« August 2007 | Main | October 2007 »

2007.09.30

GREEでGREEの社長が馬鹿にされている件について

 タイトルが「大人は汚い! また儲けるのか?」となってますが、GREEが大儲かりだという話は聞いたことがない私はGREEのアカウント自体がどっか逝ってしまいまして、実物を見物することができません。残念だ…… 携帯からいますぐ登録! と言われても個人情報取られるのやだなあ。


http://www.downloaders.cn/2007/09/29025030.html
http://remake.seesaa.net/article/57473130.html


 GREEに勤めるバイトにメールアドレスが漏れて脅迫されたんだというような微妙記事まであるようですけど、大丈夫なんでしょうかGREE。なんか絶望的な世界ですが、ちと今日は忙しいのでこの辺で。

Continue reading "GREEでGREEの社長が馬鹿にされている件について" »

2007.09.29

オリックスがヤバい件

 今日、球場(京セラドーム)に逝ってる奴がメール送ってきて、どう数えても500人ぐらいしか客がいないとのこと。そもそも人気は全国区、打率三位の和田さんに貫禄の元ホームラン王カブレラに期待の若手おかわりに巨人ブランドを引っさげた江藤に若手ホープの涌井に世界の大沼とスター選手を大量に抱え、球場名や二軍には現在話題沸騰のグッドウィルをあしらった隙も無駄もない名門球団西武ライオンズを迎えてのこの大事な一戦で客が少ないというのはどういうことか。予告先発は両軍で絶大な人気を誇る岸田(檻)と松永(猫)。もっと試合を観に逝くべきだろ。


 気になってオリックスの選手成績見てるけど、ローズさんがOPS1000超えてる以外は何だろうね、この状況。楽天と見比べても明らかに見劣りする状況なんですが。超有利な分配ドラフトで漏れた選手といっても、岩隈、礒部に山崎といったとこだしなあ。採れるけどオリックスは要らないといった選手ばかりだろ。高須とか藤井とか朝井とか有銘とかさ。何でこんなに弱いの、オリックス。チーム作りに失敗しているとか宮内オーナーが嘆いていたけど、そういう問題じゃなくて、何と言うか、塩谷の呪いとも言うべき負のオーラが漂いすぎな気がするんだよね。


 ラロッカも北川もそれなりに活躍してるんだけど、何だろう、この言い表しづらい微妙加減。広島は金がないから弱いとか、古田は首輪すべきとかいうはっきりした明快な何かがなくて、説明できない根源的な駄目っぽさが蔓延しすぎだ。投手陣がイマイチといっても、ほかにイマイチな球団はいくらもあるしなあ。


 何だろう、このオリックスのヤバさ。不思議。

Continue reading "オリックスがヤバい件" »

『この世界大戦がすごい!! ハーツ オブ アイアンIIプレイレポート』(著・徳岡正肇)

 4亀連載の徳岡氏記事がパワーアップして帰ってきた!! 力の限りマニア向け。これはいい。電車の中でするする読める。激動の第二次世界大戦を擬似体験できるのはゲームの醍醐味ではあるけれど、アクション要素皆無、駄目な国は徹底的に駄目、無理に国土を広げるとパルチザン祭開催というシュールな要素は大人の休日にぴったり。


http://www.amazon.co.jp/dp/4797344164/
http://www.4gamer.net/games/037/G003713/20070813170812/


 やっぱこのゲームを経験していると、世界を相対的に見る癖が身につくのですね。オランダを担当して、せっせと要塞建設しているときも、日本がえっちらおっちら中国の山を歩いて占領していくさまをちらちら見ながら「ああ。日本人は頑張っておるのだな。負けるくせに」とか思ってしまうわけである。まれに日本が突き抜けてシャム超えてインドまで到達しても、補給線伸び切って攻勢限界点に到達して横腹をソ連に殴られて敗残していくどうしようもなさが愛くるしいわけだ。


 アルマゲドンが出て、占領国ICの活用条件が緩くなったのでむしろ資源が足りなくなるなど、困った現象が多発気味なのが難点だが、同盟国からの援軍スパムがなくなりプレイしやすくなる前の徳岡氏のAARはやはり貴重。ご本人の若かりし頃のレーニン的風貌も踏まえて赤軍プレイのなりきりぶりを堪能していただきたいと思います。


 編集も絶妙な手抜きが随所に見られ、それでいて\1,800と微妙なお値段であるあたりはむしろプラス材料。陽が傾き逝くソフトバンク帝国にお布施の意味も込めて各氏力強く購入されたい。個人的にはトロピコとかそういうゲームのリプレイも希望しとく。


 ついでだけど、octave engine面白いね。汎用性高めて是非頑張ってくれー。

Continue reading "『この世界大戦がすごい!! ハーツ オブ アイアンIIプレイレポート』(著・徳岡正肇)" »

福田首相っていい奴だったの?

 読売新聞みてたら、福田さん「『若いあなたがやると言ったら、私が邪魔することはないよ』と安倍さんに言ったこともある」だって。巨人先発の福田は微妙であるが、なんか福田首相人間丸すぎね?


http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070928ia22.htm


 福田首相が政局難で追い詰められて会見するさまがどんな感じであるか一度見てみたい。詰め寄る新聞記者をフフンで返せたりするんだろうか。フフン強いぞフフン。


 自民党からすれば、あとはお金が集まるかと選挙に勝てるかだなあ(笑)。

Continue reading "福田首相っていい奴だったの?" »

2007.09.28

大沼

 いつもの大沼が帰ってきている。投球内容が凄く悪い。初回、四球を出してはきっちりタイムリーを浴び、2回は抑えて「おっ」と思わせておいて、3回は一死から賢介に10球粘られてから連続5安打つるべ打ち大炎上。心から「おかえり」と言いたい。その後、登板した許さんが大沼の出したランナーを全員返す好リリーフ。


 来年は新監督のもとでローテーションの一角に。ぜひ。

Continue reading "大沼" »

なぜ萌えを語るヲタはそっち方面の創作物の中でしか解釈しないのだろう?

 と、煽動的なタイトルにしてもしょうがないのだが。まあ、ヲタの世界から見れば批判を受けるのは致し方ないですしね。言葉足らずで済みませんでした、とかしおらしいことを最初に書いておく。


http://d.hatena.ne.jp/sirouto2/20070928/p2


 「切込隊長の「ツンデレって、ようは悪女」というのを見て「なんだこりゃ」と思います」というのは、ヲタから見れば間違いなく「なんだこりゃ」になると思います。ヲタが記号化した萌えの対象としての女性は、たぶんあまり存在しませんからね… 例示されてる悪女候補も何故だかルパン三世の峰不二子になってます。なんでだ。それも虚構なんですが… まあいいけど。


 当然、ありふれた論拠として「女性経験が不足しているヲタが脳内補完した女性像の記号がツンデレに過ぎんわけだろ」というのを前回は例示したわけですけど、精神的現実なんてものは我々は常に直面しています。男女関係だけじゃなく、上司部下だったり発注元受注側だったり、人間関係が介在する限り必ず「人間、必ずしも言いたいことをすべて言えるわけではなく、表現もできない」わけですね。だから葛藤がある。好きだという気持ちを率直に表現できないから男性に厳しく当たる表現が総じてツンですよというのはヲタの文脈で成立してるだけのもんです。


 一般的には、劇作品など映像表現では俳優の演技を中心に表情や仕草で観る者に伝えようとします。そりゃあ通俗的かもしれないが、女性が男性に思いを伝えられないが故に厳しい態度で当たる行為、そのなかでふとした優しさを見せる行為の落差でヲタが萌えだツンデレだと言ってるのは、演劇なんかでは兼ねてから議論されてきた悪女的表現に分類されますなそうですなという話です。この書き手の中では悪女=目的を持って性的誘惑を積極的に行う女性というような読み取り方になっとるようですが、基本的には本心を知っていながらこれを隠し男性と駆け引きをしようとするような女性のことです。たぶんそのあたりでズレたのだなと思いますが、これもまあいいや。なので、私が言いたいのは「悪女的表現⊇ツンデレ」です。プリティウーマンでも観りゃ分かるかもしれません。


 だから、ヲタがそのような女性表現を切り出してツンデレと言って盛り上がっているのは、逆に演劇とかを仕事でやってる人たちからするとやや使い古された通俗的な表現の一部にしか見えないと言うし、ただ私らは「それは”商品”なんだから、それをありがたがるヲタがいる以上、それで飯を喰おうとする企業やクリエイターがいるのは当然」という議論になります。ああ、話がどんどんズレていく… まあいいや。


 逆に、ヲタがヲタの中で盛り上がって、世界のヲタが共通認識しかねないヲタの中では品質の高い表現が、いざ一般人の中で評価してみると一顧だにされないという現象も起きうるわけです。正直、頭の痛い問題なんだそうですけどね。だから、ヲタマーケットの中で喰ってる人がヲタが作る生簀から出たとき意外に評価されない場合もままあるというのは、現象としては一般化しうる話かと。


 だから夕方の時間帯で子供向けアニメを放送する地上波枠がなくなって、年代横断で楽しむアニメがなくなりつつある現状ってのが到来するわけですけど、まああくまでこれらはマーケット側の視点ですね。


 あと、たけくまさんが代理店のことをエントリーしてました。かねてから問題視される、手塚治虫以降のアニメ産業の体質的課題そのものっスね。


http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2007/09/post_6661.html


 昔、『投資情報のカラクリ』という本でアニメ業界の体質的課題について私も論述したんですけど、現在もあまり解決はしていません。アニメに限らず、コンテンツファンドという水物の世界では致し方ない話ではあるんですが。


 唯一、たけくまさんの問題意識に一石を投じるのであれば、仮にスポンサーが支払った5,000万、アニメの制作にかけられるのが800万という構造については、


 そ れ は 地 上 波 波 料 & 広 告 費 用 を 含 む ん だ ぜ


 という話です。彼らはテレビに広告を出すのに5,000万を支払っているのであって、アニメを制作するのに5,000万を払っているわけではありません。夕方の時間帯に1クールの地上波広告(テレビCF)を出すために3,000万払ってるわけで、別に広告主はアニメそのものの作り込みだけを求めてお金を出しているわけではない以上、経済産業省らが問題の所在を指摘する資料を作って「コンテンツ立国だ」といってもお門違いな部分は多少なりともあるような気はします。波料下げろというなら話は分かるけど、それは放送行政であって管轄は総務省放送村ですからな。経産省が何言っても無駄無駄無駄無駄。


