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2009.02.06

竹中平蔵教授とその一派は一度慶應義塾大学から離れてもらったほうがいいんじゃないかな

 権力の世界だと「流れ的に見て当時は正しかったが、時代が経て役者が変わると悪になりうる」という事例って多々ある。カエサルが「どんな悪法というべきものでも、その開始時点では立派な動機に基づいているものだった」と述べ、同時に「悪法も法であり…」という話なのだが。

「かんぽの宿」、民営化5年後の譲渡は「竹中平蔵氏の指示」
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20090205AT3S0500E05022009.html

 譲渡の内容や方法について、いろんな報道がされているけれども、郵政民営化に伴い既定方針を策定したのは小泉政権時代であり、中心になってこれを進めていたのは竹中平蔵氏であるから、まあそれは仕方がないのだろう。

 もちろん、にわかに批判の槍玉に挙げられそうな竹中氏も反論というか釈明のような文書を掲載し、いろんなところで語っている。

【竹中平蔵 ポリシー・ウオッチ】かんぽの宿は“不良債権”
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090119/plc0901190243000-n1.htm

 この論法、安倍政権とかであればたぶん通っちゃっただろう。間違ってはいないから。第一の「機会費用は乏しく、不良債権であるから処分することは政策上”改善”である」とか、第二の「オリックスの宮内氏は郵政民営化のプロセスに関係したことはない」とか、まあどちらも事実だし。

 ただし、鳩山総務相や総務省のちゃぶ台返しを民間人排除や役人の専横というには無理があって、不良債権であったとしてもいま売る必要はなく、売る期限を切ったのは当の竹中氏であるから、いまこの経済情勢でそんなことを言っても始まらないだろうという話である。また、宮内氏は本件とは関係なく、オリックスへの譲渡は公正中立であるという論拠も、これまた世間一般の常識的な見解では「お前らグルだろう」と背後関係を疑われ、何らかの作為がありえたと考えられた。結局、表向きの理由はともかく譲渡計画自体が崩れてしまった。

「かんぽの宿」オリックスへの譲渡を断念 日本郵政・西川氏が表明
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090129/plc0901291916011-n1.htm

 では、竹中氏が「個人で」裏金を貰い、私腹を肥やすようなマネをしていたかというと、そんなことはしておらんだろうと思う。だけれども、政界やメディアでの影響力を残したい竹中氏が、直接の資金ではなく肩書きとしての「慶応義塾大学教授」を維持するために、この手の仲間内企業などから研究費名目でスポンサーとして資金を入れてもらっていたとしたらどうなるだろう。

 同様のやり方で、腰巾着とかシンパとか微妙なのが慶応大の周辺にうろうろするようになったのも、恐らくはステータスを確保するための椅子を買ってもらっているからに他ならない。正直、彼らが研究分野で著名な実績でも上げることができたという話は聞かない。悪く言えば慶応大の教授なり准教授の名刺を持たせてもらって、その名前で商売したりメディアに出たりしてるだけなんだよな。せめて、竹中氏だけが学術に戻って政策研究の分野に戻るということなら、ここまで面倒くさいことにはならなかったのに、と思う。逆に、実践的な経済学者としての人脈や学識を裏から支えた一人は明らかに高橋洋一氏であって、彼の退官にあたって竹中氏がどういう経緯かきちんと面倒を見なかったことがここにきて響いているのではないかとも感じる。

 そういう意味では、竹中氏は学者としてより政治家として極めて優秀だったため、実績を独り占めするほど輝かしい実績を残すことができたことに対する功労なんだろうとは思う。それは誰もが認める。だけれども、彼が旗を振った新自由主義「的」なアプローチというのは、論理的な説得力はあっても世情の肌合いには合わなくなった。そうなると、彼に対しての批判が無原則に集中するがゆえに、彼がいままで実施してきた改革の実績は根こそぎひっくり返されるジレンマになる。まあ、政治的失脚の典型的なパターンだな。とはいえ、正面からの話はすべて合法だろうと思うので、なんらかどいてもらう方法を考えるんじゃないだろうか。慶応も巻き込まれるんだろうか。塾員として心配なところではある、正直。

