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2008.05.07

グローバリズムは何故、貧困を引き起こすか

 何か刺激的な表題ですけど、基本的なところというか、金融を生業としている人でも結構ベーシックなところの理解が共有できていないことが分かったので。


 もちろん、私も経済学そのものを体系的に深く学んでいたわけでもなく、読書や業務の中できっとこういうことなのだろうという経験則を当てはめながら理解しているので人のことを言えた義理でもないが… ただ、社会保障論とかで紐解かれる一般的な経済思想が分かっていればそれほど理解が困難な世界でもないし、(あまり理系文系で分けるのは好きな論法ではないが)数理的なモデル論を知らなくてもある程度の政治的分配について見識があればそれほど齟齬が起きるような話でもなかったろうと思う。


 「私自身は保守主義者ではあるけれども、グローバリストではない」という姿勢に質問というか批判されましたが、その国や地域に自律的な経済システムが存在しているなかで、フリードマン流の自由貿易原理主義のようなものが暴力的に介入して過大な流動性を持つ市場を駆使しながら地場の富を収奪し、市場から流動性が失われる危機が演出されたときに誰よりも早く逃げ散ることに対する批判(とりわけヘッジファンドに対する規制を声高に叫ぶ先進国の金融政策担当者)は私は一理あると思ってます。


 証券市場にしても、教科書的には企業は株主のものであるということには賛同するにしても、その国や地域でビジネスを行い雇用を創出しているからにはそこの社会に対する社会的責任を企業は負い、その見えようとして、従業員重視の経営方針や、顧客に対する徹底的なサービスの追求のために株主利益を後回しにする経営方針というのも許容されるべきだろうと考えるからです。


 これは従来からの産業、すなわち設備を必要とする製造業や流通、小売業のような業態だけでなく、IT産業やサービスなどの領域でも地域や顧客、従業員、環境などに対する積極的な関与とコンプライアンスの遵守というのはビジネスを行っている地域にあわせて行わなければならない責務があると思っています。それは、そこで暮らしている人々やその根底に流れる風習、文化というものに、企業あるいは市場がどういう互恵的な関係で「乗っかっているか」を重視することで、社会が適切に市場の調整能力を使いながら経済効率を上げることができると考えます。


 すなわち、その国の経済というのは世界標準の市場があってそこからハブ的にぶら下がるものではなく、あくまで従来からの社会、経済の流れの中に市場というファンクションが調整弁として働くというモデルを「より良いもの」と考えるのが保守主義的なアプローチだろうと主張したいのです。当然、そこには旧態依然とした規制や商慣習などの問題がその国や地域の経済効率を下げ、結果として国際競争力の喪失という形で国益を損なう結果になるという議論もあるわけですが、市場をある種の原理主義的な機構の対象として祭り上げ、極端な市場原理の元に生産性の向上を目指して国民間の所得など社会が本来兼ね備えていた調和をないがしろにすれば、結果として社会コストの増大を招き暴動の絶えない国になるでしょう。


 ある種のクライシスマネジメントの一環として、例えばジンバブエやチリ、イラクのような崩壊した秩序の再建築(リビルド)を目指すということであれば、一時的なハイパーインフレの引き換えとして効率的な経済システムの萌芽を育てることは可能でしょうし、すでに秩序ある社会に立ち戻るためのコストを吸収することもできるでしょう。なぜなら、すでに社会は混乱しきっているからです。


 でも、(いまさらながら、という言葉を使うべきかどうか悩みますが)日本がこれからさらにグローバリズムに対応するための規制撤廃を進め、移民を奨励し、経済効率を高めていくのだという議論を立ち上げるのは、どちらかというと反対です。日本人は閉鎖的だ、経済効率面で立ち遅れ少子高齢化が進む現在、このままでは日本は駄目になる、というような主張はあまり賛成しません。そもそも論として、ここ20年ぐらいのアメリカの経済成長とそれに伴う国際的な流動性の増加というのは、何の裏づけがあって為されたものだったか、結果として誰がグローバリズムの利益を享受したのか、はっきりしないからです。