 もっとも、そもそも夕方や深夜の時間帯がアニメで「埋め」する編成になっているのは、コンテンツのバラエティリティを確保することだけじゃなくて、アニメが相対的に制作費が安いから、というのもあります。アニメ製作者で「うちらは安い給料で使われている」という考えを持つ人が多いのも事実で、同情もするんですけど、じゃあ二倍なり三倍の制作費を投じてペイするアニメがあるのかと問われると「……」という話になります。


 いや、別にフルCGアニメの劇場作品の数字が芳しくないというので愚痴のひとつも言わせてくださいよ的な話もないわけじゃないんでしょうけどね。でも、ヲタにターゲットを絞ったヲタアニメは本数が大量に出ている割に採算が合わないのでよりコストを切り詰める方向にこそ逝くけど制作費を上げてクオリティを確保する方向には絶対ならないだろうということだけは言えると思います。だって単価倍にしてもアニメのクオリティは必ずしも上がらないでしょう、という… いやいや。


 あと気になってたのは、おっさんの記事…。


http://d.hatena.ne.jp/otokinoki/20070918/1190098668


 「エンダーのゲーム」について。ああ、アメリカの出版事情については私は何も知りません… 興味があったのはSF大会では何かいつになく緊張感のある話し合いがあったらしいと人づてに聞いていた件について。私はSF者ではないので微妙なんですけどね、ただ、世界的に売れるコンテンツを企画しようという話になると、日本型の現実を描いた社会派やラブストーリーは駄目、ファンタジーは日本固有のものだと駄目、ということになると必然的に近未来系の素材じゃないと売れないんじゃないかという話になりやすいってのがあると思います。


 だから、日本人作家のSFにイメージビジュアルをくっつけただけの企画書が乱舞する傾向にあるんですが、果たして本当にそんなので回収できるんでしょうか。誰か助けて。

(追記 19:40)


 触れようと思っていたのを忘れていた。ARTIFACTの記事。


http://d.hatena.ne.jp/kanose/20070928/deathnoteinvestment


 まあ、一般的に言うならコンテンツを買って地上波に流すのも業務の中の投資であって、それらをオフバランスするためにコンテンツ会計やファンド(LLC、LLPや民法組合など)を使ってどうにかしようというのもあります。


 ただ、これらは投資収益を狙って一攫千金をというよりは、NTTドコモの偉い人が戦略的にコンテンツを携帯やオンラインに地上波から移行させていこうという際に、地上波各社といかに協力体制を構築していくかという別の意図があるように見受けられます。


 原則、社内で手がけるのは小さく産んで大きく育てる方式の多産型企画ですが、他社と協業してやっていく場合は将来金になるかもしれない事業分野を予め資金面で紐付けしておくという別の行動様式に縛られることになるのです。


 だから、(北斗の件は知らんが)コンテンツファンドが儲かるか儲からないかを判断する場合には最終的な投資効果や投資収益だけを見るのではなくて、メインプレイヤーが誰で、そこが戦略的に映像作品をどう自社事業に将来巻き込んでいこうとしているのかを考えなければならないのではないかと思うわけです。


 ドコモに関していうならば、従来は電通とかCAモバイルというようなレイヤーとの協業が目立っていたのが、最近は角川ホールディングスほか「インフラの上物」にもしっかり手を伸ばしていっている印象で、NTT-X(古っ)とかで思ったようにできなかった機動的な投資事業がファンドなどを駆使することで随分小器用にやるようになったなあという風に感じます。


 コンテンツファンドに関しては、いま雨後のたけのこのようにアホほど乱立していますけど、投資収益だけで見るならやはりどこも苦戦しています。収益がきっちり上がるんならゲフンゲフンな上場各社がああいうことになってないと思います。

Continue reading "なぜ萌えを語るヲタはそっち方面の創作物の中でしか解釈しないのだろう?" »

グッドウィルの折口会長のところに銃弾二発が脅迫文を添えて寄贈された件

 少し目を放している間に愉快なことになっておるわけですが。


http://www.asahi.com/national/update/0927/TKY200709270573.html


 もう一部で報じられてしまっているから仕方がないけど、人事派遣で違法なあれこれとかいう前に、すでにクリスタルグループ買収の際に300億以上のお金を闇の世界に流してしまっていることも考えると、たぶんどっかややこしい筋に不義理をしているんだろうということぐらいは容易に想像つくわけです。話では暴力団同士の抗争に密接に絡んでいてどうとかいうことのようだが詳細は知らん。もうここまで来ると大手全国紙の司法ネタなんでしょうね。


 そういえば、せっせと折口会長タイホ情報流してた外資系金融屋って、事前にGWG株でも買ってたんでしょうかね? これほど定義通りの風説の流布&インサイダー取引のコンボはなかなか見られないので、証取には獅子奮迅の活躍を期待したいところです。

Continue reading "グッドウィルの折口会長のところに銃弾二発が脅迫文を添えて寄贈された件" »

アスキーとメディアワークスが合併との話

 いやいやいやいや。

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0709/27/news088.html

 経営効率という点で考えると、MWとEBの合併のほうがどう考えても合理的っていう気もしないでもないんですが、やっぱそのあたり大人の事情っていうかヒゲの問題なんでしょうか。

Continue reading "アスキーとメディアワークスが合併との話" »

2007.09.27

ちょっと見ないうちに阪神が凄いことになっている

 最近はヤクルトを応援しているので、阪神が連敗してると「ざまあwww」としか思わないわけですけど、10連勝して首位争いに闖入したかと思えば7連敗だかしていまも負けてるのを見ると順位荒らしみたいな感じがしてかっこいいですね。ぜひこの調子で横浜に抜かれるとかさみしい終盤戦を送っていただきたいです。


 でも、個人的には岡田監督って言われているほど変な監督ではないように思うんですけどね、顔が面白い割に地味なだけで。むしろ、退任の決まった古田監督のほうがよほど首輪すべきと感じます。今日は負け途上ですけど、古田勇退が決まってから何ですかこのヤクルツの強さは。石井一久が2安打完封するわ石川が無四球完封するわ。


 それと楽天。投高打低なパリーグにあって、何ですあの最強打撃陣。山崎さんの大復活だけじゃなくて、渡辺直人だの草野大輔だのここ数年の選手が満遍なく高須式伏兵化してて、小山は覚醒してるわ朝井は戦力になってるわ永井は予想以上にどうにかなってるわ田中まーくんは想像以上だわ岩隈はお疲れ様でした。福盛はメジャー挑戦してんじゃねえ。普通に強いよ楽天。どうなってるの。


 一方、100打点カルテットとかブイブイ言わせてたホークスが凋落しすぎ。あれは何なんでしょう。どうにか成長してんの本多と松田ぐらい。今日も成瀬さんに完封されそうです。田上とかクリンナップ打ってるし、吉本とかスタメンしてるよ。ここ二年で一気にガタッと落ちたなあ。それ以上に西武とかロッテとか落ち気味だから相対的に順位は上のほうにいるけど。


 とか言ってる間に楽天が逆転しやがった。菊地原が炎上しとる。肩コリンズが可哀想です。来年はオリックスを応援するかどうか真剣に考えようかと思います。それ以前に書類作らないといけないんですけどね、はっはっは。

Continue reading "ちょっと見ないうちに阪神が凄いことになっている" »

昨夜、焼肉を喰ったら今朝からちんこが勃って勃ってしょうがない件について

 まともにストライクゾーンへ小便が入らないほどちんこが勃ちっぱなしなんですけど、焼肉に何か入ってるんでしょうか。朝、ラッシュの銀座線に乗ったらあまりのニンニク臭さ故に私の周辺だけ人が近寄らない快適現象もありましたが。


 座ってるとトランクスに刺さってる感触がして凄く痛いです…。

Continue reading "昨夜、焼肉を喰ったら今朝からちんこが勃って勃ってしょうがない件について" »

なんか私の訴訟先の皆さんのタイホ情報が出回っているんですが

 私との裁判はどうなってしまうの。

Continue reading "なんか私の訴訟先の皆さんのタイホ情報が出回っているんですが" »

2007.09.26

北朝鮮のスパイらしき人たちが表参道の土地取引詐欺の片棒担いでタイホ

 「北朝鮮に制裁措置をとるべきだ」と主張してた拉致議連副会長の元衆議院議員米田健三氏の元秘書ってとこと、山崎拓氏と同行して北朝鮮に逝ってた北朝鮮問題に詳しい「ジャーナリスト」が家族会のあれこれを北朝鮮に連絡してた事案がすでに明るみに出てることが当物件のポインツですかね。あからさま過ぎて笑えるぐらいのスパイvsスパイって感じで、もう報じられちゃってるのでアレですけど辿ってくといろいろ出てくるみたいっスね。周辺の人がパチンコの版権売ろうとメーカーに持ち込んだりとか。


http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070926i212.htm


 いわゆる身体検査は入閣する代議士本人を調べるものではあるんですが、その代議士は秘書に対してあまり満足に給料を払わず代議士秘書の名刺での副業を黙認するケースが多くて、結果として永田町に長くて信用を得ているはずのベテラン秘書がどっかの国のスパイだったりする事例が続出するんでしょうね。だからこそ、権勢を誇った引退済みの元政治家が何故か現役議員の各種言動にやたら詳しかったりするのでしょうが。


 まあ妄想の範疇ですけど、一部のそういう秘書に限って選挙に強いという触れ込みで電力会社丸抱えの議員の下に潜り込んだり、ひっそり政治系や社会批評系の匿名ブログやってたりすると面白いんでしょうけどね。先週ぐらいから更新止まってたりすると激しく楽しいわけですが。妄想ですけどね。

Continue reading "北朝鮮のスパイらしき人たちが表参道の土地取引詐欺の片棒担いでタイホ" »

ツンデレって、ようは悪女のことだろ

 雑誌の対談で激作家の人といろいろ話し込んでいたんだが、児童文学作家は次々と一般文学やエンタメで活躍するのにラノベ方面で売れた人は結局長続きしませんという話になり、うるせー馬鹿という流れになった上で、議論の結果、ちと言い方は悪いが、表題の通りのような結論となりましたのでご査収ください。


 ヲタが持ち上げ様式美となってるツンデレってのは、女との経験が乏しく脳内世界観で完結した経験の浅い読者が女性描写を満足にできず不当に持ち上げられているだけのものだ、ってことでありまして。


 ただし、私が言いたいのはヲタというのは欠けている表現や不充分な記述を脳内妄想で補完しながら自分の好みや都合の良いように修正しながら登場人物や世界観にのめり込んで逝く性質が強い。ちょうど、えんぴつ書きのラフ画は見る人全てが一番都合の良いラインで評価してしまうため、仕上がりや塗りを見て「なんだこりゃ」になるのとほぼ同様のことではないかと。