 という夢を昨晩見ました。


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Comments

夢か。笑った。

なんで、引き際が悪いんだろうね。ブッシュだって、姿形がなく綺麗に消えたみたいなんだけど。そのうち、どこかの軍人みたいに、ギャーギャー言い出すのか。グリーン・スパーンだっけ、前の総裁だって、議会で痛い質問をがっちりされたんだろ。

ただ、かんぽは、維持管理費が超かかる不良債権だから、早く売らないと、苦しくなるぞ。旅館には贅沢な部分が必要だし、あきらめて更地にしたらしたで、旅館街にあるのなら、スゲー迷惑だぞ。高ければ売れないし。八方塞だな。そもそも、旅館業をやったのが間違いだから、推進した人を、教授が全部調べて委員会で全部オープンにすればいいのに。

と、腹減ったら白昼夢が、まぼろしが、あ、あ、あ

せっかく知名度あるんだからいてもらったほうがよくね?
どうせロクな人材を輩出してないんだし>KO

かんぽの宿疑惑のまとめ(オリックス編)

1、宮内、小泉内閣で総合規制改革会議議長を務め、民営化時のスキーム決定に関与

2、継続して赤字を出しているかんぽの宿の固定資産を民営化時に大幅減損処理
  →これが現在の簿価、結果として固定資産税の減免効果をもたらす

3、かんぽの宿事業譲渡のスキーム決定時、郵政側がメリルをアドバイザーに招き資産売却を組み合わせる
  →この方法が株主=国民に最も利益がある方法だったのか?その検討内容はいまだ非公開

4、最低価格については不動産は減損処理を行った簿価を採用、実勢より不当に安く算定

5、さらに一般入札ではない2段階事業コンペ方式(落選理由の公表なし)、バルクセール採用により
  恣意的な業者選定の余地確保と小規模会社の参入排除を図る

6、2段階選定参加社は3社(うち1社辞退)、談合の余地を残す

7、業者決定前にいらない物件をバルクから外せと要求、なぜか郵政も認める(世田谷レクセンター)

KO出身者って、そもそも竹中みたいなの多くね?
うち、某電機メーカーだけど、やたらと口ばっかで、アメリカ大好きで西洋カブレで、なんだか自己主張強くて、懲りなくて何度も同じ失敗をし、IT(空虚なビジネス)好きで、時代の空気読めてないみたいな・・・。(金融にしか向かない感じだわなぁー)

小泉がバックにいないとなにもできない学者にすぎんだろ竹中は

夢ならば仕方な…いのかな?

まあ夢じゃしょうがないですな。

オリックスは3倍は儲かるはずだったのに、残念でした。
ところで白昼夢にでてきたお化けは私です。

切り込みブログで最低な記事
 何だいこれは。

 ただでさえ構造改革に関する微妙な話なのに。この文意だと特定のアホが単に適当な予測しているだけ、と理解するのに時間がかかる。結局全部読んじゃったじゃないか。

最初から最後まで論拠は微妙なヤツが事実関係を摘んで並べた発言をしているだけ。事実じゃないとは言わないが、具体的にそのような話が出たわけでもなく…。

 とりあえずパイプカットでもして自沈しとけ

>>南瓜

竹中周辺の読者が背景知らない人だと、事実関係も分からないというだけの話だろw

隊長殿がこういう書き方ということは、読売新聞あたりが近日中にやるってことだろうな

普通の失脚だな
大学教授に一人残る分には慶応も許すんじゃないの

慶応の竹中講座周辺の寄付者調べると面白いことが分かるよ

慶応義塾某国論wwwwwwwwww

財務省をバックに財政破綻をさんざん喧伝した挙げ句
学会で惨敗して名前を聞かなくなった某准教授(財政学)ですかね。

>>わるきゅー
誰?

竹中平蔵教授は、塾生でも何でもなく、

一ツ橋>フルブライトなんだが、、。

此間もテレビで、私は驚くほど安い教授の給料で生活しているなんて、いろんな会社の顧問料は一言も触れずにおっしゃられていたり。

いずれにしても、塾のイメージダウン間違いなしだよ。

政治はヒット&アウェイだから難しいなあ(_´Д`)
慶應の地位的なもんは大丈夫でしょ
国立の東大、一橋、東工に勝とうと思ったら定員削らないと駄目でしょうが

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    著書に「ネットビジネスの終わり (Voice select)」、「情報革命バブルの崩壊 (文春新書)」など多数。

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