デカップリング論をそもそも私は良く分かっていない(笑)
今日ちょうどマカオの件でいろいろ発生してる関係で中国経済の話をしにいった。ダメ外資の人たちといかに互いの中国ビジネスがダメであるかを誇りあっている中で、いま流行のデカップリング論の話が出て興味深かった。でも話聞いてると、まあそりゃそうなんだろうけど、完全に市場を切り離せるなんてマレーシアじゃないんだし無理だろーとしか思えないし、どっかの主要貿易国が景気後退局面にブチ当たっても被害ゼロなんてことはまあねえだろ。
中国が世界の工場とかいってうんたらという議論はともかく、中国の内需が大きくなり貿易の関係性が複雑になっていくから相対的にアメリカ市場に対する依存度が減るよね、だからアメリカが大幅な景気減退局面になっても中国なら中国、ベトナムならベトナムの経済が蓄積した富が使い果たされるまでの間は、少なくとも危機的局面にいきなり陥るとは思えない。アメリカの景気後退が中国経済全体に直接与える影響の多寡を考えるよりは、むしろ中国国内の固有の経済事情を考えたほうが危機感を確認しやすかろうと私は思う。
中国で限定して言うなら、インフレであり一部を除く地価の極端な下落であり上海・香港株の下げであり国内メインでやってる各上場企業が出すあまりばら色ではない将来収益予想である。アメリカと新興経済国の経済が完全に分離されデカップリングだーなんて非現実的なことを論じてどうするのだろうと思う。以前よりはアメリカ経済の存在感が相対的に弱くなり、弱くなるだろうという風に市場も考えているからドル安なのであって、アメリカ発の世界恐慌がどうだからデカップリング論とかいうのは本末転倒というか、金融を触っている人間がかつて日本発のシステミックリスクとかいって騒いで回っていたころから脳みそが進化してないんじゃないかと感じる。
いや、それはあくまで理詰めで考えた予測としてはそうだというだけであって、実際にマジにアメリカが凄い勢いで経済クラッシュして、大統領暗殺されて、なんてことになったら話はさまざま転がるわけだろう。けど、少なくとも「いまは」新興各国がアメリカ向け輸出を減らして依存度を下げているのだから、影響度は小さい、でもアメリカが想像以上に経済失調起こして米国依存度の下げスピードよりも強くタグされたら新興国経済も一気に連鎖するかもよ、という話に過ぎないと思うんだがな。
デカップリング論であれこれ言うのはいいんだろうけど、ローカル通貨に転落した円の存在感がどうのとかいって円の強い弱いをついでに論じている奴がいたんだ。話を聞いているうちは、ふーんなるほどそういう話もあるのかねと思って黙っていたが、会社に帰ってきて改めて小首かしげて考えてみたら全然関係ねーじゃんか。首絞めてくれば良かったな。


Comments
>相対的にアメリカ市場に対する依存度が減る
これで全てでしょ。「完全に」切り離されるわけはないけど、「以前よりは」影響を受けにくくなってる。そんだけ。
元ネタはこのへんすか:
http://ameblo.jp/kadokura4/entry-10078879402.html
Posted by: luke | 2008.03.17 at 22:30
>これで全てでしょ。「完全に」切り離されるわけはないけど、「以前よりは」影響を受けにくくなってる。そんだけ。
でもさ、それだけの議論なのに何でいまさらデカップリング論って持て囃されてんの?
ちょっと考えれば誰だってわかりそうなことじゃん
Posted by: | 2008.03.17 at 22:41
↑もともとはOECDの論文
門倉博史のやつは、ビミョーに議論の本筋からは外れてるんだけどね
まぁ、日本の週刊誌もズレまくってるから別にいいけど
Posted by: | 2008.03.17 at 23:02
そういや隊長は中国経済の専門家でしたな。本も出してたし。
Posted by: みかん | 2008.03.17 at 23:18
デブのカップリング論
Posted by: | 2008.03.17 at 23:22
やっぱり小浜ってそういう役回りなのか
Posted by: チン毛 | 2008.03.18 at 19:02