 私はそれはそういう市場がそのような様式を持っていて、特に中高生のような若い読み手が中心となって勢いのあるなしが決まっている状況だと、映像や文学の「プロ」が思うかくあるべしとはズレていくのは致し方ないことであって、そこで”読者の啓蒙”だの”レベルの引き上げ”だのというのはどうも賛同しかねるなあ、と。同時に、読み手に甘える書き手が悪いとか、ユーザーの審美眼の悪さや表現の画一性によりかかった出版社や編集者のレベルがどうこうという話になると、副業ライターである私なんかは「しょうがねえじゃん、世の中そうなってんだから」と思ってしまうわけです。


 あと、やはり出たのがそれ界隈の分業制について。これはもうしょうがないと思うんですよね。以前、筒井康隆氏の小説でもあって、その後東浩紀氏が筒井氏に某小説を読ませて品評を聞くというような流れで興味深かったんですけど、レーベルのやり方にもよるもののライトなエンタメ志向の作家としてかどうでないかに関わらず、職業物書きとして一人で食べて逝こうとすると、どうしても多産体質にならざるを得ません。


 ストーリーテラーとしてどうなのかは別として、スター作家が構想から執筆から出口政策まで全部やるケースもあるものの、やはりいくらか、あるいはかなりは分業になっていく。一人の名前で作家が長編を書き上げるのに数年かかる場合、その人がどれだけ出世作を持ち二次利用が幅広く行われ評判が良かったとしても、その後の読み手がちゃんとついてきてくれるのかという問題があるわけです。だとするならば、文章力や表現があるけど社会に評判を受け続けるような作品を”量産”しようと思ったなら、己が弱い才能の部分を外注に出さなければならない。


 広告代理店が丸抱えみたいな感じで原作をこさえて出版社が出口政策を邦画に決め打ちするような場合とかもいろいろあるんでしょうが、やっぱりテーマや設定は編集者やブレーンが「こういうのでやりましょうよ」という仕掛けを作って作家を誘導してやらないと”量産”ができない。逆に、当初は充分量産できてたはずの作家が、数年経ずして枯渇して次の展開を模索しようにも素材がないという状況が到来する。


 そうなると、作家が手がけているのは「作品」なのか「商品」なのかという永遠の命題になる一方、昔ながらの名前のある作家が実質刷り部数二千部か三千部で印税だけは二万部ぐらい支払っている、なんていう生活費補填みたいなことが平然と起きるわけですかね。まあ、具体的に見聞きしたわけじゃないので実情は知りませんが。ただ、一番お金になる出口政策、例えば「誰それ主演で映画にしやすい素材を単行本書き下ろしでお願いします」みたいな話があったとして、いまのライトな作家が素材や設定を用意されてなお書けるかどうか? と聞かれると、やはり唸ってしまいます。


 だから、児童文学というかヲタ向けラノベの世界やテレビドラマ切り出し見込みの漫画なんかは、もう仕掛けを伴ったマーケティングであって、そこに文学性とか書き手の個性とかどう求めていくんだというのは二の次となった主従逆転の状況が続くんでしょう。逆に、出口である邦画ってのが最後のDVD販売という粗利の大きいはずの業態に依存しているにも関わらず意外に金にならず、国際的に知名度の高い日本人俳優も育ってなくて螺旋状にしょぼくなり続けて逝ってるのもあるんですけど。日本人なら98%知ってる某SMAPがアジアでは12%程度の知名度で、欧米圏に至っては当然のように誤差の範囲であり、素材が西遊記で売上のほぼ過半が日本市場という状況で、ハリウッドに立ち向かえるコンテンツを製作して逝きましょうそうしましょうといっても「無理だろ(ぷ」という話に。


 逆説的に、日本人的美的感覚は世界に通用している状況であるため、アニメの世界ではかえって知名度の低く演技力も乏しい日本人俳優を使わなくて済むという理由から、まだ健闘する余地があるのかも知れず、といっても某米ソフト流通はコケたわけですが。


 だから、ポストテレビ構造とかいって、安価な娯楽装置の王道だった許認可伴う地上波テレビのシステムが電通などと結びついていた構造が崩れつつあって、その先が携帯電話だネットだといっても、その先にいるのはプアな人たちが鈴なりになってぶら下がっている構造であることに変わりがない。youtubeやニコニコが究極には権利者の受益が伴わない限りは螺旋状にしょぼくなり続ける下り階段の先でしかない可能性はあります。だって金を払わないという意味合いにおいては、winnyつこてる連中やワレザーどもの精神構造と変わらんだろ。フリーライダー以外の何者でもなく、角川グループとか先行的に試す企業は出てもJASRACやテレビ局大勢が支持するようなポストテレビ構造として地上波に置き換わるとは思いにくいわけです。一種、白田せんせが書いていたこの流れと近いかもしんないけど、まだ私は分かっていません。あれ、ブクマしといたんだけどどっか逝った。


http://wiredvision.jp/blog/shirata/http://wiredvision.jp/blog/shirata/
http://wiredvision.jp/blog/shirata/200708/200708081049.php 


 何にせよ、コンテンツ業界全体の構造が特殊な日本市場に依拠する企業、商品、サービスがマジョリティである以上は解決すんのは無理。ジャパンクールとか、世界に誇るヲタ文化とか、特殊であることに甘えている(甘んじている)うちはどうにもならんと思います。


 アニメスタジオが上場してコンテンツファンドが立ち上がって少しは状況が改善するかと思ったら、全然。むしろ潰れそう。私たちのGDHとかはどうなってしまうの。そのうち音楽業界とかも書くけど微妙な感じはします。


 なお、今日締め切りの原稿はまだ一行も書いていません。

Continue reading "ツンデレって、ようは悪女のことだろ" »

ゲル長官→干される→ゲル大臣

 短命が予想されるフフン内閣最大のサプライズは防衛大臣ゲルさん。ちょっとちょっとちょっとちょっと。返り咲きかよ。まあ、テロ特措法延期対策大臣みたいなもんかもしれないけど、意外は意外。装備とかお前の趣味どうでもいいので前向いて頑張ってくれと皆思ってるかもしれません。そっちの方面は詳しいし、仕事もできる人なので。


 まあ、山拓さんや加藤さんが外相とかいう面白人事が発令されるよりは良かったんでしょうけどね。

Continue reading "ゲル長官→干される→ゲル大臣" »

2007.09.25

話してるうちに何が何だか分からなくなってくる奴はメモ用紙を持ち歩くべき

 仕事に限らず、少し長く説明しなければならない状況に追い込まれるとしどろもどろになって、一分も話さないうちにグダグダになる奴が多数存在する。本人は本人で懸命に理解してもらおうと努力しているのは分かるが、聞いているこちらもだんだん何を言ってるんだか分からなくなる途上にある狼狽した相手を見据えながら「こいつは何を言いたいのだろう?」と懸命に聞き取る努力をしていることを忘れないで欲しい。


 結果として「よく分からないが、分かった」と回答して会話を切り上げるのも何だし、頑張って話は聞くのだが「結局分からない」というのはストレスが溜まる。最近になって「話が長くなるようだったら箇条書きでいいので先にメールで送るように」というような処理の仕方を覚えた。そうすると何を言いたいのか、どういう話なのか予め分かっているので、多少文脈が前後しても概ね言いたいことは理解できるし、内容は議事録的で間違いが減るのでよろしい。


 問題は、取引先とか社外の人の言ってることが要領を得ないときである。何言ってるのこの人と表情に出すのもマズいし、事前にメールか書面で内容を呉れというのも妙な話である。「またあの人が来るのか」と幻滅しつつも、顔を合わせるわけだから話は聞かざるを得ない。恐らくメールで概要だけ聞けば五分で終わるような話に二時間とか付き合わされる可能性を考えると何か苦痛である。人としては嫌いでも面倒でもないんだが、仕事の話となるとなあ。


 理路整然と話せない人は、当方の話も伝わりにくい人だったりする。もう既に動いてて納品したり支払ったりって状況なのに忘れてたり都合の良いところだけ繋ぎ合わせて「あれ?」とか言い出す人だ。あれは困る。メールを送ってきて「メール、届きましたか?」とか電話入れてきたりもする。何か微妙だ。たぶん、理屈というか、頭の中の論理があまり常識的ではないのだろう。そういう人に限って自分語りをしたがる。いや、聞く分にはいいんだけど。でも「コーヒーより紅茶が好きな理由」を力説されてもなあ。まあいいや。

Continue reading "話してるうちに何が何だか分からなくなってくる奴はメモ用紙を持ち歩くべき" »

2007.09.24

特注の婚約指輪

 三十路到達で後のなくなった友達が婚約者に特注の指輪を贈るというので、値段を聞いたら35万円。特注の割に、何その微妙な値段。稼ぎは悪くないんだからもう少しいいもん贈ったほうがいいなじゃいのと言ったんだが、何か幸せそうなので腹が立ってそれ以上言わんことにした。


 先日、フォーシーズンズでレセプションがあって、そこにその婚約者を連れてくるというので、特注の婚約指輪がどうこうというのをすっかり忘れてただ興味本位で見物に逝った。そしたら、すっごいデ… いや、ふくよかっていうか… お幸せに。

Continue reading "特注の婚約指輪" »

2007.09.21

日経BOの「農家斬り捨て論のウソ」は面白いね

 いや別に小沢バーカという話だからではないが。言われてみれば、兼業農家はサラリーマン収入が農家収入より多く、田んぼ等農地の転売が実入り多く、ウルグアイラウンドに関する指摘もあり、最終的には労働者としての外国人就農問題まで取り上げるなど、概ねバランス良く記述されてる。


 私なんかよりこのブログに定住してる人あたりが詳しいかも知れんけど、地方都市の不動産物件の推移なんかを見てると中途半端に都市化したところよりも農家のほうが不思議と潤ってる実態があるようにも感じる。ちゃんと調べたわけではないが。それと、田園地域の兼業農家って、サラリーマン先はどのくらいちゃんとしてるんだろう… 働き口ってあんの?


http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20070919/135317/?P=1


 話は変わるが、同じ日経BOの記事でも何故か金融の寄稿記事は微妙に与太話だった。正直、この論説は何が言いたかったんだろうか。良く分からない。


http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20070919/135357/

Continue reading "日経BOの「農家斬り捨て論のウソ」は面白いね" »