 いや、はっきりはしてるんでしょうけれども、まあ、いろんな人がいろんな見方をするでしょうから、ここでは書きませんが。でも、良かれ悪しかれ、この国だけでなく世界中が国民の求心力を高めるべく社会を統制する方向へと向かおうとするでしょう。もう世界の富が増大する前提で国家の経済を設計するような、楽観的な世界観は終わりつつあります。というか、終わってるでしょ。


 好むと好まざるとに関わらず、おそらく向こう10年ぐらいは「国民の生活水準が切り下がる」局面に入ると思います。資源高とか、ガソリンが、とか、生鮮食料品の値上がりとか、そういったレベルの話が断続的に、ゆるゆると10年ぐらい続くと思うのです。それでいて、賃金は上がらない。なぜなら、置き換えのきくスキルを持つ労働者は海外と戦うから。で、国内生産を保つために移民を奨励しましょうという議論になるけど、それは国内の日本人の職が奪われることとなる。それはつまり、国外に職を奪われるか、国内にいる移民に職を奪われるかの違いでしかないでしょう。


 そうであるならば、経済効率を上げていくということは字義的に、”下級国民の賃金を「国際的水準に」引き下げ、世界を向こうに競争してまいりますという、高度成長時代の日本と同じ文脈での果て無き戦いに従事しますよ”宣言にほかならない。別にいいんですけど、私は、でもそれは世界の富が増大しているという前提ならば多少は未来は明るいかも知れないけれども、現実はまったくそうではないのです。


 グローバルな競争に勝ち抜くために、移民を奨励するというカードを切るのは、勝って利得が見えない勝負に手持ちの全チップを張る策にしか見えないので、保守主義的観点から見ると賛同できない、というだけです。とてもじゃないけど、日本人が膨大な移民、例えば全人口の5%なり10%なりを受け入れる、というような心構えを総意で持っているとは思えない。


 移民の話が分かりやすいからそればっか出したけれども、放送通信行政であれネット規制であれ金融行政であれ、だいたい根っこは同じところにあるように思います。9条(改憲)の話もそう。世界経済が衰退しそうである、そのとき日本は統制するべきか開放するべきかという選択の問題だ。国内のベクトルと同様に、親米路線を前提とする場合、日本の繁栄を維持する最善の方策を何に求めるのかという国外の問題もあります。


 個人的には、リスクを減らすべきだと思う。というか、日本にはこれ以上のリスクを抱える余地がそれほど残されていない、すなわち、賭けられる資産が少なくなっている状況があるように思います。このあたりは異論もあるだろうから何ともいえないのですが。ただ、直近では経済の問題でとりわけ中国経済のクラッシュはまあ八割がたあるとして、アメリカ経済もかなり長い期間後退するとして、日本だけが株価14,000円維持して笑顔という話には絶対ならない。それはそうでしょう。では、グローバルにおけるマイナスの成長を、各国で押し付けあう形になる、と考えたらどうなるだろう。そこに正常な市場原理が働くと思いますか?


 財界人が大きく誤解しているのはそこでしょう。原理的な市場にフェアが絶対的に存在すると思っている。投機的な仕組みに翻弄されて一国の経済をズタボロにできるグローバリズムが、ある種の神、信仰の対象になっているとしか思えないのです。神からこれだけの恩寵を蒙っている多国籍企業が、一生懸命政策担当者をオルグして回っているような状況です。それがいけないというのではないが、そもそもが無理筋なんだろうと思うわけですね。


 突き詰めてしまえば、成長しない経済下で家計と企業というのは潜在敵で、企業が国際市場での収益性を高めようと思えば家計を押し下げるほか方法がない。家計を押し下げないように競争力を確保する方策は企業では達成できないから、当然のことです。では、国家が競争力を確保するための政策をどう立案するのか? 放送通信行政でもいいや、市場対策でもいいや、テロ対策でもいい、ぶっちゃけ税制でもいい。どうこの国の経済の形をデザインするんでしょうか?


