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2008.04.11

空間ゼリー『私、わからぬ』を見物に逝った

 赤坂レッドシアターで劇をやっているというので先日見物したのであるよ。


空間ゼリー
http://www.kuuze.com/
あらすじのようなものとチケット売り場へのリンク
http://www.gekidan-online.com/news/63.php


 といっても、私自身の観劇の経験値が足りないこともあって、劇の良し悪しはよくわからぬ。ただ、作中出てくるおっさんが良い味出していたので大注目。リストラされて自宅警備員となってるおっさんが、一家の中央に居て右往左往している姿は感動。やはり、優しい父のありようはああでなくてはならん。甲斐甲斐しく妻の仕事を手伝ったりイベンターに徹したり仲介役になったり騒動の火種になったり、おっさん失業してるのに忙しい。


 内容自体は煮えない性格の出戻り長女と身持ち崩し型次女とその他大勢風末弟とが無闇に一軒家でバトルロイヤル。騒動師は次女だが、ああいう女は身の回りによくいるので激しく共感。演技が体当たり過ぎてプロレス然としているあたりも好感度が高い。劇の始まりから終わりまで、居間でネーム書きっぱなしの長女もイカス。いいから自室戻れよ。それだと劇にならんか。


 出入りし放題の一軒家で家族のスキャンダルが露顕し放題ってのは新しいな。もう少し一家の事情って隠すもんじゃね? どさくさに紛れて出張ホストの小林さんまで出入りしているし。何してんすか小林さん(笑)。周囲ももう少し不自然さを感じたほうがいいと思うけど、あの父が居る限りすべては許されるという。次女が炸裂して末弟とプロレス開始しても父ここにあり。居間でセックス寸前であってもすべて父によって許容されるメンタリティというのは偉大だと思う。


 劇の全体的に馬鹿女密度が高く、男目線からすると「そんなのほっとけよ馬鹿女なんだからよ」と思うような事例が次々と発生し、世話焼きなんだか物好きなんだか分からない親友とか、うだつがあがらないくせに独立して会社作った男に罵声を浴びせる次女とか、そもそもお前らもたいした仕事してもいねーだろという状況をあそこまで濃密に描けるというのは凄いな。


 そんでろくでもない末弟が最後にゲーム業界入りして大団円。いやー、大学四年の冬にセガ入社してもデバッガー要員だと思うよ。ソルジャーだソルジャー。しかもいま、セガは景気悪くてリストラしてるから。背広着て逝くほどのもんじゃ。たぶん父と同じ心境を味わうことになると思うよ。京都が舞台みたいだから、入るなら任天堂だろ、でも入れなかったから微妙なラインでセガという立ち位置か。よく考えてるぜ空間ゼリー。


 最後は父が大相撲を披露。そういうオチだったか。身内がラスボスパターン。いいねいいね。最初は失踪した長女の夫が実は死んでて、締めに遺骨で登場とかって流れだったらシュールだなと思ったが違った。やっぱ遺影を胸元に掲げてお通夜ってのが本筋だろ。実はバラバラ死体でした、みたいな。犯人は小林さんだった、みたいな。泣き叫ぶ長女の目の前で父と小林さんで実家プロレス。見たかったな、小林さんのプロレス。途中、お茶請け的に登場するババア三人組が素晴らしい。つまらんもの見せられて、もうあの家には足踏み入れないんだろうか。むしろ、後日談希望。


 まあ、客の大半が女性だったんで私自身は浮きまくりだったんだけどね。なんか劇を見慣れてる人よりは、他人の家庭をゆるゆると見物してあれこれ思いながら楽しもうって感じ。経験値のある人からすると違う印象を持つんだろうけど、観劇素人の私としては父@失業が面白すぎた。父頑張れ父。


 注文があるとすると、タイトルが良く分からんな。『私、わからぬ』って、これじゃほんとわからぬ。むしろ『もう知らんよ』とか『どうでもええがな』とかのほうがそれっぽい気が。適当に言ってるけど。でも面白かったよ。父の大相撲をもっと見たかったけどな。そんな怒らんでも。