最近の星野仙一のお前が言うな芸はイトヤマタワーより高くそびえ立っている件

 MLで話題になっていたので遅れ馳せながら見物に逝ったが、なかなかの逸品に仕上がっていて驚いた。固定リンクがどこにあるか分かんないので全文引用しとくけど。


http://hoshino.ntciis.ne.jp/


 正論である。が、この異様な感じはなんだろう。なぜ… なぜ星野仙一にそんなことを言われなければならないのか。星野仙一が腕組みして「そうだろう?」と面と向かって言うわけではないのに、この目から入って全身に抜けて逝くような虚脱感。かつて着飾った黒柳徹子女史が恵まれない子どもたちを訪問している映像が流れて得た心境や、亡くなった笹川良一氏がテレビで拍子木を叩きながら一日一善とか平然と垂れ流していて子ども心に某は良く眠る的思考のあったころの、ミもフタもない日本とは違う別の艶やかな黒さである。


 これが、例えば王貞治が言ったのであれば、あるいは長島、野村、などなど他の野球人が述べた言葉であったなら、やや半笑いになりながらも受け入れる余地はおおいにあったかと思うのだが、星野… いやーどうなんだろ。北京五輪で負けたときの予防線なのだろうかと邪推するのも面倒になるほど、文章っつーかサイト全体から伝わってくる光沢のある黒味が異様なんである。


 一言で片付けるなら「好事魔多し」とか「衆愚」とかいう話だろうが、ことメディアについてこの正論をよりによって星野が語るとはなあ… もちろん、その後に続く言葉は「だから何だ」と「お前が言うな」の二択であって、途方に暮れる。
 なるほど人間歳をとるというのはこういうことなんだ、と。


--引用

日本は「勝手主義」の時代になった

 民意、民意というけれど、今の日本の「民意」というのはメディア、特にテレビが作っているものじゃあないのか。10年ちょっと前に民放の報道局長が「政局はわれわれテレビ局の人間が作っている」というような発言をしてクビになったことがあるけれど、テレビが繰り返して流すものによって無定見な大衆が誘動されるという今の時代。民意というものはなんなのかと、いつもそう思ってテレビのニュースを見ている。

 民意というなら訊いてもらいたいと思う。なにひとつ落ち度や欠点のない精廉潔白な人に大臣や首相をやってもらえばいいのか。それとも多少の失敗やキズ、弱点があってもきちんと結果を出してくれるような有能な人、職責に身命を賭けて努力してくれる人がいいのか。普通の大人なら、政治家にだって精廉潔白な人なんて滅多にいないことを知っている。誰しも一個の人生を築いて、それなりの力を発揮するところまで行く過程の中でなんの波風もない、ひとつの過ちや落ち度も犯さないような人間なんて、まずひとりもいないことを、普通の大人なら知っている。出てくれば自分たちで持ち上げて、押し出しておきながら、すぐにマイナス面、うまくいっていない面ばかり強調して、叩いて潰していくという最近の政界人事の繰り返しに、大きな失望感を味わっている。

 若い安倍総理もあれだけ期待され、国民にも支持されながら、1年足らずのうちに、今度は決断力がないとか、人を見る目がないとか坊ちゃん気質だとか、ひとりで全責任を負った上バカ者扱いをされて、あっという間にボロボロになって辞めさせられていく。自分から辞めたという形ではあるけれど、心身ともに余程追いつめられていたのだろう。タイミングが悪い、無責任だというが、本人は命懸けでやっていただろうと思う。この間まで日本人の「武士道」や日本人の「品格」についての本がベストセラーになって、多少は武士の情けや人間の品位を問い直す風潮が出てくるのかなと、淡い期待ながらそんな思いでいたのだが、寄ってたかって魔女狩りみたいな、弱い者いじめの世界ばかり見せられている。

 「出る杭は打たれる」は昔のことで、今は「出る杭は抜かれる」時代だ。倒れた者になおのしかかって、パンチを浴びせ、ひねりワザまでかけるようなマスコミの報道の偏りに、世間の態度に、わたしもテレビに出ている人間だが胸くそが悪くてたまらない。

 正体がすぐに揺れ動く、すぐに風向きが変わる民意とやらを、テレビが一斉に拡大し強調して、そうして世の中が動いていくのだとすると、日本は「勝手主義」の時代になったとしかいうほかない。
--

Continue reading "最近の星野仙一のお前が言うな芸はイトヤマタワーより高くそびえ立っている件" »

空気の読めない名古屋人と空気の読めない韓国人の戦い

 もう先月のことになるんですけど、毛唐友人宅のホームバーベキューパーティーに逝ったんですね。当然、皆そこで飲み食いしたいものは自己調達であって、調理材料なんかで使って欲しければホストの奥さんやら娘さんやらに「どうにかして」と持ち込むわけです。


 もちろん私はビールを山ほど買って持ち込んだんですよ。20人ぐらい集まるのですから、2ケースかそのぐらいは飲むに決まってるじゃないですか。だって相手はアメリカ人ですよ。飲み食いする質はともかく、量については遠慮してはいけないと思ったんです。いいじゃないですか、8月のかんかん照りの下、もくもくバーベキューの煙を出しながらビールをぐいっとやるんです。飲めない奴はジンジャーエールでも飲んでろ。そのように思っておりました。


 いい具合に酒飲んで酔っ払って、そろそろ日も傾いてきたので喰いもそこそこに缶ビール片手に談笑モードに入るというのは定番でありまして。そしたら遅れてきたのが某大手ネット系企業にお勤めの柴田氏(仮名)。いや、別に遅参するのは構わないんですが。


 むしろ問題になったのは奴が持ち込んだ味噌。


 味噌かよ。バーベキューパーティーに味噌ってどういうことなんだよ。焼肉に味噌をつけて喰えとでもいうのか。そもそも抜き身で味噌、しかも味噌そのものを何パックも持ち込んで、どうするつもりなんだ。ギャグでも狙ってるのか。っていうかほんとにただの味噌だぞ。それ以上でもそれ未満でもない。味噌。味噌持ってこられてもなあ。


 しかも来る前にすでに柴田氏はどこかで飲んじゃっている。顔が赤い。自分で肉焼いて自分で味噌つけて勝手に喰ってやがる。何か味噌くせえ。味噌つけて肉喰うのはいいから人に勧めんな。もう満腹になってる連中に社交辞令でおいしいですねと言われて額面どおり受け取って味噌焼肉量産するな。おいしくないと言ってるんじゃなくて、もう食べる時間帯は終わってるんだよ。そこに味噌だ。もうたっぷり塩胡椒で味付けされた肉にさらに味噌つけて、どんだけしょっぱいんだ。酷すぎる。


 すっかり夕暮れになって、バーベキュー台でも片付けようかという機運になったときにさらに遅参してきたのが同じくイット系企業の朴某(仮名)である。しかも持ち込んできたのはキムチ。つかキムチだけ持ってくんな。そもそも焼肉と関係ないじゃねえか。お前が喰いたいだけだろ。そんなら自宅で一人で喰ってろという話である。案の定、誰もキムチには手をつけない。旨いとかマズいとかじゃなくて腹が一杯なんだよ。


 そしたらせっかく持ってきたキムチを喰わない連中は友達じゃないとかグズグズ言っている。いやお前とは今日初対面だったんだけど。そうでなくてもほろ酔いになって素のキムチを酒の肴に頬張るような人間では私はない。仕方なくキムチを喰う奴少数、しかし日本人ならともかく毛唐がキムチ喰って旨いと感じるわけねえだろ。韓国の誇るべき文化がとかいうレベルの話でさえない。彼曰く日本ではキムチがダイエットに効くと人気だ、という。そんな話は知らん。こっち見んな。周囲にキムチ勧めんな。


 で、韓国焼肉がどうとか話し始めてすっかり終わったはずのバーベキュー上で一人で肉焼いてキムチで喰ってる。そんなもんどうでもよくて、せっかくのパーティーだったのに場が味噌だのキムチ臭漂わせて、何ってわけでもなく不愉快極まりない現状ってのはどう解決したらいいんだ。20人ちょっとしか人がいないのに、名古屋人と韓国人だけがジュージュー庭のひさし側で肉焼いてて、超遠巻きにビール持ったその他参加者という情景は異様に過ぎる。少し小腹がすいたといってバーベキュー側に歩み寄ると、すかさず味噌かキムチを口にしなければならない状況は悲惨と言って差し支えない。私は決して味噌もキムチも嫌いではないが、食べ慣れない連中にとってのそれは共産党か社民党か選ばないと銃殺と言われるようなものだと思う。断ってしまえばそれで済むのだろうが、名古屋人と韓国人が何か殺気立ってるように見えてならないのである。喰わねば死、みたいな。


 とはいえ、ホストの手前そういうのを見て露骨に不快な面構えをするのもなんだと思って大人しくしてたら、キッチンのほうでホストの奥さんが旦那に向かってキレていた。どういうつもりか、キムチを餌に、ホストの娘を口説いているように見えたのだという。そりゃあ機関銃抱えて敵領民に道を尋ねるようなもんだもんな。このあたりの感覚というのは万国共通なんだなというのは良く分かった。ただアメリカ人は肉を買いすぎ&喰いすぎだ。奴らはどんだけ無尽蔵に飯を喰えば気が済むのか思量に堪えない。観察していたが、ざっと一人で三人半分は喰ってるだろう計算になる。テロ特措法延期反対とか言ってる場合ではない。このままでは地球環境が危ない。

Continue reading "空気の読めない名古屋人と空気の読めない韓国人の戦い" »

2007.09.20

日経新聞が「麻生クーデター説の怪」なる記事

 ポイントは飯島氏が辞表ってくだりなんですが、記事中は「小泉が最終的に福田支持に動き、飯島が突然退職した経緯は不透明だ」って話です。結構肝心な部分だと思うんですがねえ。政権末期の怪情報発信元や、少年官邸団と称して週刊誌界隈に観測記事を書かせたり「小泉再登板説の怪」を持ち出したりしていたのはどういう理屈だったんだろうと思います。一個人の読み違えにしては、結果として首相の首を取ってしまったことでもあるので、大騒ぎにならないまでも戦犯扱いにはなってしまう気がします。


http://www.nikkei.co.jp/neteye5/shimizu2/20070918nea9i000_18.html


 具体的には週刊朝日や週刊現代だろうと思うんですが、結果的にどちらも”事実だけどガセネタ”っていう性質のもので、もう三年前から分かっている話をなぜいま持ち出して煽っているのかという別の意図について考えるべきなのかなと。そうなると、官邸関係者ってどの辺であるか、何を考えて情報を発信していたか分かりそうなもんですけどね。


 ただ、一定の派閥が何を考えているのか知る目的であれば、この日経清水氏の一連の記事はかなり参考になりますし質も高いように思います。結論でいえば謀略なんかはじめからどこにもなかった、ただ状況が動いていただけなんだろうと感じますが、どうなんでしょう。

Continue reading "日経新聞が「麻生クーデター説の怪」なる記事" »