 これは、たぶん、日本の選択として、本当にどうにもならなくなるまで何もせず動かない、という選択肢を選ぶでしょう。日本とは、そういう国家であり社会であり国民であると私は思っています。だから、原理原則のところだけ大枠を決めておいて、それまでに政治的な頚の部分は極力シンプルにしておいて(暗部を暴いておいて)問題点の整理と解決の道筋だけでも考えておくのが一番効果的なんじゃないかと考えられます。それこそ、政治的再分配はどのあたりが日本として適切なのか、社会的移動性はどうなのかというあたりは、もっぱら政治の領域とはいえいろんな議論のバリエーションが発生しえます。


 用意するだけしておいて、実際に起こるまで何もしないというのが、おそらく日本社会の持つ固有の知恵だと割り切って、迂闊に割を喰わないような外交的、安全保障的な部分だけ整理したほうがいいんじゃないかと思ってるんですけどね。


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Comments


フーン国防相…(イギリス)
アハーン首相…(アイルランド)
タラバニ大統領・・・(イラク)
モラー長官・・・(アメリカ)
オバサンジョ大統領・・・(ケニア)
ストロー外相(イギリス)
アホ元首相(フィンランド)
コラー司法・警察相(スイス)
タン副首相(シンガポール)
クマ・ラトゥンガ大統領(スリランカ)
アチャリア財務次官・・・(ネパール)
シー・ICJ国際司法裁判所長
ダリィ環境大臣……(グアテマラ)
コネ経済財政相…(マリ)
タノム首相……(タイ)
ヒッキー大佐・・・(アメリカ陸軍)
シリー内相・・・(ドイツ)
ガスイモフ外相・・・(アゼルバイジャン)
オナル経済担当国務大臣・・・(トルコ)
アベ大蔵大臣・・・(ソロモン諸島)
フリン環境相・・・(アイルランド 元)
パンティ外相・・・(ネパール)
カチン国民議会外交委員長・・・(スロベニア 元?)
カルビー外相・・・(イエメン)
ノート大統領・・・(マーシャル諸島)
ガンバル党首・・・(アゼルバイジャン・ムサワト党)
ウンコビッチ駐中国大使・・・(ユーゴスラビア 元)
チッチャイ副首相・・・(タイ)
ニャン外務大臣・・・(タイ)new!!

>財界人が大きく誤解しているのはそこでしょう。
>原理的な市場にフェアが絶対的に存在すると
>思っている。

これには同意しますね。
日本市場がいまだに見えない障壁で守られている
黄色い猿の閉じた市場にすぎないのに、彼らは
自分だけは勝ち残れると信じているように見え
ます。いわゆるグローバリズムの治外法権地帯
と割りきったほうが楽のような気はするのです
がね。

面白かったです。
日本の性質への考察はその通りだと思います。
世界経済に関しては中国インド内需があるので
もうちょっとはましと思いますが、
いずれにせよ資本主義の伸び代がどんどん無くなっていき、
いつかは崩壊してしまう可能性を考えると、
おしっこをちびらずに入られません。
果たして人類は新しいシステムを構築できるのでしょうか。
おらは最低限食えるように農業さ勧めます。

iPod課金とかで騒いでる場合じゃないよ。貧乏で、iPodを買う(買い換える)こともできなくなる世の中がもうすぐ来るわけですから。

>日本市場がいまだに見えない障壁で守られている
>黄色い猿の閉じた市場にすぎないのに、彼らは
>自分だけは勝ち残れると信じているように見え
>ます。

APECでの議論を見て誰しもがそう思っただろう。
でも国内でしっかりそれを語る知識人が少ないと
いうのが問題だと思うんだよねー。

>>iPod課金とかで騒いでる場合じゃないよ。
貧民はガソリンやiPod課金やネット規制法や児童ポルノ単純所持処罰程度の内容で騒ぐもんなんだよ。生産性が低いのだから仕方ない。
それ以上に、ある程度銭金持って人の上に立つ連中が問題の存在に気づいてないというのがやばすぎるといいたいんだろ。


社会保障についてはもう少し説明する必要があるものと思われ

最初読んだ時はどこの役人が書くプロパガンダかと思ったが。。
分配や域内経済がグローバリズムとのカウンターの概念になって経済効率改善の阻害要因として対立するのは分かってるから。
隊長の書いてるのは保守主義の皮をかぶった現実主義、もっと言えば場当たり対応の正当化に過ぎないだろ。グローバリズムへの追随かどうかに関係なく経済効率は改善し続けなければならないのだから、旧弊の規制は徐々に壊しつつ民間努力にシフトする政策方針もある意味必然。それを嫌うのは、国力減退前提で内部最適を図ろうとする財政均衡論者にありがちな議論じゃないのか。
隊長がマイルドなリフレを念頭において国際市場からの部分隔離を考えてるのは文脈からは確かに読み取れるが、それだけじゃ解決にならないから。
それと、移民問題と社会コスト問題は切り離して考えるべき。解決するべきレイヤーが違う。分かってて書いてるんだろうけど、格差増大がすでに社会コスト増大を引き起こしているんだから移民と結びつけるのはあべこべ。

