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2009.06.08

そろそろ、ネット版の大店法を作ろうぜ

 最近の楽天とか、急成長中のアマゾン、あるいはヤフーなんぞを見ていると、特定の企業にリソースが集中して、健全な競争がネットでは阻害されているよね、とかいう論法で、中小ストアの存続が多様なネットカルチャーの護持となり社会秩序の安定に繋がるという精神を建前にネット版大店法を作ろう! というのはアイデアとしてあると思います。

 誰だ、そんなことを言っているのは、と言われると「私がそう言っています」というだけなんですけど、収穫逓減とか逓増とか経済議論を聞いたことも考えたこともない人たちが、ネットのこちら側とあちら側とかいう煙に巻く議論を見て腹に落ちたと勘違いしたまま五年も経過しているうちに、アマゾンはでかくなるわ楽天はアレだわで、日本社会の一部であるはずのネットが制御不能という素晴らしい事態に陥っているわけです。

 ブックオフみたいに、荒らすだけ荒らして、良く分からないうちに経営者が変なことしてて会社が倒れそうになってて大日本いんちきが救済するとか微笑ましいのですけど、言っちゃ何ですがいまからアマゾンや楽天に比肩するような時価総額の企業をこれから作ろうと上を向いて坂を登ったところでGREEとかDeNAとか犯罪気味企業になるのがオチであります。全然応援する気になれないんですよねえ。

 とか何とか言っている間に、ケータイも儲からなくなってきました。つーか、ソフトバンクははよ潰れろとか思っているうちに、ウィルコムどころかKDDIが怪しくなってきました。まあ、しばらくは大丈夫なんでしょうけど。でも、地面より下が、NTTグループとそれ以外という状況はヤバい気はします。

 新聞社も数社なくなりそうで、雑誌社も大変なことでありまして、このまま逝くと淘汰合併が進んで寡占市場がてんこ盛りになってしまう恐れはあるわけですねえ。ネット界隈も然りで、まあもうどうしようもないんですが、ネットにはどうやら通常の競争が既にできないくらいのスーパーパワーができてきたようなので、そろそろネットそのものにどう規制を入れれば国民全員がいい湯加減のネットライフが送れるのか、考えなければならない時期に来たんじゃないかと思うわけです。

 狙いは対グーグル、とか偉そうに言ったところで、中国みたいにネット自体からパージするよとか脅しをかけられるようななんちゃって市場経済ではない我が国は、どういう状況が国民にとって相応しいネットなのかということを議論積み上げて考えなければいけないフェーズに来ていたようだ、ということですね。本気で、グーグルに情報を全部吸い上げられかねない状況で個人情報保護とかお題目で言われても困ります。だって、ある程度納得づくで国民がグーグルほか企業に情報を自分の意志で預けているわけですから。彼らが騙し取ったわけではない、というのが重要な部分でしてね。

 そういうわけなので、やはり何らかスケープゴートと言うか、そこそこの規模の企業が業火に叩き込まれるが如き、「ひとつの時代、ムーブメントの終わりの挨拶」が必要な時期に差し掛かっていると思います。いま、目茶目茶いろんなものが鬩ぎ合っている時期なんだと感じるんですよね。

 北朝鮮に限らず、郵政の西川さん去就問題やら、総選挙やら、いろんなもんが混乱して揺らいでて、正直悩ましいところでございますね。


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Comments

相変わらず、バリバリの保守主義者ですなぁ。。。。

そういう路線は梅田さんが絶望したく日本人環境では無理です。
もう一億総オタク化2ちゃねる化してサブカルチャーで日本が情緒的に世界を大方包んでしまう事なら可能性があります。
日本の既存エリート組織はどんどん日本だけローカルにガラパゴス化するんじゃね?