コリンズ監督「自分が教えたことを選手たちが実行してくれない」

 最近の外人監督はブラウン監督といいネタ度の高い皆さんが揃いつつあるのですが、オリックスが地味すぎて目立たないコリンズ監督の場合、熱愛報道や肩コリンズに続いて、表題のような報道がなされ、良い塩梅となっております。


http://www.sanspo.com/sokuho/070919/sokuho062.html


 今日古田監督も退任の報道があったんですけれども、まあ規定路線ですし、今日は今日で二死ランナーなしで代打真中、最終回に代打度会が併殺打と馬鹿采配を振るっておられましたので退任は致し方なしでしょう。


 佐々岡も現役引退ですか。そろそろ惜別球人の季節になってきました… 小宮山はどうなってしまうんでしょうか。

Continue reading "コリンズ監督「自分が教えたことを選手たちが実行してくれない」" »

2007.09.16

姉小路自綱の野望 全国版

 いやー、パワーアップキットが売ってたので入手しましたよ、信長の野望【革新】。んー、どうなんでしょう(長嶋茂雄風)。やはり信長の野望の醍醐味というのは、いつ踏み潰されてもおかしくない弱小大名で無能武将をやり繰りしながら、ビッグネームの一挙手一投足を羨望のこもった警戒の目で波乱の戦国時代を実体験できるところにあるんだと思うんですよね。


 そんな私が一押しの戦国大名は飛騨の三木(姉小路)家。お前はどこのヤクルトの控えだよ。ドラ1のくせに。姉小路家の何がつらいって、飛騨には川が流れてない。水田作れない。港もないので南蛮と交易もできない。他の大名が次々と新技術を導入するのを指をくわえて見るのみの生活。強みなのは攻城兵器って言われても攻められる状況にない。隣国が神保家なんだけどすでに長尾さんからの攻略リーチで神保→畠山→姉小路ルートで自動死確定。それが駄目でも斎藤家が武田家に滅ぼされたら秒速で落城。ただでさえ少ない姉小路家の譜代臣は最初の季節に寝返る。十回プレイしたら十回そうなるのが目に見えているだけに、正直第二次世界大戦ゲーのデンマークみたいなもんなんですよね。ポーランドが滅んだら次はうちじゃん、みたいな。


 だがそれがいい。何とか頑張って関が原まで残っていたい。1588年まで粘ったら武田さんが40万人で飛騨へ観光に来られて普通に踏み潰されて終わりとか、残念すぎる展開が酷。頑張って斎藤家滅ぼしに逝っても斎藤道三さんが偽報アホほど流してきて、毎回引っかかる三木殿や姉小路倅が道中退却したり騙されたのに気づいて進軍しなおしたりというのを繰り返して兵糧切れで兵士離散でございます。何このバカゲー。なめてるの。


 ようやく斎藤家攻略したと思ったら、元斎藤の捕虜武将が登用前に次々と牢獄破りをして武田家とか織田家に仕官してるんです。どうにかなりませんか。泣きながら稲葉山城を再開発して、機先を制しようと武田家に殴り込みに逝ったら、今度は忍者衆の偽報の嵐でまた退却&騙されたのに気づいて進軍の繰り返しですよ。もうやってられません。


 あと何ですか、あの途中でどっかから湧いてくる国人衆は。何でいちいち姉小路家の覇道を邪魔しますか。だるいので神保家攻略のついでに国人衆の拠点落としに逝ったんですが、序盤だと驚きの堅さ。馬鹿みたいに強いんですが。下手すると大名より最初は強いです。しかも計略使ってくるし。ヤバすぎる。私も国人衆で開始したかった。


 で、頑張って三都市ぐらいまで広げて武将が20人ぐらいになると、もうこっちのもんです。方面軍がどうとか考えずに、ただひたすら領土拡張、兵士雇ってまた領土拡張、足軽と弓兵と攻城櫓一式を前に立てて進軍支持するだけで圧勝。強いぞ姉小路家。大名本人より部下のほうが圧倒的に強い。というか大名が出かけないほうが強いというのは戦国ものとしては形容矛盾なように思います。


 つーか、ぶっちゃけ姫武将のほうが下手な武将や大名より強くて使い勝手が良いという。奥さん強いよ奥さん。裏切らないし。弱小大名救済のためにも姫武将量産計画希望。だが姫武将がブサイコで生まれてくると切ない。せっかく強いのにブサイコ。ブサイクな男が不愉快だというのと違った意味合いで別の次元の物悲しさを感じる。外人に「日本の谷亮子は強いね」と褒められたときに感じる居たたまれなさと等しい。


 ある程度強くなっちゃうと、もう作業ですわ。今川家とかでやると最初から作業どすえ。武将が強かろうが弱かろうが一つの安全な城だけ市&水田ラッシュにしといて、あとは兵舎と特化した学舎で大量徴兵→大量投入。織田家だろうが北条家だろうが鬼のように圧殺。優秀な武将は大名家が滅べば仕官してくるので芋づる式に強くなって、ひたすら領土拡張。まあそれが信長の野望的楽しみと言えばそれまでですけどね。


 そんなわけで一日でだいたい分かった気がします。楽しいひと時をありがとうございました。

Continue reading "姉小路自綱の野望 全国版" »

2007.09.14

『globe マーク・パンサーの妻を麻薬所持で逮捕』ですって奥さん

 前にマルチっぽいビジネスをやってるマーク・パンサーの件が話題になっていたが、その妻が先日薬物所持で逮捕との報道が。


http://www.sanspo.com/sokuho/070905/sokuho032.html


 マーク・パンサーといえば、沖縄にレストランだかを開くとか石垣島に移住しただかという話をしていたが、沖縄と薬物とこの手の世界を結ぶ仕掛け人みたいなのがいるんですかね。


 スポニチではもう少し詳しく書いてある。

http://news.goo.ne.jp/article/sponichi/entertainment/kfuln20070906006001.html?fr=rk--
マーク・パンサーの妻が麻薬逮捕
2007年9月6日(木)06:13

 音楽ユニット「globe」のマーク・パンサー(37)の妻、酒井薫子容疑者(29)が、麻薬取締法違反の疑いで逮捕されていたことが5日、分かった。東京・六本木の路上で麻薬のケタミンを所持、使用していた疑いが持たれている。酒井容疑者は高級輸入ベビー用品店を展開し、セレブママとして雑誌やテレビなどに頻繁に取り上げられていた。

 警視庁麻布署によると、酒井容疑者は今年6月18日午前5時40分ごろ、六本木の路上で停車中に職務質問を受け、その際、白い粉が入ったビニール袋をバッグに隠し持っていた。その際、「(白い粉は)私のものではない」と話したという。

 同署は白い粉の任意提出を受け、鑑定したところ、ケタミンと判明。尿検査ではケタミンとコカインの使用反応が出たため、今月4日、羽田空港で沖縄の別宅から上京した酒井容疑者を逮捕した。調べに対し「白い粉は持っていたが、胃が痛いときの痛み止めとしてのんでいた」などと供述し、容疑を否認している。

 同署では5日、東京都千代田区にある酒井容疑者の自宅を捜索したが、容疑を裏付けるものは見つからなかった。捜索には夫のマークが立ち会い、その際、事情聴取を受けた。マークは報道陣の取材に対し険しい表情を浮かべ、何も語らなかった。

 酒井容疑者とはパーティーで知り合い、交際に発展。02年5月、できちゃった結婚し、同7月に長女が誕生した。globeの活動は05年8月のライブイベント「a―nation」以来、ほとんどなし。マークは表舞台から遠ざかり、沖縄・石垣島を生活拠点に育児書出版や、夫婦共同で代官山に高級輸入ベビー用品店「クラウン・ハート」をオープンさせるなどビジネス業に力を入れていた。

 globeは約2年ぶりに本格的な活動を再開させる動きもあったが、そんな中の事件で、せっかくの復活構想も持ち越されることになりそうだ。

 一方の酒井容疑者は母親向けファッション誌やテレビなどに出演。若い母親のファッションリーダー的存在として「セレブママ」ともてはやされていた。その象徴ともいえる「クラウン…」は3日から休業している。
--

Continue reading "『globe マーク・パンサーの妻を麻薬所持で逮捕』ですって奥さん" »

ほんとに麻生太郎氏でいいの?

 何か無茶苦茶になってて、どれをどう考えればいいのか分かりかねる展開になってるみたいだが、正直表題の通りのことを思ってる。どのマスコミも、現段階では「麻生太郎対その他」と言う構造になっているし、安倍首相の辞意とその背景についてもいろいろ報じられているのを見てはいるがどれが正しいとかどれがおかしいというほどの情報も出回ってない分、あまりにも一気に麻生太郎待望論みたいなものが沸き上がって、腹に落ちないうちに流れが決した感じ。ほんとに麻生太郎氏でいいのだろうか。


 麻生太郎氏が能力的に問題だとか言いたいわけではない。


 むしろ、背景も流れも本人的な力も宰相の器として認められているから本命に見られているのだという点で、非常に幸せなことではある。


 ただ、状況として、麻生太郎氏の作る政権が、仮に短命に終わった後… 誰がその跡を負うの? 誰? 率直に言えば、安倍首相はいまの状況を背負いきれない精神状態or健康状態になったから辞した、その状況とは、これからどんどん悪くなっていくだろう景気であり、どんどん先鋭化していくだろう東アジア情勢であり、どんどん露骨になっていく日米関係であり、どんどん衰退していく自民党であるわけだ…


 だからこそ麻生太郎氏が良いのだ、という向きもあるけど、保険がどこにもない。安倍氏を担ぐときは麻生氏がいた、二階氏がいた、与謝野氏がいた、片山氏がいた、じゃあ麻生氏は? 平沼氏復党してどうにかしようというのだろうか。二階氏や与謝野氏は専門職として要職に就くだろうにしても… 要は、小泉改革の幕引きを安倍首相が仕切れなかったorやる気がなかったので、党人派として麻生氏がやりましょうということなのかと漠然と思ったりもする。


 何より、麻生氏は金が集まらない。選挙どうすんの。何か適当に争点捻り出すのだろうか。前の総裁選はどうだったか、麻生派を立ち上げようとしたとき幾ら集まって、何人が集結したのかってあたりも含めて推移を見ないことには何事も動かない気がするんだけどなあ。


 無論、待望論をずっと前からブチ挙げてきた人たちは依然として麻生支持をするだろうし、それはあまり悲観的には見ていない。前よりは宰相の椅子に近いのだから、かねてから自民党に近かった人たちは協力を惜しまないかもしれない。ただ、麻生氏ってのは小泉氏以上に頭が良い分、官僚の意見を「聞き入れすぎる」だろうし、党人の意見に「配慮しすぎる」だろうし、直截的な物言いで国民を挑発しながら小泉以上のポピュリズムの方向へ舵を切るのを当然のようにするだろうと思う。


