みずほ問題
旧社会党の福島瑞穂女史のことではなく、某写真週刊誌にスキャンダル撮られたみずほCBの斎藤宏頭取のことである。世の中、ファニーメイだのデフレどうすんだだの中国の銭廻りがヤバくてホテルも埋まらないとかそういう話でまじめに議論してるというのに、なんで我が国というのはトップの不祥事がテレビ局が繰り出す決死の枕営業で轟沈とかそういうレベルの話になってしまうのだろうか。
いろいろあるけど、みずほCBに限らずみずほ全体の問題として捉えるならば「ほんと、みずほどうすんの?」という話になりかねない。つか、通信業界などの件については経済誌やMoneyzineで書くのが適当と思うのでそちらに紙面は譲るけれども、ある意味みずほは日本のマズい産業へ金を貸してくれる最後の大手であるという認識でいる。もちろん、みずほ自体がマズい組織だということではなくて、結果的にみずほはマズいところに貸し込んでしまったり、関わってしまうので、問題企業の資金調達の最終局面とかで乱舞する怪文書で槍玉に良く挙がるわけである、多少専門的な方面になるけどある種の借名口座や貸し株の際の橋渡しや窓口をやっているとかいう噂は頻繁に出る。
じゃあみずほが総体として全面的に良くないのかというとそうではなくて、みずほは腐ってるから駄目ということにしようとラインを引いたら、連れで駄目評価をされてしまう金融機関が続出することになるので、それはそれで大変なことになるだろうな、という話である。逆に言えば、この経済成長が止まったところで商業銀行が重なってメガバンクになってみたものの、じゃあその規模に見合う充分な収益をどこで上げればいいのか、ということを考えれば問題の深さはある程度分かってもらえると思う。
その上で(若干、爺が引くような予防線気味の「陰謀論じゃないが」という枕を置くけどさ)、今回のスキャンダル、結構前から知っている人は知っていたんじゃないだろうか? 良く考えれば分かるけれども、いろいろ経緯があって自宅にまともに帰らないような頭取を抱えている銀行が、秘書も頭取室も夜の行方が分からないなどということはまずないと思うんだよね。
ましてや、斎藤氏といえば一部上場企業経営者との直接対話でないと決済をおろさないほどのワンマンで通っていた人物で、あまりこれといった信頼する部下をおいて集団指導体制で云々というのは聞いたことがないし、かつてライブドア問題やABCマートの件で話題になった一件でも、その他経営陣がほとんど事情を知らないところで特定の支店が凄い勢いで貸し込んでいたとか深入りしていたとかっていう話もあったわけだ。
プライベートで定期的に会合を重ねていたという話が出ているけれども、まあ「お盛んですね」と言うには看過できない問題があって、どうも斎藤氏はこのテレビ東京の女性記者に結構重要な経営情報を流しちゃっていたのではないかという類推はかなり利くかな、という点。これ、マスコミだから枕営業で済んでいるけれども、この女性記者がテレビ東京という枠を通り越してネタを外に流していない保証はいまのところないのだよな。
あくまで「常識的に考えて」というレベルだけれども、かの講談社編集部がネタを知りつつ何年も抱えていたとは思いづらく、思い余った企業戦士が憂えて挙句ネタを周囲に漏らしたとか、元から出入りしていた業者がどっかからスケジュールをゲットしてネタを売ったとか、そういう話でもない限りああいう展開にはならないだろうと思うんだよね。
正直、サブプライムが直撃して業績が不振だということよりも、トップがテレビ局の女性記者と昵懇となって不倫した挙句にみずほCBのネタを独占的に流していたということのほうが、社会的にダメージが大きいだろう。業績不振で辞任の声を封じることは斎藤氏の実力で可能だったとしても、不倫で世間からバッシングを受け降ろさざるをえない状態になるというのはうまくやったもんだと思う。
それでなくてもテレビ東京は緩い組織に見えますけどね。外部的には。


Comments
恐らく先進国の中では最悪レベルを誇る、「利益相反」問題への我が国の無神経さはほんと気になります、一般論ですが。民間に限らず、利益相反へのもう少し細やかな配慮が欲しいところです。
Posted by: 内緒 | 2008.07.18 at 14:26
オエライさんは、自らの欲求不満をなんとかしないと、バランスを失うだけなんじゃないの。野球場へ逝けっちゅうの。で、大声を出せ!! 庶民でないということは、最悪の自己否定。気の毒を通り過ぎている。
Posted by: | 2008.07.18 at 15:52
大変ですな。
でも単に脇が甘いだけじゃないかしら。
Posted by: みかん | 2008.07.19 at 02:09