「日本に機密漏洩」で中国・元大使館員に死刑判決

　出ました。

http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20071114k0000e030062000c.html

　もしあれで死刑になるなら、日本人で死刑にしなきゃいけない人がいっぱいいると思うんですがね。ネタの湧き上がり元が日本財団って書いてるあたり、寸止めな感じはしますが。

　例えば、今週の週刊朝日のヘッドストーリーで上杉隆氏が”官邸が封印する「アルカイダ情報」”という記事を執筆していて、まあそんなもんですよねという話です。これは、上杉隆氏本人がどうであるかではなくて、”装置”として上杉氏＆週刊朝日がどういう役回りを演じているかという部分を考えないといけないんですが、捉えられ方は千差万別のようです。

今週の「週刊朝日」
http://opendoors.asahi.com/data/detail/8691.shtml
現在、削除提案中になっているWikiの「上杉隆」ページ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8A%E6%9D%89%E9%9A%86

　で、上杉隆氏は鳩山邦夫氏の元公設秘書をされていて、外見からは関係があるのかないのか実質は分からないまでも、一定の配慮はあるだろうと考えるのが普通です。ただ、ご本人のブログ読んでますと鳩山事務所から出入り禁止になったって書いてあるんですよね。これをプロレスと見るか、本当にそうなんだと思うかどうかは読み手次第です。

http://www.uesugitakashi.com/archives/51179924.html

　さらに、過日の鳩山邦夫氏の「テロリストが平気で日本をうろうろしている」という発言は「治安に関する私の発言に一つのうそもない」と報じられます。鳩山さんは本当に余計なことを言う…　やさがいまいち分からず、踏み込む先さえ特定できてないテロリストのことを現職の大臣が言うのは、確率的には存在するだけの「関東大震災が起きるかもしれない」と発表するようなものです。対策が取れない問題であればなおさら所轄大臣は黙っていてもらわないと国民が困惑するし、対応する機関も苦慮するんじゃないでしょうか。

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20071110ia23.htm
http://www.asahi.com/politics/update/1111/SEB200711100024.html

　と、一連の問題を語ったところで、問題ですが、もし中国の司法だったら、この一連の鳩山騒動で逮捕されるのは誰になるでしょう(笑)。たぶん、アルカイダの潜伏情報を当局に持ち込んだ協力者が引っ張られます。

　あと、アルカイダ情報が隠匿されているかもしれないことは、実は公開情報で充分すぎるほど分かりそうなもんです。むしろ、官邸にはたいした情報が集まっていなかったという邪推をする向きが増えるかもしれないですね。

　そう考えると、アルカイダ情報に限らず、台湾など想定有事の情報が集まった先で、誰かが出先機関を通じて中南海に「その情報が官邸に存在すること」を教唆し、その情報から逆算して炙り出されて逮捕されたのかもなあと思うと、個人的には「どうあっても、彼を帰国させるべきではなかった」と考えます。

　まあ、言うだけなら無料ですけどね。