 麻生氏というのは我々が考える以上に一種の冒険主義と現実主義を兼ね合わせた人間であって、表現はやや不遜不敬ながらナジ・イムレ首相みたいに麻生氏がならないといいなと思ってしまう。金が集まらなくなった、それはシステムが時代に追いつかなくなったからだ、じゃあシステムを根底から変える準備をしよう、みたいなことを言い、しかし実働は党人と官僚との調整でやるわけだから、現実は冷徹なまでの政治のプロフェッショナリズムで動きかねない。


 で、それはいいのよ… そういう人がこういう状況で必要とされて出てくるのは必然だから。ただ、例えば効果が出て支持が回復する途上で選挙になりました、負けました、ってときに、その路線は国民から否定されたという議論になったら… 麻生氏なら降りちゃうわな。その後は誰がやるの。福田氏ですか。谷垣氏ですか。


 というか、消費者金融業界が壊滅したり、人材派遣業が摘発されたり、食肉業界にメスが入ったり、日本の昭和経済史の闇の部分が少しずつ明るみに出され、少しは健全な日本になろうかという途上で、あまりそのような適正化に熱心でない政治家しかウェイティングサークルでバットを振ってないというのは正直ヤバい。小泉元首相は確かに壊すべきものは壊したけれども、そこからきちんと壊しきる、そして新しいモノを作り上げるための人材を自民党内に用意しなかった(育成できなかった)ことが今回はっきり分かった気がします。


 結局、どのマスコミも麻生氏対「誰か」であって、対抗が誰なのかはまったく分からない。が、本命は麻生氏であることだけは分かっていて、何かの間違いで本命が転がったらそのあと命綱がないですよというのが党人派の共通した見解なんじゃないでしょーか。麻生氏で負けたら、本当に自民党はなくなるんじゃないかと。だって次がいないもの。選挙に勝てて、日米関係を軸とした安全保障を考えられて、経済効率や治安対策まで網羅する浅くても広い政治家のストックがもうない。だから平沼氏を呼び戻したんだといっても国民が納得するのかどうか… そうなると、麻生氏は政権についたら全力で民主党を割ろうとすると感じます。でも金がないんだよね。


 だから、いまだに小泉再登板という亡霊が湧くんじゃないかと。いや、担ぎたい人は山ほどいるだろうけどね。茶坊主使って飯島氏あたりが画策してるのは、何かあるんだろうと思っているけど、全体的にそういう暗躍系の人たちっていったいどこからジャリ銭が出ているのか不思議でならない。


 その意味では、半年でも一年でも、”落ちる役”がもう一枚挟まるべきだと考えます。安倍首相は折れちゃったけど、できれば精神的に頑丈で選挙に勝てる見てくれの人がいいと思うんですけどね。選挙に勝つor任期持てばオーライ、駄目なら地ならし完了で麻生氏登板ってのがいいなあ。

Continue reading "ほんとに麻生太郎氏でいいの?" »

2007.09.11

あー、翁が言っちゃったよ(石油の隠された貌)

 ためにする議論をしたいわけではなく、むしろ脊髄反射で。


[書評]石油の隠された貌(エリック・ローラン)
http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2007/09/post_fca7.html


 むしろ、参考類書で下のほうに挙げられている『世界を動かす石油戦略』のほうが… とか。また、コメント欄で「のんべえ」氏が書いている採算の問題と、ライフラインとしての台湾問題が… ってのは、隠れたインド洋です。で、それについてはbewaad氏が触れている… のだが、またしてもbewaad氏のサイトが落ちている問題でリンクは見送り。


 石油枯渇論の真偽というのは、純産業的にはいろいろあるみたいなのだが、政治的、市場論理的には「グレーであるが、石油枯渇論を信じているプレイヤーは確実に存在する」というルールに基づいて動いている。したがって、石油が実際に枯渇するかどうかは問題にならない。何を言ってるか分からない人は分からないままでいいです。


 だから、学識上、あるいはジャーナリストが報じるスタイルとしての石油枯渇論前提は全然アリ。それを分かってて指摘して腐す翁は邪悪。いやむしろ天使。日米関係論の枠内で某法案延長議論をしていてくれたほうが、議論がすっきりするのでそれはそれで意義があるというのに。市場から安全保障からエネルギー行政から全部リンクしてるのは当然としてもだ、この「採算に合わなければ」というのは極めて重要な概念。採算に合わなくても… の状況とは、それすなわち有事であって、一番最高のコスト(日本にとっては人命、中国にとっては高官の財産と面子と地位)を注ぎ込んでなお確保する何かとは、という話。


 その意味では我が国は一度それを経験している。石油止められて、満州に石油あるって知らなくて、みたいな。ただしそれが the great game かと言われると… どうだろうね。分かんない。ただ、それを考えて日本にいる知識人に共有させるべきシンクタンク研究員らが、チーム安倍を馬鹿にさせたら日本一な人の本に名指しで背後関係を邪推されて狼狽してるようではマズいとは思う。情報元が劣化してるのかもしれないし、本当にテンパってて収拾がついてないのかもしれん。


 何でインド洋が、とか、何で首相が職を賭して、とか、話題を振った翁はちゃんと話の繋がりを残しておくべきだと私は思う。このあたりは読み手不在でいいから議論しておくべきとこだろうけどな。それ以上に立場上ああ言うしかない与謝野発言に過剰反応してリフレ派がネット上で大騒ぎしているより別にやることがあるんじゃないかとさっきうちの株主が言ってました。


 あと、関係ないけど知らん間に津田大介氏がDRM補償金問題で盛り上がっていたのをさっき読んだ。しまった、乗り遅れた。まあいいや。が、やはり一番アレな点はここであります。


http://www.icpf.jp/archives/2007-08-23-1106.html
>岸博幸(慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構特別研究准教授)


 やはり違いの分かる男はいろんなところに出没するもんですね。ヲチ先に加えとこ。

Continue reading "あー、翁が言っちゃったよ(石油の隠された貌)" »

2007.09.09

【業務連絡】トラックバック機能を外しました

 ここ一週間ほど、ただでさえ多いスパムTBがさらにアホほど増えたようなので、当ブログのトラックバック機能を停止したいと思います。よろしくお願いします。

Continue reading "【業務連絡】トラックバック機能を外しました" »

他人を類型化して悦に浸るのはやめて欲しい

 私は左利きである、飯のとき、箸やスプーンは右に持ったり左で使ったりする。あまりどちらを使おうという意識はしない。骨のある魚を器用に喰うときは左手、人様と横に並んで牛丼を食すときは右手って感じだ。


 六人でテーブル囲んで中華料理を喰ってるとき、真ん中の回る台を回して左手でサーブしてたら向かいに座っていた女性(既婚)が「山本さん、左利きなのね」と見たまんまのことを言い、そして「血液型はB型でしょ」と言う。


 私はA型である。


 別にB型を馬鹿にするわけではないが、左利きであるのを見咎めてB型と軽く決め付ける行為を容認することなどできない。何を持って私をB型と推測するに至ったのか理解に苦しむ。そもそも血液型で他人の行動や特徴を類型化することなどできるものか。せいぜいA型は几帳面、B型はマイペースというような一定の常識の範疇で自己暗示をかけてそのように自己認識している可能性があるかどうかというぐらいに過ぎない。


 そうすると、隣に座っていた別の女性(既婚)が「えー、山本さんはAB型だと思っていた」と抗議めいた口調で言う。何だ、そのB型だのAB型だのという印象論は。しかもどっちもハズレである。事実ではないので、A型だと自分で言うと、場にいた全員がA型に見えないと意外そうな声を上げる。非常に不愉快である。血液型なんかどうでもいいじゃねえか。しかも話のキッカケは私が左利きであるという事案に過ぎない。なぜそれだけの話から血液型でA型であることに対して違和感まで感じられなければならないのだ。


 その後、星座占いにまで発展し、誰がどの星座でどうであるかという議論まで始まって非常に萎えた。そんなもの読みようによってどうとでも取れる占われ方をしているのであって、当たるも外れるもないもんだ。何でそんな相性占いとかいって各種パターンを詳細に知っているのだお前らは。女性が占いを信じるというのはいいとして、話の輪に真正面から入り込んで薀蓄を垂れている男性まで同席しているので始末に負えない。いい加減詳しすぎだろ。占いなど私は信じぬ。そんなものは迷信だ。


 が、話は進んで星座の物語とか語り出す馬鹿出現で、女性陣が「ロマンチックよね」とか言っているのである。そんなものはロマンではない。虚構だ。星座占いというイメージをマーケティングでパッケージに包んで理の是非を知らない無知蒙昧な輩に有難がらせているだけにすぎない。馬鹿馬鹿しい。そもそもいま私たちが喰っているのは中華料理だぞ。せいぜい姓名判断にしておけ。それだって私の名前は「山本一郎」だ。そんなの世の中に大量に存在している。ならば日本中の山本一郎さんは皆似たような人生を歩んでいるとでもお前らは言いたいのか。


 以上のようなことを一人で考えつつ勝手に憤慨していたのだが、飯代は私をB型と勝手に決めつけやがった女性が全額持ってくれたので今夜はこのぐらいにしておいてやる。


(筆者注:本人検閲済)

Continue reading "他人を類型化して悦に浸るのはやめて欲しい" »

大沼

 早回し録画で観てたら何と大沼が六回被安打2四球2自責点1で勝ち投手に。伊東監督が解任の噂根強い状態で大沼が連敗を止めやがった。涌井でさえ止められなかった西武の連敗を止めたのは大沼。打線のイマイチな日本ハム相手とはいえ、なかなかやるじゃないか。


 それにしても、楽天で復活した小山といい、ヤクルトで一時期好投してた遠藤といい、微妙なピッチャーが次々と復活の狼煙をあげているあたり、今年はベテランイヤーなのかいな。山崎武司とローズのおっさんホームラン競争なんてのもあるし。大道も真中も代打で大活躍であるしな。高橋健もいい頑張りだ。あとは吉田豊彦か。高津とかはもうだめかな。


 それにしてもヤクルト。最多勝と首位打者と打点王がいて何故最下位。古田監督は首輪すべき。まあ、辞任の報道があるようなので致し方ないが。電通との契約はどうなってしまうの。次の監督が荒木だともっと酷いことになるようだというのは長年の燕ファンから耳がタコになるほど聞くが、いまだって伊東昭光が実質的な監督で古田は置き物だって噂もあるぐらいだからなあ。でも、若松監督のときも若松は置き物で実質の監督は古田だって話も出てたっけ。微妙すぎるぜ、この手の噂は。


