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2007.12.05

民主党のガセ騒動について

 今回ばかりは民主党に同情してやまないんだが、とりあえず永田メール騒動と並べて論評する記事が出たので雑感など。


http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/071205/acd0712050403001-n1.htm

 額賀氏が同席していたとして、それ自体が倫理的にどう問えるのか悩ましい内容ではあったのだが、民主党がこぶしを振り上げた以上、それをどう捌くのか注目してたところ、やっぱりガセだったと。そこには何の陰謀もなくて、会合出席予定者のリストを出席者から直接民主党本部が入手しただけの話であるようだが、そこの出席予定者が全員出席していたかどうかの確認を怠り、見切り発車で大見得を切ったところ空振りだったという始末である。


 ただし、これらの宴会で額賀氏が出席していたかどうかと、いわゆる防衛利権で防衛族議員なるものが存在していて国防予算で甘い汁を吸っていたとされる問題とは別物であって、確かに我が国の調達単価はやけに高いよなという国民感情とセットになった場合、さらに防衛予算が削られかねない。それも、取り立てて根拠のない与党議員の宴会同席疑惑ネタで世論が○×クイズをやったんだとすると、これは立派な世論操作なんじゃないのという。


 民主党の榛葉氏という代議士が、対テロ特措法の審議で「インド洋から自衛隊が撤収したら大変な影響が出ると言っていたが、いま影響出て大変なことになってんの?」とかいうのんびりした発言をしちゃって、影響が出て大変なことになったら安全保障にならんだろ馬鹿という面白展開になっている。印象として榛葉氏は民主党の中でも比較的まともな人の部類に入るので、かえって民主党が心配になってくる。


 「民主党が無能だから疑惑を追及できないんだ」と考えるよりは「民主党が空気を読んでガセネタで踊って問題全体をウヤムヤにする高度な芝居」と裏読みして、さっさとほかの重要法案を通して欲しいです。ついでに民主党から脱走議員が出て独立会派か何かができて総選挙がナシになるとなお良し。


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首相 新テロ対策法案に協力を
 参議院外交防衛委員会は、福田総理大臣や関係閣僚が出席して、4日から新テロ対策特別措置法案の実質的な審議が始まりました。
 この中で、民主党の榛葉賀津也氏は「民主党は法案に反対だ。政府はインド洋から海上自衛隊が撤収すればたいへんな影響が出ると言っていたが、中断から1か月たち、どれだけたいへんなことが起きているのか」とただしました。
 これに対し、福田総理大臣は「日本が国際社会の一員としての責任をどう果たすのか考えたとき、できるかぎりのことはやっていくという姿勢は崩したくない。それが日本の生きる道だと思うので、給油活動はぜひ再開したい」と述べ、法案の今の国会での成立に重ねて協力を求めました。
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http://www.nhk.or.jp/news/2007/12/04/d20071204000083.html


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Comments

 そもそも的に民主党なんかに票をブチ込むクソバカタレがのうのうと生きてるからダメなんで、次回選挙まで断腸の思いで待っててやるから次回以降選挙活動するな馬鹿と。黙って寝てろハゲと。そういうことでいいんじゃないかなぁ。

ほうほうそれでそれで?

辻泰弘か
隊長人悪すぎ

そうか、出席予定者が全員出席しているとは限らないのか。これは盲点。でもこれってほとんど罠だよね。

民主党のセガ騒動

官僚は霞ヶ関だけで働くのでなく、
防衛省なら、年に一週間は、役職に関係なく、自衛隊で訓練を一般隊員とする。
農水だったら、農作業、船に乗るとかさ、
政治家は、地元の小学校で教員をやったり、用務員をやったりさ、
もっと、一般人と付き合ったほうがいいよね。

先進国や大国と比べて、
まるで接点がなさすぎるのは、
どうみたって、江戸時代から進歩していないよね。
いやもっと遅れているかも。
幕末では、下級武士からでも、重要ポストにつけていたし。

>もっと、一般人と付き合ったほうがいいよね。
すると、癒着と言われる罠。

いわゆる「大連立」事変がポシャった前後に、
「小沢さん、せっかくここまで来たんだから(一緒に)やりましょうよ」と熱弁を振るった舎弟がいたと記憶しているが、

こうなると、「ここまで」って何処を及第にしているのか、
果たしてそんなあやふやなものを手掛かりにしてよかったのか、疑問がね……どうしてもね……

榛葉議員だけでなく、次に質問した民主党の柳田稔議員は
「フランスもドイツもイラクに参戦しなかったのに
世界から孤立しなかったし経済的打撃もなかった
じゃないですか。日本がイラク・アフガンの全部から
撤退したからといって日本への信用が失墜するのか?
私はそんなことないと思う」
「対案を出せと与党は言うが、自衛隊がインド洋から撤退
したことこそがわれわれの対案ですよ。」
と、のたまっておりましたよ。

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    ブロガー・投資家・イレギュラーズアンドパートナーズ代表取締役。
    著書に「ネットビジネスの終わり (Voice select)」、「情報革命バブルの崩壊 (文春新書)」など多数。

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