↑内部最適を優先する論法が財政均衡論者に多いというのはどういう理屈か? 高橋洋一ぐらいじゃないの。

隊長乙ですー
日本は移民を入れるべきではないと言うのは解りますが、不法移民じゃなくて優良な移民だったら別に社会コストは増大しないのではないでしょうか。イギリスとか見てたら何となくそう思ってしまいますが。

過剰流動性ってよくメディアで言われていて気になって、色々調べていたんだけれども、最適な流動性の理論ってちょっと見つからないんだよね。不勉強なだけかもしれないけれどさ。

現状がちとヤバいという状況は数字や国際情勢の雰囲気を見ると理解できる。じゃぁどの辺が許容可能で最適な流動性なのかっていう議論が、メディアを通じて欠けているカンジがする。

流動性っていう部分でコンセンサスが取れないと、政策も規制も議論のしようがないんじゃないかなぁ。
まぁどっかでカネを持っていて、それを運用しているのが現実だと言われるとそれまでという気もするんだけれどさ。

うーん、とんちんかんなコメントだったらゴメンね。

>過剰流動性ってよくメディアで言われていて気になって、色々調べていたんだけれども、最適な流動性の理論ってちょっと見つからないんだよね。

田中秀臣氏の出番と見た

鎖国かぁ。

その前に、農業基盤を強めないと。貧乏な上に食べたいものも食べられないと最悪。国内の農業状況が改善できないなら、海外で食料確保できないと悲惨だし。ま、食べることに不自由がでれば、民意が大きく変わると思うよ。

あと経済的貧困というのは耐性があるんだけど、心の貧困はキツイ。庶民が金持ちにある心の貧困までかぶってしまうとさ。ネットなんかは、欧米は、心が豊かになることが重視されているのに、日本はどうみても心が貧しくなるばかりだよ。悪い意味でのブラジル化していくのは嫌だなぁ。

せめて心の豊かさを取り戻してほしいものだ。文化面が江戸時代より劣るようでは、とほほ。

↑鎖国の話じゃねーよ。。

派遣やパートが増えると会社の質は落ちる
それと同じこと

>>優良な移民
どうやって優良な移民だけ選別して受け入れるんだよw

愛知とか行ってみ? 郊外とかブラジル人だらけでドン引きだぜ

ブロック経済で戦争ですね。
本当にありがとうございました

>>優良な移民

日本の国力を落とすために、周辺国は刑務所の囚人を移民にしたてて送り込んでくることは間違いない。

毎度勉強させて頂いてます。
隊長の自分の意見を説明する能力は
スバラシイとオモタ。

グローバリズムが信仰の対象となってるという分析はあってるかな。
それ以外の政策分野の論評は賛否半ば。でも考え方は分かるし隊長らしいリアリズムに満ち溢れてて、本音はともかく表向き賛成できる地位ある人は少ないんだろうけどな。

経済効率の改善が神とかいってるひとはまず、その経済効率とやらの根張りと花の付き具合についてよく見直してみて、それなりのお花畑がうまくできるようならその結果と一緒に発表してもらえると喜ぶひとは多いんじゃないかしら。超巨大なヒマワリが咲いてその周りは砂漠でおkということならお呼びでないかと。

ハテブで笑えたが
>>pugiemonn つまらない。まず手を動かしてみようよ。

隊長ほど手を動かしてる人もいないと思うぞ。。。

これも笑えた。はてブより。

>activecute 日本はじまったな, 長すぎて読めない
>fk_2000 むつかしい
>Baatarism わかりにくい文章ですね。

はてなーの知的レベルが大変よくわかるブックマークありがとうございました。

しかし、この文章が理解できないのか?ゆとりか?ゆとりなのか?