 ヤクルトはともかく、横浜の著しい終戦っぷりが際立ってて、何のためのクライマックスシリーズなのかさっぱり分からないのが問題であるが、ほぼパリーグ選抜となっている巨人が優勝するとパリーグはいかに強いか(そして貧乏か)という証明になると思うんだ。で、阪神が優勝すると広島はいかに強いか(そして貧乏か)が証明される。シーズンオフで新井さんがどこに逝くかも注目だ。あとは魔将ガイエルが死球のシーズン日本記録を更新してくれればもうそれで今年はいいや。

Continue reading "大沼" »

【祝】禁煙一周年【祝】

 私事ながら、禁煙してからおよそ一周年である。長かった。実に長かった。27歳から28歳にかけて禁煙していた一年間に続いて、喫煙開始後禁煙が一年以上続いたのは人生二度目。もう吸わん。絶対吸わんぞ。インフルエンザみたいなのに罹って四日ぐらい煙草を吸わなかったのが禁煙のきっかけであって、インフルエンザよありがとうと声を大にして言いたい。


 『禁煙セラピー』読みながら日に二箱半も煙草吸ってた私が居酒屋やゲーセンの煙草臭さにめまいを覚えるようになるなど自分でも予想し得なかった。歩き煙草の後ろでも逝こうものなら殺意も覚える。猫猫先生の”禁煙ファシズムと戦う”だかを立ち読みして、でも私はもう禁煙してるんだよねという心理的な線引きも心に新たにするもんだ。禁煙マラソンとかも興味を惹いたけど、何かする前に禁煙してしまった。


 それにしても、煙草をやめていまなお、夢の中で煙草を吸ってしまう。罪悪感で目が覚めるというのはフラッシュバックという奴だろうか。いや、当エントリーをいまこの時間に書いてる理由も煙草を吸った夢を見て起きたから書いてるわけだが。


 前回は禁煙一年続いてから故・某氏に喫茶店で煙草を奨められてついうっかり口にしてしまい、激しくリバウンドしたのを強く反省し、二度と絶対に煙草を口にしないよう頑張ろうと思う。また、受動禁煙の機会も減らして逝きたい… が、私の出入りするとこってたいてい分煙してないんだよね。困ったものよ。

Continue reading "【祝】禁煙一周年【祝】" »

2007.09.08

間の悪い女というのはどうしてああも不快なのだろうか

 友人と遅くまで新橋で飲んでいたのだが、たまたま入った焼き鳥屋というか居酒屋の奥の席でサラリーマン風の男三人組が若いアベック(死語)に絡んで殴り合いの挙句流血沙汰となっているのを目撃したわけである。別段、酔っ払い同士が何か些細なことで殴り合うというのは社会がそれだけエネルギーに満ちている証拠であって、それ単体をどうこう論評するつもりはない。今回は結果として誰かが警察を呼んだらしく、やってきた警官に関係者一同どこかに連れて逝かれてそれ以降のことは知らない。


 ただ、問題はアベックのほうである。服装や態度がおかしいというわけではなく、別にブサイクだということでもない、ただ何と言うか、女の側が、あまりにも、ありえないくらいに間が悪いのである。あれはヤバい。言い争いから殴り合いに発展した理由など遠くで見ていた私らに知る由もないが、暴行が開始されて大きな物音や罵声が店内を響き渡ったあとの顛末は見ている。因縁をつける男三人組対因縁をつけられた男という図式であり、胸倉を掴まれて振り回されるというごく日常的な喧嘩の有様であったが、傍にいた女はただひたすらに金切り声で「やめてください」と叫び続けるのみなのである。


 もう既に劣勢となっている相方の男性と男三人組の間に入るわけでなく、店員を呼ぶでなく、ただキャーとかワーとか叫んでるのでは相方の男性は浮かばれない。そのうち、必死になって相方の男性を後ろから抱き締めて「やめてください」と叫ぶに至る。いや、やられる可能性が高いのは相方の男性なのであって、その彼を後ろから抱き締めたら反撃も回避も逃走もできずただ身動きが取れなくなり、ボコられるだけの話である。男三人組のアシストをしたいのだろうか。ここから初めて見た人は、男女四人組対男一人という図式にしか見えないだろう。


 案の定、男の側が何度かボコられ、さすがにマズいと思った付近の客が止めに入るか腰を浮かすとき、その女が足を滑らせたのかテーブルを倒し載っていたジョッキやら焼き鳥やらを男三人組のほうにぶちまけていた。実質的に挑発行為であって、男たちも「この女!」とかいってターゲットチェンジしようとするものの、女はさらに力強く金切り声を張り上げ「助けて」とか「警察を呼んで」とか騒いでいる。というか、騒がしすぎである。見ているこちらが不愉快になるほど気持ちよく絶叫する様は見るに堪えない。ヒステリーとはああいうものであろうか。


 程なくして若い店員が二人、間に割って入り、何かで殴られたらしい相方の男性の額から血が流れているのが視認されたのだが、その男性を介抱しようとして女性が顔を拭くその素材はどうみてもさっき倒したテーブルに載っていたおしぼりである。床に落ちたおしぼりを使って交際男性の怪我をどうにかしようというほうが間違っている。これは明らかにオウンゴールである。何があったかまったく分からんし、結局警察がやってきて店の外に彼らを連れ去ったので数分後には場は落ち着き、何事もなかったかのように飲み直したのだが、本件について議論した結果、飲食にも危機管理が大事なのだという結論に達した。

Continue reading "間の悪い女というのはどうしてああも不快なのだろうか" »

2007.09.06

派遣業界(請負含む)がヤバい件

 クリスタル買収に絡むグッドウィル問題も相当ややこしい話なのだが、フルキャストから始まる実質請負を含む登録型の人材派遣業界って相当ヤバいみたいだね。といっても、最近になって使ってる派遣元数社から、ほぼ内容が共通した変な「お願い」が来るようになって、たぶん他の派遣社員使ってる会社にも同様のことをやってるんだろうけど、要するに「いままでやっていたことはひょっとしたら違法かもしれませんが、品質には問題ありません」みたいな話だろう。


 キヤノンの御手洗さんとこが槍玉に挙がって以降、議論することそのものが憚られる印象があった財界においても、参考人招致を求められるなどという事態に発展して、ややこしいことになってる。


http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070904AT3S0401504092007.html


 IT系企業への派遣でも産廃屋向けの人材斡旋(まあ、実質請負)でもそうだが、結局は体感で35%から50%近くピンハネされてんのね。で、本人曰くフルキャストに限らず登録料や現場で着るトレーナーなんかは自腹なんだそうだから、仕事がないよりマシで来てた奴でさえ正職(直契約のバイトなど)に切り替えてもらえませんかって話によくなる。


 また、解体屋さんなんかだと建設作業の現場だそうだからそんなところに資格のない企業が作業員出して「フルキャスト」とかTシャツ着てうろうろしてたらそりゃあヤバいよ。でもそれで成り立ってた、とか言われると、うーん。でも安全靴も支給されてなかった現場もあったと聞くが、それって重篤事故があったら請負会社だけじゃなくて現場責任を取ってる事業者も免責できないことになるよな? ゼネコンの現場がどうなってるか知らないが、解体や産廃に関して言うなら毎日20人使う現場一ヶ月回して全部違法だった、なんてことになると凄いことに。


 みんな状況が分かってきて、安くて調達が早くて保証要らないって言うから使ってきた業者だったとしても、いまこんな書類送ってくるようじゃ怖くて取引継続できないなんてことになるのは当然だな。ただ、報道では登録料が数百円でそれがピンハネになって、みたいな話になってるけど、特定の現場で大量の作業員が欲しい現場なんかだと人材派遣屋に法人登録料だかの名目で何十万だか払ってる場合がある、なんてことを聞くよね。そうなると、一揃えで一人当たり18,000ぐらい出してるとこだってあることになる。一番の被害者は日当18,000ぐらい払ってるのに実質8,000ぐらいしかもらってないことになってる日雇い君なわけだが。


 労働者の押し込み先である企業にさえ妙な書類送りつけてくるということは、何か別のややこしくてもっと酷いことが起きてんのかと思ってしまうな。格差社会っていう一言で片付けるのは簡単だが、昔は人夫出しや人足屋でさえそんなハネることはしなかった。それに薄々気づいていたとしても、あからさまに「いや、いままで楽天商法だったんですがね、法人登録料はこれからは適正に使いますよ、へっへっへ」みたいな邪推の聞く書面が流れてくると「じゃあいままでお前らどういう保証を日雇い君たちにしてきたの?」って話になるように思うんだ。


 カオスだね。ま、偽装請負で問題になったら別の手段を考えますからよろしくって話で済んじゃうのかも知れんが…

Continue reading "派遣業界(請負含む)がヤバい件" »

2007.09.04

瀬島龍三氏死去に思う

 つい先ほど亡くなったそうであります。合掌。


http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070903AT1G0304503092007.html


 まあ、いろいろある人のようであります。「ようであります」と伝聞調なのは、私らとは世代があまりにも違うのと、当時のことを克明にご存知の方々は概ね鬼籍に入られてるのでよう分からんのです。


 私のような人間はとりあえず93年文春の田中清玄伝における昭和天皇が語ったとされる瀬島評を頼りにするほかないわけですが。曰く「先の大戦において私の命令だというので、戦線の第一線に立って戦った将兵たちを咎めるわけにはいかない。しかし許しがたいのは、この戦争を計画し、開戦を促し、全部に渡ってそれを行い、なおかつ敗戦の後も引き続き日本の国家権力の有力な立場にあって、指導的役割を果たし戦争責任の回避を行っている者である。瀬島のような者がそれだ」。ネットにも落ちてた。http://ww1.m78.com/topix-2/critic%20to%20officers.html もちろん故・田中清玄氏を信じるかどうかは別の話。ただ似たような話は保坂正康氏の著作にも出てくるしなあ。毀誉褒貶というか、まあ何というか。こっち界隈では「瀬島はもともとロシアのスパイであった」とか語る人がおるのですね。そんなこと私に言われても分かるわけがありません。ただ、この流れだと龍井榮侍氏とか再評価されんのかね。微妙すぎる。


 それでも最近でさえ亡霊のようなフィクサー話はそこここで出るけど、いつまでも昭和というか戦後を引きずって妙な陰謀論”だけ”がこの国を動かしてるとは思いたくないものです。そのうえで、いわゆる保守論壇が瀬島回顧をどう方向付けるのかは注目してよいと思います。ただこれで、例えば前原誠司氏や屋山太郎氏がどういう言動をし、半年なり一年なりかけてどういう整理をしていくのかは見てみたい気も。時代はもう変わっておりますよ。ええ。

