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2008.05.08

岡田斗司夫問題は深いな

 kanoseさんとこ経由で岡田斗司夫氏の出した本が物議を醸していることを知った。


via ■[オタク]オタキングを処刑せよ!
http://d.hatena.ne.jp/kanose/20080507/otaking


 そこからリンクを辿っていって、斜め読みだけど過激なものから穏当なものまでいろいろとネットで書かれた論述を読んだけれども、結構みんな岡田斗司夫評は堂に入っていて、ちゃんと読み込んだ上で失望なり不快感なり示してるじゃないか。よく考えているんだなあと関心する。


 あんまりこの方面については岡田斗司夫氏が持ったような問題意識で考えたことがないので、議論の焦点が良く分からん。岡田斗司夫氏が出した本もまだ全部は目を通してない(すいません)けど、ネットでは意外なほど岡田氏の考え方に支持が集まってなかった。まあ、物議を醸すのもひとつのマーケティングだからなあ。


 個人的には、岡田氏が提唱したオタク論が磨耗して、文脈としては04年ぐらいから非モテ議論に振り替わってるような気もする。本田透氏などに客を持っていかれてしまいました、みたいな。あくまで印象だけどさ。もてない男が没頭する趣味を正当化する理論武装って感じで。だからオタクを闘争の舞台にするにはオタク界隈が商業化されて豊かになりきっちゃったのかもしれないな。


自称オタキング逃亡事件
http://xn--owt429bnip.net/2008/05/otaking.php


 この記事なんかを読むと、岡田氏は一連の著述活動や創作活動で持っていたコンプレックスもかなり解消されて、同類憐憫みたいな劣情を基礎とした読者集めの必要がないぐらい金銭的にも満足できる状況になったんだと思うんだよね。焦土作戦を取っているつもりもなく、1ランク上の読者層に訴求する作戦に移ったんだろう。ダイエットとか。そりゃ置き去りにされた読者はたまらないけど、ライブハウスを満員にする程度のマイナーバンドがメジャーデビューして客層が変わるような心象風景なんだけど、違うんだろうか。


■オタクは死んだ! そしてゾンビとなって岡田斗司夫に襲いかかる
http://d.hatena.ne.jp/kossetsu/20080507/p1


 タイトルは過激だし表現はおちゃらけてるけど、主張趣旨はしっかりしてる記事もひとつ。まあ、そのときそのときの趣味嗜好を前面に出して執筆活動をする点ではみうらじゅん氏とか成功例も多いし、岡田氏はここで書かれるほど売れてないわけじゃないし(むしろ売れたほうじゃないか?)、微妙なとこだけど。ただ、実情を知らない読者界隈が書き手に捨てられたあと思う心境ってこんな感じじゃないかと思う。まさにゾンビとなって襲いかかるぐらいな。襲いかかられたほうは「金ならあるし」で逃げようとするみたいな。非常に予定調和的であるが、よくそこまで書くもんだと感心した。


 このあたりで、酔っ払った東浩紀氏が出てきて総括すると展開としてはとても面白いわけだが。線路に転落しない限りは。


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Comments

みんななんで岡田のことであんな書いてるのか分からん。
と思ってたら、いっせいに手を引き始めた。
オタク論には興味あるけど岡田には何の思い入れもないのかな。

デブがやせて非難されてんだから
童貞アルファブロガーも結婚したら
支持されなくなるかもな。

カテゴリーってのはだいたいにおいて自己憐憫が根っこでうねうね絡み合ってそれ自体の基盤を形成しているマングローブ林(だったと思ったなマングローブ)みたいなもんですから、ええっ供依存的な前提のものだと思います。
コミュニケーションツールとか露骨に言うと反感買いますけどね、嗜好の深化が明らかに接点を切望している、と言うか仮定している(どれだけ小規模でアレ、そういう理想形がないと経済になりません。=嗜好(労働)の対象が約定されません=(全く個人の脳内に限定されるソレでない限り、しかしそうであったとしても)、タネはあっても深化を促す素材が得られない、導入されないので慰みになりません)。
翻ってみれば、深化は接点の為、つまり(より小分野のソレもまた許容する)経済の成立の為ですから……豊かになったら熱くはなくなりまさぁなあ。他の界隈においてもそうであったように。
いずれにしろ、そういう熱量は、日常語の習熟(接点)がルーティンに感じられるようになって鬱が窮まっていき、また「誰かいねえかな……」的な友愛ならざる「特別な関係」への志向を一段一歩と進める、そんな個人の問題の収束するラインの産物ですから、ワザワザ忠告してまで喚起するまでもない、というか指摘・忠告する類のものではないでしょう。来るべきフェイズが早いか遅いかの差。それに大してロスを厭うほど、そもそもの余裕がないはずですよ、自己憐憫煮詰まるということは。来る時は凄い勢いですもん。ソレは地獄だけど、しかし岡田さんの言う熱量ってそもそもがそういう背景のもではないですか? 市場によって段階を経ろって話ならまだ分かるんですけど、それも(批判される)カリキュラム化と紙一重のような……