activecuteのブックマーク
小学生女子児童のコスプレAV 「このえのじかん」発売
ニコニコ動画(RC2)‐アイドルマスター 春香 Pへの恋歌 NAO
初音ミクとセックスできるのなら金を払うか」とか考えてみたり。
ノーブラの女の人の画像下さい - スチーム速報 VIP

>不法移民じゃなくて優良な移民だったら

みんな突っ込んでるけど突っ込まずにはいられない。
どうやって選別すんだ。
そのコストは。
富裕層が日本を安住の地とやってくるんじゃなくて、
貧困層が日本を食い物にするためにやってくるのに。

世界人類皆引きこもりになればいいのに…と思う

I11 おとぼけ。「誰がグローバリズムの利益を享受したのかはっきりしない」と本気で言っているのなら頭が悪いし知ってて言っているなら人が悪い。「何もせず動かない」か。山本氏らしい無責任で怠惰な生き方だな。

↑文脈全部切り離して利得のとこだけ突っ込み入れてるバカがいて激しく笑ったw
結局何も読めてないわけだなw

やっぱり移民の選別って無理なのかしら。移民を受け入れるのはリスクが増大するだけだってのは分かりますが。
ところで今、移民を受け入れようと言っている人たちってどんな人なんでしょうかね。

水際作戦を敷いて、優秀な移民を選別するのはある程度可能だと思うが、選別された移民に連なる暗愚な親族郎党一味がセットになることを考えると、やはりオススメできないといわざるを得ない。
無用な異文化衝突を引き起こすだけ。

優秀な民と暗愚な民の比率については、別に移民に限った話ではないので、既存の資産を有効活用したほうがリスクが少ないってだけではないの?

主張、間違ってると思います。

アメリカ、コロンブス以来、移民増え続けましたけれど、国民の生活水準下がりましたか?

かつての黄禍論者のアメリカ人は「日本人が移住してきて白人たちの職を奪う」「イエローモンキーゴーホーム」「キルジャップス」などと言うてましたけど、日系アメリカ人は、アメリカにとって不安定要因でしたかね。

そうだったかもしれませんね。
でも、乗り越えられない問題ではありませんでしたね。

まぁ、ハッキリ言えるのは、切り込み隊長殿が、根本のところで、人種/民族差別主義者だということでしょうね。経済の言葉を振りかざしてみても、それは糊塗しきれませんな。

そのころは経済は拡張基調だったでしょ。パラメータが違うから結果も違うと考えようよ。

>アメリカ、コロンブス以来、移民増え続けましたけれど、国民の生活水準下がりましたか?

現在下がり続けているし、これからもっと下がるよ。
しっかり目を見開いてみることだね。
もちろん、アメリカの勝ち組はこれからも安泰だよ。(社会コストの増大を除けばね)
アメリカの弱者、敗者の生活水準はこれからもっと下がるよ。

アメリカに住んでみれば分かるのだが、凄い競争社会だよ。
精神的肉体的に軟弱な普通の日本人が耐えられるかね?
もちろん、優秀な日本人は大丈夫だけどね。

今程度の格差社会でピーピー言ってる日本人が本格的な移民グローバル社会で生き残れると思ってるのかね?
もちろん、優秀な日本人は平気だけどさ。
並以下の日本人には酷過ぎるよね。

過保護に守られた今の日本でさえ、格差社会だと言って紛糾しているのに、本格的な移民グローバル社会になったらどうするんだろうね?
確かに、アメリカ人エリートは過保護に守られた日本を見てバカにしてるけどさ、その過保護状態ですら満足できないのが今の日本人なんだよね。
本格的な移民グローバル社会になったら発狂するんじゃないの?日本人。
それでもOK?

>>アメリカ、コロンブス以来、移民増え続けましたけれど、国民の生活水準下がりましたか?

植民地主義時代とポスト冷戦時代のいまを比べて何を主張したいんだ?

心から日本という国を愛してるなら移民も許すけど
どうなんだよ?