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Comments

隊長、劇見るのか
面白そうだな

主婦向けドラマと同じような内容だな
当たり前か

山本直樹の「ありがとう」みたいな感じか。

>劇の全体的に馬鹿女密度が高く、男目線からすると「そんなのほっとけよ馬鹿女なんだからよ」と思うような事例が次々と発生し、世話焼きなんだか物好きなんだか分からない親友とか、うだつがあがらないくせに独立して会社作った男に罵声を浴びせる次女とか、そもそもお前らもたいした仕事してもいねーだろという状況をあそこまで濃密に描けるというのは凄いな。

昼ドラのダブルバインド(古ぅ)→自己弁護っぷりも凄いですが、
女性独特の論理性質から一々状況に適応しちゃう結果→過剰な生って、コメディだものな乾いた笑いも要るよなと少し同情。
これで「オマエノセイダ!!」とか言わなきゃネエ……

嫁連れ強制観劇そして予想通りの駄劇
それでも憂さを書けぬこの身空

ってとこなんだろな
どうせ作は女だろって思ったらビンゴ
大石静みたいになるんだろな
あぁ、糞みたいな作家が増えるばかりだ

隊長が新婚生活を満喫していることだけは解った。

空間ゼリーって知らなかったんだが。。
面白いのか?
明日暇だし見に行ってみるかな

その劇は見てないが、家庭モノでは
居間でセックス未遂→親に見られる→家人と間男で大相撲
は定番だと思う


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   ([[[[[)<  おおっとここでダンゴムシの大群が!  ([[[[[)<

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嫁さんの影響?芝居は楽しいのは楽しい。

http://www.kuuze.com/image/_MG_7154-1.JPG

左上から左に
6点 8点 5点
6点 7点 6点

http://www.land-navi.com/backstage/report/kuuze/report/1/index.htm

まぁ見に行きたい奴は池
ただし「女磨き研究家」が書きそうな脚本が
耐えられる奴だけにしとけ

で、どれが隊長の嫁さん?

ドンドン、イケ! ついでに、歌舞伎なんかも、いいんでないの?

みなも家出して楽しんでほしいぞ。外は面白いことであふれているぞ。

たいちょに贈る言葉↓

「鰻を食った次の日は
とうさん、かあさん
仲がいい」


近所の鰻屋のポスターw

とうちゃんのウナギをかぁちゃんが……


もしかして、これから、「たこつぼ」ネット論争が勃発か?
つぼといえば、「たんつぼ」も古く新しいし。


観劇にいかないうちは、ダメぼ。そういう人たち。

東京だけで、スゲーたくさん!
芝居、クラシックコンサート、映画、ロックライブハウス、ジャズ、スポーツもよりどりでさ、デモがちょっと少ないな。

でだ、ネットって、本を読むだけの延長でしかないから、キモイんだよ。
字しか読めないというのは、異常すぎる。

>>ネットって、本を読むだけの延長でしかないから、キモイんだよ。

書を捨て町に出ようってとこらしいが
寺山の詩は揺さぶられたが演劇は合わなかった俺には
幾ら演劇を見ても揺さぶられない鉄の心を持った

目白や代々木の小劇場でも見て来たが
マスタベなんだよテレ朝並みの目出度さで
役者の演技は回数重ねりゃ上達するが
作家の中身は…

ま、ネット=キモいの論理は如実に演劇のレベルに見合ってるのは確かw

空間ゼリーは焦げ茶さんへの付き合いで?
律儀っすね。

若いねーちゃんにーちゃんの間には刺身の妻よろしく
元気なおっさんおばちゃんがいるのはよろしいっす。

昨日観たけど、伏線の回収が早すぎて
結論が分かりすぎで後半萎えた

でも全般的に気合入ってたし
面白かったよ

劇をみたのは生まれてこのかた
4回ぐらいだけどな

4月18日.平成関東大震災
※サーヤの誕生日

隊長,気をつけてー

18日前後は大手の決算とか色々出る時期だから楽しみですな。

つまり一軒家プロレスを見ればいいんだな!

むしろ一軒家大相撲

むしろ一軒家大相撲

喜劇サザエさん?
観客が疲れそうだね。

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    やまもといちろう

    ブロガー・投資家・イレギュラーズアンドパートナーズ代表取締役。
    著書に「ネットビジネスの終わり (Voice select)」、「情報革命バブルの崩壊 (文春新書)」など多数。

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