長文乱筆失礼しました。

あはは、岡田は金持ちになって、わかったんだろ?
そのうち、大きな不安が、欝になって襲ってくると思うよ。

斜め読みしかしていないけど、
週間アスキーの金持ち連載を読むとだな、
生甲斐というかさ、心配になるだけだな。

誰からも相手にされなくなる金持ちでいるなら、
イジメてもらいたいのかなぁ。
ただ、恨みを買うっていうのは、マーケティングにはならない。
大きな損失にエスカレートしないといいけどね。

デブのまま死んだナンシー関の方が、見事で立派だと思う。

岡田斗司夫なんてどうでもいい、で切り捨てたらダメなの?
多くの人やヲタクにとっても、かなりどうでもいい人でしょ?

岡田斗司夫はオタクにとってそれなりにすごい人だったんですよ。
隊長も結婚を機に童貞ヒキオタ向け文章ばっかり書くのに厭きて、ぼちぼち読者層のステップアップをにらんでいるんじゃないですかね。セックスしまくりの中学生向けとか。

ターザン山本と同類でおk?

岡田も反応する人々も俺も暇な奴らだな

もともとこの人ビジネスマンだったんじゃ?

痛いニュースにも書き込みしましたけどさ
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1121885.html
コメント欄の118とか248とかで。

…皆様絶望的に読解力が無い。

ヴィトゲンシュタインの「言語ゲーム」をオタクの現状に当てはめて分析しているんだって、ただそれだけなんだってば!

隊長の紹介の書評も観た、こちらも的が外れている。

この分だとハートの法理論(言語ゲームの発展版)も理解されないだろうなぁ。

オタクの現状で説明されてもオタクが理解しなかったのだから、読解力の低さは絶望レベルです。

この先入観に満ちていて独善的で理解力も共感能力も無いヤカラが、慣習法すなわち法律より常識に照らし合わせて判断しなくてはならない「裁判員制度」に投げ込まれるんです。

もう一度言いますが岡田という説明巧者が(難しいことをわかりやすく説明する能力にかけては日本最大と言わざるをえない)オタクという説明される側にとって一番身近な存在を使ってすら理解されなかった。

法理論のたたき台が理解されなかった。
受ける側は理解しようともしなかった。

これだけどん欲にあらゆるものを消化しているかに見えたオタクは、目を通して居ただけで頭を通しては居なかった。

あと隊長も原典を当たってみるか、本人から話しを聞いたらどうでしょう。

紹介している書評も最低最悪といっていい。

ヲタなんて最初から死んでるだろ。
だって岡田や庵野ら第一世代の作ったモノが
先行世代のコピー、二次創作だけなんだもん。
あるカルチャーにドップリつかって現実もそれ以外の文化も
ろくに体験してないから
既存作品のコピー、組み換えしかできない、それがヲタ。
まあむしろヲタが作り手側に回って
劣化コピー作りまくってる現状より、
消費に留まって作り手に回らなくなり、
かわりにオリジナル作れる非ヲタに
クリエイターの席が回ってくるほうがよくね?
アニメもゲームもヲタが入り込んでゴミコピーになっていったんだし。
岡田も含めて当人達にはその自覚がまるでないようだけどね。

>>ヴィトゲンシュタインの「言語ゲーム」をオタクの現状に当てはめて分析しているんだって、ただそれだけなんだってば!

それが的外れで客体矛盾を起こしているから批判を受けてるわけだろ。ヴィトゲンシュタインの定義をオタク文化の変遷に当てはめても自意識と社会認識の落差を解説できる余力が岡田氏になければ牽強付会になるのはやむをえないだろ。

>>この分だとハートの法理論(言語ゲームの発展版)も理解されないだろうなぁ。

まさに俺の専門分野だが、岡田氏が著書で言っていたのはまるで見当違いの内容に過ぎんぞ。大学の論文未満の論述で、俺が修士論文でそんなの書いてる奴がいたら速攻で落とすよ。

>>オタクの現状で説明されてもオタクが理解しなかったのだから、読解力の低さは絶望レベルです。

理解しなかったのではなくて、所与となる前提を岡田氏が設定できていないため、法理論以前に論理が破綻しているだけ。オタクは死んだ、などと極論を法体系のどこに位置づけて議論しているのかすら読んでいてさっぱり分からなかった。