金持ちよりも貧民のほうがよっぽど心が貧しくないかな。「金持ちは心が貧しい」とかなんとか言って僻みを誤魔化してるんだから。

移民を受け入れるとどうのって考え方がオープンソースとかネット上の不特定多数を信じない人と同じ発想。
単なるコンサバ。日本の将来が萎縮してるのではなく、隊長の発想が萎縮しているだけだと思います。

取りあえず日本語を喋れ聞き取れそれなりに会話が成り立つ、平仮名片仮名くらいは読み書きできる、てのが多少はマシな移民の選別基準になるのではないかと。

誰が選別試験のコストを負担し、誰が選別試験を実施するのか、はおいといて。

子供が生まれたら、意見変わると思うね。

子孫を繁栄させる「コスト」って必要だ。
今から手間暇時間掛けてボチボチやらねば。

子供が二人以上いる家庭を平均と見なし、
チョンガーやDINKSなどは大幅増税で良いと思う。

はてぶより

>tei_wa1421 なんでこういうのって日本の経済成長は終わった論になるんだろ、きもい

tei_wa1421のプロフィール
理系特に工学系の教育を受け、多大な影響を受けたなにかと影響されやすい技術者の卵(のはず)。今年度で無事孵化予定。趣味は読書、ゲーム、ラーメン食べ歩き

tei_wa1421のブログ
大学を卒業して1年、社会人になって1年
今年度についてはとりあえずお給料分の仕事ができるように、会社に頼らなくても生きていけるよう、何事も楽しめるようにそんな方向目指した1年にしていきたいな。

社会人1年生が切込隊長に「きもい」と言い放つ、これがモチオ君のいうフラット化ですかねえ。tei_wa1421君がんばってね(棒読み)

無能なものは国にすがるしかない
これは歴史的真実ですね、ええ

>>アメリカ、コロンブス以来、移民増え続けましたけれど、国民の生活水準下がりましたか?

この例えでいえば、
日本人はネイティブアメリカンなわけですね。わかります。

>にゅる
尊敬されたきゃミャンマーに送金してやれ
金持ちなんだろ

このままいけば、ウォルマートで時給500円のアルバイトができるだけでも勝ち組って日が来るんですね。

>アメリカ、コロンブス以来、移民増え続けましたけれど、国民の生活水準下がりましたか?

アメリカには対人口比で膨大な量の天然資源や平らな土地がある。鉱物資源や農産物の競争力で生きていける。むしろ未開発・未使用の土地を活かすために移民が必要であり続けてきたのです。いや、今でもそうでしょう。おまけに世界最大の軍事大国でおまけにドルが世界の基軸通貨であるために、世界からの富の収集・再収集が可能です。

日本は国土の8割が農業耕作が難しい山で、天然資源などほとんどありません。人口はアメリカの3分の一以上もいるのに。その人口でカリフォルニア州とほぼ同じ面積の国土の2割しかない平地を分け合ってる。農業と商工林業で。

頼むから基礎条件が全く違う2国に、全く同じ経済社会モデルを無理やり適用しようとするのは止めてくれませんか? 

おまけに、それに反対を唱える隊長みたいな人の精神的な問題みたいに言うのは、的外れが過ぎます。国土の基礎条件が全く異なるのは、その国土に生きている人間のイデオロギーとは、まったく関係ないことなのに。日本にアメリカと同じ国土と資源をくれるなら、もっと移民受け容れも賛成ですけど。 

>おまけに、それに反対を唱える隊長みたいな人の精神的な問題みたいに言うのは、的外れが過ぎます。

ろくな根拠もなく精神的な問題みたいに言う奴の精神の方がよっぽど問題ありってことですな。
この手の輩に限って自分の考えは無批判に崇高だと思っているから始末に負えない。

知らないなら黙ってればいいのに 小寺信良

>その人口でカリフォルニア州とほぼ同じ面積の国土の2割しかない平地を分け合ってる。×農業と商工林業で。→○農業と商工業と一般住居で。

ここだけ補正しときます。昨日は急いで投稿したので。

Posted by: pong | 2008.05.09 at 01:47
Posted by: うーん | 2008.05.09 at 10:39

まぁ、ハッキリ言えるのは、「純粋日本人」では無さそうだな・・・

新自由主義とはショック・ドクトリンの信奉者なのでは?

>ショック・ドクトリン

実を言うと、センセーショナルなジャーナリスト視点としては新鮮と思われたけど、学術的には初歩的なこと過ぎて相手にされてないというのが実情。

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    ブロガー・投資家・イレギュラーズアンドパートナーズ代表取締役。
    著書に「ネットビジネスの終わり (Voice select)」、「情報革命バブルの崩壊 (文春新書)」など多数。

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