは、現実の学校でも会社でも同じ。尊敬できる組織なんて嘘っぱち。尊敬できるのは、個人でししかありません。集合知というのも嘘。人が集合しているかどうかだけ。

とにかく、無料で得た利益は、なんらの形で、再配分しろよ。ケチすぎるぞ。

ウェブはバカと暇人のものというのは、外見でしよ。中身は精神分析による防衛機制の知性化でしかない。

参考URL: ttp://homepage1.nifty.com/eggs/houhou/bouei/tisei.html

つまり、自分を誤魔化している。このことを長年やっていて、誤魔化していることさえ認識できなくなってしまっている。

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特に隊長ブログのオーナーやコメンテーターのような、バカと暇人は永遠にココログから追放しアメーバーブログへ行かれるようにしたく存じています。think

コメントの二重投稿の件で、私の清純なブログで質問するな!pout

確かに問題把握は冷静なんだけれど、処方箋が雑でワロタ。

んで、ちょいと話がかぶると思ったのが磯崎哲也氏のisologueでのエントリ『週刊isologue(第13号)新聞業界は今、どうなってるか?(問題意識編)』。これの考えだとネットはやはり「知」まで辿りつかずに「データ」止まり。嘘は嘘と見抜けないと、って考えですかね。やっぱり殿上人と土人とに分類されるわけで。発展の先にグレート・マザー的なものが出現したり、HAL9000の反乱が起きても面白いねって思うけれども、それはまた別のお話ですた。んま、知的ムーブメントは無理ジャマイカと。鉱山で鮮魚を捕まえにいくような話にしか思えない個人的感想。

ネットの本質を知らない人、人間の本質を知らない人が、いくら考えても、やっぱり無駄な知識にしかならんよね。

ま、アメリカも、自由の本質を忘れてしまったのかもしれんけど。金って恐ろしいですね。

つまり、
日本のインターネットはからっぽの洞窟
だったってことですか?

常日頃からリアルに対面している社内の同僚なり部下なりを焚き付けてちょっとやり方を変えてもらうだけでも「無理だろ」と言いたくなるような現実の中で、ネット経由だと人間の行動様式が変わって素晴らしい可能性が、とか考えるのはどっか変では?アメリカでのネットと政治の関係なんてのは頑張ってる感じがあるけど、アメリカ人はネットがなくても普段からあんな感じだし。

頭の悪い人を活性化させるのに失敗して云々という話をするより、日本の頭のいい人さえ大して活性化できてはいないというところに目を向けるべきかと思われます。はてなーがバカとかいう以前に、世界に誇れるネットベンチャーが一体何社できたのよ、と。

要は期待しすぎ。

ネットと現実を切り分けて、ネットにアクセスする人間だけで
高レベルな”知”を集合するなんて考えるのは錬金術に近いね。

ネットとか言っても日本社会の一部なんだから
そこをどうこねくり回しても何も出てこないよ

勝手に期待して”~のウェブは残念だ”なんて発言したりする
それはまぁ勝手だと思う

>彼らにもう一段何か持っているものを出してもらえるような仕組み

それより専門性のかけらも何ももっていない分野に、持っているつもりで口出ししてくる奴を止める方法を考えたほうが早いと思うよ。
結局2chにしてもノイズが増えたせいで集合知の集積が上手くいかなくなったんだし。

いまとなれば、ネット黎明期における通信料の従量課金制度は、ガキと脊髄反射レスのいい足切りになってたかもですね

確かにノイズがいまより少なくなれば、集合知もいまよりは集めやすくなるのでは

馬鹿と暇人にも出版をやらせて見ましょうってのがネットだから、まあいいんじゃないの。少なくとも現時点でも陳腐化した大学とマスコミよりかは実用的だと思うけど。金と政治が日本のネットでついてこないのは世代構成とか選挙が腐ってるとかその辺の環境変数的な問題だからそのうちほっておけばなんとかなる。

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    やまもといちろう

    ブロガー・投資家・イレギュラーズアンドパートナーズ代表取締役。
    著書に「ネットビジネスの終わり (Voice select)」、「情報革命バブルの崩壊 (文春新書)」など多数。

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