最近アマゾンは決済APIを提供してくれたからいいと思う。このAPIは自分のHPにアマゾンのアフィリエイトを張る感覚でアマゾンの登録情報で決済できる。手数料は5%以下
これからは自分のHPでものを売る時代になるのでは

http://journal.mycom.co.jp/articles/2009/02/13/AmazonFPS/index.html

確かに、寡占は進んでるし、ネットをだましだまし使っている優良中小企業が淘汰される気配はあるが、だが、そううまくいくのだろうか・・・
できればいいよね。うちの風呂壊れてるんだけど。

 普通に「賛成」です。
 サイバースペースも一種のパブリックスペースであって、「商売」するにあたっての一定の「仁義」や「商慣習」が成立しているのか、していないのであれば、誰が、どのように ・・・ といった議論が必要な時期に来ているのではないかな、と。
 先生の卓見には、いつも感心させられます。(池田○夫blog風に)

経済活動に規制をかけることを保守主義という用法は初めて見た

>大日本いんちき

このダジャレセンスに乾杯。\(^o^;)/

「三木谷国策**せよ」としかよめねーっす

多分、この今年の6月に結構水面下(微妙に水面上に上がった?)のところで、状況がまた違うモードに変わった感がありますね、特に海外で事業を行う大企業。

1つの企業に機能を合併・集中化して競争をなくしていく傾向にあるのかなぁ?と感じてます。

NTTデータも、Doblog終了しましたし。
<Doblogのサービス終了のお知らせ>
http://www.nttdata.co.jp/whatsnew/20090424.html

一回セールスフォースとかグーグルアプリとか大規模にダウンすれば良いんですよ。
ダウン率0.01%で自社サーバーより安全とかいったってサブプライムの金融商品だって「安全」だったんでしょ。

>経済活動に規制をかけることを保守主義という用法は初めて見た

ヒント:重商主義

ネット社会にM&A、時価評価会計など寡占化が進む手法だよね。そうすると一部の金持ちとそのた大勢の非正規雇用者という社会になるのではないだろうか

寡占って"ブルーオーシャン"だから、ある意味、その会社に働く人にとっては、安定的で安心できるようにはなると思うけどね。
みんな公務員じゃなけりゃそっちを望んでるんじゃないの?

ミクロとマクロは違う。ミクロで正しいことはマクロで正しいとは限らない。たとえば世界で鉄鋼会社が1社しかないとしたら、値段も仕様も鉄鋼会社が決めることになる。その会社で働く人は楽チンかつ安定していいけれど社会的にみれば、鉄鋼会社の言いなりになってサービスが低下するのでは?OSも1社だけ、検索エンジンも1社だけになった社会は恐ろしい。。。(ブルーオーシャンは新しい市場を開拓することで寡占とは違うのでは?)

ちょっとブルーオーシャンとは違うかもしれないけど、任天堂なんてその域なんだろうなぁとは思う。多分、これからのビジネスってそういう感じなんだろうなと。


でも、昭和ビジネスの最たるもの、鉄鋼会社もそのうち、独占されていくんじゃないのかな?人手不足も急激に進んでいくし、クオリティをある意味保つためには合併吸収もやむ終えない感じになってくるのかも?

多分、IT系みたいな家で黙々とやれる、誰でもできるような仕事は、従来の競争社会のままなんじゃないのかな・・・。
でも、検索エンジンもアクセス数調べると大半がgooleとYahooでしかない。OSも圧倒的にウインドウズだし。これらの会社の従業員はある意味安定的で他の小さいIT企業(隊長の会社みたいな・・(ごめんなさいね))より、社員は居心地はいいんじゃなんじゃないのかなぁ?

> そろそろネットそのものにどう規制を入れれば国民全員がいい湯加減のネットライフが送れるのか

社会的市場経済ですか?まぁどうなんでしょーね。カオスでよくね?俺、嫁さんも子供もいねーし、絶望が蔓延る乱世でいいよ。はい、ポジショントークでした。

正常も糞もちんこも、データセンター抑えた奴が勝ちだし、んなこというから理系の童貞に馬鹿にされんだろ。独禁法だとか大店法だとか文字上の駆け引き想像しただけで死にたくなる。

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    やまもといちろう

    ブロガー・投資家・イレギュラーズアンドパートナーズ代表取締役。
    著書に「ネットビジネスの終わり (Voice select)」、「情報革命バブルの崩壊 (文春新書)」など多数。

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