結局、本を売りたいために生半可な法体系や法理論の手法でオタクを過激な文面で批判しようとして、スベってしまった、というだけだろうよ。

↓これなんて、法体系や法理論でいうところの機構が拡大し変容しただけなのに、なまじ「オタクは死んだ」などと機能死を定義したら「では法体系から逸脱した個は何の機構・秩序で捕らえなおさなければならないのか」という新しい解釈問題を起こすだけで、結局時代が変わったことでどんどん細分化された集団を法の側が体系で定義しなおすという一番ありえない分析をしていることになるだよ、岡田氏は。

これを半可通といわず何と言おう。


248. Posted by >>*118 2008年05月07日 00:34
>>*195
 だから、言葉の定義が変わったからオタクは死んだと言っているのでは。

 私的体験を表出する言語ゲームとしての「オタク」が、定義が変わったゆえ機能しなくなっていると言う事です。
 
 オタクとしての言語、すなわち意図や予想、願望、記録、命令などの言語で生み出される私的な出来事、このオタクの中だけに持つ諸規則の言語ゲームが崩壊し、世界と区別されていた言語世界を正統として引きづけなくなってしまった。

 すると知識の体系、その価値、これが成立しなくなる。

 膨大な知識体系を誇っていたSFが単なる読み物になってしまったように、オタクというものも単なる消費になるのではないかという。

岡田さんの実家は相当なお金持ちだったそうですよ。
子供部屋もかなり広くて岡田さんのお姉さんは、自分の部屋の中にアルプスの少女ハイジブランコをつくってもらったそうです。
多分ですけど、膨大なおこずかいを利用して、学生時代ガイナックスの元となる才能ある面々を集めたんじゃないかと推測。
とはいうものの、そゆった才能を見抜き世に放った岡田さんの手腕はすごいと思う。
もっと自分を殺して脇役に徹すれば名プロデューサーにもなれたんでないかすらね~。

伊集院光は結婚しても、オタクから支持されてるじゃない。伊集院は自ら仕事減らしてるけど。

いい歳したオッサンの口走る「ビジネス的な戦略」って、99%の場合が2ちゃんねるでの後出し釣り宣言と同じだよね。真顔で厨房並の邪鬼眼オナニー発言しといて、分が悪くなると「こうやって人の視線を集めるマーケティングでした」って言い訳してるだけ。
本気で始めから計画的にやってるやつなんて、ほんのわずかしかいない。岡田クラスの奴は、後出し釣り宣言タイプ。

ハエが糞を語るサイトは此処で間違いありませんでしょうか?

岡田さんはオタクの創作性みたいなのが失われたと言っているけど,単に総数が多くなっただけだと思うんだよね.
何事も初期に参入するのはアクティブな人が中心.
だんだん人口が増えていくと,流されて何もしない人たちが増えていく.
ネットを黎明期から知っている人なら,ネットについても同じように感じるんじゃないかな.
開拓時代ってのは自分で森を切り開いて,家を建てて,自給自足の生活をしないといけない.
でもある程度開拓が進んで,移民が増えれば,治安は良くなり,建物も集合住宅みたいな形式が増えてくる.
食べ物も飲み物も自分で作らなくて良くなる.
そんな情景を見て「アメリカンな開拓魂は失われた」と嘆く開拓者層って感じ.

 件の本、本屋で立ち読みしてきたけど、「オタクが世代が変わって大衆化してダメになった」「近頃の若いもんはなっとらん」くらいのことしか書いて無くて、僕も「そりゃそうだ」としか思わなかったのだが、なんでこれが議論を呼んでいるのだろうか。
 あと、ウィトゲンシュタインが云々ってどこに出てたんですか・・・。斜め読みしかしなかったから僕が読み飛ばしたのかも知れませんが・・・。

そもそも「情報を集める」っていう人間の基本的な行動を実践してるだけの人をわざわざオタクと呼称するほうがどうにかしてる。
あと東浩紀とかなんでそんなに崇め奉ってるんだよ隊長も。この時代に現代哲学やるなんて自分は馬鹿ですとわざわざ労働して証明してるようなもんだぞ。

成果/知識量

の低い人が俺的主観でヲタク認定

おたくは不細工の末路。女に相手にされないからおたくに走るだけ。不細工が痩せようが太ろうが女は全然関心持ない。岡田の人生はすべてがむなしい。結婚してるみたいだがどうせ女の打算だろ。不細工の人生に真のよろこびはない。

岡田さんのこの本はエヴァンゲリオン最終話やデュシャンの『泉』みたいなものだ(後者だと褒めすぎか)。
読んでないけど。
オタクたちの過剰な反応を引き起こして大成功、と。
そして、リンクをたどって読みまくり、ここにコメントしたりしてる俺も釣られた一人だと。

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    著書に「ネットビジネスの終わり (Voice select)」、「情報革命バブルの崩壊 (文春新書)」など多数。

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