Continue reading "瀬島龍三氏死去に思う" »

「中国系ビジネスマンが民主党ヒラリー陣営に献金」との報道

 先行報道した米メディアや後追い報道が少しずつ充実し始めているようなので改めて。といっても国内報道で走ってるのが産経新聞で、ネタ元がどの辺なのかを考えると実に悩ましい内容ではあるが、最近は日中の対米プロパガンダ合戦の様相を呈しているのを反映してか、それなりに確度の高いリーク情報でも出てるのかもしれない。


http://www.sankei.co.jp/kokusai/usa/070829/usa070829004.htm


 以前、ファイナル爺が腐していたけど、WT発(しかも国内産経、それも古森氏)の中国が太平洋東側を”管理”する提案のやつ、最初はどこのネタ師のトバシ記事だよと思ってたら、どーも結構真剣にそういう話をしてるようで… ある若手研の議事録とか読んだんですが、そりゃ”管理”提案したくなるよなあというような内容で… 別にいいんですけどね。


http://www.sankei.co.jp/kokusai/usa/070820/usa070820001.htm


 さらにその下の国際政治何とかをやってる院生などとも話してたんだけど、アゼルバイジャンの縦横とか全然分かってなくて暗澹たる気分に。その一方で、帝石はエネルギー安保における使命は終わったので経産省と同様解体すべしとか一丁前に言う。いや、どうなんだろうね。ペルシア語圏のスタン国家について私も本当に詳しいかと言われるとそうでもないけど、19世紀ごろからの歴史的背景や宗教関係、地理的なものは諳んじられなくても目にすればすぐ分かる程度の知識は持っていてもらわないと困る。それでいて、ブログやってるんですといって見物に逝ったら地政学がどーとか書いてあって二重に萎える。お前は勉強してないで専門商社にでも就職して現物を見て来い。


 ただ、みな無闇に安倍政権に失望して麻生待望論をぶち上げるのはいいんだけど… 手袋せずにうんこ掴むようなもんで、正直どうしたもんかと思ってしまった。その一方で、公式の自民党系議員秘書などのネット発言は全面的に禁止方向。やれやれ。が、それに手を叩いて政治の復権とか言ってる奴は慶應から出て逝ってくれって話じゃないかな。

Continue reading "「中国系ビジネスマンが民主党ヒラリー陣営に献金」との報道" »

2007.09.03

いま、敢えてファイナルファンタジー12に突っ込む(ネタバレです)

 結局、編集部宛に送られてきていたフラゲ用の素材をビデオに撮って編集したのしか見てなかったのであるが、サンプルの箱だけになってたのを見て無性にやりたくなってきた。安くなってたファイナルファンタジー12をゲッツ、さっそく自力でプレイしてみたのであるが……。


 なんか小国の王女とイケメンの結婚式からスタート。どうぞ勝手にお幸せに。何でそんなの見せられてんの、私。興味ないんですけど。で、その舞台ってのが大国と大国の間に挟まれた小国で、片方の大国が何とか帝国で、何か攻め込まれてるんです。そんな大軍で攻めてきて、しかも民間施設まで粉砕したら戦後復興大変だろ。対立する敵国の通過路って、ベルギーじゃあるまいし。もう少し考えて戦争しろよ。


 いや、それだけじゃなくて立地的に通り道だってんなら浸透工作しとけよな。人口比で考えたらゴミみたいな数しかいないんだから、力押しで戦争するよか棄民アホみたいに押し付けて居住区作って自治権求めたり融和すりゃ戦わなくてもあんな小国ゲットできるんじゃね。王女いるんだろ。うちの若いワンレンの将軍いるんだけどさ、あいつ独身だから攻められたくなきゃ受け入れたまえよ、ぐらいのこと言おうよ。


 で、のこのこ和平交渉のサインしにいった小国の国王が、徹底抗戦を叫ぶ良く知らない将軍に売国奴呼ばわりされて交渉の席で暗殺。何してんの。あと、なんか良く分からないうちにプレイヤー殺されてるんですけど。王女と結婚してたイケメンも戦死してて、王女も自殺したんだそうな。王女自殺の映像が流れんということは、自殺してないってことなんだろうな。うんうん。


 時は移って二年後。ようやく本編スタート。ここまでで余裕で小一時間。どうなの。小僧が主人公で、復興中の小国首都でお使い。だるいね。頑張ってフラグ消化。これどこのシェンムーですか。太陽石がないので取って来いとかどうとか。面倒くせー。道端にいたウェアウルフさんに喧嘩売ったら秒殺された。ちょっとちょっと。誰か金やるから取ってこいよ。それがないと宮殿に入れないんですか? もっとマシな侵入の方法教えてくれ。というか侵入するのが目的なんだったら二年もあれば何か方法編み出して入り込めるようになるだろ。なんでそう刹那的なんだ君たちは。


 しかも潜り込むルートは定番の下水。さらにネズミに襲われる日々。だるいんですけど。ライセンスとかいうのでナイトを取ったんだけど回復は薬物に頼る始末。勇者シャブ漬けで下水にてネズミ退治という教育に相応しくない内容に涙。


 その後、声かけられても移動するだけのアホ兵士をまいて、何とかって石をゲットしたら色黒バニーガールとニヒルな男のコンビが登場。なんかレジスタンスが襲ってきたとかいって市街地が大戦闘状態に。その上から大国の飛行船が爆撃。なぜ君たちは火器がこれだけの猛威を振るってる状態で外骨格をまとって剣で白兵戦をしているの。馬鹿? 集団自殺? 空飛ぶバイクが実現できてんならその動力使ってまともな兵器のひとつも開発しろ。無能にも程がある。


 で、なんですと? ワンレンの将軍の歓迎式典を餌にレジスタンスを呼び込んだ? あの、都市がもう無茶苦茶なんですけど。正規軍がレジスタンスに市街戦&ゲリラ戦させてどうすんだよ。馬鹿すぎる。途方もない馬鹿だお前らは。レジスタンスもそれだけの大軍勢を都市に押し込めるんなら警備が厳しくなるイベント当日じゃない日に狙えよ。しかも襲撃バレてんじゃねえよ。頭おかしいだろ。戦闘してるわ爆撃してるわ、あーあーあーあー。どっちももう少し後先考えろ。考えられないなら戦争するな。武器持つな。徒党組むな。存在自体が迷惑だ。爆弾とか飛んでる物体とかあるんだから鎧着るな。剣でガチンコやるな。世界観がどうというより、ありえないだろそれは。


 爆撃をかいくぐり、ほうほうの体でバニーガールとニヒル男とかと呉越同舟に。同じパーティーになって私がリーダー。どうして? しかもあれだけ偉そうなことを言ってるバニーガールもニヒル男もレベルでは私と大差ねーでやんの。ハッタリ利きすぎ。興醒めだ。弱いじゃねーかお前ら。私と同じくらいに。


 で、ようやく何か話が動くのかと思ったら、また下水。下水ですか。下水を通って逃げろと。下水にいるのはネズミ。仲間が増えて物語が進展してもネズミ。地上では帝国軍とレジスタンスが血みどろの白兵戦&爆撃を繰り広げている下で、私たちが戦う相手はネズミ。んー。どうなんでしょう。やりがいと申しますか、幾らなんでももう少し考えてほしいんですよね。ニヒルな男が偉そうに戦況やゲームシステム語ったかと思ったら、その先に戦う相手はネズミってのは如何なもんだろう。


 三時間目ですがもう投げそうです。助けてー

Continue reading "いま、敢えてファイナルファンタジー12に突っ込む(ネタバレです)" »

2007.09.01

食い逃げはともかく、バイトはまともなのを雇うべき

 近場の旨くもまずくもないが値段が手ごろなラーメン屋を訪れ、土曜のオフィス街のため客が一人も居ない状態で平凡な醤油ラーメンを食したあと、伝票持ってレジに逝ったら何か「ラーメンにチャーハンセットで千円になります」とか言ってるんです。


 チャーハンセットなんか喰ってねえよ。


 喰ってないので、醤油ラーメンだけだろと言ったところ「日本語分かりません」とか東洋風の顔つきをしたレジ女がグダグダ言う。いやだから私の喰ってたテーブル見てみろ、ラーメンの丼しか残ってねえだろ。どこからチャーハンセットが湧いて出たんだよ。お前の脳内か?


 二三言押し問答してたら人の気配を感じてレジ女の横を見ると似たようななりのバイト女が。少しは話の分かる奴が出てきたかと思ったら伝票にはチャーハンセットと書いてあると一点張り。いやそんなわけねえだろだから私の食べたテーブルを見てみろと言ってる傍からもう片付け始めてやがる。いやだから私はチャーハンセットなんか喰ってねえんだよ。何度言えば分かるんだこの店は明朗会計の四字はないのか。


 さらに奥からもう一人バイト女が出てきて聞きなれない言葉でニダニダスミダとか言いながら議論してやがる。客の前でハングル喋ってんじゃねえよ。こっちは忙しいんだ。いますぐお前ら死ねと言いたい。必死にチャーハンセットの無根拠について身振り手振りを総動員して事情を解説していると、男女二人連れの客が入店。やめておけ。この店はやめておくんだ。いま私が決死の覚悟で身を挺して防いでいるから逃げろ。と声のボリュームを少し上げ気味で話してたら、ついにエプロンつけた料理人が。お前がラスボスか。ラスボスなのか。


 「あー、お客さんラーメンだけでしたよね」って言われて帰された。分かってんなら最初から出てこいよ。

Continue reading "食い逃げはともかく、バイトはまともなのを雇うべき" »

« August 2007 | Main | October 2007 »

メルマガ

  • メルマガ広告
    やまもといちろうによる産業裏事情、時事解説メルマガの決定版!ご登録はこちら→→「人間迷路」
    夜間飛行
    BLOGOS メルマガ

漆黒と灯火バナー

  • 漆黒と灯火バナー
    真っ暗な未来を見据えて一歩を踏み出そうとする人たちが集まり、複数の眼で先を見通すための灯火を点し、未来を拓いていくためのサロン、経営情報グループ「漆黒と灯火」。モデレーターは山本一郎。詳細はこちら→→「漆黒と灯火」

プロフィール

  • Profile

    やまもといちろう

    ブロガー・投資家・イレギュラーズアンドパートナーズ代表取締役。
    著書に「ネットビジネスの終わり (Voice select)」、「情報革命バブルの崩壊 (文春新書)」など多数。

My Photo
無料ブログはココログ