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2007.11.07

鳩山法相「さすが小沢一郎先生だ」

 鳩山法相はいまや大ブレイク目前であり、その発言に注目が集まっているんですが、また何か言ってます。


http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20071106ia21.htm

 駄目だこりゃ。


 報じているのが読売新聞であるという時点で何をかいわんやって感じですけど、兄の由紀夫民主党幹事長に手紙を書いて余計な動きをするよう促すような寝た子を起こす活動にせっせと従事するなどの惚れ惚れするような活躍には惜しみない拍手を送りたいと思います。


 思うんですが、福田首相というのは相当な深慮遠謀で鳩山邦夫氏を法相に就けたのかなあ、と。死刑囚からすれば、鳩山法相がハンコ連打すれば数珠繋ぎになって電気椅子送りになるわけで、鳩山法相なら何をするか分からないという恐怖と、鳩山法相じゃ死刑にされても仕方がないよなと諦められそうな微妙な存在感とが、絶妙なバランスでブレンドされているように思うのです。どうなるか分からんのですから、死刑になりそうな重犯罪は確かに減るでしょう。治安対策も重要な政治課題であるなか、人事一丁で自ずから死刑囚が減る作戦を考えた福田首相はなかなかの男です。


 一方、渡辺恒雄氏と読売新聞はどこまで頑張るんでしょう。小沢さんが辞意撤回したあと、紙面に鳩山法相を連れてきてビッグな失言を誘導するかのごとき報道姿勢は、かなり連立に前のめりな気がして好感が持てます。


 むしろ、読売新聞が宣言したかったことは、精彩を欠いた山崎拓氏から昇り竜の如き赤丸急上昇である鳩山邦夫氏に、”自民党内の面白政治家”というポジションにおける世代交代を促したいという話じゃないかと。何か大きな政変があって、対応に困っているときとりあえず鳩山邦夫氏にコメントを求めれば物議を醸すような発言をしてくれて、それだけで数日は国民の目を問題からそらすことができ、その間に有力者との間で何らかの妥結案を導き出すという高等戦術の具として機能させようという作戦です。


 逆に、何で私たちはいままで鳩山邦夫氏の才能と存在感に気づかなかったのか、深く反省すべきなのではないかと。勉強はできても能力がないと人の役には立たないという命題に、鳩山邦夫氏は立ち向かっているのかもしれません。

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Comments

いいから、早く寝た方がよいのでは。
●福田首相したくても、占い機能が破壊されているので如何ともしがたいですな。
福田ファンとしては▼鳩山(弟)でお願いします。

こんな世の中で、
真夜中に労働してきたぞな。
他の会社がいて、わけのわからない大声をだしていて、恐かったし、
うちのメンバーの車が、パトカーに職質されるし、
いい勉強になった。

氷山の一角なのかどうかわからんけど、
いったい、政治家官僚は、日本を知っているのかねー?

記事が削除されてますね

>どうなるか分からんのですから、死刑になりそうな重犯罪は確かに減るでしょう。

いざって時に、「そういえば、現法相は鳩山邦男!!」なんて脳裏に浮かぶのでせうか?
それとも次期法相にも、免許皆伝の奥儀として継承・定着させますか、「鳩山邦男の位(くらい)」とか言って。

こないだの総裁選の時は、
優秀な人だと思ってたのに…

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    やまもといちろう

    ブロガー・投資家・イレギュラーズアンドパートナーズ代表取締役。
    著書に「ネットビジネスの終わり (Voice select)」、「情報革命バブルの崩壊 (文春新書)」など多数。

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